なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

ウェットフライの基本中の基本

2013年05月14日 23時40分00秒 | 机上釣
ウェットフライの基本中の基本

ロッド角は90度を保持し、サスペンドしてラインテンションを維持し、時々誘いながら反跳アタリを待つ。

流水では、サイドからダウンではこのまま、アップではU字にトリックキャスト。
止水では、短いシンキングティペットで沈降と引きを繰り返す。

近場ではフルラインでも反跳アタリは取れるが、遠投では困難だ。

その場合は細いランニングラインと重いシューティングラインを使う。
ただ、遠投の浅場ではラインテンションが困難で、この場合は高浮力のインジケータで水中でラインをサスペンドする。
このインジケータの位置は、底波にフライが通るように水深に合わせて調整する。
インジケータはメンディング/トリックキャストで必ずフライ上流に置き、周囲の遅い表層流の反作用を利用しインジケータへの反跳アタリを待つ。

フライはクイルウィングを出来るだけ大きく付けると姿勢が安定する。
底を流すのでリードフライはキールがベター、ドロッパーは通常で良い。

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ウェットの流し方(作用反作用)

2013年05月14日 22時51分37秒 | 机上釣
ウェットの流し方(作用反作用)

水流に合わせて流すと、一見、慣性の法則から無気力に流れているように見える。
しかし、一定の速度があり、ウェット全体は下降するエネルギーを持っている。
ロッドからラインまで下向する力に均等に引き、その力で加速度が発生するのを抑えている。

ここで何かに衝突し下向が急に停止すると、その衝突により下向とは逆の力が生ずる。
作用、反作用だ。
この衝突に伴う反作用で、フライラインの下向は反跳して停止する。
ロッドは下向するようにラインそのものを下向させるから、ライン全体は弛む。

これが”エサ先行の流し方でのアタリ”の力学的仕組みなのだ。
このアタリを視覚的に捕える為に、ライン全体を等速で移動する必要がある。
その為には、ラインを中空にサスペンドする必要がある。
余分なラインを表層流に着水させると、このアタリを生む力学がラインに伝わらず、アタリを全て見逃す。

ロッド操作は「ロッドとラインの角度は90度」というウェットフライの初歩。
サイドからダウンクロスの釣り。
アップクロスでは「U字」にトリックキャストする。

誘いよりもこちらの流し方の方が大切だったかもしれない。

この「作用反作用」でアタリを取る方法は、等速の流れのなかだけではなく、
止水の引き釣りでも応用出来るかもしれない。
等速の沈降がバイトで急に停止する、と、ラインが反跳しアタリが生ずる、など。

これを見分ける為に、やはりラインは出来るだけ中空にサスペンドさせる必要がある。
引いてサスペンド、引いてサスペンド、で、反跳アタリを取る。
で、アワセはラインをロッドではなく、手で引く。
ラインをサスペンドしているから出来るアワセだ。

この釣り方はウェットフライの基本中の基本だ。

ただ、止水でフライラインがFの場合、この反跳アタリは”死ぬ”。
九重FRでシンキングtypeIIで面白いようにアタリが取れたのもこの反跳アタリが分かったからだろう、ポイントが比較的近く深かったことも幸いした。
しかし、てらとこではポイントは遠く、浅い。
フルのtypeIIであっという間に着底、藻を引いた。

対策。
重いシンキングティペット2m程度を使い、これを重しに沈降、ティペットは0.8号60cm程度、沈降が止まったらラインを引き、また沈降、ロッド角は90度を維持。
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