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ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

「SUNRISE」と「神曲たち」

2010-04-27 21:18:48 | アイドル etc

 今、私の手元には二枚のアイドルグループアルバムがある。前回の予告通り、今回はAKB48の「神曲たち」アイドリング!!!の「SUNRISE」を聴いた感想を書きたいと思います。天の声による質問形式でお届けいたします。
 (曲名に下線があるものはリンクが貼ってありますので動画が見られます。また、画面に埋め込んであるニコニコ動画はニコニコ動画のアカウントが無くても見られます)

 天の声(以下、天と略)「神曲たちを買ったそうですが、いかがでした?」
 アルファ(以下、アと略)「ある方法で劇場盤を安く買いました。DVD付きのを買った方が良かったのかもしれませんが、安さに負けました。まあ、キラキラしたジャケットと帯は可愛いですね」
 (この写真の12種類の差し替えジャケット仕様でした)

 天「いきなり感想を聞きますが、いかがでした?」
 ア「良かったです。ただ、凄い良かったという手応えはないですね。期待が大きすぎたのかもしれませんが、全体的に75点主義な感じで、駄曲もないけれど神曲もない感じに思いました」
 天「神曲たちというタイトル通りではなかったという事でしたか。具体的に気に入った曲はありますか?」
 ア「一本調子な曲が多く、アルバムにバリエーションを求める自分には物足りなかったですが、そうじゃない人にはハズレ曲無しの一枚に感じるでしょうね。シングル曲では、RIVER、大声ダイヤモンドが良かったですね」
 天「人気曲ですね。どういう点が良かったですか?」
 ア「RIVERは歌詞が十代向けで大人は聴きにくい恥ずかしさみたいなのがあるけれど、メロディラインが改めて良いなと思いました。サビに向けて盛り上がり、サビでガツーンと行く感じ。ただ、シングル発売時からずっと感じてますが、ラップ部分が曲の出来を安っぽくしてしまっている。まあ、そんな構えて聴くなという事かもしれないけれど、歌詞と合わせて、カッコ付けが強調されてしまって惜しい。ハンバーガーはステーキではないんだから、ハンバーガーで良いのにという気分」

AKB48  RIVER FULL LIVE


 洒落のわかる人向け「忙しい人のためのRIVER」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10064441

 ア「大声ダイヤモンドは、発売当時からAKBヲタに絶賛されていたけれど、自分も良い歌だと思っていた。サビが力強くていいですね。ただ、この曲を神曲と言うAKBヲタが多いけれど、そう言いきっていいのはデフスターレーベル時代から応援していた人だけにしてもらいたい」
 天「それは過大評価という事ですか?」
 ア「いえ、デフスター時代、B級扱いされてきたAKBがこの曲で世間に向けで顔を上げる事が出来るようになった。いわばスタートラインにある曲なんです。その高揚感がサビに具現化されている。そういう一連の流れを含めた意味での会心の一作なんだと思います。自分がAKBヲタだったら泣ける一曲ですね」

AKB48  夜空に叫ぶ 大声ダイヤモンド 屋外LIVE


 ア「あっ、ちなみに自分は今となってはデフスター時代の曲の方が好きですね」
 天「そういう気持ちに至ったのは、どのあたりにありますか?十代向けにシフトした作風とかですか?」
 ア「それもありますが、歌い方もより力一杯なユニゾンになり、なんか今のAKBはどっか無理してんなみたいな感じに見えるんですね。AKBって、もっとアナーキーでフリーダムで良いのではと思うんですよ」
 天「優等生である必要はないという事ですね。シングルのタイトルチューン以外ではどれを気に入りました?」
 ア「ここが難しいところで、シングルのタイトルチューンの方がまだ曲にバリエーションがあるんですよね(苦笑)。そんな中では、Baby! Baby! Baby!マジすかロックンロールが気に入りました」

 ア「Baby! Baby! Baby!は爽やかアイドルポップスで、こういうのがあると華やかですよね。アイドルポップスの正道という感じ。マジすかロックンロールは、こういうのこそAKBらしいという感じで、AKBの正道という感じ。AKBのちょっと力入れた歌い方も、この曲なら違和感ないし合ってますね」

