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「過去記事を振り返る」 中野ブロンディーズ

2013-07-10 22:37:14 | ライブ!2008

 この記事は2008年3月20日に発表されたものです。
※ 元記事URL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/ffada8a09c39fae56b070e88bd924582


 今日は雨の中、新宿の全労災ホールに「中野ブロンディーズ」という舞台を観に行きました。本日、東武動物公園で行われていたbay FMのイベントコンサートに℃-uteが出ていて、当初はそちらに行く予定を立てていましたが、ヤフオクで取れた中野ブロンディーズのチケットが今日の分でしたので℃-uteは断念しました。

 さて、全労災ホールってどこ?と、名前を聞いてもピンと来ない会場でしたが、調べてみたらスペース・ゼロの事でした。会場近くにある喫茶店を「ゆっくり落ち着いて読書出来る新宿西口の穴場」として、以前によく利用していた頃、ここの前は通っていたので懐かしかったです。
  入場時に荷物検査がないというハロプロコンサートでは、まず有り得ない状況に感心しつつ入場しロビーを見渡すと、老若男女客層は幅広い。ヲタと一般人は 半々といった感じでした。そのヲタも、皆がハロプロヲタという訳でもなさそう。あと、余談ですが時東ぁみやつんく♂から花が届いていました。開演前の挨拶 はモリサキちゃんでした。モリサキちゃんのブログによると、本公演での最初で最後の開演前挨拶だったようです。いい時に観に来られて嬉しい。

  解説が遅れました。中野ブロンディーズは、中野ブロードウェイに集うオタク少女達がチアリーディングを始めるというストーリーの舞台で、ハロプロエッグの 森咲樹が出演しています。私が今回足を運んだ理由は、モリサキちゃんが出ているという事以上に(それも理由の一つではある)、オタク少女がチアリーディン グを始めるといういかにもマンガチックなストーリーに興味を持ったからでした。漫画好きな女の子が奏でるマンガチックなストーリー、なんだかステキだ。
  何故、オタク少女がチアリーディングを始めるのか?不思議な感じがしますが、きっかけはこうです。 いきつけの漫画本屋が店を閉めるかもしれないと聞かさ れた主人公は、店主のおばあさんに店内に貼ってあったポスターを指され、チアリーディング大会で優勝したら考え直すと言われます。そこで、ネットを使って レアな漫画本をエサにメンバーを集めて、チアリーディングチーム完成という流れでした。
 ちょっと強引な展開に思えますが、台詞回しが軽快で見て る分には違和感を感じさせません。そして、集まったオタク少女達がバラエティに富んでいます。ゲームマニア、戦隊に憧れる子、コスプレ大好きっ子、ガンダ ム大好きヤンキーなど、漫画好きなオタクにも色んなタイプがいる事をちゃんとキャラ分けしています。
 モリサキちゃんはゴスロリ大好きな暗い子で した。人見知りなキャラなので台詞は少なめです。でも、少し丸めた背中や、トボトボ歩く様など、動きで巧くキャラを表現していて非常に良かったです。 元々、エッグの中でもダンスの出来る子で、身長も割と高いので動きに筋が通っている感じがあります。ダンスが得意というのが、チアリーディングをやらなけ ればいけないこの舞台に抜擢された理由なのかもしれません。

 それにしても、周りの出演者の皆さんの個性豊かな事。表情、動き、喋り方、 個性の違う登場人物に完全に同化しています。プロの舞台なんだから当たり前と言えば当たり前ですが、あまりの役柄へのハマりっぷりが痛快。そして、台詞も 随所にオタク的キーワード、例えばTVゲーム用語やガンダムの台詞などが飛び交い、客席を笑いに誘います。しかも、変にマニアックになり過ぎない程度に使 用されているのが心地好い。
 この舞台を観に来たエッグの、のっちこと能登有沙さん(漫画アニメヲタ、ガンダムも好き)が自身のブログに、ファーストガンダムはよくわからないのですが興味が湧いた!などと書いたくらい、ガンダムの台詞も笑いとカッコ良さを持って使用されていました。

  そんな個性溢れる出演者によるテンポ良い台詞回しに比べ、ストーリー展開は至ってベタです。途中、練習から姿を消したモリサキちゃんが、実は周りに迷惑を かけたくない一心で一人練習をしていたという流れ、漫画本屋でおばあさんの元でバイトしている女子大生が実はチアリーディング部の部長でコーチを引き受け るものの、プライドと技量の違いが原因でメンバーと衝突するとか、展開はごくありふれた内容です。でも、そんなストーリーがどうこうより、出演者のやりと りが面白い。台詞や動きに工夫が感じられるのです。こういう部分は、他のエッグメンバーや或いはベリキューメンバーにも見てほしい舞台ですね。と言って も、今日が千秋楽なんですが。

 最後は、チアリーディングチーム「中野ブロンディーズ」は優勝は出来なかったけど、チアリーディングの シーンも魅せてくれました。それまでの笑いに溢れた展開からガラリと変わって、カッコイイ姿でした。それは、ストーリーがわかりやすいとか、展開が強引だ とかを超越して出演者が輝いていた舞台に相応しいフィナーレでした。ラストで、客席に下りてきて踊る出演者の皆さんは、客席の温かい拍手に包まれ良い笑顔 でした。

 帰りがけに、私の前にいたお年寄りグループが、「意外と面白かったな」「最後は元気をもらえた」と話しているのが聞こえてきま した。出演者の皆さんにこの言葉を伝えたい気持ちです。モリサキちゃんは自身のブログに、再演やらないかなと書いていましたが、もう一度見てみたい!そん な気持ちにさせてくれる舞台でした。出演者の皆さん、お疲れ様です&ありがとうございました。またいつか再演出来たら良いですね。DVDが発売される様な ら、改めて楽しませていただきたいと思います。

 公式サイト
http://www.nelke.co.jp/stage/nakano/



<2013年の追記>

 日曜日、アイドル横丁夏まつりというライブイベントに行ってきました。会場となった新木場スタジオコーストには一つの屋内ステージと二つの屋外ステージが設けられ、タイムテーブルを片手に観たいアイドルの出るステージにと移動しながら楽しむ流れ。
 そんな感じで移動をしていた時に、アップアップガールズ(仮)がすぐ横を通り過ぎていきました。森咲樹ちゃんは今も色白で背が高くて、そして笑顔いっぱいでした。
 「この子は舞台の道に進むのではないか?」なんて思っていた事もあったけれど、今こうしてアイドルとして全国を移動しながら、たくさんのアイドルたちとジョイントライブを行なっている。文字通りの「ライブアイドル」になったわけです。でも、表情を見る限りはとても充実した顔をしている。きっと自分の居場所となるステージを欲していたのであって、それが舞台でも、歌でも、そのステージが居場所に感じられるのならば良かったのだ。そんな風に思えます。
 今いる居場所はハロプロであるよりもイバラの道かもしれないし、少なくとも日頃立つステージはハロプロよりも小さい。しかし、得た経験は大きな財産になる。今年の夏、アップアップガールズ(仮)はエイベックスのイベントで代々木第一体育館のステージに立ちます。かつての夏のハロプロの祭りの場所であった代々木第一体育館のステージに。
 バックダンサーとして大きなアリーナステージに上がってきたエッグメンバー森咲樹。夏の物語としては、それはあまりにもシンデレラではないか!と思いながら、居場所がもたらす明と暗と運について考えたくなります。


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