さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

ブログから古民家リフォームのお問合せ

2020年08月14日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

少し前のことになりますが、

ゴールデンウィーク頃に古民家リフォームを検討されている方から、このさいふうさいブログよりお問合せがありました

 

5月はワタクシ、まだヘルニアで養生中でしたので、お客様には少しお待ち頂きまして

7月に入ってから改めて古民家を拝見して参りました

  

2020.07.06

 

こういう古民家に住まわれている方からお声が掛かるのはとても嬉しいことです。

建物を拝見できるだけで役得感💕

 

 

そして、私に声を掛けて頂くお客様は、どこか皆さん共通した感じがあり

多分、私の言い訳ブログ(さいふうさいブログ)などよく読まれているのでしょうか 

初対面のお客様なのに何となく距離を感じません。

 


とは言いましても、安易にお客様に寄り添う事はできませんので、

最初の面会では古民家改修の厳しい現実を伝えざるを得ず、辛いところです・・・

 

しかし、いつも思うことですが

残る古民家は、残るべくして残る、という印象です。

 
建物が立派かどうか、ではなく、

その家を代々継いできた当主の、その背中を見てきた家族が残す、そんな感じです。

(こちらの家の前当主は4年前に他界されたとの事でした)

 
いろんな事情で家を潰す人も多いですけど、

潰す理由も残す理由も

価値観の違いだったり、

リフォームを考えた時に誰に声を掛けたかによってだったり、

費用対効果の判断の違いだったり

結局のところ、お施主さんや業者の 気持ち次第 だったりします。

 

  
今回、お客様のお話伺ってると、残したい人の気持ちや期待に応えられる業者がいなかった感じでした……

 

この海鼠壁も、一応、直して頂いたそうなのですが、

ちょっと残念な事になってしまった・・・とお客様は嘆いておられました。

でもでも

近寄って凝視しせず遠目で見れば、亀甲の海鼠壁は意匠的にとてもアクセントとなっていて素敵です

 

こちらの街道沿いの町家。

明治36年の古民家で、とてもいい造りでしたし

それよりも何よりも、前当主の家族想いのDIYが本当に凄くてワタクシ脱帽でした!

  

そして最初の面会&古民家拝見を終えましたところで、

改めてリフォームのご依頼を頂いたのですけれども、

この通り、栖風采の案件は結構、いやかなり お待ち頂いていることが多く

お急ぎの方の場合はお受けできない事が多いのですが

急ぎではない、ということでしたので

工事的にはなかなか難しい案件ではあるのですが

有難くお話をお受けしたいと思います

 

  

 

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諏訪へ

2020年01月09日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

スタッフS君が11月にココ長野県東御市へ移住してきて

栖風采に12月から勤める事になりましたが、

あまりに急な展開だったので

S君も我々も何も準備が出来ていませんでした

 

元々S君は、そこそこな都会?に住んでいて車を所有しておらず、

一方、海野宿のあるここ東御市では、とても車無しでは不便過ぎて暮らせません

そこで急いでS君は中古車を見つけて12月に購入したものの

納車が昨年末に間に合わず1月5日という事に

 

その中古車販売店は諏訪にありまして

東御市から諏訪まで電車で行こうとしてたS君でしたが、

電車だと非常に遠回りになるので

私が車で彼を諏訪まで連れて行くことにしました

 

折角のお正月、ただ諏訪まで連れて行くだけではつまらないので

どこか見学しようと思い立つワタクシ

 

そうだ!

まずは諏訪大社にお参りにいきた~い!

  

S君は、(しょ、所長が行きたいのなら)僕も行ってみたいです

な感じで私に付き合ってくれました!(笑)

  

ちなみにうちの旦那はこの日は町内会の新年会でした

息子は今年は高校受験生

合格祈願に諏訪大社へ行こうか!って誘っても

全く行く気無し

家に引き籠ってゴロついている

まぁ、年頃的に仕方ないかなと息子を連れ出すのは諦め

私はS君と二人で諏訪へ~

 

わーい

S君とデートだ

 

まずは諏訪大社下社秋宮へ立ち寄りました。

 

 

 

 

神楽殿(天保六年 1835年 立川和四郎二代目富昌)

  

この注連縄は、出雲大社の注連縄と同じ形式ですね。 

出雲大社のしめ縄について、以前ブログに書いた事あります。

2015.9.3 島根へ~2015年 弾丸家族旅行♪ その3~しめ縄と埋没林

 

 

 

幣拝殿(安永十年 1781年 立川和四郎初代 富棟

 

そのビニール、、、折角の建造物がビニールで台無しで、非常に気になりますが、、、

初詣の時期でもありますので、仕方ないと言えば仕方ない、、、

  

参拝の後、建造物を見学したかったのに、このビニールですっかりその気持ちが萎えてしまう、、、

凄い彫刻、立川流という事で、もっとじっくり見たかったです。

時期を変えて、いつかまた訪れたいですね

 


 

さて、自動車の納車時間までまだあります

秋宮の近くに万治の石仏があることまでは下調べしておりました(笑)

 

で、S君に

石仏を観たい~!とお願いする私 

 

私があれ見たいこれ見たいになると、時間をすっかり忘れてしまうので

事前にS君には、タイムキーパー宜しくね!と伝えてあります(笑)

S君は秋宮から石仏までの時間を調べてくれて

行けそうだと判断☆

ヤッター

 

しかも石仏は諏訪大社下社春宮のすぐ隣!

じゃ、春宮もお参りしよう!

