ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

胸を突き破って蛍が飛んでいくというイメージ・・・

2008年09月08日 | Weblog
「代表的日本人」齋藤孝著より。

とくに演歌好きの方でなくても、これだけでかつて森進一がヒットさせた『北の蛍』を思い出すかもしれませんね。この作詞は昨年亡くなった阿久悠さんでした。

齋藤氏はこの歌は激しい情念を歌った和泉式部の和歌をふまえたものと考えていた。その和歌とは「物おもへば 沢の蛍も 我が身より あくがれいづる 魂かとぞみる」だったのです。

そして同じく近代では千年の時を経て与謝野晶子が感情の解放という面で女性歌人の第一人者となっている。要するに情念のすさまじさを歌いあげている点で和泉式部とも共通しているようだ。

晶子のパワーは短歌だけでなく、結婚して12人の子供を産み育て、さらに社会的な活動に活発に参加していた。実に明治女の強さ、底力さえ感じさせます。この千年を振り返ってみれば、最も存在感を示した日本女性の一人でした。

この本の第一章は「与謝野晶子の女性力」というタイトルだった。名前だけは知ってはいても実に知らないことばかりが多いと痛感させられましたね。