今から約7年前、矢口真里率いるハロプロキッズユニット「ZYX」のデビュー曲を初めて聴いた時はビックリしました。ニッポン放送のヤグチラジオだったと思います。
このキッズユニットを「ミニモニ。の後釜みたいなユニットなんだろう」と、私はさほど興味を持っていなかったのですが、流れてきた歌はミニモニ。マーク2ではなく、太陽とシスコムーンマーク2でした。ヤグチも「ミニモニ。みたいな歌を歌うのかと思っていたからデモテープ聴いてビックリした」と語っていました。
http://www.youtube.com/watch?v=FBNnhP5GSzA
ダンスナンバーでスタートを切ったZYXのメンバーは6人。矢口真里、梅田えりか、清水佐紀、矢島舞美、嗣永桃子、村上愛。ちなみに知らない人もいるかと思うので書きますが、ZYXは「じっくす」と読みます。「絶対、夢を、倍にする」という意味を込めて、その頭文字(倍は×を掛けたと思われます)で付けられたネーミングです。
そのZYXのパフォーマンスをテレビで見て気になったメンバーがいました。めぐではありません。めぐのパフォーマンスに注目したのは2ndシングル「白いTOKYO」からです。
その気になったメンバーは「嗣永桃子」でした。決して目立っていた訳ではないけれど、その存在感が不思議と気になります。
涼しげな瞳。何か野心を抱えていそうで、どこかデリケートな雰囲気もまとっているその表情は、どこか近寄りがたさがあり、そのボーイッシュな風貌と合わせて、当時はあまりヲタの関心を引く存在ではなかった。
そんな嗣永桃子さんがブリッコキャラを前面に押し出して、あっという間にBerryz工房の人気メンバーになっていくのはもう少し後の話です。
私は何故ZYXの頃の嗣永桃子に惹かれたのだろう?今振り返ると、その涼しげな瞳にあったような気がします。この子はどこか自分とか周りを客観的に見ている。アイドルである自分を、もう一人の自分がクールに見つめている。そんなイメージが湧いてきました。それを裏付けるような発言を聞いた訳ではありませんから、勿論自分の想像でしかないのだけれど、この子は決して今の自分には浮かれていない。そう確信しながらZYXのパフォーマンスを見ていました。
月日が流れ、いつしか彼女は「アイドルのプロ」と呼ばれるようになりました。確かにBerryz工房のPVで歌い踊る桃子からは陽性のオーラが出ていましたが、何故「プロ」とまで呼ばれるようになったのか?気になり、ますますそのキャラクターに謎が深まっている中、握手会における数々の逸話を知ります。
中には別なメンバーを推していたのに、握手会で桃子ヲタになったなどという人まで現れる始末。そんなに良いのか?そんなにスゴいのか?興味は深まるばかり。
でも、「自分は握手の対応くらいで転ばないぜ」などと強がっている自分がいました。そんな事が言えるのも、Berryz工房の握手会に参加した事がないからでもあります。戦わずにして、こっちが強いと意気がる子供じみた考えにも似て、自分自身の本音はどこかに隠したまま。
そんな私が遂に嗣永桃子のプロっぷりに触れる機会を得ました。
実は昨年のBerryz工房のFC会員限定イベントを観に行っており、本来ならそこで握手出来たのですが、新型インフルエンザの影響を考慮した事務所の判断で握手無しになった経緯がありました。
果たして桃子に心を掴み取られるのか?私は案外に平静な気持ちで握手に臨みました。
桃子の前の千奈美が疲労を隠せない表情であったのに対して、桃子は満面の笑みと、こちらがビックリするくらいの握力で手を握ってきました。それはもう「握る」と表現するしかない強さ。思わず手を見てしまいました。小さい手に力がこもっています。
目を見れば細い瞳が垂れ、柔らかい笑顔。ZYXの頃、テレビの画面で見た涼しげな瞳ではありません。私はねぎらいの言葉をかけました。
「プロ」と呼ばれる少女は突然笑顔から澄ました顔になり、既に握手を終わり次のメンバーへと歩みを始めていた自分に向かって、体を横に向けて手を振ってきました。
「お~っ、バイバイ」
自分から手を振った事はあっても、アイドルの方から手を振ってきた経験は初めてです。私はステージから降りると不思議な気持ちのままに、謎解きを開始しました。
急に澄まし顔になり、自分からバイバイと手を振る。決して嫌がられた訳ではないのは、こちらが手を振り返してもまだ手を振り続けていた事から前向きに想像出来ます。
私が気になるのは、そんなヲタ的思考「握手でメンバーに好かれたかどうか」という次元の事ではなく、どういう引き出しの出し方で、あのようなアクションに出たのだろうという事。たくさん持っていそうなプロの握手対応の引き出し、その一つとしてこれは何なんだろう?
