最近、新聞やTVなどで「マルハラ」という言葉を良く聞くようになりました。
「マルハラ」と聞いて、何のことか全く判らなかったのですが、正式には「マル・ハラスメント」のことで、「マル」とはLINE(ライン)などSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で中高年から送信される「了解です。」「承知しました。」など文末に使う句点「。」のことで、これに対して、若者が違和感というか恐怖心を抱くということを指すようです。
私たち高齢者はLINEなどのSNSに慣れていないことは事実ですが、それ以前の通信手段であったメールなどでは句読点「。」「、」を使うのは当然だと思っていますし、その背景には相手に読みやすい文章にするためには句読点を使うことが文章のルールだと教えられてきたからでしょう。
しかし、SNSを使い慣れている若者は、文末にある句点が威圧的に感じて「(相手が)怒っているのではないか」と解釈したり、距離感や冷たさを感じて恐怖心を抱く傾向にあるというのです。
専門家は、メールに長く親しんできた中高年とSNSを駆使する若者との間をめぐり、SNS利用に対する認識の違いが影響していると考えているようです。
私見としては、そのすれ違いの大きな原因として、
・高齢者はSNSなども相手に自分の気持ちや状況を伝えるメールに替わる「文章」の一つと思い込んでいる。
・しかし、若い世代の人たちにはSNSというのは、単なる「文章」ではなく、自分のテンションやリアクションを表現するもので、単に「言葉」を伝えるものではなく、感情なども含めて伝える総合的なコミュニケーションとしての位置づけになっている。
という違いにあるように思います。
要するに、「読みやすくするためと思っている句点がルールだ」と理解している高齢者に対して、若い人は「区切られてシャットダウンされている印象があり、会話が続けにくい」「テンションがわかりにくく、リアクションがないので怖い感じがする」「投稿者が怒っているように見える」と違和感や恐怖感を抱いているようです。
ということで、新しいコミュニケーションを使う場合は、以前に他の手段を使っている人は、今度の手段はその延長ではなくて、全く違う手段なのだということを肝に銘じる必要があるように感じます。
因みに、私はコミュニケーション手段はメールとしていて、LINEについてはテニス仲間とのテニス会に関する情報交換(それも一方的に見るだけの場合が多いです)だけに限り、他のSNSは全く興味を持っていないというか、使い方が判っていません。
それにしても、最近は“嫌がらせ。いじめ。”を意味する「ハラスメント」は最近非常に問題となっていて、各組織や企業などでも研修会が欠かせない様ですが、<セクハラ・パワハラ・ドクハラ・アカハラ・マタハラ・カスハラetc.>、ハラスメントに関する言葉は一度聞いただけでは何を指すのか判りにくいです。(まさ)
※ この項は、<ITmedia NEWS><WIKIPEDIA>などを参照させていただきました。