 

諏訪大社下社春宮

 

神楽殿

 

幣拝殿 (1780年 宮大工村田長左衛門矩重 )   

 

 

春宮の方は、参詣用の看板等あまり無くて

建造物が美しく見えます。

 

こちらも凄い彫刻です。大隈流。

腕木は牡丹の彫刻でしょうか

 

振り返って、参道から鳥居をみると、奥に橋がありました。

下馬橋

 

  

 

こちらのしめ縄も立派!

 

 

そして、

春宮の境内から浮島社を通り、万治の石仏へ。

万治の石仏

  

「よろずおさまりますように」と念じながら三周しました。

S君の体調の事も念じながら

そして私自身もここ近年、ぎっくり腰ばかりやってますし。

 

 

造形にとても惹かれます

 

背中にも惹かれます

 

  


 

さて、ところで時間は大丈夫なのか

 

私の事前計画では、秋宮を参詣して、片倉館を見学しつつそこで昼食をとって、それから自動車の納車、という段取りでした。

のに

春宮と石仏を途中に追加してしまいましたので、時間が心配(笑)

 

取りあえず、この時点ではまだ午前11時半頃だったでしょうか。

一応、予定よりちょっと押してましたけど、大丈夫そうでした

 

では次に片倉館

 

昼ちょっと前に到着~

 

美しいエントランス(会館棟)

石の模様とか気になる!

 

噴水のモザイクタイルや煉瓦敷きなどに目が行って

なかなか建物の中に入らない、入れないワタクシ(笑)

こうやって、見学が長時間になっていくので困るんですよね

 

納車時間に遅刻しないように、急いで見学しなくては!

でも、お昼時だったので、建物の見学をする前に腹ごしらえをする事にしました。

浴室棟の2階へあがる階段室

ここの2階に休憩室(食堂)があるのです。

 

食堂ではS君と二人で信州味噌カツ丼を頂きました♪

 

食事しながら、休憩室周りを見渡す。

レリーフが凄い。

 

食事を終えてから、食堂からバルコニーへ出る。

わぁ~

浴室棟のバルコニー。

 

時間があればお風呂にも入りたいともちょっと思いましたけど 

時間がないので、急いで会館棟の見学へ。

 

会館棟2階にある200畳の大広間!

めっちゃ広い~

天井の名称は?とか、時々S君にクイズ形式で質問しながら見学

 

この照明、とても気になります♪

 


 

さて、こんな感じで慌ただしく片倉館を見学しまして

本命の、S君の車の納車へ!

 

取りあえず納車は問題は無かったのですが

実はこの日、前日から雪が降ってまして峠には雪が

なのに納車される車はノーマルタイヤ。

諏訪から東御まで帰れるのか

 

スタッドレスタイヤも実はS君、買ってあったのですけど、タイヤの納品が間に合わず、

結局、ノーマルタイヤのまま運転して帰ってこないといけなくなり

さて困った・・・

 

必ず峠を通らないと帰れない

ヤバい!

車屋さんも、今日は諦めて出直ししては?と仰る

 

どうしよう

 

新和田トンネル経由で帰るか

三才山トンネル経由で帰るか

散々悩んだ結果、

三才山トンネルで帰る事にしたワタクシ。。。

(松本経由、三才山は慣れている道だったし)

  

トンネルのライブカメラを随時確認しながら

空を見て、

山を見て、

雲を見て、

ギリギリの判断で決行!

 

S君の命と車を守る運転をしなくては!

最大限の注意を払い、慎重な運転で三才山を越え

なんとか、ノーマルタイヤの車を運転するS君を無事に東御市まで連れて帰る事ができました

私のミッション終了~

 

 

これでS君、車で出勤できるようになるし

あー良かった  

  

 

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2018年 御神渡り♪

2018年02月09日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

信州で暮らすようになってもう23年にもなりますが、

始めて御神渡りを見に行ってきました!


2018.2.4

  

5年ぶりの御神渡り現象の出現と言うことで、
 
旦那さんに「御神渡り、見に行きたい」と囁き

息子にも「御神渡り、見に行きたい」とお願いして
 
私の我がままを聞いてもらいましたデス☆

息子はちょうどテスト勉強期間中で、

出来ればあまり外出したくないーな雰囲気だったんですけどね

 

2月4日立春、二十四節気で言えば、節の始まり、
春の始まりだし、

御神渡りを拝みに行こう!

思い立ったが吉日

日曜日だったせいか、見物人が結構多かったですね。

  

皆さんと一緒に私も御神渡りの写真を撮ってましたら
 
ちょうど私の隣に居たカメラマンが

ずってーん

と滑って転んでしまって

危うく私まで巻き添え食らうところでした

  
  
そのカメラマン、立派な望遠レンズのついたカメラをお持ちで、、、

その重たそうなカメラが氷上でカチン・・・

あーあ。。。残念無念な感じでございましたデス。 

 
どうして皆さん、足元をもっと気をつけないんでしょうね(笑)

私は北国育ちですから

多少の氷上でもブーツでコツコツ音を立てながら歩けるんですけどね

もちろんペンギン歩きですが!

そして手もバランスを取るようにペンギンスタイル(笑)

 

  
御神渡りは、伝説では諏訪大社の上社の男神が下社の女神のもとへ出かけた跡(道筋)と言われているので

そうだ

ここまで来て諏訪大社にお参りしない訳にはいかない、

思いまして

諏訪大社(上社だけですが)参詣。

 

そして、こんなお土産を買ってきてしまいました。

諏訪大社の御神宝真澄の鏡をモチーフとした陶器に、諏訪の酒蔵(宮坂醸造)の清酒「真澄」が詰められてます

容器が素敵

これ、呑み終えたら、一輪ざしにいいかも!

