3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

清貧の専業主婦―橋本健二の戦後史の中の主婦②

2011-07-24 10:47:00 | 女性の地位
専業主婦はなぜ清貧なのか、という問題より、むしろ、専業主婦はその生活基盤を夫に依存しているというところに脆弱性があるということだろう。自ら経済基盤をもたず、夫という異性、その関係の安定性に全面依存していることが生活そのものの自律性を損ない、脆弱性を潜ませることになるのだ。異性との関係が不安定になれば、それが生活の不安定性に直結する。それは、今が清貧であるか否かより、はるかに問題の根が深い。
生活意識の潜在的不安につながり、そこに夫(異性)に従属するいびつな関係が生まれる要素となる。
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