主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
負圧式狂想曲
仕事帰り。
なんとなーく真っ直ぐ帰る気になりませんでしたので、
足を延ばして電車でふらりとバイク用品店へ。
期待していた割にイマイチぱっとしない感じではありましたが、
ついでに近隣のホームセンターなども立ち寄りつつ、
一通りの買い物を済ませてのんびりと帰宅いたしました。
自宅に戻りポストを覗き込むと、
メール便にて手配していたバイクの部品が投函されておりましたので、
上着だけ着替えてとりあえずバイク置き場へ。
は~よっこいしょっと。
今宵はRZ-Rのウィンカーが点滅しない問題の対応作業です。
先日、純正ウィンカーが力なく折れた関係で汎用品を入手したのですが、
消費電力の関係で、バイメタル式のリレーが正常に作動しませんでしたので、
広範囲に対応ができるリレーを手配しておりました。
遠く岡山から到着したリレーです。
メルヘンちっくな、そしてスペリオルガンダムみたいな名前の業者さんですが、
目的のパーツが一番速く手軽に入手できるのがこちらでした。
到着したものが、
商品画像とは似ても似つかない外観だったのには驚きましたが・・・(笑
表示を読むと機能は同じようなので気にしない方向で~♪
そういえば、RZのタンクを外した記憶がありません。
NSR氏から譲っていただいた時点で、
氏の懇意のバイク屋さんが最低限の整備を行ってあったので、
今まで敢えて降ろす必要がなかったんですよね。
ぼちぼち30年選手ゆえに、近くで見るとそれなりに劣化もあります。
RZについてはサービスマニュアルの類を持っていないので、
まずはリレー音を頼りに(もっとも今は点滅しませんが)部品を探します。
お。ありました~。
まずは取り外して、汎用リレーとの極性確認です。
よしっと。
接続したらあとは作動確認です。
バイメタル式からIC式へと変わった関係で例の”カチカチ音”はしませんが、
LEDにも対応するリレーは、消費電力が大幅に減ったバルブにも適当でした。
あとは外したパーツ類を戻して完了ですが、
今まで負圧タンクのオートバイを所有していなかったので、
どうもこの構造には慣れません。
接続されている燃料ラインも2本になっているんですよ。
右側(後方)は弁を作動させるための負圧ラインだと思います。
前方は同じものフロート室ゆきですね。
ともあれ全て元通りにし、RZに跨って再度ウィンカーの動作確認。
よしOK!ということで本日は時間切れでした。
そうそう、余談ですが本日行ったバイク用品店のお話も。
千葉の”蘇我”という土地に新たにオープンしたお店ですが、
駅から湾岸エリアの商業施設へのシャトルバスが出ているので、
そちらを利用して立ち寄ってみました。
【 バイクセブン 蘇我店 】さんです。
先頃、1ヶ月ほど前にオープンしたばかりの新しいお店。
ワクワクしながら店頭に向かうと、
噂に聞いていた話は本当だったようです。
”認証工場未取得のため、作業が制限されています”
これまた噂レベルで恐縮なのですが、
作業を頼もうとすると「バ○ク王さんへ行ってください」と誘導されるとか。
実は同じ敷地内にあるんですよね、バ○ク王さん。
色々な評判のある業者さんですが、私はちょっと頼みづらいかなあ^^;
そういえば、同施設の駐車場には臨時のバイク置き場もありました。
先日まで近隣に存在したライコランドさんに比べると少々劣りますが、
収容台数はそれなりにあるようです。
そうそう、一応目的のものも買ったんです。
冷たい雨がやんで。
一日中降り続いた雨も夜には上がり、
毎度の満員電車に揺られながら帰宅いたしました。
まずは充電器にセットしておいたRZのバッテリから。
電圧を計ると 6.63V→12.64Vへと回復しておりましたので
ひとまずは取り付けてしまいましょう。
よし。
まずは猫も鳴いた(YPVS)ことですし、