 

御神渡りは見学ポイントが幾つかあるので、

(一之御渡り・二之御渡り・佐久之御渡り)

一応、全て見て回ったりしてましたら、

すっかり帰るのが遅くなってしまい

息子に「テスト勉、出来ないじゃないかーっ」って怒られてしまいました。。。
  

ま、まぁ、いいじゃないデスカ

これでテストの点数悪ければ、母のせいに出来るんだから・・・

そして、追い込まれた時の方が集中できるってもんですよ。多分・・・ね

 

 

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軽井沢へ~滝めぐりと旧三笠ホテル~

2016年06月17日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

今日は5月下旬頃の出来事に戻っての投稿になります

そう、今の時期ですと、ちょうどジューンブライド

軽井沢に行かれる方も多いと思います。

  

ジューンブライドより一足早い5月に挙式を迎えた遠い親戚の関係で、

先月、軽井沢へ行く機会がありまして

と言いましても、挙式に参列する訳ではなく、

軽井沢まで家族を送り届ける、という、ただそれだけでしたけど、

挙式と披露宴が終わるまでの待ち時間の間、

折角なので、ちょっと軽井沢で遊んできた次第です♪

 

まずは、人が少なさそうなところがいいかな、と思いまして

(人が多いと疲れる)

白糸の滝へ。

(2016.5.22)

この時分は、新緑が眩しい頃で、とても気持ちが良かった。

 

白糸の滝

 

 

白糸の滝をみた後は、白糸ハイランドウェイを更に先に行きまして

竜返しの滝をみてきました。

 

竜返しの滝までの散策路。

いい散歩になるくらいの距離を歩きました

こういう林道は息子にとっては格好の遊び場。

走ったり

ジャンプしたり

木の枝を拾って投げたり、

いろいろやるわけです(笑)

 

そんな事をしながら、やっと辿りついた竜返しの滝。

竜返しの滝 

 

滝の水しぶきとマイナスイオン効果なのか、とても気持ち良かった~

生き返った感じです(笑)

たまにはこういういい空気を吸うのも大事ですネ

 

さて、いい空気を一杯吸ったところで、お次はやはり、何か建造物の見学をしたいワタクシ。

白糸ハイランドウェイから下ってくる道沿いに、重要文化財に指定されてる旧三笠ホテルがありました。

これは見たい!

なんですが、息子は滝で遊び疲れ、腹減った~と、ぐずり始めてすったもんだ(笑)

何食べたいの?と息子に聞けば、「お蕎麦!」

さすが信州人にすくすくと育っております(笑)

 

しかし、私は三笠ホテルを見学したいし、

息子は蕎麦が食べたいと言うし、

どうしようかと思ったら、

ちょうど三笠ホテル近くに茶屋?がありまして、

メニューには、三笠ホテルカレーと、信州蕎麦があるじゃないですかっ

 

おぉ、、、さすが信州だ。

ここはホテルカレーが売りだと思うんですけど、蕎麦もあるし!

やったー!これで息子も納得するでしょう。

で、そこでお昼を頂く事に。

 

こういうところでのお蕎麦にあまり期待してなかったのに、

美味しいお蕎麦がちゃんと出てきました!

さすが信州だわ。(そればっかり 笑)

 

で、私と旦那は三笠ホテルカレーを。

 

さて、お腹も満たされて、

三笠ホテルの見学に行こうと思ったら、

息子はどうも行く気がしないらしく、

仕方無く、私一人で見学して参りました。

  

旧三笠ホテル

 

素敵過ぎる~

 

意匠的に面白かったのは、天井。

ノタ付き(皮付き)の竿縁。

野趣あふれる感じでありながら、山小屋っぽくはなく

かと言って、数寄屋とも違い、洋館。

天井から目が離せませんでした。

このバランスは、なんていうのか

今のような建材ばかりで小奇麗に作られる空間では

ノタ付きの竿縁は難しいだろうなぁ。

この旧三笠ホテルは明治の建物(1905年 明治38年竣工)。

この時代の感性と手仕事あっての、このバランスなのかもしれない。

今、真似ても、多分、こういう雰囲気にはならないんだろうなぁ。。

 

フロント

 

階段室

 

 

これは、殿方、用をたすのが心地良いでしょうね。

 

2階客室

 

 

1階客室

 

 

素敵な照明器具♪

 

とても素敵なガラスセードです。

  

それからホテルの調度品もどれもこれも素晴らしく、

中でも初期の軽井沢彫りの家具がもの凄く素敵でした。

木彫りの家具は、重厚感と共に、これも原始的な野趣あふれる感じになりがちなのですが

このホテルにあったものは、なんて言えばいいんだろう、

凝り過ぎてなくて、それでいて彫りの手作り感がいい味わいになってる♡

そして造形もいい!

 

 

 かなり気に入りました!

