ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

ぐうたらしていても、鬘(かつら)をかぶればスイッチON!

2008年09月15日 | Weblog
「メトロポリターナ」2008.9月号より。

“本日も「すっぴん」!”というコーナーで京都、祇園の芸妓、山口小喜美さんの話だった。彼女にとっては、座敷が終わってから家に帰り、帯をはずし着物を脱いで畳んで、最後に鬘を脱いだ瞬間がスイッチがプツンと切れる瞬間だという。鬘は重くてきつくて大変そうだ。

鬘を“はずす”ではなく、“脱ぐ”というところが、いかにもしっかりと体の一部に張り付いているかを感じさせる。まるで、五輪の競泳の選手が体を極度に締めつけているレーザーレーサーの水着を脱ぐ、と同じ感覚ではないだろうか。

ここにも書いてあったが、“芸妓さんは地毛ではなくて鬘なんどす”とあった。舞妓さんの場合は地毛らしい。「芸妓」という仕事では、お客様の前では、常に盛装して背筋をぴんと伸ばして、お客様をおもてなししなくてはならない。

つまりそれが、ONの状態で、鬘を脱いだ時がOFFになっているようだ。これはちょうど、彼女にとってはエアコンのリモコンでスイッチを入れたり、消したりするのと同じことだと言っている。山口さんには鬘こそがスイッチだったのだ。

だから、「今日はしんどいなぁ」とぐうたらしていても、鬘をかぶればスイッチON!だったのだ。私にとって、それはネクタイになるかもしれない。(とはいっても猛暑の間はクールビズを率先しているが。)人によっては革靴だろうか、背広だろうか。また主婦は何をスイッチにしているのだろうか。