通常の走行には問題が無い程度にはなりましたが、
それでも気温の低下も相まってバッテリが弱っている感は拭えません。
バッテリはゆくゆく交換するとして、
まずはリアの左側のウィンカーがもげているのをなんとかせねば。
RZのウィンカーは巨大な四角形のものですが、
別段純正スタイルに拘りがあるわけではありませんので、
今度の休みにでも入手製のよいものに交換する予定です。
(※油の飛ぶ2st且つ、被視認性の観点から貼り付けタイプにはしないと思います)
純正のものはバイクから降りるときにたまに蹴るんですよね。
ウワサのバイクセブンでも行ってみようかしらん。
熟成の○○年モノのタイヤ。
昨日。
東京近郊ではとても珍しい雪が降りました。
私の通勤先でも駅のホームでは吹雪くほどであり、
積もりこそしないものの『・・・冬だなあ』などと実感するところ。
そしてやってきた休日の土曜日。
上司は私だけでも出て欲しそうな顔しておいででしたが、
平時のツケを安易に休日出勤で払うような真似は主義ではありませんので、
それとなくお断りをした上でしっかり休むことと致します。
ま、今後通常のコストの中でマイナスは回収すればよいとします。
ところで。
昨夜またNSR氏からイミフメイなメールが届きまして。
年頃の(おっさんが作成する)酔っぱらいメールに意味なんてあるわけがありませんが、
「(自分に?)酔っちゃったみたい・・・ポッ」みたいな内容だった気がします。
ちょっと違う気もしますが、酒絡みの話なのは確かだったはず。
だからというわけではないのですが、
朝の早い段階に雪から変わった雨が降りしきる中、
『雨だな。寒いな・・。自宅で大人しくしているべきかな』
と思ったかと思うと、
『ここで認めちゃったら、もう完全に斜陽のおっさんだな(自嘲』と転じ、
一念発起してシャワールームへ飛び込みました。
そう、NSR氏は自分のオートバイの修理が上がったあとは
私の「RZ250Rと一緒に走りたい」とのご所望だったのですよね。
ライディング装備を軽く調え、RZの暖機を行ったあとは早速バイク用品店へ。
場所は先日も覗きに行った”2りんかん”ですが、
店に入ると前回とは違い、今度は目的のタイヤの在庫がありました。
一切セールなどの類はなかったものの、
CBRと違って高いタイヤでもありませんのでそのままお願いすることに。
店員さん:「今混み合っていますので、2時間~2時間30分程になります」
とのことでしたが、是非もありませんので快く承諾です。
そこから店内をぶーらぶら。
ピット作業を観察出来る休憩所でココアを飲んだり、
買いたいと思った事はあったが、すっかり忘れていた商品たちを眺めたり。
ピットの雰囲気っていいですよね。
丁度約束の2時間程が経過した頃でしょうか、
ツナギ姿の作業員さんが小走りにやってきて「RZのお客様~!」と声をかけられました。
『なんで判ったんだろう?休憩所から物欲しそうな顔でもしてたかな』と応じると、
「RZ買ったんですか?」と笑顔で語りかけてきます。
そういえばこのスタッフさん、以前にもお世話になった方でした。
といってもCBRのタイヤ交換と店内でなにかの案内をして頂いたぐらいなのですが、
大変嬉しいことに私の事と、オートバイの事を憶えていてくれたようです。
所謂大きめな用品店ですから、客の数なんてそれこそ憶えきれない程いるのでしょうが
こういう部分で気を回して貰えるというのはいいものですね♪
この方、対応も朗らかな感じで店員として文句なく素敵です。
勿論店舗にもよるのでしょうが、
ここの”2りんかん”は他の量販店より総じて対応がよくて好きなお店です。
ここでスタッフさん曰く、
「タイヤ交換は問題なく終わったんですが、ブレーキの引きずりが気になります。
確認させて頂きたいのでもう少しお時間頂いてもよろしいですか?」とのこと。
お断りする理由などありませんので、ここは素直にお願い致しました。
- 更に20分 -