 

今回は私一人での見学でしたので

足早に見たのですが、あぁ、もっとじっくり見たかったなぁ。

 

 

木造純西洋式ホテルと言われてますが

いやいや、細かいところを見てますと

しっかり日本テイストが融合されていて

日本人の美意識と、西洋の様式とが、上手くバランスよく纏められてるそのセンスが素敵でした。

 

今の時代、

ベースとなる日本的なものを失ってしまって(環境としても)

しかし、その日本的なるものを逆に再現しようとして、余計にオカシイものになってはいないだろうか。

と感じてしまいます。

やっぱり明治期の建物はいいなぁ。

 

 で、家に帰りましたら、

私が一人、見学している間に、こんなお土産を買っていたうちの旦那さんでした☆

明治28年、信州初のパン屋「山屋」が販売していた『峠のあんぱん』が復活

それがこれだそうです♪

 

 

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上田市の古民家(和風住宅)拝見♪~民家とは~

2015年06月16日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

先週の事になりますが、上田市の市街地に建つ古民家を拝見して参りました。

第一次世界大戦から第二次世界大戦の間くらいに建てられたそうです。
(大正から昭和初期くらいの建築ということね)

建物の状態は比較的良いし、何しろ市街地の民家だけあって、とても洒落た造りの家でした

レトロな照明が素敵~♪

  

このガラスシェードと恐らく同じ形のものを、私の設計でもよく使いますが、それには装飾がありません  

こんな風に。↓ (でも、これはこれでシンプルで好きなんですけどね♪)

  

左:小諸の古民家再生事例

右:自宅の縁側。

 

 そしてこちらはお風呂。

これまたタイル使いがレトロでめっちゃいい☆

  

 

洗面所。

洗面器の左側にあるカウンターは

実は隣が玄関で、玄関側から使えるようになっている下駄箱が、洗面所側に飛び出てカウンターになっていたのでした。

いろいろ工夫されていて面白い☆

 

 

お座敷。

この家は平屋なのですが、このお座敷の周りを回遊できるような間取りになっていて、農家型の民家とは一味違う空間でした

  

  

書斎?

こちらのお部屋は、書斎だったのか、2面一杯に窓が設けられており、外には木製の手すりが付けられていて、これがまたいい感じなのでした☆

庭を眺めながら書きものをしたくなる感じだわぁ~と思ったら、聞けばここのお爺さんは文人だったとか?!

なーるーほーど~♪ まさしく、そんな佇まいでした☆

  

 

私が携わる事の多い古民家と言えば、

農家、町家や商家といった生業のための空間を備えた住まいで、江戸、明治くらいから昭和戦前くらいまでの古い民家が多いのですが、

(ちなみに我が家は旅籠屋でした)

今回拝見させてもらった家は、生業の空間を備えてはいない、純粋に住まいの場としての民家でしたので、いわゆる和風住宅といわれる部類になろうかと思います。

 

民家とは

  • 一般庶民が暮らす住まいのこと
  • 元々は神社・仏閣・宮殿・官衙などの建築とは違う一般民衆の住居を指す
  • 元来幕府の役人が使っていた言葉で、年貢を取り立てる土民の家という意味
  • 支配階級、上層階級の住まいに対比して用いられる言葉
  • 日本建築史では、主に江戸時代の農家、町家・商家、漁家、下級武士の住まいを示すが、明治以降に建立された住宅で伝統的様式・技法を用いたものもこれに含まれる
  • 住まいの場となる建物が、生産活動の場(生業空間)を兼ねており、厳密に言えば、貴族住宅、武家住宅、現代の住宅などの単なる住宅と区別される
  • 現代日本語ではマンション・団地などの集合住宅に対して、一戸建ての比較的小規模な住宅を指して「民家」と呼ぶことがある

  *参考:民族建築大辞典/民家は生きてきた(伊藤ていじ 著)/日本の民家(wikipedia) 等

追補 

  • 「木割のある住宅」と「木割のない住宅」とが存在し、木割書「匠明」にある「屋」および「殿屋」は当時の支配階級である天皇・公卿・僧侶・将軍・管領等の邸宅をさしており、木割のない建物は前記以外の建物をさすわけで、住宅にかぎれば農家・町屋のような民家がこれに入る。
   *参考:中世住居史(伊藤鄭爾 著)
 
 
 
(最近、こういう文献を見ながら仕事をしていなかったので、奥にしまってあった書籍を出してきました 大学時代に買ったものが大半で、、、最近、再勉強の必要を感じます

 

ちなみに私もよく使う  古民家とは、ですが

民家のうち、特に建造されてから時を経たものをいう訳ですけども、どの時代に建てられたものを指すかという定義は特になされておりません。

wikipediaでは、通常は戦前以前のもの、特に大正以前のものを指す場合が多いとされています。

また、国の登録有形文化財は建設後50年以上経った建造物が対象になってますので、50年経てば古民家と言えるのかもしれませんが、私はだいたい昭和初期か戦前くらいまでを古民家と呼んでいます。


さて、今回この建物を拝見したのは、この建物・土地の購入を検討されている方から、改修する場合どれくらい費用が掛かりそうなのか、というご相談があったからなのです。

古い家を取得しようとする時、何よりも心配なのはそこですよね・・・

大概の方は、全く見当がつかないかと思います。本当にケースバイケースですから、、、

とりあえず、建物を拝見しながら間取りを軽くとりまして、

一旦事務所に持ち帰って面積を計算し、ざっくり大雑把な改修費の目安をお知らせした次第デス。。。

 

これまでも、物件購入する前に事前相談を受けた事が何度かありました。

そして実際に土地建物を購入して、古民家再生が実現したお宅もあります

 

さて今回はお客様、どのような判断を下されるのか。。。

なんとも微妙で歯切れの悪い助言しか出来ませんでしたので、とても気掛かりです。。。

 

 

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昔の形態が良く残っている古民家を拝見!

2015年03月18日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

先日、松本市に建つ古民家を拝見して参りました!

