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ブクログより
何とも発売前から話題を呼んでいた本作。
まあ機会があれば読むかな、と思っていたら思いがけなく貸していただいて、ありがたく読んでみました。
肖像画専門の画家である私は、6年続いた結婚生活を一方的に妻から解消を迫られます。
理不尽なうえ落ち度は絶対妻にあるのに、暴れるわけでも、わめくわけでも、泣くわけでもなく、唯々諾々と受け入れて家を出て行く彼は、村上春樹の描く男そのもの。村上さんとダブってしまうというのは言い過ぎでしょうか・・・
しばらく放浪の旅の後、丘の上の元画家の住まいだった家を借りて住むことになるのですが、それからのち彼に降りかかる奇妙な出来事の数々、偶然なのか必然なのか、目が離せません。
今回は「私」という一人称で書かれていて、拠点が定まっているのでとても読みやすいです。
なんだかずっと以前の作品のモチーフに似ているような場面も出てきてはっとします。
下巻も楽しみです。
村上春樹にぞっこんの和たんからお借りしました。
発売と同時くらいに 買ったよ、と聞いていましたが次に出会ったときにハイどうぞと2冊とも貸してくださり、「えっ!もう読んだの?」と
びっくりしました。
それでも読んでしまうのが惜しくて、残り少なくなるのが惜しくて・・・と、その気持ちとってもよくわかりますわ。
読後はしばらく脱力状態だった・・・と。
和たんを脱力状態にしたのね、今第2部も楽しんで読んでおります。
騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 / 村上春樹
★★★★