さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

古民家再生計画、まずは測量から。

2019年07月10日 | 現場21~長野市 古民家再生計画

まだ梅雨空が続いてますが、季節はもう夏

早いものですね。7月になり今年も下半期に入りました

 

さて、先月の話になりますが、6月は2件の古民家測量をさせて頂きました。

まず1件目はこちらの古民家から。

こちらが入口。

入口から入って左側には厩 があります。

 

 

ここが厩です。

 

 

厩へ入るところの柱には、こんな穴がありました!

この穴に木の棒を入れて柵としていたのだと思います。

 

そして相手側の柱にはこんな仕組みが!

 

なるほど~

これで柵を取り外していたんですね。

 

さて、この厩。

非常に天井が低いのですが(土間から天井まで2mもなく、梁下端となれば土間から1.8m程しかない)

だいたい北信地域の農家型古民家はどこも似たような空間構成。

今までもこういう元厩空間や土間空間を居室にしようと計画してきましたが

この天井高が低過ぎるところへ更に床を張るともっと天井高が低くなるので、、、まともな居室にはなりません。

(ちなみに、建築基準法には居室の天井高さは2.1m以上にせよ!という規定があります)

ですが幸いにも、この厩の上には束等が無い小屋裏空間がありまして、吹き抜けにするなどして計画すると、うふふ。子供が喜ぶような面白い空間になります

 

うちの旦那さんが立っているところが厩の天井上です。 

梁も飛んでない、束もない小屋裏空間があるのがお分かりでしょうか

  

この古民家。

小さいお子さんのいる若いご夫妻が空き家バンクに出ていたのを昨年買われ(それで私共にお声が掛ったのですが)

あれから1年以上経過した今、またまた可愛いお子さんが増えまして!

私共がこうして建築相談を受けてから計画に着手したり工事するまで数年掛かっている間に、お子さんが増えたり成長したり

毎度の事ですが

あ せ り ま す 

 

測量しながら、この空間をどうやって活かしてプランに落とし込んでいこうかな~と考えてたのですが、

以前長野市の古民家再生でもやったように、子ども部屋はやはりこの厩周りを使って上手く計画するってもんでしょうかね。

フッフッフ

   

取り急ぎ、計画に先立って必要な測量は何とか済ませました

大きなノギスは梁を測るのに便利なんですよ。

 

ちなみに、この古民家。

不動産情報によりますと築年数が1900年(明治33年)。

 

実は物入れの内壁に昔の新聞紙が貼ってありまして

そこには明治31年とありました

 

おぉ... 貴重な新聞デス。

  

さて、測量も終えましたので早く現状図を描いてプランを練りたいところですが、

只今、3年程前から佐久でやってる古民家再生現場が長引いておりまして

なかなかスムーズに次の計画に着手できないワタクシではあります

ですが

お子さんが小学生に上がるまでには再生工事を終わらせる!という目標でこれから頑張って参りたいと思います

 

 

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古民家は住まいとして再生してこそ存続するもの

2019年01月25日 | 現場21~長野市 古民家再生計画

ちょうど1年程前に古民家再生の建築相談を頂いた件についてです。

   

長野市の空き家バンクに登録されていた古民家を気に入ったお客様が、

物件取得前に栖風采にご相談にみえ、

色々とお話を伺いアドバイス差し上げましたところ、

古民家取得、そして古民家再生を前向きに検討されていましたので

売買前にその物件を拝見して参りました。

 

空き家バンク情報には創建が1900年(明治33年)とありましたので築118年程の古民家となります。

小屋裏が見えるようになってましたので、構造が一目で分かります。

これは測量がしやすそう~

 

それより何より、

元々の所有者さんが空き家の管理をしっかりされていらしたので、

とても状態も良かった

  

この古民家を拝見に伺った時、実は所有者さんもいらっしゃいまして、お話を伺う事が出来ました。

昭和47年頃まで養蚕をされていたとの事で、その後、改造は殆どしていないそうです。

道理でこのまま民俗資料館になりそうな感じを受けるわけだ!

いろいろお話を聞きますと、

恐らく現況は、昭和25~6年頃の姿をとどめているようでした。

  

屋根は茅葺ですが、さすがに屋根には板金が被せられておりましたけども、

その板金も定期的に塗装を施されていて、状態がgood

これなら、取りあえず、屋根は現状のまま使っていけそうでしたし、

建物の規模・大きさ&高さも、大き過ぎず、

若いご家族が古民家を所有し再生するには、うん!頑張ればいけそう!と判断しまして

この物件、買うべし

と、太鼓判を押しましたデス。

 

そんな事言って、ホント、大丈夫?って思われそうですが

ま、私も古民家取得→再生(まだまだ進行中ですけど)して苦労を経験してますから、

そんな軽々しく言っている訳ではございませんので

  

実際、この古民家を再生するには、

揚前工事と基礎工事はやった方がいいと考えてますが

じゃ、建設費が高くなるじゃないか

立地条件、不動産価格、建物の状況、ご家族の状況をトータル的に鑑みて、

色々と協力を得ながらなら何とかなるでしょう

何とかなるって、それまたアバウトな ←自分で突っ込む(笑)

若いうちしかこういうのは頑張れませんからね。

人生はまだこれから!

建築も人生も同じように「築くもの」なのだ!

 

ほら!

こんなに可愛いお子さんが

この暗がりの古民家の中に怖がらずに居れるだけで

もうこの家の主になる資質を持っている

  

この物件を拝見したのも昨年の話なのですが

この後、不動産を無事に取得されまして、

これから古民家再生の計画をさせて頂く事になりました

 

若いご家族の古民家再生、

民家は空き家となっても、そこはやはり民家。

所有者が変わろうとも、住まいとして住み継いでいけるよう、私共も頑張って参りたいと思います

 

  

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