どうでしょう。この風格といいますか、佇まい。

一瞬、ふわ~っと昔にタイムスリップしたかのような

まるで文化財保存されている建物みたいでした。

こちらの家には、現在60歳代くらい?の男性がお一人で暮らされています。

ですから、家の周りは手が入っていてとても清々しています。

よくぞここまで残っていてくれた、と言いますか、

(誰に感謝しているのか、よくわかんないですが、お問い合わせ下さったお客様に対してではありますけれども、それだけじゃない感じでもあります

建物を拝見しながら密かに感動しておりました。

  

聞くところによりますと、昔、庄屋をされていて、築凡そ250年だとか?!

もしそれが本当なら、かなり貴重な建物って事になります。18世紀?!

 

 

これだけ古い形態が残されている、という事は

近年リフォーム等されていなかった事でもありまして、

(昭和時代に屋根瓦などは新しくされた様子ですが、それでも数十年前ですね)

さすがに老朽化で床が落ちていたり、土台がちぎれていたり、隙間も相当あってビニールシートであちこち覆われていたりしてましたが、

拝見したところ、建物自体はまだしっかりしていて修理をすればまだまだ住める建物でした。

 

古民家を拝見する度に想う事ですが、

今の住宅事情において、いろいろな制度が設けられておりますケド

例えば、

2001年から始まった住宅性能表示制度(住宅の品質確保の促進に関する法律)とか、

2009年から始まった長期優良住宅認定制度(長期優良住宅普及の促進に関する法律)とかね。

ちなみに、長期優良住宅という名称に落ち着く前は200年住宅なんて言っていて、なにが200年?!なにが長期優良だっ

古い建物に関わっている身分としては、ほとほと呆れていましたが

(だいたい、自分が生きてない先の事まで保証するような言いまわしを平気でする事自体、胡散臭いって思いませんか? そういう謳い文句は不当表示に近くないかって思いマス)

  

案の定、

木造長期優良住宅の総合的検証委員会 耐久性分科会 平成 25 年度成果報告集』 なるものが平成26年3月に出まして

その中に、長期優良認定仕様、性能等級評価仕様で建てて、わずか数年で劣化した劣化事例がいくつも載っておりました。

劣化の原因は、結露によるカビ、腐朽菌による材料の腐朽、シロアリ等が多いようでした。

 

やっぱりね。 

 

だから私はいつも、国が定める制度よりも(違法な事はしませんけど、法律を守ればいい、制度を採用すればいいってものではない)

まず

腐らない建物を健全に建てる方が優先!と思っており、

それが出来なければ、いくら構造を耐震にしても意味が無い、と考えていました。

  

長期優良だか、200年住宅だかそんな耳触りのいい標語に乗せられている建築業界。 

車のような工業製品じゃない住宅に、あれこれ仕様をあてがってみたところで

耐久性に関しては、実は伝統建築の足元にも及んでいないじゃないかって

200年近く現存してきた伝統建築を目の前にすると思ってしまいます。

(ふつふつと今の時代に、怒りが湧いてきてしまう。)

 

ですので、せめて今残っている古民家は大切にしたいと思っておりまして

建物を保存しながらも住み続けられるように直してあげたいと

いつも考えています。

  

しかし、、、我が家もそうですが

これくらいのクラス・規模になってくると、ちょっと改修、というレベルではありませんし、

普通に家一軒建てるくらいの費用は掛かる。。。

  

こういう古い家(屋敷)を受け継ぐという事は

各代が新宅を建てるくらいの費用を掛けながら、維持されていくようなもの。

ここで価値観が問われるのかもしれません。

新宅にしろ、家を受け継ぐにしろ、どっちみち掛かるものは掛かるのなら

古い家に費用を掛けて住み継ぐ方が合理的な感じもするのですけど、

しかし、そうそう思い通りにはいかずで、実際は大変なのであります。(海野宿の我が家もですが

 

 

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国宝三重塔の見学 その1~安楽寺八角三重塔~

2013年05月26日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

P1290509

1週間前のことになりますが

小3息子が突然に

「ママ~ 五重塔がみたい!」と言い出し

それを日記(学校の宿題)に書きたいですって

 

ええっ

そもそも長野県に五重塔ってあったっけ?

それより何故五重塔がみたいわけ?

それとも息子の感性は親譲り?

 

それは置いておきまして、、、

 

五重塔は無いけども、

三重塔は近くに幾つかありますから

まずは国宝の三重塔を見せてあげよう!

ということになりまして、

上田市にある安楽寺 国宝八角三重塔と

青木村にある大法寺の国宝三重塔へ

行って参りました

 

 

  

まずは安楽寺へ向かいました

別所温泉の中にある安楽寺

狭い道を自動車で行くことに不安を感じながら

(車の運転が苦手なので)

安楽寺の黒門前に着きましたが

さてその後、どこへ車を寄せて良いのか迷いましたけども

黒門をなんと車で潜ってもよいそうで

(門を車で潜ることにものすごく違和感を感じつつ)

そのまま走行していくと駐車場がありました。

 

車を停めて、

新緑の美しい木々の中、

石段をのぼって山門をくぐると

P1290303

正面に本堂が見えます。

P1290307

P1290316

本堂の左手にある講堂は

ちょうど屋根を銅板で葺き替えたばかりでした。

ピカピカ

P1290318

揚げ裏も一文字葺きでした。なるほど。

 

本堂と講堂の間を抜けて

杉木立の間を登って行くと

P1290329

 

とても美しい塔が見えました!

