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ロッシグリップの誘惑。

 気がつくと水曜日。
本日は小細工なしで参ります。
作業自体は微妙にちょこちょこしておりますけれども。

 さて。みなさん大好き?バレンティーノ・ロッシが、
HONDA⇒YAMAHAに移籍した以降も使い続けたという、
伝説のアレについてのお話を御存知の方も多いのではないでしょうか。
斯く言う私も、CBRを買ってから7年ずっとお世話になっておりました。

01_genuine

 そう【 ロッシグリップ 】の愛称でお馴染みの、
HONDA純正オートバイ用グリップです!
…と、余分に写っているのはその他YAMAHA純正パーツ。

 内訳は、ロッシグリップ左右*2と、
RZ用メータケーブル、オイルフィラーキャップ+Oリングです。


 それでは、仕事帰りの電車通勤疲れも落ち着かぬまま作業開始です♪

02_handle

 ふむふむ、そういえば先日ハンドル交換したときに、
消耗を知っていながらやむなく再利用し、ボンドでつけたばかりでしたっけ。

03_mos

 先ずは蚊取り線香を焚いて・・・。
うちは裏に空き地がある所為か、やたらと蚊が多いんですよね~。


 グリップの消耗度合いはこの程度。

04_consume

 私の操作の癖が判る減り方ですね。
スペンサーの講義を受けて以降、ここがとみに減るようになりました。

04b_damage

 他方、ガラスに突っ込んだ(笑)時の傷も。

05_remove

 ちゃちゃっと外してゆきます。
まずは精密ドライバー的なものを挿し込んでボンドを剥がします。

06_out

 ハンドル左右の画像が入れ替わっていますが、すぽんと抜けました。
最近覚えた水を使っての取り外しはとてもラクで確実です。



 新品のグリップを取り出します。

07_japan

 Made in Japanの文字が眩しいですね。
「COO1JP」とありますが…なんでしょう。Cool Japanなら解りますが。

08_compare

 品番が1文字だけ違う2種のHONDA純正品。
筒が入る分内径が太いほうがスロットル用です。

09_new

 取り付けるときは揮発の早いパーツクリーナーのお世話に。
あっけないものです。スルスルと入りました。
 新しく黒く輝いたゴムは手に吸い付くような感触で、
匂い共々新車の頃を思い出します。



 
 と、パーツクリーナーが飛ぶまで返す刀でRZの作業に。

10_cap

 まずは硬化してねじ込みが困難だったオイルフィラーキャップから。
新品交換してしまいましょう。無論Oリングも新品に。

11_plug

 ネイキッドはエンジン周りの汚れが目立ちますね。
オイルフィラーキャップ周りだけ掃除したのでそこだけ黒くなっています(笑

 続いてスピードメーターケーブル交換もやってしまいます。

12_meter_cable

 ネイキッドはカウルが無いぶんラクですね。
スピードメーターがケーブル駆動のオートバイはあまり見なくなりました。
そういえばNSRはカウンターシャフトから取っていましたし、
当然CBRもケーブルではありません。


 続いてまたまたRZの作業。

13_rzold

 経年劣化で硬化し裂けはじめた25年モノのグリップを外します。
スロットル側の除去はすんなりと行えたのですが、
大変だったのはこちらのクラッチ側です。

14_out

 
 ご覧のようにグリップエンドにウェイトが留められていますが、
ハンドルパイプ径より大きいため、ストッパのように邪魔をされます。

 本来は「外せばいいじゃないか」という話なのですが、
25年の歳月で固着しており、普通のドライバーでは回せませんでした(笑
実はインパクトドライバ的なものを持っていないのです。
そこで、楔を打ち込みながらバーエンドを乗り越えて無理やり抜きました。
もう使わないグリップなので切るのも手ですが、
一つ不安要素があって再利用の可能性が捨て切れなかったためです。


 さて、ハンドルバーが露出したところで新しいグリップを取り付けます。

15_rznew

 よしっ♪
事前に径と全長を測っていたのでバッチリと適合しました。
ハンドルグリップは、ライディング中は常に触れている箇所のひとつゆえ、
出来るなら手に馴染んだものが一番ですよね。
それが、出来がよくて評判のロッシグリップなら尚完璧です♪



 CBR、RZ双方のパーツクリーナーがある程度飛んだところで
丁度よく再配達を以来していた宅急便が到着いたしました。

16_wire

 ふふふ。
我ら人類をボンドから解き放つ素敵アイテムです。
サーキットユーザーの皆様には御存知やもしれませんが、
ワイヤーツイスターなる特殊工具です。
メーカーは、お求め易い工具で御馴染みのストレートさん。


 これをどう使うかと申しますと。

17_lock

 今回はデモ用にワイヤーを長めにしておりますが、
ご覧のように、前述のロック機構付きプライヤーでワイヤー両端を固定し、
その後、後端の軸部分を持って引っ張るとプライヤが回転してゆきます。

18_twist

 ちゃちゃーん♪ 均等に捻られたワイヤーの出来上がり。
ワイヤーが捩れるとともに、輪にした部分は絞られてゆきますので、
結果としてグリップがしっかりと固定されるという寸法です。


 この処理をCBR、RZともに左右両方3箇所づつ行って完成です。

19_fin

 ふむふむ。なかなかいい感じですね~♪
カウルの所為で下方向にワイヤ終端を出せなかったのが残念ですが、
怪我をしないように埋没処理をしてあるので、特段違和感もありません。

 ワイヤーロックはレーサーなどではよく見られる確実な処理ですが、
手持ちのプライヤーではなかなか綺麗に捩れませんので、
この工具を購入するまでは現実的ではありませんでした。

 ともあれ、これでCBR・RZともにグリップ周りはバッチリですね♪
ロッシグリップの機能面の良さは折り紙つきですし、
なによりHONDA純正品ということでお求め易くもありますので、
今後とも活躍してくれそうです。


 うーむ、6月に入ったらCBRのプラグ交換と、
ステムベアリングの打ち換えもしないとですね。色々と入用です。

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