老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

ややこしい日本語 その(64) 喧喧囂囂(けんけんごうごう)/侃侃諤諤(かんかんがくがく)/喧喧諤諤(けんけんがくがく)

2024年08月13日 19時31分41秒 | 面白い言葉や語源など
(久しぶりに言葉に関する書き込みです)

 「けんけんごうごう」「かんかんがくがく」並びに「けんけんがくがく」という言葉は、“やかましく喋る”という意味の言葉だと判っていても、漢字表示となると全く判らず、ましてやそれぞれの意味の違いなどについては判らないというのが大部分だと思います。

  少し調べて見ましたが,<何と読む?「喧々囂々」「侃々諤々」「喧喧諤諤」の意味と語源|@DIME アットダイム>での説明が一番判りやすかったので、下記引用説明させていただきます。

喧喧囂囂(けんけんごうごう):
 多くの人が各々好き勝手に喋って、やかましく騒がしいという意味で、『喧々囂々』と書くこともあります。

 『喧』と『囂』は、どちらも<やかましい・騒がしい>という意味があり、この文字を重ねて強調した『喧喧囂囂』は、『たくさんの人たちが激しく騒ぎ立てて、事態を収めることができないこと』ことを表しています。

侃侃諤諤(かんかんがくがく):
 相手に遠慮することなく、正しいと思うことを堂々と主張すること、激しく議論をする様子を表す言葉です。

 『侃』には<心や性格などが強い、信念を曲げることなく怯まない様子>という意味合いがあり、『諤』は<思っていることをはっきりと言う、遠慮せずに直言する>という意味です。この文字を重ねて、意味を強調したのが『侃侃諤諤』になります。

 また、『侃々諤々』と書くことや、『侃諤』と省略することも可能です。さらに『喧喧囂囂』と比べて、大人数ではなくても当てはまるケースがあります。

 
 『喧喧囂囂』は好き勝手に発言して騒ぎ立てることを表しますが、『侃侃諤諤』は自分が正しいと思うことを堂々と主張することを表しています。このことから『喧喧囂囂』はややネガティブな意味合い、『侃侃諤諤』はポジティブな意味合いで使用されることが多いでしょう


 また、この2つに似た言葉に、『喧喧諤諤(けんけんがくがく)』があります。
『喧喧囂囂』と『侃侃諤諤』が混同されてできた言葉です。『喧喧』には『やかましい』や『騒がしい』という意味があり、『諤諤』には『意見をはっきりと言う』や『遠慮せずに直言する』という意味があります。

 ここから、『喧喧諤諤』は多くの人が激しく意見を言いあって、収拾がつかなくなった状態を表します。単純に『騒がしく議論をする』という意味なので、どちらかといえば『喧喧囂囂』の意味に近いです。

 『喧喧諤諤』は『喧喧囂囂』と『侃侃諤諤』という、読みと意味が似ている四字熟語が混同してできた言葉なので、本来は誤用と考えられていましたが、そのまま使う人が増えた結果、近年では日本語の表現として認知されているので、広辞苑にも『喧喧諤諤』が掲載されています。(まさ)