思わず

うわぁ~ と声をあげてしまうくらい

新緑の鮮やかな木々の間から

美しい木造の建造物。

 

あまりにも美しくて写真ばかり撮っていると

息子から

「早く~~~~ママ行くよっー」 

と声が掛かります。。。

「ちょっと待ってぇ~・・・」

  

 

 

P1290338_3

こうして写真で見ると分からないかもしれませんが

実は思っていたより塔のスケールが小さい。

部材も細かく密で

それがまた優美でした

  

桟唐戸の寸法が分かると

感覚的に、スケールが小さいことが分かるのですが。。。

昭和の修理報告書を見て、p

桟唐戸のスケールが分かるものは載ってませんでした。

図面の縮尺で測ることも出来ますが

印刷の関係で(復刻版の修理報告書だし)

数字もスケールもつぶれてしまっていて

読みとるのが困難

私の感覚では

1間もないくらいで、5尺ちょっとくらいの内法かなぁ

と思ったのですが、

人が普通に出入りするような高さの桟唐戸ではなかったです。

 

  

 

P1290345_4

八角の塔。

息子は、これは四重塔じゃないかー

って言うので、

一番下の屋根はねー

裳階というなんていうか

ま、庇というか

我が家で言えば縁側みたいなもんよー

と、一応、説明してみたが、、、、

よくわからん~って顔してました(笑)

  

  

 

 

杮葺の屋根は平成23年に全面葺き替えらたとのこと。

P1290340_2

 

 

P1290355_2

建立年代については、

用材(蛯虹梁)の年輪年代測定により

正應二年(1289)と判明して

鎌倉時代末期には建立されたわが国最古の禅宗様建築

であることが証明されたとのことです。

  

さて、塔をじっくり見学して本堂まで戻りまして

本堂と右の庫裏の取り合いが凄いなーと思いながら

帰りました。

左が本堂で、右が庫裏。

P1290367

本堂・庫裏・講堂は茅葺屋根の建物ですが

今はどれも銅板で覆われていました。

  

家に帰って、昭和の修理報告書を見ましたら

昔の写真がありまして、

現在に至るまでに修理を重ねてこられたことが

分かります。

P1290510

(1954年)

 

さて次は青木村にある大法寺の三重塔へ。

(続く)

  

 

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長野市の古民家拝見

2013年02月10日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学
今日は新規お問い合わせの古民家を拝見してきました。

P1270665

とてもいい感じ屋敷です。
   
  
お問い合わせの内容は、
  
残すべきか、壊して新築しようか
   
というお話でした。
  
  
  
なので
  
  
   
新築するご予算を考えてられるのなら
 
充分直りますし
   
快適に生活出来るように改修できます
  
  

とお話してきました。
  
  

古民家にお住まいの方が抱えている問題はだいたい同じ。
 
↓ ↓ ↓
 
寒さ、暗さ、収納、水回りの問題
  
こんなに古い家、どうやって直すのか、
  
直るものなのか、
   
皆にいい材料、太い材料が使われているから、つぶすのはもったいない、と言われるけども、どうすればいいのか分からない
  
  

というもの。
  
  

これだけ「古民家再生」が増えてきていても、
   
我が家はどうなのか
 
ということが皆さん心配なのですね。
  
  
  
こちらの古民家、まだまだぜーんぜん大丈夫!
  
と自信を持ってお答えしてきました。
  
 
P1270610
 
障子が美しいですね。
  
  
P1270601
 
あまり見たことのない欄間の構成。
  
  
  
  
2時間余り、雑談を交えて家の歴史を伺いまして
 
その後、建物、敷地を拝見し、
 
軽く間取りもとりまして
  
これから少しずつ改修プランを
  
ご提案できればいいな、と思います
  
  
  
 
  
   
  

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武石の蚕室造りの民家

2012年10月10日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

今年の春に

設計のお声掛けを頂いた案件がありまして

先週、建物を見て参りました

上田市武石にある蚕室造りの古民家です。

P1240847

 

こちらの民家を改修して

跡取り息子さんのご家族を住まわせたい

とのことです

 

まだ設計に着手していませんが、

取り急ぎ、建物だけ軽く測量をさせてもらい

年内にはたたき台のプランをご提示したいなと

考えておりまして、

まずは簡単に間取りだけ測量しようと

私と所員nanaちゃんと2人で出掛けたのですが、

これが思った以上に大きい民家で

簡単に、、とはいきませんでした

P1240859

P1240924

 

こちらの建物、

長らく住まわれていなかったようです。

  

ご予算に照らし合わせて

どこをどのように改修するべきか、

かなり悩みそうですが

それがまた

やりがいがある

というものですかね

 

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中山道 茂田井宿へ

2012年09月24日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

先週の話の続きです。

(スミマセン。更新が遅くなりました

  

中山道の望月宿へ行った後、

引き続き、隣の茂田井宿へ行きまして

別案件の土蔵を拝見しました

P1240657

こちらの土蔵を店舗にしようかと

検討中のお客様からのお問い合わせです。

  

一見すると、どても綺麗な土蔵で

状態が良いように見えますが、

P1240653

実は、基礎石がかなり崩れています。。。

10年程前に直した外装だけが

服を纏うように綺麗な状態で、

肝心の躯体は、

雨漏りの影響を受けた当時のままでした。

 

うーむ。

 

基礎や躯体が痛んでいなければ

リフォーム程度で店舗にすることも出来たのですが、

ここまで基礎が崩れていれば、

そう簡単な工事で済みそうもありません

 

だからといって

壊してしまうのも

中山道の街道沿いですし、

町並みの景観にも一役買っている訳ですし

是非とも、

土蔵を残して活用して頂きたい!

