『向上心』

向上心があるから楽しい!
向上心が僕の好奇心であり、好奇心がまた向上心をさらに膨らませてくれてます。

テニスを子どものモノにする事。

2021-07-28 23:59:00 | Jr.テニスにおける親
こんにちは!柴田圭ですっ。

ツクルをはじめて試合会場へ行くようになって色々な事を感じて来ましたので、今日はそこに関しての僕の思った事を少し書きたいと思います。


会場で一番感じた事は選手(子ども)に対する親御さんの携わり方についてです。

僕の中では、夏の試合で試合後に子どもが椅子に腰掛けて、親御さんが飲み物をBOXから出して渡したり全てやってあげてうちわでずっと扇いでる、というシーンが一番印象に残っています。

僕は、選手は戦士なのに王様のように見えて違和感がありました。

他にも、ご飯食べなさい、飲み物飲みなさい、休みなさい、アップしなさい、などなど指示をされている場面も良く目にします。

子どもを勝たせたくてとても一生懸命サポートされているのは良く分かります。


でも試合で勝たせたかったら一番は自立させる事です。

独りでテニスコートという過酷な戦場を生き抜いて来るには自立力が必須です。

親が何か(自分でも出来る事を)してあげたり指示をしたりすれば、自立は大きく遠のきます。

自由や自立には責任を伴いますが、親に何かしてもらうのは楽ですし、指示通り動くのも無責任ですし楽です。

しかし試合では自分の判断、行動の全ての責任は自分で負わなくてはいけません。

とても厳しくシビアな世界です。

その過酷な世界でお子さんを生き残って行かせてあげたかったら自立させることが一番の近道だと僕は思います。

そして子どもを自立させるためにまず真っ先にやらなくてはならない事は、親御さんの子離れだと思います。

親が子離れ出来ずに過干渉や過関与になって口や手を出していたら、子どもから親離れするなんてのは至難の技ですからね。

(12歳、14歳の低年齢は特に)



そしてちゃんとテニスを子どものモノにする事です。

これに関しては長くなりそうなので短く端的にまとめますが、

テニスに関して、もちろん送り迎えや金銭面の事などは親御さんが必要になりますし労力も大きいと思いますが、その他の子どもが自分で出来る部分に関しては子どもが頑張る事であって親御さんの頑張る分野ではない部分多々あります。

そこを親御さんが頑張ってしまうと子どもの自立が遠のくだけではなく、いつしかテニスが自分のやりたい事から、親がやらせたい事をやらされている状態になり面白くなくなりモティベーションも上がらなくなります。

(親先行型の子、たくさんいると思います)

ちゃんとテニスを子どものモノにしてあげれば自立に必要な手放しも出来ると思いますし、目先の結果に囚われず広い視野で大らかに子どもの戦績ではなく成長を見守れるようになるのではないかと思います。



親が手を出した分、子供は出来なくなりますし、口を出した分、考えなくなります。

子どもの能力を高めようとするならば、自分で出来る事は全て自分でやらせる事です。

気付いていない部分は失敗させる事です。

もちろんこれはコーチの僕にも言える事で、余分な口を出してしまった〜、という反省の毎日ですので、本当に難しい事だと思いますが、子供は鏡のようにコチラが変われば素直に柔軟に変わります。

だからこそ、子どもを変えるのではなく周りの大人が変わる事が大切なんじゃないかな?とツクルで育成をはじめて子ども達を強くしてあげたいとたくさん考えてやってみて感じます。


いつもながらですが、長くなってしまいましたが、クラブのコーチから同じような事を言われて実践されてみえる親御さんとお話しする機会があってずっと書こうと思っていたこの内容を今回書いてみました。

僕もホントまだまだなコーチなのでもっと自立を促せるようにガンバって行きたいと思います!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする