年末大掃除の合間に、久しぶりに朝日ニュースターを見た。
晩婚化時代の処方箋というタイトルで、結婚相談所を始めた人がでて、あれこれ話していた。
キャスターはこれが経済学者?といううようなレベルの駒沢大学の教員で、期待通りのつまらぬ番組内容と展開であった。
80年代は女性のが結婚相手に望むのは三高(高学歴・高収入・高身長)だったそうだ。
バブル崩壊後は、3C、つまり、
・comfortable――「快適な」だが、意訳すると「充分な給料」。今の生活水準を落とさないで、子育てができる程度。一般に年収700万円以上。
・communicative――「理解しあえる」だが、意訳すると「階層が同じかちょっと上」。価値観やライフスタイルが一緒。
・cooperative――「協調的な」だが、 意訳すると「家事をすすんでやってくれる」。
だそうである。
今は3k(価値観が合う・金銭感覚が一致・雇用形態が安定)だとか。
まあ、どうでもいいようなテーマであるが、
80年代の三高というのは、80年代にそれなりのレベルの大学に通う女子大生あるいは、そういう大卒女子があげる結婚相手に望む条件だったように思う。有名女子大を卒業して有名な商社などに腰掛けで就職し、3年ぐらいのうちに東大や一橋あたりを卒業した背の高いイケメンと結婚し、海外赴任するというのが巷に転がっているようなよくある話だった。そして多くの男女はお見合いで結婚した時代。配偶者選びにおいて、恋愛結婚はマイナーであった。親が喜ぶお見合いの条件として、三高なのだろう。
均等法時代にはいると、女性たちも寿退社などするのはだんだんはばかられる時代になり、痩せても枯れても働き続けるというガンバリズムの女性たちも出現した。彼女たちは、自分でも稼ぐので快適な共働きができる相手を望むようになったのかもしれない。で、3C。
最近はどうなのか、相手に出世や世のためになるような仕事を望むというより、一緒にいて疲れない背伸びしなくてもするような相手を望むようになったのかもしれない。公務員などで安定した収入などが人気らしい。自分で稼いで男を食べさせてやるというような気概のある配偶者選びではないらしい。
最近の若いものは、格差社会を反映して、同じような階層に属し、生活レベルも同じ人、で、なんとか安定した仕事があればよし、と、考えているのかもしれない。
階層社会では、同一階層内での結婚が当然ながら主流となる。階層移動は好まないのだろうし、現実としてできにくい。異なる階層の人と交わることが少なくなる。ソーシャルネットワークは拡大しているものの、それは、特定の社会集団内の出来事となりつつあるのである。
配偶者選びは生活意識、価値が同じでないと破綻しやすい。同じものを良いと感じる人でないと長続きしないものである。
子どもの頃からクラシックと文学を好み、あるいは、海外生活の経験が豊富で世界の歴史や文化に精通しているような家族の中で育ったものが、家族内でもそういう話題しかしないような人間が、いきなり浪花節の世界にはいってしまったら互いに不幸になるに決まっている。どちらかが強いストレスを感じてしまうだろう。
恋愛は情熱だが、結婚は生活であるから、配偶者選びは実は、とても大変なことなのであり、文化の問題なのであり、男女の性が絡むセンシイティブなものなのである。
晩婚化時代の処方箋というタイトルで、結婚相談所を始めた人がでて、あれこれ話していた。
キャスターはこれが経済学者?といううようなレベルの駒沢大学の教員で、期待通りのつまらぬ番組内容と展開であった。
80年代は女性のが結婚相手に望むのは三高(高学歴・高収入・高身長)だったそうだ。
バブル崩壊後は、3C、つまり、
・comfortable――「快適な」だが、意訳すると「充分な給料」。今の生活水準を落とさないで、子育てができる程度。一般に年収700万円以上。
・communicative――「理解しあえる」だが、意訳すると「階層が同じかちょっと上」。価値観やライフスタイルが一緒。
・cooperative――「協調的な」だが、 意訳すると「家事をすすんでやってくれる」。
だそうである。
今は3k(価値観が合う・金銭感覚が一致・雇用形態が安定)だとか。
まあ、どうでもいいようなテーマであるが、
80年代の三高というのは、80年代にそれなりのレベルの大学に通う女子大生あるいは、そういう大卒女子があげる結婚相手に望む条件だったように思う。有名女子大を卒業して有名な商社などに腰掛けで就職し、3年ぐらいのうちに東大や一橋あたりを卒業した背の高いイケメンと結婚し、海外赴任するというのが巷に転がっているようなよくある話だった。そして多くの男女はお見合いで結婚した時代。配偶者選びにおいて、恋愛結婚はマイナーであった。親が喜ぶお見合いの条件として、三高なのだろう。
均等法時代にはいると、女性たちも寿退社などするのはだんだんはばかられる時代になり、痩せても枯れても働き続けるというガンバリズムの女性たちも出現した。彼女たちは、自分でも稼ぐので快適な共働きができる相手を望むようになったのかもしれない。で、3C。
最近はどうなのか、相手に出世や世のためになるような仕事を望むというより、一緒にいて疲れない背伸びしなくてもするような相手を望むようになったのかもしれない。公務員などで安定した収入などが人気らしい。自分で稼いで男を食べさせてやるというような気概のある配偶者選びではないらしい。
最近の若いものは、格差社会を反映して、同じような階層に属し、生活レベルも同じ人、で、なんとか安定した仕事があればよし、と、考えているのかもしれない。
階層社会では、同一階層内での結婚が当然ながら主流となる。階層移動は好まないのだろうし、現実としてできにくい。異なる階層の人と交わることが少なくなる。ソーシャルネットワークは拡大しているものの、それは、特定の社会集団内の出来事となりつつあるのである。
配偶者選びは生活意識、価値が同じでないと破綻しやすい。同じものを良いと感じる人でないと長続きしないものである。
子どもの頃からクラシックと文学を好み、あるいは、海外生活の経験が豊富で世界の歴史や文化に精通しているような家族の中で育ったものが、家族内でもそういう話題しかしないような人間が、いきなり浪花節の世界にはいってしまったら互いに不幸になるに決まっている。どちらかが強いストレスを感じてしまうだろう。
恋愛は情熱だが、結婚は生活であるから、配偶者選びは実は、とても大変なことなのであり、文化の問題なのであり、男女の性が絡むセンシイティブなものなのである。