全館放送で作業終了の呼び出しがありましたので、ピットに小走りで向かいます。
そこで作業完了の報告を受け、タイヤ交換以外の部分でも色々見て下さったらしく、
いくつかの注意点を頂戴することができました。素直にふむふむとお伺いします。
用品店は原則として細やかなサービスに弱いものだとは思うのですが、
その点、このお店では本当に助けられています。
◆タイヤ交換前と交換後。
それにしても古いオートバイのリアタイヤは細いですね~。
オートバイを受領し、
お約束の「新品タイヤですし雨なのでお気をつけて」の言葉を聞きながら
駐輪場に戻って荷造りを済ませソロソロと出発致しました。
帰路、様子をみながらいくつか動きを試してみますが、
如何に新品タイヤとはいえ、
6年(それ以上か)落ちの古タイヤより不安な筈もなくこれで一安心です。
そうそう。
店内でぶーらぶらしている2時間半の間。
都合3回ほどレジでお会計をしつつ、欲しいものをのんびり選んで購入しました。
普段は完全に即決型の人間ですが(ウィンドウショッピングとか苦手)、
たまにはじっくりとお店を見させて頂くのもいいものですね。
先日切らしたYAMAHAの赤缶(スポーツバイク向け最高グレード2stオイル)と、
CBR用にと思っていた”USBジャックだけ”の電源取り出しケーブル。
あとは古いバイク特有の暗いライトを改善すべく、RZ用の高効率ライトバルブです。
取り付けはまあ、ぼちぼちのんびりとやる予定です(笑
タイヤ三段活用
昨夜。眠りにつこうとしていたまさにその時。
友人連中と千葉ツーリングに出掛けていたNSR氏から電話がありました。
「最近RZにのっとらんやないけ!どないなこっちゃ!
そないにちょーたれてっとぼてくりこかすぞどらぁ!」
(注:一部脚色してあります)
そんなワケで一夜明けまして。
私「セブンイレブンさ~ん。恐いおじさんが恐喝するんです」とばかりに
RZの登録証を持ってカブでコンビニへ。
実は、最近blogにRZが登場しなかった理由は
単純に自賠責保険が切れていたからと、
いくつかの不安要素があったからだったり。
自賠責は昨年の12月末まででした。
ひとまず2年契約で責任保険に再加入完了してきました。
コンビニの端末でオンラインで即日加入とか本当にいい時代ですよね。
古い方のシールを剥がし、ついでにパーツクリーナーでプレート洗浄。
いつもそこにある筈のものがないとなにかヘンです。
よしっと。
あとは、1ヶ月以上乗らなかったことも含めて走行前点検。
とりあえず気になっていたリアブレーキ周りの感触の調整と、
バッテリ周辺の配線確認、2stオイルの補充などを一通り済ませます。
RZにはYAMAHAの赤缶を愛用しております。
リアブレーキ感触不良の原因は、どこかの拍子でエアを噛んだことらしく
ついでにフルード交換がてらのエア抜きを致しました。
(オートバイの台車が滑って横倒しになった時かしら)
触って見て思ったのが、最近のオートバイに比べると、
1ストローク辺りのフルード送出量の少なさが印象的でした。
さりとてさほどコントローラブルなマスタでもないので時代を感じます。
我が家は、海沿いゆえに砂埃が多い地域なのでざっと拭いました。
こういうオーソドックスでオートバイらしい造型の車両は
一般的な感覚でも、割とどこから見ても見栄えが良いですね。
一方、CBRのようなレーサータイプは好き嫌いの差が激しいようです(笑
少し期間が空いてしまったので少々不安でしたが・・・
問題なくキック2発で始動です。
始動直後の低温時は白煙が多めですが、
この匂いを嗅ぐとやっぱりテンションが上がりますね~♪
2stチャンバー特有の甲高い金属音もまた心地よいです。
私の原点はやはり2stにあり、というところ。
蛇足ではありますが、
排気量の割に五月蠅いマフラーをつけたオートバイや四輪を見ると、
その無意味っぷりに呆れてしまいます。
同じ性能が出るなら静かなエキゾーストの方が良いに決まっていますし、