と思うわけですが、

 

私が張り切ったところで

やはりお施主さんとしましては

どのくらい費用がかかるのか

気になるところ。

 

そこで簡単なプランと概算だけでも

ご提案しようかと思っております

 

  

さてっ

土蔵拝見を終えた私達は、その後

茂田井宿にある大澤酒造

立ち寄ってみることに☆

 

P1240684

大澤酒造には

民族資料館、山林美術館、書道館

が併設されておりまして

結構、楽しめます。

P1240682

 

こちら大澤酒造さんのお酒は

日常酒として私はよく頂いておりまして

お気に入りは

地元スーパーでも扱っているこの銘柄↓

P1220136

善光秘蔵酒(純米酒)。

うふふ。

 

で、今回はスーパーでは扱っていない大吉野(純米酒)をいただいてきました♪

早速、昨夜、寒かったので

この大吉野で一杯 

うふふ。

P1240797

大吉野のラベルに合わせて

九谷焼の後上俊香さん作のぐいのみと

故 松風栄一氏作の徳利で。

うふふ。

 

毎度のことですが

自分で料理して

一人で寂しく(?)

(うちの旦那さんはお酒がダメですので)

お気に入りの器と、旬の食べ物で

一杯やる時が幸せだな~と

つくづく思ってしまいます。

 

こうしてブログでお酒のことを書きながら

自分でも、何やっているんだか・・・

と想う時もあるのですが、

そんなこと口に出して言おうものなら、

うちの8歳息子から 

「人間生活っ!!!」

なーんて ツッコミが入ります・・・

息子の最近流行りの言葉「人間生活」。

そう人間生活、大事です。

  

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我が家の夏休み④最終 ~旧樋口家住宅の見学~

2011年08月17日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

我が家の夏休みも最終日となった16日。

(もちろん、息子はまだまだ夏休みですけれども

 

午後から長野市松代にある旧樋口家住宅の

見学へ行ってきました

P1160506

こちら旧樋口家住宅は、主屋・土蔵・長屋の3棟が

長野市の指定建造物になっています。

(平成20年3月27日に指定され、復元修理後、

平成22年6月にオープンしたそうです。

しかも 入館無料です♪ )

 

今回は、ちょっと調べたいことがありまして

見学に行ってみました。

   

P1160519

  

  

P1160563

   

 

P1160585

 

 

   

P1160535

 

 

P1160601

 

旧樋口家は、真田藩士として目付役などを務めた

上級武士の家だったそうです。

  

    

P1160498_2

なんとなく、気になる大屋根の猫型伏間止瓦 ↑

大屋根なのに鬼瓦が使われておらず、

伏間止(ふすまどめ)で終わっています。

P1160619_2

しかし、下屋には鬼瓦が使われています。

何故なのかしら。。。

ちょっと気になります。

 

参考までにですが、

我が家にも猫型伏間止瓦が使われています。

我が家の「猫面(ねこづら)」についてはHPに掲載してます。

*職人さん達は猫型伏間止瓦のことを「ねこづら」と言っておりました

http://www.sai-fuu-sai.com/cgi-bin/saifusai/sitemaker.cgi?mode=item_detail2&page=page2&category=4&no=17&layout=item4&user_id=&user_pass=

 

それはともかく、

もう少しこの建物について

知りたいことがありまして

資料等を探しに行ってみようと思ってます

 

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建築家 村野藤吾氏設計の蓼科別荘

2011年06月19日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

ちょうど一週間前の日曜日に

建築家 村野藤吾(1891-1984)<村野・森建築事務所>

の設計された蓼科の別荘を見学して参りました。

たまたまネットで

村野藤吾氏設計の別荘が売りに出ているという情報を得て、

これは、ちょっと見てみたい

という衝動に駆られて

家族と、所員nanaちゃんも誘って

蓼科まで行ってきました。

 

P1150531

持主さんと不動産屋さんのご厚意で

「文化的・芸術的価値を持つ別荘を、後世にその価値を伝える」ためにと

見学会が開催されていたわけですが、

なかなか、著名な建築家の設計された個人住宅(別荘)を

拝見する機会はそうはありません。

私みたいな建築士らしき方々も多く見学されていたようです。

不動産屋さんのご配慮で

設計図などの資料や、

村野藤吾氏の設計された他の物件の写真なども

用意されていました。

  

P1150561

聞くところによれば

こちらの蓼科別荘は、

昭和54年築(1979年)だそうです。

村野藤吾氏が設計された建物は長野県には

1978年 小山敬三美術館 (長野県小諸市)

1980年 八ヶ岳美術館 (長野県原村)

がありますが、

ちょうどその間に建てられた別荘ということになります。

そして、1984年に亡くなられる5年前にあたりますから

村野藤吾氏88歳頃の設計ということになります。

(おぉ・・・)

P1150560

 

(外観の写真のみブログに載せて良いとの承諾を得ております。)

  

建物の感想として、

昭和54年の建物ですので

それなりに老朽化はしておりましたが、

建材の使い方などは、とりたてて珍しい感じもなく

(多少、当時の時代性を感じましたが)

変な言い方ですが

いい意味で「普通」でした。

もちろん、「普通」と言っても

単なる一般的というのとは違うのですが

なんていうんでしょうか、、、

意外と普通なのです。

(あぁ、うまく表現出来ません!

その普通を感じる空間を作ることが

今や普通ではなくなっていると感じています)

 

現代の「自称」建築家達の方が

よっぽど奇をてらって雑誌映えするデザインが多いのに対し、

むしろ、この別荘は私には「普通」に映り

住まいとして好感が持てます。

(私にとって「普通」と感じるその普通ってなんぞや?

