教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Uさんの水彩画2点(087/088)

2021年05月12日 | 教室風景

Uさんの水彩画作品を2点続けてご紹介いたします。


「たまねぎちゃん」 水彩画F6

お庭で種から大切に育て収穫したばかりの新玉ねぎは水分たっぷり、
根にまだ土がついています。表情豊かな葉が深い味わいと躍動感を
もたらし充実した茎部分と好対照です。生命感あふれる作品です。

近づいてみました。

枯れ縮んだ葉は絵の具をにじませ、勢いある葉は濃い絵の具をかすれ
させ水分量を工夫し、紙の凹凸を意識してタッチに緩急をつけました。
繊細な線描も見るほどに心地よく瑞々しい。春そのものを思わせます。


2作目も春に取材されました。


「竹林」 水彩画 F6

散策路の竹林にめぐってきた春。勢いよく伸びるタケノコ、多種類
の色鮮やかな下草が彩りを添えます。墨を混ぜ鈍色の濃淡で表された
竹林は奥行きがあり落ち着いていて葉擦れの音が聞こえてくるようです。

近づいてみました。

薄い鉛筆線で重なり合う竹をデッサンしたあと、水をたっぷり混ぜ
淡くした絵の具で空間を意識しながら慎重に描きました。紙の地を
活かし塗り残した白は春の優しい光と行くべき道に感じられます。

身近なモチーフに繰り返し取り組みながら新しい表現を研究されている
Uさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のUさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。



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5月二回目の教室 サルナシの花咲く

2021年05月11日 | 教室風景

朝の森にはこの時期特有の香りが漂っていました。
咲き始めたスイカズラのものなのか甘いけれどクセのある香り。


ガマズミの花も盛りとなっていました。
白い花が次々と咲いています♪

5月2回目の教室日は晴れて爽やかな風の吹く1日でした。


天窓からの光が眩しい季節となりました。湿度の高い梅雨が来る前に
乾き待ち時間の多い下地作りなどを効率よく進めていきます。


午前中にNさんが日本画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

ミズキとニセアカシアの花盛りが終わり
マルバウツギやハコネウツギ、シャリンバイなどは満開


エゴノキも見頃を迎えていました。


小さなハチが花から花へ


ノイバラにはコマルハナバチが来ていました。

あまりにも日差しが強く、木陰を選んでゆくと


ハナウドに


サイハイランもひっそりと


サルナシは高いところで花をつけていました。
雄株はよく見るのですが雌株は少なめです。
夏の実りは美味しいようであっという間になくなってしまいます。


可愛らしいさえずりに見上げると2羽のエナガが追いかけっこ

白い花は他にもイボタノキが咲きだしていましたがそこで嬉しい出会いが。
後日ご紹介いたします☆


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5月最初の教室 ヤマボウシ咲く

2021年05月08日 | 教室風景

小鳥とリスの声で賑やかな上郷森の家の坂道をゆくと
道の両壁でマルバウツギの白い小花が輝いていました。


爽やか~♪


この愛らしい花の名前はここに通うようになってから覚えました。
仲間のウツギはまだ蕾です。

5月最初の教室日。朝のうちは太陽が顔を出していましたが
徐々に曇り、夕方には小雨。空気に湿り気を感じた一日でした。


光はやわらかく暑くもなく寒くもなく快適な制作日和。
中庭で元気に遊ぶ幼児たちの可愛らしい声を久しぶりに聞きました。

午前中Uさんの水彩画作品2点を撮影することができました。
後ほどご紹介いたしますのでお楽しみに☆


今の話題はワクチン接種の予約方法。皆さんのところにワクチン接種の
お知らせが少しずつ届き、その内容がわかりにくいようです。
早くも予約が取れた方がいらして様々な情報を交換されていました。

別館のまわりには以前センダンの木がたくさんあって
この時期は美しい花と訪れるアオスジアゲハを愛でたものですが


今年はこの石楠花が見事!巨大な花が集まって実に艶やかです。

別館のシンボルツリーのひとつ、中庭のヤマボウシも花盛りを迎え


花が終わったアセビの新葉が眩しい♪


今年は小ぶりに感じられる花を横目に見ながら廊下を掃いていたら


床に体長20mm近い巨大な翅アリが歩いていました。
黒くてツヤピカ、クロオオアリのようです。


クロオオアリの結婚飛行の時期は5~6月。
よいお相手が見つかりますように。今度近くの巣を探してみよう♪

この廊下にはいろいろな生き物がいて


美しいアオオサムシにも出会えました。
いちいち手をとめるので作業が進まないけれどこれが楽しい。

森には白い花があふれていて


シャリンバイは満開をすぎていました。
白い花は青空との組み合わせで撮りたいのでまた後ほど。。


この日もヤマガラに会えました。

いく種類か蝶の幼虫に会いたくて探しているのですがなかなか。
昼休みはあっという間に終わる、初夏の森歩きは見たいものでいっぱいです。




コメント (2)
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きらめくクモたち

2021年05月05日 | 生き物

木漏れ日に輝く金色の網。


2月末、この近くのアオキで越冬していたアオオニグモが作り手かも。


網の向こうに主のシルエットが見えました。


やはりアオオニグモのようです。
糸をつなぎ合わせた安全な住居に潜み第一脚をよび糸にかけて
網に獲物がかかるのを待っているところ。


下から見上げたところ。名前の通り美しい青緑色の体が少し見えました。
これからちょくちょく見に来よう♪

同じ公園で風の強かった日、綺麗なクモの行動に目を奪われました。


2匹の若葉色のクモが糸にぶらさがりもつれあっています。
動きが激しいうえに強風にあおられクルクル回りよく見えない。。
きっと負けた方が食べられてしまうのだろうと見守っていると


緑色に輝く腹部の柄が似ている。メスとオスかな?