過剰な音のために出力を犠牲にするなどとは言語道断だと感じます(笑
つーか爆音で何を表現したいのでしょうか。そこは自己主張の場じゃない。
暖機も終わり、一通り基本的なチェックを済ませてから
もう一つの多きな懸念事項を解決すべく走り出しました。
おっと、まずはコンビニATMでお金をおろしてゆかなくては。
先日高速で飛んでいったクレジットカードの再発行がまだなのです。
1店目:ライコランド→フロントのみ在庫
2店目:南海部品→在庫なし
3店目:2りんかん→銘柄が希望とあわず
因みに狙っていたのは、BridgestoneのBT45というバイアスタイヤ。
薄々想像はしていたのですが、
流石は25年も前の旧車だけあって望みのタイヤの在庫がありませんでした。
『そりゃそうだよなあ・・・』と、少ししょんぼりしながら店を後にしました。
【 F:90/90-18 R:110/80-18 】
などというサイズは今のオートバイではまず見ませんから。
譲り受けた時から既にカッチカチだったタイヤですし、
現在は低摩擦の路面を踏むと、前後同時に滑り出すような愉快な状態ですから
(別にそれぐらいでコケる事はないにせよ)
冬に安心して飛ばせるような状態ではなく、この機会に換えたかったのですが・・・。
今回行った用品店は、冬セールが終わったばかりらしくお得感も無かったですし、
ないものは仕方がないので、今度は東京近郊のタイヤ専門店でも行こうか検討中です。
帰路、とりあえずガソリンを満タンに。結構値上がりしてるなあ。
CBRもRZも基本的に出力効率の為に燃費を犠牲にしているオートバイゆえに、
正直ガソリン単価はそこまで気にしてはおりませんが、
オートバイの場合、満タンで2千円を超えるとなにやら高い気がしてきます(笑
現在は、帰りがけに買ってきた怪しい補充液を規定まで入れて
目下バッテリの充電中です。RZは古いバイクなのでMFタイプではないのです。
当初は普通の蒸留水を買うつもりだったのですが、安かったのでつい手を出しました。
特段効果に期待はしておりませんが、
保管するのにも容器が補充液だと判りやすいので便利そうです。
ともするとこの週末はオートバイに乗れない予定だったのですが、
用品店巡りとはいえ、100kmほど走りまわっていい気分転換になりました。
古いキャブレター式のオートバイは吸気系の電子制御などされていませんので、
濃いめのセットでは冬の方が調子がよいのも楽しいですね。
さてと。明日は月曜日だーっ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
油買ってる場合じゃないですね
最近めっきり買う頻度が下がっていた2stオイルを買いがてら
夕方からの雨予報を前に千葉市にあるバイク用品店に行って参りました。
度々当blogにも登場しておりますが”ライコランド千葉湾岸店”さんです。
向かったのは昼前ですが、
考えることは皆同じと言うことなのか、沢山のバイクが既に集まっていました。
アミューズメント施設併設ゆえに、非ライダーの客もいっぱいです。
駐輪場で先に停めてあった隣のバイクが、
歩道と干渉しない為に斜めに設定された駐車線からはみ出し、
かなりズレた角度で停めてあったので、とても停めにくい&出し難かったです。
こういう所に性格出ますよね~(苦笑
折角デカくてカッコイイバイクに乗っているのですから、紳士的にゆきたい所です。
いつも通りフルにライダー装備で来たので、この時点で既に汗だく。
こればっかりは仕方ないので一息ついて店舗の方に向かうと、
40代ぐらいの母親と、小学校高学年ぐらいの男の子が歩道を歩いてきました。
ライダーではない一般のお客さんゆえに、
気にするでもなく歩道を譲りすれ違うとちょっと信じられない発言が。
息子:「なにあれ…キショい。この暑いのに長袖とか。しかも黒だし」
母 :「そうね~ああいう人達は長袖が基本なのよ」
正直、自分でも暑苦しい格好だと思いますし
