ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

素直であることは一つの才能だ。

2009年11月19日 | Weblog
「眼力」齋藤孝著より。

素直というのは、伸びる可能性を見極めるときに重要な着眼点になるという。性格が素直なら、人のいうことを捻じ曲げずにストレートに受け入れる。あとはその指導が良ければ伸びていくということだった。2人のスポーツ選手の例があった。

かつてのオランダの柔道王、ヘーシンクを育てた道上伯(みちがみはく)はヨーロッパに柔道を根付かせた人物だった。ヘーシンクは東京オリンピックで優勝したことは50代以上の人ならきっと覚えていることだろう。

当時のヘーシンクは顔色の悪い建設労働者の青年だったという。しかし、道上は指導次第では柔道では伸びると直感したらしい。それは、飛びぬけて性格が素直だったからだった。格闘技なら強気の選手がいいということも考えられるが、素直さのほうを買ったのだ。性格が従順だったために、ハードな練習に耐えられたのだろう。

もう一人は、マラソンランナーとして有名な高橋尚子選手だった。高校、大学時代は有名な選手ではなかった。当時、小出監督の率いるリクルートには入社できなかった。しかし、押しかけていって選手として指導を受けている。

小出監督を信頼しきっていたからこそ、アドバイスを受け入れ全力で答えたのだ。結果、記録を伸ばしオリンピックでも優勝できたといえる。教わるべき監督を選んだという高橋の眼力もまたすごいもの。世界トップの選手になるためには、素直さということもかなり重要なポイントのようだな。