帰宅してから調べるとこの2匹はウロコアシナガグモの雌雄で
上の牙が立派なのがオス、下の丸っこい方がメス。
オスががっちりとメスをはさんで交接していたようです。
オスは触肢の先端の移精器官(オレンジ色の部分)に精液を蓄え
メスの生殖孔へ渡すのだそうです。


この後、磁石の同じ極を近づけたように突然飛びすさりました。
オスはうかうかしているとメスに食べられてしまうのかもしれません。

このすぐ近くには


お米粒のようなギンメッキゴミグモがいました。
確かに銀メッキ加工を施したようなきらめきです。

図鑑には500種以上いる網をはるクモのうちでこのクモと
ギンナガゴミグモだけが頭を上にして網にとまる、とありました。


またキアゲハが来ていないかハナウドを見に行くと
小さなカニグモの仲間が獲物を待ち構えていました。

昔はクモを見ても直視しないようにしていたけれど今は面白い!
あまりにも種類が多く詳しい図鑑がほしくなりました。






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近所の可愛いハチ6種

2021年05月03日 | 生き物

近くの公園で最近出会ったハチ6種をならべてみました。


ジュウニヒトエの花にヒゲナガハナバチの仲間


ツツジの花にも


グミの花にも。
オスの触覚が長いこのハナバチたちは4~5月に会える印象があるのですが


このハチも近くで見かけました。
検索するとキマダラハナバチの仲間。
この仲間は前出のヒゲナガハナバチ類に労働寄生するのだそうです。

ヒゲナガハナバチのメスが土中に30cmの坑道を掘って
花粉団子を運び込み産卵する隙をついて産卵、
孵化したキマダラハナバチの幼虫はその花粉団子を食べて育つとか。


早春の妖精ビロードツリアブはヒメハナバチの仲間の幼虫に寄生するそう。

寄生するもの、されるもの、巣を構えることができる環境。
絶妙なバランスが保たれていて何が欠けてもいけないのですね。


暗い散策道のこの場所をウロウロ飛びまわっているハチがいました。
ここで以前も同じような光景を見たことがある!

あわててしゃがみこむと


モフモフのハナバチが土手を歩きまわっています。
お尻が黄金色なのでコマルハナバチのようです。


小さな穴に入っていきます!
なかなかピントが合わずあたふたしているうちにすぐ飛び去ってしまいました。
その穴に光をあてて見ましたが親指を第一関節まで押しこんだ位の深さ。

気になって次の日も見に行きましたが変化はありませんでした。
コマルハナバチの女王は土中のネズミ類の空巣を利用してコロニーをつくる
事が多いそう。

周りを見ると怪しげな穴がいくつかあり、女王が利用できる場所を探していた
のかもしれないと思うと楽しくなりました。


花盛りのハンショウヅルの花に来ていたのは


トラマルハナバチ
このハチも土中にコロニーをつくるそう。一度見てみたいものです。


再びハナウドを見に行くとごく小さなハチが来ていました。
脚に花粉をたくさんつけてこれからどこへ行くのかな?

近所の公園の端っこ、狭い範囲をささっと歩くこの連休。
いつもの道にハチの巣を探す楽しみが増えました。

コメント (2)
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林床に咲く花・4月末

2021年05月01日 | 自然

雨上がり、木漏れ日の森を歩きました。


きらめく初夏の林床にシシウドに似た大きな植物が数株


草丈は120cmほどでしょうか。
セリ科のようなのでキアゲハが産卵に来るかもしれないと
しばらく待ちましたがアブ一匹来ませんでした。


帰宅して調べると名前はハナウド。セリ科ハナウド属

傍らに同じセリ科らしき植物がありました。


線香花火のような植物


ヤブニンジンという名前。セリ科ヤブニンジン属

人気者の蘭もたくさん出ていました。


キンラン


薄暗いクヌギコナラ林で黄金色に輝く花は目立ちます。


仲間のギンランはひっそりと


キンランより華奢で数は少ない印象です。
キンラン、ギンランは土中で菌や樹木の根と共生関係にあるので
移植は無理。なのに盗掘が後をたたないそうです。


フタリシズカの花穂が出ていました。


仲間のヒトリシズカの方がこじんまりとして妖精がかって見えます。

しゃがめば小さな虫も見えてきて。。公園の端っこも生命に満ちています。


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