8月2日 (土) 晴れ
8月になって暑さが帰ってきた。朝からくらくらするような夏空の下で自然に早歩きになっている。ゆりかもめのテレコムセンター駅の階段を子供のような気分で下りていき、子供のような気分で芝生の広場を歩く。
138組の出演者のトップでスマイレージがステージに立った。SMILE GARDENという名前の芝生広場のステージに。
ハロプロコンサートと日程が被っているので朝一番の登場になったのだ。アイドルは多忙で大変だ。一曲目は「ドットビキニ」。夏を意識した選曲に脱帽。二曲目に「ショートカット」を待ってくるあたり、ちゃんとアイドルフェスティバルを意識した選曲だなと感じる。もちろん新曲の宣伝もしないといけないから、二曲続けて最新シングルから披露。この日初めてこの曲を聴いた人も多いだろうけれど、現在のスマイレージも感じ取ってもらわないといけない。圧倒的な歌とダンスで新しいファンを増やす事も大切。初めてスマイレージを生で観る人にアピールしていかないといけない。
そして、最後に「夢見る15歳」を持ってくるあたり、ちゃんとコアヲタではない人の事も考慮しているのだと嬉しくなる。
8月2日 (土) ハレ
なんだかんだとあまり熟睡出来ないままお台場に向かう。今年のTIFは三年ぶりにハロプロの人が出演する。しかも、それが全体のトップを切って歌うのだから、すでにゆりかもめの車内から気が気でない。
会場のフジテレビ湾岸スタジオの前に着くとリストバンドの交換も後回しにしてステージの始まるのを待った。この待つ時間が待ち遠しく長い。
スマイレージは思っていたよりあっさり登場してきた。客席は、盛り上がっている一団もいるが、あれはスマヲタだろう。多くは長い一日の始まりだけに様子見なのか、必要以上には弾けず、流れてくる曲に耳を傾けている。もしかすると、曲そのものを知らない人が多いのかもしれない。そう考えると、一曲目はスマイレージで一番知名度があるナンバー「夢見る15歳」が良かったかもしれない。ハロプロのスタッフが思っているよりも実はハロプロ曲の知名度は高くないのかもしれない。
そこに追い打ちをかけるように、最新シングルから二曲。朝一番で聴く曲、フェスのオープニングで歌う曲としては正直言って適していない印象。実際、客席のリアクションからも困惑が覗える。
祭りの高揚感がすっかり鎮火した頃、ようやくスマイレージで一番知名度があるナンバーが来た。客席が元気になった。フェスは一種の名刺交換会。「これがスマイレージです」というセットリストでも良かったのでは?と思う。スマヲタではない人が多数観るから最新曲の宣伝をしなくてはいけないなんて考えがあったとしたら、ちょっとそれは違うんじゃない?と思いながら、よく通る歌声にハロプロの確かさを感じつつ首を傾げた。
メンバーは平常営業。特にTIFだからという気負いはない感じで、そこを「さすがハロプロの余裕」と見るか、「新規ファン開拓のために、もう少し気持ちを盛り上げてステージに立つべき」と見るかは、意見が分かれそうではある。会場の反応を見る限りでは後者かなというのが個人的感想。
スマイレージ『地球は今日も愛を育む』 (S/mileage[Earth helps grow love again today]) (Promotion edit)