空が高くなり漸く秋の気配がしてきました。特許庁を背にしてアメリカ大使館方面に向けこの2日午後に撮りました。写したかったのは高い空の雲が一番ですが、もう一つは昔の儘の高さで一見取り残されているように見える「共同通信会館」という白い文字がある建物。
この建物の中には30年位前の互いに若い時代からの取引先の方がテナントで居ます。彼も私もその昔は互いに大企業の部長職で大きな組織を動かしていました。その彼とはこのところ何度かこの会館内の寿司屋さんで会食し、昔の思い出話に花を咲かせます。
都心の不動産価格は異常に高く成って来ています。特に高度利用(超高層ビル建築)が可能な場所では土地という不動産の売買とは別に、その土地の「容積率の売買」が隣地の持ち主との間で行われています。
この会館の敷地はこの数年のうちに広い公園に変わります。容積率はもうとっくに売られてしまっていますから、ある意味では「もぬけの空(から)」で建物を建てることが出来ません。そんな思いも重なって撮った写真です。