3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

地震学者の災難

2012-10-23 10:11:35 | 現代社会論
イタリアでは地震予知ができなかったとして、地震学者に実刑が科せられるかもしれないそうだ。
ありえない話である。科学をなんと考えているのかと思う。

性急な解答を一般大衆は求めるところがある。
科学の進歩も日進月歩だと思い込んでいる。
しかし、地球物理学、地震学というような分野は、何億年の単位で進む話なので、そう簡単に予知だのできるはずがない。
それでも学問として挑戦しているというのが本当のところだ。

多様なデータから予知をするのは難しいに決まっていて、それができなかったからといって犯罪行為だとするのは完全に間違っている。
予知できないのだから、研究費はいらないというような風潮もあるようだが、その考え方は、まったく学問、科学を理解しない無知蒙昧の輩のいうことであり、危険である。

とにかく、地震学者は災難である。さまざまな地道な研究が無数にあってはじめて科学は前進するものである。

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