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評するなんて烏滸がましい?!ペラペラ無職人生譚とただの感想棒文とは如何に?

2019-07-25 11:02:59 | アニメ部
人は期待値なるある意味身勝手な見えざるラインをもつ。


少々ニュアンスは違うがそれは金銭的、時間的、心情的等々なにがしの見返りかもしれぬ。
だがそれは等価ではない。ちょっとだけプラスαを求めてしまうのは仕方がない事なのかもしれません。


なんの話かと言えば興行収入250億、歴代4位の大記録をうち立て一気に時の人になった新海監督3年振りの新作「天気の子」を観てきた。




私にとっての新海フィルムは言の葉から始まり秒速、雲のむこう、そして君の名はに続く5作品目。


上がり過ぎた期待のハードルを超えられるのかはたまた否か?


3行ストーリー

離島での生活に息苦しさを感じ家出上京してきた主人公帆高。
一方病気入院の母の為にとある願いをかけた女の子と偶然出会う。
彼女が祈るとき東京に降り続ける雨が止む・・・



***


かなりポエムな3行紹介ですがこんなモンかな?と。大体合ってるよね?


公開2週目平日昼下がりの13時。チケットを購入してビックリしたが90%程埋まってます。
まぁ子供らの姿が多いのは時間帯&夏休みだからか?


オサーンはいつでも夏休み

おぉ凄いね

最後尾センターがマイ指定席じゃ


君の名ははスタートダッシュは弱かったのだがその評判がツイッター等の口コミで広がって行き
同時に上映シアターも増えかつロングランとなった結果の興行収入。凄いね250億円って。


因みに当初の予定は20億レベルのヒットを狙ったらしいです。その目標が謙虚だかどうだかは知らぬ。


さて本編。なるべくネタばれしない様に書いてみる。


唐突だが前作君の名の面白かったトコは時系列のミスリード。
同時刻進行していると思われたお互いの存在がズレていた事が物語の複雑さを形成していた。


しかしタイムリープ系の話ではない天気の子にそのミスリードはない。
ある意味観たままを受け止めてゆけば良いストレートな話。


が、鑑賞翌日にコレを書いているので私の言葉は極めて浅い事を承知してくれ。


公開と同時に単行本も出版され劇中にはない設定を文中で表していると聞くがもちろんそれも未読。
ただ既に数多の考察サイトが立ち上がりその辺の言葉を借りながら私なりに進めてみようかと。


まず主人公帆高について新海監督がこんな風に言及しております(一部編集あり)


帆高は家出をして東京に出ていますがその理由を劇中では明確に語っていません。
 トラウマでキャラクターが駆動される物語にするのはやめようと思ったんです。

 映画の中で過去がフラッシュバックして、こういう理由だからこうなったんだっていう描き方は今作ではしたくないなと。
 憧れのまま走り始め、そのままずっと遠い場所まで駆け抜けていくような少年少女を描きたかったんです。



大人だったら誰もが通り過ぎた思いだが少年が青年になる成長過程は見ていて清々しい。
我等がどこかで無くしてしまったストレートな感受性を持ち時には抗い時には涙するその姿がいつかの自分が重なってゆく。


ジャパンアニメーションにそうゆう思春期少年少女の設定が多いのはそうゆう事なんだろう。


もちろん現実には奇跡なんてないし祈りは届かないケドそれを願った日は誰しも一度や二度はあっただろう。


その見えざる壁を突破した2人のストーリーと言ってしまおうか?


君の名では脈々と続く血筋だったり組紐という象徴的な概念がストーリーを下支えていたが今作にはそれがなくかなり起承転結の起が唐突だ。
ただそれについては冒頭シーンで少しだけ説明がつくかと。


つまりもう何日も長々と降り続ける雨の中で偶然見つけた一筋の陽に惹きつけられた女の子が陽菜であり
その段階では神様の設定も何もないけれど強い祈りにたまたま小さな奇跡が降臨しただけ・・・と。


なぜ東京に雨が延々と降るのか?の疑問には科学的アプローチよりも天の機嫌が悪いからで納得させ
つまりは機嫌で左右される人ならざるものの存在を仄めかしているかと。


その神さま(仮)の気まぐれの結果かも。まぁファンタジーだからいいんじゃないのかなw


そんな唐突の起から話は進んでゆくがその得た特殊な力を使う中で自分の存在意味を見つけてゆく。
がしかしその力の代償は着々と陽菜自身を蝕んでゆくのであります・・・


映画自体は単純に面白かった。新海作品の真骨頂である雨の描写は今回嫌って程あったしさw


(敢えて)捻りのないストーリーにピッタリでまっすぐな帆高には感情移入出来たし泣けたもの。


焦燥感喪失感虚無感等々揺さぶられるものは大いにありました。中の人を演じた醍醐君には惜しみない拍手を。
もちろん陽菜役である森七菜さんも素晴らしかったですね。


んで前評判は悪かった夏美役の本田翼さんでしたが全然違和感なかったかと。寧ろ好演とすら思う。勢いあったしさ。
後は重要でありほぼほぼ唯一な大人須賀役に小栗旬氏でしたが私はクレジット見るまで気が付きませんでしたね。


なんでもかんでも山ちゃん(山寺氏)使えばいいってもんでもないみたいですw


音楽も素晴らしい。


前作に引き続きRADって事でチョイ引き気味でしたが蓋を開けてみれば劇中で非常に効果的に使われハマっていたかと。
あとRAD曲に乗せ女性ボーカルがあったのだがそれが印象に強く残りましたね。あれ誰だったんだろうか?


さてもうオシマイ。


実は評する言葉が見つかりません。勿論良し悪しの話ではなく私の語彙力不足のせいスマン。


今や実写映画でも役者以外はフルCGなんてのもありその表現力には際限がありませんが
やはりアニメーションならではの良さは確かにある(こちらも相当製作はデジタル化はされておりますが)


ではその良さとはなんだろうか?


私思うに「重さ」なんじゃないかな?と。


実写なら役者の重さ、小物の重さ、セットの重さなど画面からの総重量が圧倒的に多いがアニメーションにはそれがない。
もちろん本物クリソツな緻密描写ってのはあるけどそれはリアルな重さではない。


だから少年少女達は飛躍出来るんじゃないかな?それこそ空にへもさ。





とりあえず観に行け損なんかしないソレダ!


では最後に予告編を貼り終わりにします。これだけでもう泣けますよ(ノД`)・゜・。




でもありがちな展開でその特殊な力を悪用云々でそれを少年が救う大活劇~ってペラペラストーリーにならなくて本当にヨカッタw
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