老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

エンゲル係数

2024年07月30日 19時48分12秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
(シチリア旅行記が一段落しましたので、今日は別の話題です)

  先日、新聞で懐かしい言葉を目にしました。「エンゲル係数」です。

 随分昔に学校で習ったことがありますが、:Engel's coefficientと言い、
“一世帯ごとの家計の消費支出に占める飲食費の割合(パーセント単位)を表し、"エンゲル係数の値が高いほど生活水準は低い傾向にある。これは、食費(食糧・水など)は生命維持の関係から極端な節約が困難なためであり、これをエンゲルの法則という”というような内容だったと思います。

 確かに、下記の表からも判るように、日本に於いても戦後直ぐの食べるのに施一杯だった時には、エンゲル係数は50を超えていたのが、その後の経済回復・成長と共にぐんぐん低下し、2000年代になると20台の半ばで安定していました。

          (統計リサーチノート No.5より)

 しかし、この日本のエンゲル係数が、下記の表の通りここ数年は徐々に上昇しているというのです。

        (第一生命 経済研究所より)

 エンゲル係数については、下記のような要素が完全に反映されていない表面だけの数字で、生活水準を表す指標にはなりにくいという説もあります。
・1世帯あたりの人数や、構成年齢
・人口に占める生産年齢の割合、価格体系、生活慣習の違い
・食料自給率や為替レートの変動
・食文化の変化
・食品に対する公租公課(消費税など)の変化

 確かに日本に於いては、食費以外への支出が少なくなる高齢者の比率が高い人口構成になっていますし、肉類や高級食材への比率増加など食生活の変化もあります。更に食料品に対する消費税率も大きく変わっていて、戦後間もなくの社会状況とは大きく異なっています。

 しかし国民の大多数の生活実感としては、ここ数年はスーパーなどに行くたびにジワジワとした価格上昇を感じて財布の中身を気にするようになっているのは事実で、年金も含めて増えない収入への不満も募っているのは事実でしょう。(まさ)

 エンゲル係数を考慮したわけではありませんが、今晩の夕食です。

今日の夕食  冷奴/野菜炒め/タイのオリーブオイル炒め/大豆モヤシのお浸し

野菜炒め ホウレンソウ/エリンギ/ベーコン ポン酢で頂きました

真鯛のオリーブオイル炒め 先日紹介したトウガラシ入りのオリーブオイルで炒めました 

大豆モヤシのお浸し ゴマタップリ