
ブクログより
ジジイの片づけに続く「ジジイシリーズ」第二弾。
片づけの時もびっくり仰天しましたが、今回もかなり驚かされました。
沢野さんのイメージがまたまたガラガラと崩れていきます。
しかしまぁ山をやったり、探検家という種類の人はすべからく料理というものに長けているものです。
行動の原動力である、食事は誰でもない自分が作らないことには食べられないのです。
偶然なのかどうか、沢野さんの奥様は「私は料理はしません」と公言なさるお方。
白いご飯に味噌汁、焼き魚があれば十分と、土井善晴さんのようなかた。
そのような方が、便利そう、目新しいといって、電化製品なんかを買ってくる。
すぐに物置に置かれるそれらをどう処分するか頭を悩ます沢野さんとの攻防が面白い。
沢野さんは必要以上に道具をそろえない。
台所は風通し良く清潔に保つ。などを心掛けつつ、自分の幼少期の台所事情なども交えつつ、描かれるうんちくは大変ためになります。
百文字コラムも、興味深いです。
ジジイの台所 / 沢野ひとし