馬鹿にされた事そのものについては、多少はムッともしますが大した事ではありません。
ですが、これで一番悲しく感じたのは【 母親 】である筈の女の反応。
仮に自分の子が、心なくも誰かが傷つく事や失礼な事を
天下の往来などの公共の場所で漏らしてしまったとすれば、私ならばまず叱ります。
たとえ自分が同感であっても、相手はガキゆえに分別がないわけで。
それを正すのが親の努めであり、教育というものだと思うのです。
今回は自分の事なので『あらあらお育ちの悪い坊やだこと。』で済みますが、
この調子では、お体が御不自由な方が不便そうに歩いていても嗤い
躓いて脚を痛め、歩けなくなっている人が居ても無視して通り過ぎるのでしょう。
父親の運転では横断歩道で待っているお年寄りさえも無視するような家庭なのかも。
些細な事でさえ他人を気遣えないという事は、結局それらと同じようなものです。
別に家庭内でどうしていようが構いませんが・・・情けない限りですね。
先述の通りライダー装備についての見栄えの悪さは否定出来ませんし、
説教してどうにかなるものでもないので、ここはクールにやり過ごしました(笑
ちょっぴり残念な出来事に心を痛めながらも、気を取り直してお買い物です。
本日の目的はRZ250R関連のもの。
CBRに手がかかっていた事などで最近RZには乗れていませんでした。
それでも時折飛ばしてあげないと調子が維持出来ないのが旧車ですし、
例年2stのパワー特性の関係で、梅雨時は走行を避ける傾向にあるので
また暫く乗れなくなる前に調子をみておきたかったのです。
往路、いくつか気になった事の中で
一番急を要すると感じたのは何より【フロントブレーキのフィーリング】でした。
あとはいくつかの消耗品も気になりますが、そちらは順次で問題ない感じです。
店内でブレーキ関連のパーツ(パッドやホース、シール類)をいくつか見たものの、
希望に添うものは見つからなかったので油脂類だけ購入です。
久々に購入のYAMAHA【赤缶】。
NSRの頃から個人的にTTSが好きでしたが、
一般的に言って赤缶は本当に評判がいいですよね。
値段もTTSほどは高くないので買いやすいのも魅力かも。
それでは早速フロントブレーキ周りのメンテでも。
正直に白状すると、NSRの友人から譲ってもらってから一度もメンテをしておらず
友人懇意のバイク屋がある程度メンテしていたとはいえ、
元々の整備状態がまったく判らない癖に、そのまま面倒で今まで放置しておりました。
それが”なぜ今更か”と申しますと、
ここ最近小さな違和感は感じて『そろそろメンテしないとなぁ』と考えていたものの
ライコへの行きの時点で、後ろにドラッグ仕様っぽいカスタムGPZ900Rが登場致しまして。
いかに2stとはいえ、大型バイクとは比較にすらならないのは承知の上で
『前でタラタラしてる気分じゃないよなぁ』などと、カーボン飛ばしがてらフル加速。
程なく目前の信号が黄色に変わると見るや、
いつも通りのフロントのみでのフルブレーキングで停止線ピッタリに涼しい顔で停車。
・・・のつもりだったのですが、
フロントブレーキを握り込んでいった時のフィーリングと実効に酷い違和感があり、
急ぎフロントから荷重を抜きリアを使用して補正を掛けながら帳尻を合わせました。
そしてその時、あろうことかロックさせながら停まるという醜態を晒しました(笑
リアが滑ろうが振られようが別になんという事もありませんけれど、
思い通りにフロントタイヤのグリップが引き出せないというのは大問題です。
「うーむ、何年ものじゃろ?これは・・・」
キャリパマウントボルトやスライドピンを緩めつつ、
まずはピストンを出す為にマスタシリンダカップの蓋を開けます。
「うおっ!これは流石にマズい!というかいつから放置なんだコレ(汗」
通常は、カップの点検窓からフルードの色を含めた状態を確認出来ますが、
アルミ錆が激しく浮いているような経年劣化の進んだカップゆえに、
