木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

「ケラバ垂木」で軒を薄くする。

2011年02月06日 | 作事記
片流れ屋根にしたいと思っていましたが、
和小屋で屋根を組むと、母屋の上に垂木を流すことになり、
妻側の軒が厚くなってしまいます。
そこで、妻側の軒は「ケラバ垂木」としました。
妻側の軒は、普通に組むと上から
野地板・垂木・母屋の組み合わせになり、
母屋を隠すように破風板を付けて軒天を張ると
屋根が厚く見えてしまいます。
厚い屋根が好みの人もいますが、
できるだけ屋根を薄く見せようと思っていたので
どうしても母屋の太さが邪魔になります。
「ケラバ垂木」にすることで、母屋が抜けて
軒を野地板・垂木だけで構成することができました。
これで、屋根が薄い板に見えるようになりました。


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