私は嗣永桃子との初握手で推し変にまでは至らなかったものの、今まで以上に嗣永桃子という存在に興味が沸いてきました。
これこそがまさにプロの術中にハマったというべきで、あれこれ言い訳を加える事自体がみっともなく思えてきます。
これからはBerryz工房に於いては、菅谷梨沙子と共に嗣永桃子も熱心に見ていくかなどと、今更な決意をしつつ、自分が初めて注目したキッズメンバーは嗣永桃子である事を思い出すのでした。
このキッズユニットを「ミニモニ。の後釜みたいなユニットなんだろう」と、私はさほど興味を持っていなかったのですが、流れてきた歌はミニモニ。マーク2ではなく、太陽とシスコムーンマーク2でした。ヤグチも「ミニモニ。みたいな歌を歌うのかと思っていたからデモテープ聴いてビックリした」と語っていました。
http://www.youtube.com/watch?v=FBNnhP5GSzA
ダンスナンバーでスタートを切ったZYXのメンバーは6人。矢口真里、梅田えりか、清水佐紀、矢島舞美、嗣永桃子、村上愛。ちなみに知らない人もいるかと思うので書きますが、ZYXは「じっくす」と読みます。「絶対、夢を、倍にする」という意味を込めて、その頭文字(倍は×を掛けたと思われます)で付けられたネーミングです。
そのZYXのパフォーマンスをテレビで見て気になったメンバーがいました。めぐではありません。めぐのパフォーマンスに注目したのは2ndシングル「白いTOKYO」からです。
その気になったメンバーは「嗣永桃子」でした。決して目立っていた訳ではないけれど、その存在感が不思議と気になります。
涼しげな瞳。何か野心を抱えていそうで、どこかデリケートな雰囲気もまとっているその表情は、どこか近寄りがたさがあり、そのボーイッシュな風貌と合わせて、当時はあまりヲタの関心を引く存在ではなかった。
そんな嗣永桃子さんがブリッコキャラを前面に押し出して、あっという間にBerryz工房の人気メンバーになっていくのはもう少し後の話です。
私は何故ZYXの頃の嗣永桃子に惹かれたのだろう?今振り返ると、その涼しげな瞳にあったような気がします。この子はどこか自分とか周りを客観的に見ている。アイドルである自分を、もう一人の自分がクールに見つめている。そんなイメージが湧いてきました。それを裏付けるような発言を聞いた訳ではありませんから、勿論自分の想像でしかないのだけれど、この子は決して今の自分には浮かれていない。そう確信しながらZYXのパフォーマンスを見ていました。
月日が流れ、いつしか彼女は「アイドルのプロ」と呼ばれるようになりました。確かにBerryz工房のPVで歌い踊る桃子からは陽性のオーラが出ていましたが、何故「プロ」とまで呼ばれるようになったのか?気になり、ますますそのキャラクターに謎が深まっている中、握手会における数々の逸話を知ります。
中には別なメンバーを推していたのに、握手会で桃子ヲタになったなどという人まで現れる始末。そんなに良いのか?そんなにスゴいのか?興味は深まるばかり。
でも、「自分は握手の対応くらいで転ばないぜ」などと強がっている自分がいました。そんな事が言えるのも、Berryz工房の握手会に参加した事がないからでもあります。戦わずにして、こっちが強いと意気がる子供じみた考えにも似て、自分自身の本音はどこかに隠したまま。
そんな私が遂に嗣永桃子のプロっぷりに触れる機会を得ました。
実は昨年のBerryz工房のFC会員限定イベントを観に行っており、本来ならそこで握手出来たのですが、新型インフルエンザの影響を考慮した事務所の判断で握手無しになった経緯がありました。
果たして桃子に心を掴み取られるのか?私は案外に平静な気持ちで握手に臨みました。
桃子の前の千奈美が疲労を隠せない表情であったのに対して、桃子は満面の笑みと、こちらがビックリするくらいの握力で手を握ってきました。それはもう「握る」と表現するしかない強さ。思わず手を見てしまいました。小さい手に力がこもっています。
目を見れば細い瞳が垂れ、柔らかい笑顔。ZYXの頃、テレビの画面で見た涼しげな瞳ではありません。私はねぎらいの言葉をかけました。
「プロ」と呼ばれる少女は突然笑顔から澄ました顔になり、既に握手を終わり次のメンバーへと歩みを始めていた自分に向かって、体を横に向けて手を振ってきました。
「お~っ、バイバイ」
自分から手を振った事はあっても、アイドルの方から手を振ってきた経験は初めてです。私はステージから降りると不思議な気持ちのままに、謎解きを開始しました。
急に澄まし顔になり、自分からバイバイと手を振る。決して嫌がられた訳ではないのは、こちらが手を振り返してもまだ手を振り続けていた事から前向きに想像出来ます。
私が気になるのは、そんなヲタ的思考「握手でメンバーに好かれたかどうか」という次元の事ではなく、どういう引き出しの出し方で、あのようなアクションに出たのだろうという事。たくさん持っていそうなプロの握手対応の引き出し、その一つとしてこれは何なんだろう?
私は嗣永桃子との初握手で推し変にまでは至らなかったものの、今まで以上に嗣永桃子という存在に興味が沸いてきました。
これこそがまさにプロの術中にハマったというべきで、あれこれ言い訳を加える事自体がみっともなく思えてきます。
これからはBerryz工房に於いては、菅谷梨沙子と共に嗣永桃子も熱心に見ていくかなどと、今更な決意をしつつ、自分が初めて注目したキッズメンバーは嗣永桃子である事を思い出すのでした。