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西行全歌集 読す

2014年05月24日 | 読後記
西行全歌集              久保田淳・吉野朋美校注   岩波書店刊


通勤電車に揺られながら2300首を一気に読み切りました。
全て理解できた訳ではありませんが、「読書百編意自ら通ず」という気持ちです。
なかでも
風さえて寄すればやがて氷つつ返る波なき志賀の唐崎
が気に入りました。
歌合という形式を始めて体験しましたが面白いです。
平安時代に盛んに行われた訳が分かったような気がします。
特に、「宮河歌合」は凄い!
判者は若き藤原定家です。
左右の歌が常に真剣勝負で、このように緊迫した文学空間は始めての体験です。
六百番歌合など読んでみようかなという気にもなりました。
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