さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

仕上げ工事はお施主さんと一緒に!

2012年10月29日 | 現場6~長野市の古民家再生

長野市の古民家再生現場です。

大工工事が終盤になってまいりまして

ようやく仕上げ工事段階に入りました。

P1250280

(ロフト付きの子供3人部屋)

   

P1250319

(玄関)

 

仕上工事は出来るだけお施主さんに

協力してもらうことにしておりまして、

木部の塗装だけでなく、

左官工事もやってもらうことになりました。

  

(お施主さんご夫妻の職業柄、

石膏を扱っておられるので

 

まずは先に木部の塗装をやります。

P1250287

古い材をサンダー掛けしている様子。

(写真↑はお施主さんです)

  

P1250298

真っ黒になっていた梁も、サンダーを掛けたら

艶が出てキレイになりました。

 

  

次に木部周りを養生。

P1250286

塗装が壁下地にはみ出ないように

木部の際をマスキングテープで養生します。

  

ちなみに写真に写ってるのはワタシです

一応、塗装屋の娘であった私ですが

家業を手伝ったことはありませんでした。。。

実家を出てから

こんなことやっているくらいなら

家業継げば良かったんじゃないか

と言われそう・・・?

  

マスキングテープは

下地によって粘着力の違うテープを使用します。

(今回は3種類のテープを使い分けました)

P1250081

杉の木目がきれい。

しかし 角柄の養生が面倒でした

 

P1250079

地杉の天板。

お施主さんも思わずニンマリ してしまうくらい

いい感じに木目が出てます。

     

P1250166

流れ作業で進めています。

塗る人、拭き取る人。

(写真はお施主さんご夫妻と、うちの旦那です)

  

お施主さんのお子さんが3人、

そして私の息子も現場へ連れて行ってますので

合計4人の子供達が毎度現場で 

そして、

お決まりのような足跡

P1250082

(拭けばキレイに取れますので大丈夫です)

  

追い込みとなってきている現場ですが

お施主さんご家族と我々で

毎週末、皆で楽しく(?!)家づくり

頑張ってます

 

   

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古民家再生現場の断熱施工の様子

2012年10月24日 | 設計事例:断熱改修

長野市の古民家再生現場です。

 

とっくに断熱施工は終えておりますが、

遅ばせばがら

断熱施工の様子について記したいと思います。

 

こちらは床の断熱施工の様子です。

P1220482

乾式のセルローズファイバー55k 厚み135㎜。

  

こちらは既存の天井です。

天井裏を確認するために、天井板をずらしてあります。

P1210763

既存の天井の上には、更にスノコ天井。

更にその上には筵(むしろ)が敷いてありました。

 

この既存天井とスノコ天井の間に

今回の改修工事では、

セルローズファイバーを吹き込んでもらいます。

P9038174

セルローズファイバー25k 厚み160㎜。

 

天井の上には足場となる板などありませんので

(2階はありませんし)

梁と梁の間に足場を置きまして

這いつくばりながら

セルローズファイバーを吹き込んでいます。

 

隙間が多く、

不均一な材料で組み立てられている古民家ですから、

形のあるボード状

或いはフェルト状の断熱材より、

形の無い“屑状”の乾式セルローズファイバーの方が

古民家に馴染みが良いだろうと考えまして

主要な床・壁・天井には

セルローズファイバーを採用しました。

(一部、セルローズが吹けない壁には

羊毛と炭化コルクも使っております)

  

このような断熱施工が大変な箇所でも、

断熱施工専門の職人さん達は

文句一つ言わず

黙々と仕事をして下さいます!

(いつも有難うございます

 

断熱施工は今や、

断熱専門業者さんにお願いすることが

私共では一般的になりましたが、

まだまだ未だに大工さん等に

断熱材を施工してもらっているところも多く見受けられます。

 

大工さん等に施工をしてもらっても

もちろん悪いわけないのですが、

断熱層、防湿層、気密層、通気層の意味を

きちんと理解している方は多くは無い思われます。

   

2020年までに段階的に

「エネルギーの使用の合理化に関する法律」が

義務化される動きの中で、

断熱などの施工技術講習が

大工さんなどの中小工務店向けに

各地で開催されているのは

そのためでもあると思います。

  

と言いますのも、

適切な断熱施工をしなければ断熱材は時として

建物を腐らせることになりうる素材になってしまいますから

省エネ法を義務化する前に

断熱の施工技術を向上させる必要があるのでしょう。

    

   

私共は仕事柄、

築100年以上近く存続している古民家を扱うことが多いのですが、

この時代に、新建材(断熱材も含む)の使い方を誤って

建物を腐らせてしまっては元も子もありません。

ということで

断熱材については非常に神経を使ってやっております

 

 

ちなみに、「断熱」という言葉ですが、

熱を断つ と書きますが、

決して、熱を断つのではありません。

熱が伝わるのに時間がかかる、ということに過ぎないのです。

つまり

いずれ 熱は伝わるのです。

(暖かさも冷たさも)

