今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

河野裕子さん

2011年08月13日 | 「本」のひきだし

たなぞうより


詩を呼んで鼻の奥がつーんとしたことはたびたびあるが、短歌を読んで泣いたことは初めてではないだろうか。

河野裕子さん、昨日が命日だった。
昨年、乳ガンのためお亡くなりになった。
本書は、同じく歌人のご主人永田和宏さんとの相聞歌集である。
お二人の出会いから、結婚、子育て時代、そうして闘病、最期のとき。
たった31文字なのに、その中に込められた思い。
うれしさ、楽しさ、悲しさ、寂しさ、悔しさ、切なさ、無念さ・・・
一首、一首が胸に迫ってくる。
そんなに赤裸々に、そんなに激しく歌に詠んでしまって・・・
最後の方はページを繰るのをちょっとためらってしまうほどである。

激しい人だったんだ、河野裕子さん。

たとへば君/河野裕子・永田和宏 著
★★★★★





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