木偶房 日日録

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「茶の湯の宇宙」 読む

2011年09月12日 | 読後記
「茶の湯の宇宙」 小堀宗実著 朝日新書刊 を読みました。

客に来たと思えば苦労もなし

沢庵禅師の言葉が紹介されています。

この世の人 客に来たと思えば苦労もなし
心にかないたる食事にむかひては
よき馳走と思い 心に叶わざる時も
客ならばほめて喰わねばならず
夏のあつさもこらえ 冬の寒さをも
客なればこらえねばならず
孫子兄弟も相客とおもえば 仲良く暮らし
あとに心を残さず
おいとま申し候

人はこの世に客として存在させてもらっているということだと思いますが、
確かに今の私達が最も忘れていることだと思います。

利休の黒、織部の緑、遠州の白

茶道具のお店に行くと、私が知らないせいもあると思いますが、
黒楽風や織部風は良く見かけますが、遠州風はあまり見かけません。
本で紹介されている茶碗を見ると遠州好みは本当に美しい。
「きれい」というのはこういうものなのですね。
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