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ベルリン国際映画祭は還暦前後の女たちの人生のリアリズムに迫る:カトリーヌ・ドヌーブの肥えた裸体

2013-02-20 17:34:49 | 現代社会論
第63回ベルリン国際映画祭(7〜17日)の記事を読んだ。
最高賞の金熊賞にルーマニアのカリン・ペーター・ネッツァー(Calin Peter Netzer)監督の『チャイルズ・ポーズ(Child's Pose)』が選ばれた。最優秀女優賞 パウリナ・ガルシア(Paulina Garcia)(『グロリア(Gloria)』)

毎日新聞によれば、

女性監督の進出がめざましい。それに中高年のヒロインの映画が目白押しだったとのこと。
パウリナ・ガルシアが女優賞を得た「グロリア」はチリ映画。58歳のグロリアが手痛い失恋を踏み越えてたくましく人生を歩む姿に、大喝采が起きたそうだ。ベルリンに会したヒロインたちは“若さ”や“美しさ”といった皮相な価値とも、紋切り型の“母性”とも離れ、多様な人間像を提示しようとしていた、という。

そうなのだ。表面的な若さや美しさなんて、ふん、と思う。
ハリウッド映画ではなく、もっと人間のリアリズムに接近しようというトレンドなのだと思う。

朝日新聞も次のように報じている。

熟女、スクリーン席巻 ベルリン映画祭、老い・惑い前面

メーンのコンペティション部門で主役を張り、存在感を示したのは、還暦前後という設定の女性たち。老いや惑いをさらけ出し、影の薄い男たちを尻目に主要な賞まで占めた。

 子離れできない60代女性が、死亡事故を起こした30代の息子をなりふり構わず救おうとする。その行き過ぎた愛情をルミニタ・ゲオルグがリアルに演じたルーマニア映画「チャイルズ・ポーズ」(カリン・ペーテル・ネッツァ監督)が最高賞の金熊賞に選ばれた。

 女優賞のパウリナ・ガルシアも映画祭を象徴する存在だった。作品名にもなったグローリアは58歳のキャリアウーマン。離婚後に第二の人生を楽しもうとして運命の人と恋に落ちるが、次第にだめ男だと分かり三行半(みくだりはん)を突きつける姿は多くの人の共感を得た。こちらはチリ映画だ。

 仏映画の「オン・マイ・ウェイ」ではカトリーヌ・ドヌーブまで日々の暮らしに疲れて家を飛び出す女性を演じた。かつてその美しさで人々をとりこにしたスターが、肥えた裸を隠さず熟年のロマンスを見せた。


カトリーヌ・ドヌーヴが出演したOn my Way,という映画、ちょっとみたい。
なぜなら、70近いカトリーヌ・ドヌーヴが肥えた裸体をさらしたというので。
人間の70の女性の恋とはどのようなものなのか、知りたいと思う。

日本の文化はAKBみたいにただただ若けりゃいいみたいな風潮があり、本当にうんざり、というかうざい。
どうにかならないのだろうか。

還暦前後の女性が人生の終盤にさしかかり、なにを感じなにを求めているのか、真の姿に迫らずに高齢社会を論じても虚しいだけさ。

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