点検窓も曇り放題で中は見えていませんでした。
想像を絶する汚れ具合に「無精は本当にダメだなぁ」と自戒しきり。
見せるのもお恥ずかしいような、ライダー失格な画像では御座いますが
バイク屋が面倒をみていた状態とはとても思えない惨状ですね。
友人から譲ってもらう前に、2年程の乗れない期間があったのは承知していましたが
これは5年やそこらでなる状態ではないようにも見てとれます。
凝固したフルードが、
設計思想の古いマスタシリンダに入り込み作動不良を起こすのは想像に難くありません。
まずはブリーザーから古いフルードを抜き、
左右のキャリパーの汚れたフルードを、多めに新品のフルードで洗い出しました。
続いて、パッドピンを抜きキャリパー周りの状態チェックへ。
ブレーキパッドの消耗そのものはまだ50%程度といったところ。
ピストンシール関連は、随分と硬化しつつありますがすぐに入手できないので見送りです。
古いシールを傷めないように注意しながら、何度かピストンを揉み出します。
ピストンそのものは露出部こそ錆が浮いていますが、摺動部はなんとか無事でした。
如何にTZレプリカとはいえ既に30年前のオートバイ。
現代のブレーキキャリパーと違い、ピストン数が少なく径が大きい時代なので
ピストンを動かすだけでも一苦労です。
”揉む”というより、なんとか動かして最低限の動作を確保したところで今回はここまで。
シール類の発注が出来るまでは無茶は控えておくことに致します(笑
そこから再度パッドを取り付け、パッドピンを差し込んでゆきます。
リテンションのバネといい、シムの形状といい、時代を感じますね~(しみじみ
予想外だったのは、パッドピンの状態があまりにも良かったこと。
これは交換歴があったのか、構造上そこまで力がかからないだけなのか。
各部を仮留めした状態で、
今一度レバーのタッチやピストンの出具合を見ながらフルードを入れ換えてゆきます。
因みに、真ん中の板きれはフルード飛び出しを防ぐもの。
これがないと水鉄砲のように飛び出してメーター周りにかかります(笑
ひとしきり感触と動作を確かめ、
フルードも完全にキレイになった所で蓋を閉めます。
これまたアッパーラインが記載されていない妙なカップでhありましたが、
ダイヤフラムの触れるあたりに液面を取り組み付けました。
車体を前後に揺すったりして動作確認。
なにより一番の変化はそのブレーキストロークとタッチです。
まるでステンメッシュホースに換えた直後のような差が出ました(笑
この時点で15:00過ぎ。
梅雨に備えてガソリンを満タンにしておきたかったことと、
実際に走行してのフロントブレーキ作動確認をどうしても行いたかったので、
予報通りの夕立の気配を感じながらも、急ぎ支度をしてガソリンスタンドへ。
いくつかのコーナーや坂で作動に問題ない事を確認出来たので、
ぱらつき始めた雨が本格的に落ちる前に、ガソリンを満タンにしてその足でマクド。
朝から何も食べていなかったので、私のお腹も満タンにです♪
後顧の憂いも無くなりましたので気分よく少し飛ばし気味に帰宅し、
梅雨前最後の2stオイル補給です。
フロントブレーキが普通に動くようになった事で、RZが
いつも盛大にこぼすんですよね、RZのオイル補給って。
オイル缶から直接注ぐには構造的に無理がある場所に給油口があるのです。
赤缶だとノズルも使いづらい(使えるノズルは無いのかも)ので今回もしっかり零しました。
オイルジョッキを使う程マメなら性格なら問題ないのですが(笑
それにしてもこのブレーキ周りについての疑問が残ります。
「一体いつから触ってなかったんだろう」と(笑
今度NSRの友人が遊びに来たときに聞いてみようと思います。
遠からずYSP(HONDA車ばかりで入った事がないです)にもパーツ発注に行かないとなぁ。
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