なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

何に美しさを感じるかが個性(20230524)

2023年05月24日 06時33分05秒 | 机上釣

何に美しさを感じるかが個性(20230524)

「勘と願望」シリーズ。
勘は経験と学習に即した非情な宣告、願望は浅はかな甘え、そして方向性は個性そのもの。
今回はその個性という方向性について考えてみる。

ヤマメを釣って釣って釣りまくりたい、これは願望。
でも今季五ヶ瀬はどうあがいても釣れない、これは勘。
なので下した私の決断は、釣果をあきらめ雄大な本流の清冽な流れを釣り続けること、これは私の個性。
この個性の正体について考える。

個性とは結局、「美しさ」「善さ」「尊さ」を何に感じるかで決まる。
つまり個性とは、特定のことに「美しさ」「善さ」「尊さ」を感じ取るメカニズムを指すのだ。
(何に恐怖や忌避を感じるかはヒトも動物もほぼ変わらない)

だから今回、ヤマメを釣りたいけれど釣れない五ヶ瀬本流で釣り続ける方向を選んだのは、そこに「美しさ」「善さ」「尊さ」を感じたから。
なぜそう感じるのか、それが私の個性だから。
結果的にまったく釣れず苦行荒業の連続になるだろうけれど、それを「善い」と感じる。
そう感じてしまうのは私の個性で修正しようがない。

この週末も五ヶ瀬本流詣で、釣れないだろうけれど。
でもそれで善いのだ。
「勘と願望」で大きく迷った場合、選択するのは「善い」と感じること、そしてその方角に「美しさ」があると信じること。
たとえ「願望」が示す思い通りにならないことが「勘」で分かり切っていても、進む先に「善さ」「美しさ」そして「尊さ」が見えている。
その進む先が失敗に終わったとしても。

たとえ失敗しても私の釣りはそれで良い。
なんなら鈎すら無くて良いけれど、でもそうだと英国の Fly Fishing にならない。
私が五ヶ瀬でしたいのは「太公望」ではなくあくまで「ウェットフライ」その基本縛りは忘れない。

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