 天「神曲たちとAKB48へのまとめ的感想をお願いします」
 ア「昔のモーニング娘。の大ヒット曲もそうだけれど、やはり映像ありきというか、PVとセットで楽しみたいですね。映像ありきというのは、まさにAKBがテレビ発アイドルに生まれ変わった事を表すものです。アイドルは映像があってこそというのは、大なり小なり誰でもありますが、AKBはその映像部分に委ねる部分が大きいと思います。それは、やはりユニゾンなので歌声を楽しむというタイプの曲ではないというのがあるんだと思います。或いは、みんなでカーステか何かでワイワイやりながら聴くとか、カラオケで歌って盛り上がるとか、そういうジャンルですよね。だから、今のハロプロと比べるのはナンセンスだと、CDを買って聴いてみて思いました。同じアイドルポップスというジャンルではあるけれど目指しているものが違う。でも、AKBはAKBのスタンダードを築きつつあるんだなと感じた一枚でした」


 天「次はアイドリング!!!の3rdアルバムです。こちらも収録されている曲はシングルが多いです」
 ア「アイドリング!!!はフジテレビプロデュースなので、正真正銘なテレビ発アイドルです。歌が本業という訳ではないんですが、さすがポニーキャニオンというべきか、曲作りは丁寧な印象があります」

 天「アレンジや歌い方などはいかがですか?」
 ア「AKBと同様にユニゾンを多用しているのは、歌唱力的な事もあってだと思いますが、ハモリも随所に取り入れるなど意欲的です。アレンジもボーカルを潰さないようにしつつ自己主張のある音ですね。シングルでもある手のひらの勇気はその代表例かと思います」
 天「AKBに比べると全体的に大人しめに聴こえなくもないですが、その点はいかがですか?」
 ア「インパクト勝負な曲はないですね。初期の曲は割とそういう路線ですが、今回のアルバムはバラードやミディアムテンポの曲の比率が高いです。でも、機種変エクスタシィという曲はインパクト勝負な一曲です。メロディが耳に残りますね、ライブバージョンなんでボーカルクオリティが少し落ちますが、これをご覧ください」

機種変エクスタシィ / アイドリング!!!


 天「ハロプロがよく使うソロパート回しはアイドリング!!!の方が多いですね」
 ア「ハロプロ的なものが好きな人ならアイドリング!!!の曲の方がとっつきやすいでしょうね。最新シングルのS.O.W.はガーディアンズ4に書いてる人が作曲してます。合いの手を入れやすくしてあったり、あくまでアイドルポップスである事から逸脱しない作りです」

S.O.W. センスオブワンダー / アイドリング!!!


 ア「バリバリなアイドルポップスが好きな人には、ラブマジックフィーバーという曲もあります。ぷよぷよのCMソングですので、思い切りポップにしていますね」

 天「歌唱力やダンス力はどうなんでしょうか?」
 ア「AKBと同じくらいですかね。細かく言えば、歌はアイドリング!!!、ダンスはAKBでしょうか。でも、AKBもそうですが、そういう見方から離れて、歌そのものを楽しく聴きたい人向けとも言えます。シリアスな曲もありますが、逆にそういうシリアス路線はハロプロと比べてしまうのも確かで、本質的には明るい系や爽やか系が基本な気がします」

 天「アイドリング!!!のSUNRISEは結論としてはどうでしょう?」
 ア「アイドルポップスとしての明るさと、そこにほんのりとシリアステイストが欲しい人には良いかも。やはり映像があった方が楽しいですが、アレンジのバリエーションがあるので、音的にも楽しめます」

 そんな訳で、どちらもアイドルポップス好きなら買いと結論付けておきます。個人的には、「神曲たち」より「SUNRISE」の方が良かったと思いましたが、アイドルの一般的評価というものは、知名度やメディア露出度も含めてであるようなので、「知ってる歌」が入っている方を選ぶ事には異論はありません。

 ちなみに、私が各グループで良いなと感じているメンバーは、AKB48では、渡辺麻友さん、宮崎美穂さんには良い個性を感じています。アイドリング!!!では、遠藤舞さん、菊地亜美さんが特に好きです。

コメント (3)
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