木偶房 日日録

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住宅は住むための機械である

2011年04月16日 | 日日録
「住宅は住むための機械である」とは、ル・コルビュジェの言葉ですが、
この言葉をひたすら信じて、忠実に実行したのが日本の住宅のように思われます。
日本の住宅は、本当に機械です。
屋根の上には太陽光発電パネル、家の裏にはエコキュート、
部屋に入れば、24時間換気装置と火災警報装置があり、
照明器具はLED、床には床暖パネル、床下には床下換気装置、
台所にはシステムキッチン(IHヒーターに食器洗い乾燥機)、
洗面所には洗面化粧台、浴室にはシステムバス、便所にはウォシュレット付便器、
と数え上げれば切りがありません。
このままでは、機械というよりロボットとなってしまいます。
日本の住宅は、なにか違う所に来てしまったようです。
せめて、コルビュジェのいう機械に戻り、心的要素を回復すべきかと思います。

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