なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

九重FRシンキングの釣り(20140209)

2014年02月10日 07時16分35秒 | 実釣
九重FRシンキングの釣り(20140209)

13時から17時まで実釣。
今日はフライマンとルアーマンが1:4程度、てらとこからするとフライマンが多く感じる。
フライはほぼリトリーブか沈める釣り。
特にリトリーブしない沈める釣りをされていたフライフィッシャーが良く上げておられた。

私はまず、DT#8Fと1mT20で普通に沈めてリトリーブの釣り。
3号池(下の池)の丁度ポンプ水流が強いところで、多分、最深部付近。
15-20m程度にアンダーハンドキャスト、そこからリトリーブへ。
ティペットは結束せず、テイリングするもののなんとかターンする。
着水後は直ぐに沈降するが表層流が早く、メンディングで調整してもリトリーブでラインがたわむ。


ピーコックブラックのMSCパターンはあまり当らず、いつもの淡色MSCでようやく当り出す、が、ラインのたわみでフックセット出来ない。


なんとか表層流をかわし、ラインテンションがかかる辺りでようやくフックアップ。


ばたばたと何匹か挙る。

ある程度釣れた後に、次はSH#7S-7ips 3mと22lbモノフィラメントに替え完全なシンキングの釣りへ。
SH3mに”たらし”を5-8m出した状態で「アウトリガー式」にキャストするとティペットは見事に結束する。
しかし、”たらし”が1m程度の「パワーヘッドキャスト」だと20m程度に飛び、結束もしない。
ライン自重リトリーブ、時折バイブとフォールを入れ、アタリはライン移動停止またはラインテンションの変化。
特に、リトリーブ中のライン表情の僅かな変化にアワセると、マスがアワセ方向に走っていて戸惑うことがある。
これは「食い上げ」のアタリで、ラインの弛みとしてではなく、「ライン表情の変化」として出てくるのだろう。

また、素直な単純リトリーブでも、この九重ではテイクして来た。
あまりスレていないマスが多いのだろう、面白い程鈎に乗る。
アタリ鈎はやはり淡色MSC。


このシステムでは一定の深さをキープしながらトレース出来るので、深く大きな淵で使えそう。
流れがあるやや深いトロ場でもよさそう。
意外な収穫。

狭いポイントなので同じパターンでは反応が悪くなり、ナチュラルプロフェッサータイプへ変更、これもまたアタる。


あっという間に16時半、慌てて最後のシステムチェックへ。
SH#10/11F2m+2mT8、ティペット0.8号50cm、それに今日一番の当り鈎淡色MSC。
キャスティングはDT#8F+1mT20の組み合わせよりは随分楽。
アンダーハンドからのパワーヘッドキャスト、ワイドループで22lbモノフィラがするすると出て行く。
着水直前でサミング、きちんとターンして着水、15m程度。
力めばもっと飛ぶかもしれない。
(PE0.2号はキャスティング時の高切れでロスト、PE0.2はキャスティングには不向きかもしれない)

ただ、このシステムが意外とスゴかった。
着水後ラインを張ると自重で移動を始める。
フローティングとシンキングの境が水面にあり、22lbのモノフィラは空中にステイ。
システム全体のテンションが空中モノフィラにダイレクトに出る。
アタリは「SH#7S-7ips 3m」の場合とほぼ同じだったが、とにかく、楽。
シンキングラインの長さが固定とはいえ、T8で一定のタナに素早く届き、フローティングラインでサスペンド、モノフィラの自重でデットリトリーブへ。
1回のキャストで空中にステイしたモノフィラに何度もアタリが出る。
テイク、フックセット、ランディングの時間当りの数も本日一番。
また、底をしっかり取れるので、この九重にしては良い型が続く。


非常に驚いたのだが、SH#10/11F2mと2mT8のシステムは、22lbモノフィラからの極軽いテンションのみで一定のタナにサスペンドし、ゆっくりとドリフトしていった。

つまり流水中なら、鈎がランの中で、一定のレーンとタナをキープしながら、狙ったゾーンを流れに沿ってスライドし続ける、ことを意味していた。

いわば、ルースニングの欠点であるシステムの軽さを克服した、フライの”ウキ釣り”が完成する。
この重いシステムが、スイング中にテイクされた鈎を、直ちにより確実にフックセットするのだ。

また、22lbモノフィラがスイング中のシステムコンディションをキープし続けるで、バイブやフォールなどの操作も可能だ。
杉浦雄三氏の「メンディングを多用して重いシンキングシステムを狙った層にキープする」釣法は、この九州で使える河川は少ないし、バイブやフォールも使えない。
九州では河川の渓流域は比較的短く、その高低差から流れはより複雑で川幅も狭い。
釣れるポイントもほぼ限られる。
地元餌師は、その限られたポイントを知っていて、ロングロッドのゼロ釣法でピンポイントに狙い釣果を上げる。
私達フライフィッシャーは、そのピンポイントに0.8号以上の太システムで流し込み、マスに鈎を提示する。
そのためにも、有効な鈎パターンを出来るだけ素早くタナに届け、そこをキープしながらピンポイント目掛けてスイング、鈎をテイクさせるため、マスの鼻先で誘うのだ。

どうやらそのシステムとして、少なくとも「SH#10/11F2m+2mT8」シリーズは効きそうだ。
ただ、ランの中でレーンをキープするために、軽く短いメンディングラインは必要だ。
DT#3Fの4.0mは既にあるので、3.0m、2.0m、1.5mの3本。
流れが複雑でハニースポットの非常に狭い小規模河川用のSH#10/11F本体は、1.5mと1.0mで既に作成済み。

2/11はまた九重とてらとこで、この「SH#10/11F2m+2mT8」シリーズを試そう。
てらとこは浅いので、T8は池島周辺で0.8mから1m程度だろう。
九重はT8の2.5mでも大丈夫だろうか。
キャスティングはどう?
T8の長さ調節は煩わしい?

いずれにせよ、この「SH#10/11F2m+T8」システムが”使える”ことはモノ凄い驚きだった。
今期1、2の学習成果かもしれない。
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