闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
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日本の企業は、無駄なことに資源も時間も労力も使い過ぎ

2015年07月07日 21時53分24秒 | Weblog
私は、素晴らしい製品をつくるポテンシャルのある日本の企業が
自らの芽を潰しているのは、日本気質と官僚化だと思いますね。

まだまだかけだしの学生企業研究者ではありますが、
あまりにも形式にこだわりすぎた結果、伸びる芽を摘んでしまうとか
競争するタイミングを逸していると強く感じますね。
あと素晴らしい技術者が居る反面、プライドだけ高くてスキルのない技術者が多い事も
日本のモノ作り企業における、大きなマイナス要因ですね。

私の知っている殆どの企業は、無駄なことに資源も時間も労力も使いすぎだ。
実際、設計したり、不具合の解析に到底必要とは思われない資料を要求する。

例えば、ある装置が試験中に動かなくなる。それでいろいろ調べたら
どうやら電子部品の一部が壊れて動かなくなったと分かった。
電子部品が壊れる原因は、大きく2つ考えられる。
一つは、電子部品自体に問題がある場合、もう一つは、設計ミス、
つまり電子部品の使い方に問題がある場合だ。

ここで殆どの企業は、まず電子部品を疑う。何故なら、プライドにかけても
自分達の設計が間違っていたとは言えないからだ。
(実際に電子部品に欠陥がある場合もあるが、割合としてはそれほど多くない)

それで電子部品のメーカーに、その電子部品のありとあらゆる資料を提出させる。
その資料の中には、月産何個製造しているとか、部品に使っている素材の
原産地はどこだとか、およそ部品が壊れたのと関係あると思えない資料も含まれる。
要求した側は、その膨大な資料を時間をかけて調査するわけだ。

否、調査しない場合もある、資料が揃ったか揃ってないかだけが問題で
資料を揃えられなかったら、電子部品メーカーにクレームをつける。
それが本来の故障の原因とは、全然関係ないにも関わらずだ。

しかし部品が原因だという証拠が出てこない。そこでやっと設計を見直してみると、
計算ミスがあったり、電子部品の選択ミスで設計に適合しないという事が判明。
こういう事が、日常茶飯事です。

賢明な読者の方なら、もうお分りになると思いますが、
不具合が発生した場合、その原因を探るには、あらゆる可能性を考え、
部品も設計も含めて、すべて疑う事により、よりスムーズに短時間で
その問題をクリアできるものです。

それに本来の目的は「何故壊れたか?」を追求しているのにも関わらず、
原因とは関係のない資料が足りないとか、プライドにかけても
設計ミスとは言わない、な~んて全くムダな時間を平気で使う。

こんな事が1社だけならまだしも、私が知っている殆どの日本のモノ作り企業で
同じように起こっている事例です。
こんな状態では、スピードを要求されるモノ作りで、台湾や韓国や中国に抜かれるのも
頷けるというものだ。

それに日本製品は品質が良いという幻想を捨てるべきでしょうな。
そりゃぁ一部の日本製品は確かに品質はいい、長持ちもする。
しかし、最近の海外製品も、随分、品質の良いものが沢山でまわるようになった。
何故なら、リストラされた日本人技術者が、海外の企業に再雇用されているからね。

もっと日本のモノ作りは、根本的なところから見直し、本当の意味での
プロの技術者をしっかり育成していかないと、先は見えている。

※上で出てきた企業の例は、あくまで一般例であり、特定の企業を指すものではありません。
日本の企業の了見は狭いから、特定企業だと何を言ってくるか分かりませんからね。
バーカ!! 言われたくなかったら、ちゃんとやれ!ですけどね。


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 ・IP電話乗っ取り被害の一部、NTT東西が返金
  これはヤバい! IP電話のソフトは、通常、セキュリティをかけられませんからね

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 こんな調子じゃぁ日本からマイクロソフトやグーグルのような企業は絶対生まれない!

今日読んだ本:
 一億人の英文法と教科書