 

ですから、断熱という言葉よりも、

「保温(保冷も含む)」という言葉がふさわしいと思うのですが

建築業界では「断熱」という言葉が一般化しています。

  

ちなみに、

発砲プラスチック系断熱材の材料名は

「保温板」と呼ばれていますので、

断熱材を保温材と呼んだ方が

イメージしやすいのではないかなと思うのですが。。。

 

私も実は、十年前くらいまで、

断熱のことを誤って理解していたことがありました。

 

その誤りに気がついた時、

私はある馬鹿みたいな実験をしました

  

さて何をしたかといいますと

   

  

夏のことですが、

  

魔法瓶タイプの水筒に入れておいた冷えた飲み物、

1日も置けば、ぬるく なります。

その魔法瓶水筒を、ぬるい飲み物を入れたまま

冷蔵庫へ入れました!

 

1~2日くらい経った頃、

冷蔵庫の魔法瓶を取り出して

中に入っていた飲み物を飲みました☆

 

わーい!

めっちゃ冷たい~

 

   

 

そういうことです。

(バカかと言われそうですか

 

理屈上、当たり前のことですが、

なんとなく、不思議な気持ちにならないでしょうか?

  

それは多分

魔法瓶を「断熱」と勘違いしているからじゃないのかなと

思うのですが、

私だけかな~

  

こうして魔法瓶を使って

熱伝導のことを実際に確かめることが出来て

一人嬉しくなったことを思い出します。

 

馬鹿ですよね。ワタシ。

  

でも、たぶん、

分かってない同業者及び施工者

実は多いとみてます。

そういう方々は

いろんな情報に流されやすいものです。

外張り派、充填派、素材差別派(?)

などなど。

  

理屈がきちんと判れば

自由に建物の考え方に合わせて

素材も工法も選ぶことが出来ます。

 

実は、

お施主さんなどに断熱や暖房の説明するために

自分なりにいい例え話がないかどうか

ずーっと考えておりまして

いくつか面白い?例えを考えています。

いずれまた断熱絡みの記事を書く時に

少しずつ記したいと思っています。

 

  

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原点

2012年10月21日 | ◆おいしいもの

P1250111

今の私の仕事や暮らしの原点は何か。

思い返せば、それは

自分の育った環境から

自分の感性を信じて繋げてきたもの。

 

その中でも、

現在のこの仕事と暮らしに直結する原点は

私にとっては大学時代。

 

その大学時代の恩師 日向進先生が

先日、海野宿を訪ねて来て下さいました。

 

先生曰く 「飲み続け研修」だそうで

(さすがっ)

飲み仲間の皆さんと一緒にお越し下さいました。

  

(私も密かに?飲み続けを一人実行中?)

  

僅かな時間でしたけれども、

海野宿を一緒に歩きまして

まだまだ荒れている我が家も見て頂きました。

 

先生とは

大学を卒業して以来、

16年程もご無沙汰しておりまして、

半年程前に大学を退官されたと知らせを受け

退官記念パーティーに出席した際に

長年の音沙汰無しというご無礼をお詫びしつつ

お許しも受けまして(涙)

今回、海野宿まで来て下さったのだと思います。

 

先生との一時で

大した会話も出来ませんでしたけれども

それでも

さり気なく仰るお言葉に

ふと原点を思い返すきっかけとなりました。

  

設計者の目線、生活者の目線が主になってしまっている自分に改めて気づき、

もっと純粋に日本建築史(建築“士”ではなく)が

仕事に活かされているのだろうか

つい考えてしまいました。

 

20代は、ともかく設計実務を覚えることで必死

  

30代は独立したのでその基盤を作ること、

そして家庭を持ったこと、

屋敷を持ったことで人生設計に必死

  

そして今は40代になり、

まだ子育てもありますが

今度は復習しながら研鑽していく段階かな

と自分の40代の目標が見えてきました。

  

   

この海野宿の屋敷、、、

元からあまりにも荒れていて、

資金の目途も立たず、

どうしようと

未だに途方に暮れていますが、

 

崩れかかっている土蔵の

土壁が落ちて下地が見えている部分を発見した先生は

「おっ 土蔵の下地が見えているぞ☆」

なんて写真を撮っている姿に

実は、ハッとさせられました。

 

自分の屋敷

荒れていることに嘆いている自分が

恥ずかしい。

 

崩れている建物を

客観的に研究心で捉える

 

あー

しかし、それがやはり我が家のこととなると

どうしても客観的、冷静でいられない自分・・・。

  

 

先生が我が家をご覧になっている間、

お仲間の方の中には

荒れた屋敷の足場の悪さゆえに

(本当は既に 千鳥足状態 のようでしたが

何度か転倒事件が

(笑えるような、笑えないような・・・)

  

飲み続け研修の御一行の皆さんには

一通り、海野宿と我が家を見学して頂きまして、

先生から

京都北部の舞鶴市の特産品「舞鶴かまぼこ」を

お土産に頂きました

 

