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私とは何か

2018年05月17日 | 読後記
私とは何か 「個人」から「分人」へ   平野啓一郎著  講談社刊

目からウロコの説です。
私も今日から分人主義者として生きて行きます。

人間は決して唯一無二の分割不可能な個人ではない。複数の分割可能な分人である。
私たちは、自分という人間を複数の分人の同時進行のプロジェクトのように考えるべきだ。
私たちは、多種多様な分人の集合体として存在している。
私という存在は、孤独に存在しているわけではない。他者との相互作用の中にしかない。
自分探しの旅とは、新しい環境、新しい旅を通じて、新しい分人をつくる旅である。
愛とは、その人といる時の自分の分人が好きという状態である。

分人という発想は、仏教文化を底辺にした日本人だからこその発想にも思えます。
だって、十一面観音という発想は、まさに分人の発想ですよね!
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