3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

100分de名著 苦海浄土 

2016-10-01 17:42:33 | TVノート
水俣病が公式に認定されて60年、我々はミナマタを忘れてはいないかと思っていたので、100 分de名著で取り上げられてくれて本当に良かった。

石牟礼道子は詩人なのだ。
だから、ルポでもないあの作品が描けるんだと思った。

問題を世に知らしめる手段はいろいろある。
写真、小説、ルポ、研究、あるけれど、詩という手法で患者さんからの聞き取りをもとにミナマタで苦しむ人々の言葉を世に伝えるという仕事。詩だから伝わるところがあるんだろう。

評論家の若松氏もそうとう力がはいっていた。

とにかく、足尾、ミナマタ、そしてフクシマという我々の負の遺産について、開発と成長と自然と命ということについて、もっと日常的に議論する必要がある。

60年代後半から70年代の市民運動の動きも今に比べれば、もっと活発だったように思う。

いつのまにか、我々はいつのまにか企業の論理、経済第一主義に身を落としてしまったのか、ミナマタの人々の苦しみをすっかり忘れて、狂乱する日本。警鐘をならすべく、たった一人の私に何ができるかわからないが、とにかく、苦海浄土を再読したいと思うのである。
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