3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

再び実名報道についてーグループホームの火災の高齢者は実名でよいのだろうか

2013-02-09 10:52:54 | 現代社会論
長崎のグループホームで火災があり、高齢の方々が亡くなった。冥福をお祈りしたい。
この火災で、グループホームの防災のありかた、とくに認知症の方々のケアのあり方について議論が必要だろう。
小さなホームのほうが認知症の人々にとってはよいのだろう。しかし、職員の体制を考えると職員一人に対する負担が大きく、問題である。
さらに、実名報道について、再び問題が起きているように思う。

認知症の高齢者で家族にとっては実名をあげられたくない人もいるのではないかと思うからである。

老人ホームなどにカメラが入ることに対して、家族は非常に敏感だと聞く。
事前になんども家族の了解をとり、了解をとれた家族の関係者のみ取材がOKされるというのが普通に行われていることである。

親を施設に預けることの罪悪感、親戚には病院に入院しているといっている場合も多々ある。
さらに、親が認知症であるということを周囲に隠す家族などもあり、高齢者の個人情報をどう保護するか細心の注意を要する分野である。

新聞社は各紙、実名を報道しているようであるが、家族の了解をとったのだろうか?
認知症の高齢者の施設だから、個人情報なんてどうでも良いと思っているのだったら問題である。

新聞社は30年前の感覚で実名報道するが、市民の意識はずっと敏感になっているので、実名報道、個人情報の流し方、このあたりの配慮の仕方、細心の注意を払うようにマスメディアの再教育が必要だと思うのである。

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