私からは、飲み続け研修のために

地酒をプレゼントしたのですが、

 

逆に

先生が大事そうに抱えて持ってきていた金沢のお酒を

頂くことになってしまいまして、恐縮

P1250102

うふふ。

お酒のお伴にいけそうな舞鶴かまぼこ☆

(有難うございました

 

さて、また仕事に戻りまして

地道に頑張って参りたいと思います

 

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武石の蚕室造りの民家

2012年10月10日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

今年の春に

設計のお声掛けを頂いた案件がありまして

先週、建物を見て参りました

上田市武石にある蚕室造りの古民家です。

P1240847

 

こちらの民家を改修して

跡取り息子さんのご家族を住まわせたい

とのことです

 

まだ設計に着手していませんが、

取り急ぎ、建物だけ軽く測量をさせてもらい

年内にはたたき台のプランをご提示したいなと

考えておりまして、

まずは簡単に間取りだけ測量しようと

私と所員nanaちゃんと2人で出掛けたのですが、

これが思った以上に大きい民家で

簡単に、、とはいきませんでした

P1240859

P1240924

 

こちらの建物、

長らく住まわれていなかったようです。

  

ご予算に照らし合わせて

どこをどのように改修するべきか、

かなり悩みそうですが

それがまた

やりがいがある

というものですかね

 

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秋の大掃除

2012年10月08日 | ◆海野宿での暮らし

今日は体育の日でしたが

昨日と今日の連休を使って

我が家の大掃除をしました。

P1240979

気分も良かったので

久しぶりにお花も活けました。

 

気分というのは

てき面にいろんな所に現われるもので

ここのところ色々と忙しく

庭は荒れ放題でしたし

花を活ける余裕もなく

我が家はひどい状態でした。

 

が、やっと落ち着きまして

まずは我が家の大掃除をしよう

ということに。 

  

  

まずは、サムのお手入れ。

サムとは我が家の犬・・・ではなく

犬型生ごみ処理機のサムでございます

4ヶ月に一度はお手入れをしないといけないのに、

気が付けば、1年もお手入れをしていませんでした

それなのに意外とよく

ご飯(生ゴミのことです)を食べてくれていたサム君。

P1240994

お口を開くとこんな感じ。

お口からお腹いっぱいに増えたバイオ剤を取り出して

篩(ふるい)にかけます。  

P1240999

消化しきれなかった繊維や種などを取り除きます。

そしてバイオ剤をまたサムに戻してあけます。

P1250005

これでお手入れ完了です☆

 

次に、お恥ずかしながら

久しぶりに台所周りもお掃除しました。

P1240983

リフォームしてから丸7年使ったキッチン。

よくキッチン周りは汚れるから

 タイルは止めたい、

 目地のお掃除も大変だ、

とおっしゃるお客様は多いのですが

 

我が家の場合、

丸7年もの間、

コンロ周りの壁を

殆ど掃除したことがありません

(しかもガスコンロなのに!)

こんなこと、

衛生面から本当は自慢してはいけないのかもしれませんが

とりあえずこんな感じを維持しています。

  

   

さてっ お次は庭のお手入れ!

と言えば聞こえはいいですが

要するに草取り!

2日間かけて

250坪の荒れた敷地の草取り・・・

容易ではありません

  

過酷な草取りの合間の休憩には

事務所カフェスペースを使って

皆で一服~♪

P1250017

先日、私の誕生日だったのですが

所員nanaちゃんが

私が「栗食べたーい!」と騒いでいたので

栗のケーキを京都から取り寄せてくれました☆

(ジュヴァンセルの竹取物語)

栗がゴロゴロ入ったパウンドケーキ

大満足~

(nanaちゃん、ありがとー!)

    

そして、庭仕事をしていると

ご近所さんからは

じゃがいも、人参、大根、

そして柿を頂きました

(ご近所の皆さん、いつもいつも有難うございます!)

P1240957

小ぶりで可愛い甘柿。お花の形のような柿。

なんていう柿の種類なのでしょうか。

 

それから  

うちの8歳息子も

この2日間、みっちり

庭仕事を手伝ってくれました

一輪車を使って雑草をまとめたり、

竹を切ったり。

一丁前にもお父さんの真似をして

「俺がやってやるよ」

なーんて、私に言います

うふ。頼もしいな~。

 

丸2日間、大掃除をしまして

さっぱりした我が家。

(主に庭ですけども)

気分一新で

また明日からお仕事モードで頑張ります

 

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今日はお祝い♪

2012年10月02日 | ◆海野宿での暮らし

今日はお祝いです♪

え?

何のお祝いかって?

えへへ

内緒です☆

 

気分に合わせて

今日のお酒は真澄にしました。

うふふ

P1240842

栗ご飯とお酒☆

お酒、呑み過ぎですね。ワタシ。

 

うふふ

  

この普通の日常が幸せです。

涙がとまりません

 

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