老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

懲りない東電 

2017年02月20日 21時33分19秒 | 原発関係
 昨日・今日と2日にわたり、雪の五箇山/白川郷/高山を楽しんで、先程帰宅した所です。
雪の中の綺麗な風景は、明日にでもお知らせしますが、今日は書き留めておいた原発関係の記事をアップします。


 東電の柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働に向けて原子力規制委員会が審査中ですが、14日の東電の発表には驚くよりも呆れかえりました。

 発表内容は、
◆緊急時の対応拠点となる免震構造の建物が、今までの説明と異なり、想定される地震の揺れ(基準地震動)の半分の揺れにも耐えられない可能性がある

◆このことは2014年度の再評価で把握できていたが、土木部門が行った試算が設備の設計を担当する部門に伝わっていなかったため
ということです。

 同社の姉川尚史常務は「隠したわけではないが、社内の連絡が不足していた」とまるで政治家のような陳謝をされたようです。
天下の東電ともなれば、やはり大きな組織だなあと感心するよりも、福島原発で巨大災害を引き起こした張本人としての、緊張感と社会的な責任感のなさに驚く以外ありません。
 
 流石にこれに対しては、規制委も「社内で情報共有が図られておらず、福島第一原発事故の教訓が生かされていない」と批判したようですが、そもそもこのような会社が危険一杯の原発事業に引き続き関与させること自体に大きな問題があるように思われます。


 案の定、原発推進に否定的な新潟県の米山知事は定例の会見で、“東電の説明を信じるというものがベースになっているが、そのすべてが疑わしくなり、対話するという考えが根底から覆ってしまう。東電は反省したうえで説明すべきだ”と指摘され、調査報告書の提出などを求めていく考えを示されたようです。
 
 また、地元・柏崎市の桜井市長も“非常に遺憾だ。組織としての改善は、いまだ途上にあることを見せつけられた。私は、条件をつけて再稼働を認めるというスタンスだが、より一層厳しい条件をつけざるをえない”と述べられたようです。

 住民の安全に責任を持つ自治体の首長としては当然のことでしすが、依然としての東電の緊張のなさには呆れるばかりです。(まさ)

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