韓国にちなんだ話をもうひとつ。
10/24にサッカーACL(アジアチャンピオンズリーグ)準決勝第二戦「浦和レッズ×城南一和」が埼玉スタジアム2002で行われた。城南(韓国)のホームで行われた第一戦を2-2で引き分けた両者。この決着が着く第二戦は、肌寒い秋の平日の夜ながら51,651人の大観衆が埼玉スタジアム2002に訪れ盛り上がった。
試合は、先制した浦和を城南が後半逆転するも、その四分後に浦和が同点に追い付くという準決勝にふさわしい好試合。
延長でも決着はつかず、最後はPK戦となり5-3で浦和が勝利し決勝に進んだ。
浦和サポーターではない自分も、浦和が勝った瞬間はガッツポーズだった。Jリーグの代表として戦う浦和が、韓国の強豪チーム城南と戦う姿には、思わずのめり込んだ。何しろ、優勝すればアジア代表として12月に行われるクラブW杯に出場だから、勝利の重みがすごい。
それにしても、浦和サポーターの応援はまさにサポートだった。スタンドを赤く染め、夜空に届かんばかりの音響でスタジアムに響く歌声。後半途中に「ウォリアー」を歌い始めた時は、ゾクゾク来た。
サポーターも熱く、両チームの選手も何がなんでも決勝に行くという意志を込めた激しいプレイを見せ、とても見応えのある試合になった。これこそまさに「絶対に負けられない戦い」だ!
ところが、この「絶対に負けられない戦い」の放映権を持つテレビ朝日は地上波では放送せず、BS朝日でこの試合を放送したのだった。
日頃、日本代表戦ではやたらと「絶対に負けられない戦い」というフレーズを連呼し、先日行われた単なる代表のテストマッチにまでこのフレーズを使っていた局が、本当の「絶対に負けられない戦い」を軽視した訳だ。
視聴率やスポンサーの問題があるのもわかる。だけれど、日本のサッカー=日本代表という一般的な風潮を作ってしまっているのは、この局のこういった姿勢にもあるのは確か。
冷静にサッカー界を見渡せば、「絶対に負けられない戦い」はJリーグにもいくつも存在している。
例えばわかりやすいのは、優勝を賭けた試合。或いは、今の時期ならばJ2降格の危機に面した試合。先週の横浜FCの試合がまさにそれだ。
この時期と言えば、J2の上位陣は毎試合がまさに「絶対に負けられない戦い」だ。今年の例で言えば、札幌、東京V、京都、仙台、C大阪の関係者は今まさに、毎試合そんな緊張感で試合をしている。何しろ、J2からJ1に上がれば扱いは勿論、収入も上がる。絶対に負けたくないであろう。
本当に負けてはいけない試合というのは、スタジアムを包み込む緊張感からして違う。いつからか、日本代表の試合の雰囲気がお祭りムードになっているのを、やるせない気持ちで見ている自分は思う。このACL準決勝の浦和サポーターが作り出した雰囲気こそ地上波で伝えてほしいと。
絶対に負けられないという緊張感を、過剰演出無しで伝える。それが放映権という権利だと私は考えます。
10/24にサッカーACL(アジアチャンピオンズリーグ)準決勝第二戦「浦和レッズ×城南一和」が埼玉スタジアム2002で行われた。城南(韓国)のホームで行われた第一戦を2-2で引き分けた両者。この決着が着く第二戦は、肌寒い秋の平日の夜ながら51,651人の大観衆が埼玉スタジアム2002に訪れ盛り上がった。
試合は、先制した浦和を城南が後半逆転するも、その四分後に浦和が同点に追い付くという準決勝にふさわしい好試合。
延長でも決着はつかず、最後はPK戦となり5-3で浦和が勝利し決勝に進んだ。
浦和サポーターではない自分も、浦和が勝った瞬間はガッツポーズだった。Jリーグの代表として戦う浦和が、韓国の強豪チーム城南と戦う姿には、思わずのめり込んだ。何しろ、優勝すればアジア代表として12月に行われるクラブW杯に出場だから、勝利の重みがすごい。
それにしても、浦和サポーターの応援はまさにサポートだった。スタンドを赤く染め、夜空に届かんばかりの音響でスタジアムに響く歌声。後半途中に「ウォリアー」を歌い始めた時は、ゾクゾク来た。
サポーターも熱く、両チームの選手も何がなんでも決勝に行くという意志を込めた激しいプレイを見せ、とても見応えのある試合になった。これこそまさに「絶対に負けられない戦い」だ!
ところが、この「絶対に負けられない戦い」の放映権を持つテレビ朝日は地上波では放送せず、BS朝日でこの試合を放送したのだった。
日頃、日本代表戦ではやたらと「絶対に負けられない戦い」というフレーズを連呼し、先日行われた単なる代表のテストマッチにまでこのフレーズを使っていた局が、本当の「絶対に負けられない戦い」を軽視した訳だ。
視聴率やスポンサーの問題があるのもわかる。だけれど、日本のサッカー=日本代表という一般的な風潮を作ってしまっているのは、この局のこういった姿勢にもあるのは確か。
冷静にサッカー界を見渡せば、「絶対に負けられない戦い」はJリーグにもいくつも存在している。
例えばわかりやすいのは、優勝を賭けた試合。或いは、今の時期ならばJ2降格の危機に面した試合。先週の横浜FCの試合がまさにそれだ。
この時期と言えば、J2の上位陣は毎試合がまさに「絶対に負けられない戦い」だ。今年の例で言えば、札幌、東京V、京都、仙台、C大阪の関係者は今まさに、毎試合そんな緊張感で試合をしている。何しろ、J2からJ1に上がれば扱いは勿論、収入も上がる。絶対に負けたくないであろう。
本当に負けてはいけない試合というのは、スタジアムを包み込む緊張感からして違う。いつからか、日本代表の試合の雰囲気がお祭りムードになっているのを、やるせない気持ちで見ている自分は思う。このACL準決勝の浦和サポーターが作り出した雰囲気こそ地上波で伝えてほしいと。
絶対に負けられないという緊張感を、過剰演出無しで伝える。それが放映権という権利だと私は考えます。