というと、話が逸れるので今日はやめます。)

一方、やはり外観のバランスはとても良かったです。

屋根の軽くみせる設計的配慮などは

参考になりました。

  

次は、うちから近い

小山敬三美術館にも行きたいなと思っています

 

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旧横田家住宅の見学

2011年06月06日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

P1150365

昔の松代焼 のこね鉢に

水草や息子のおもちゃを浮かべて楽しんでます。

現在の復興された松代焼とは少々趣が違って

昔の松代焼は、淡い緑色の釉薬が掛かっていて

その優しい感じが、私は大好きです♪

  

さて、少し前の事なのですが

長野市松代にあります重要文化財「旧横田家住宅」の見学に行ってきました

旧横田家住宅は、城下町松代に残る中級武士の武家住宅です。

  

P1140964

こちら表門。

屋根勾配が急なので

一見、大きな門のように写真では見えるかもしれませんが

これが意外と低めで可愛らしい門でした。 

      

P1140966

表門を潜ろうとすると

すぐに茅葺の主屋が目に入ります。

農家型の民家とは違う趣。

惹き込まれます。

    

P1140969

式台から建物に上がります。  

*式台(しきだい):住宅における公式の出入口、すなわち玄関の前に設けられた板敷の部分。

        

P1140985

(玄関の間から表門をみる。)

建物に上がった瞬間にすぐに感じたのは、

簡素で品格を感じる空間。

何故かな、と室内を見まわすと、

柱が細めなのです。

柱が細いと柱の太さとのバランスで

他の造作材も細めになりますので

瀟洒な感じになります。

 

     

P1140978

こちらは土間。

    

P1140977

土間の上部。

  

農家型の民家とは違って

設計する上で、自分に何かヒントになりそうな予感。

それは、改めてじっくり観察しながら考えることにします。

     

P1140980

こちらは茶の間。

畳に炉が切られています。

   

P1150005

こちらは、座敷から見る北側のお庭です。

    

P1140992

座敷。

    

P1150027

そして座敷の南側のお庭。

   

P1150019

ちょうど、管理人さんから鯉の餌やりを

やらせてもらった息子☆

息子が鯉の餌やりに夢中になっている間に

お陰さまで私は

じっくり建物を見学することができました。

     

P1150023

南の間。

茶の間の隣の部屋です。

箱階段がありまして、

ここの部分だけ2階があります。

      

P1150045

外から眺めるとこんな感じです!

2階から庭園を眺めたかったな。

   

どこかで

こんな雰囲気の建物を見たことがあるような気がして

家に帰ってから探してみましたら

ありました。

群馬県の養蚕農家の「神楽口造り」と呼ばれている民家。

P1150441

こういう2階部分って

なんとなくワクワクします。

    

さて、今回の見学「旧横田家住宅」は、

私にとって久々に

心に残るいいなと思った建物でした。

やっぱり建築は足を運んで実際に空間を感じるところから

始めないといけないなと

改めて思いました。

(ここ数年、子供が小さかったりで

なかなか見学に出掛けられなかったので)

   

松代には今までも何回か訪れていますが、

まだまだ何度も訪れたいと思う町です。 

  

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別荘建築の見学

2010年07月22日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

海の日の月曜日に、

随分前にお問い合わせ下さったお客様から

建物を見て欲しいとの連絡が入りまして

見て参りました。

  

別荘地に建っている別荘建築です。

P1090806

結構、古い建物なのですが、

雰囲気が良くて、とても素敵な建物でした。

  

ところが、残念なことに、

20年以上(いやもっと前からかもしれない)

も使われていない様子で、

内部は廃屋状態。。。

かなり荒れていました。

  

建物は昭和の建物で、

築40年以上、経っているとのこと。

造りは凝っていますが、

とても暮らせる建物ではありませんでした。

  

折角、信州の別荘地に建っているのに、

建物の中は、特に2階は猛烈に暑く、

これでは避暑地としても機能しないし、

  

冬のために、暖炉もあったのですが、

薪をくめて焚き続けることに挫折したのか、

別の石油ストーブが脇に接続されていたり、、、

  

鉄平石を貼った壁の下地はコンクリートでしょうから、

冬は恐らく相当冷え、

使わない暖炉の煙突からは冷気が降り、  

想像するだけで、

寒い信州ではこれでは暮らせない、

  

そんな建物でした。

   

それが理由で、20年以上も放置されていたのか、

そこら辺の所有者の事情は分かりませんが、

この建物が売却されるにあたり、

建物の傷み具合など、見てきたわけです。

  

率直なところ、

こういう、なんていうんでしょうか、

当時、建築家らしき人(建築士)が

デザインして頑張って凝った建物を作ったとしても、

もし、

そこの土地の気候や風土に合っていなければ、

このような無残な結果になるのではないだろうか。

  

建物の行く末を

どれだけ想像したのだろうか、

など、

いろいろと頭の中をめぐりました。

  

でも、

デザインが良いので、

それだけで、残る価値のある建物もある。

(買い手もいる)

  

それを再生する、という時代が到来するかもしれない

(民家の再生ではなくて、建築家?らしき人の設計したの家の再生?)

という予感がしました。

  

もちろん、有名な建築家の手がけた建築の保存運動などもありますが、

それは、「保存」運動であり、

  

そこまで有名でもなく、

でも 誰かが確実にデザインした建物

が、

保存運動を起こすまで価値は見出せないが、

なんとなく素敵じゃない?

ぐらいの建物の再生。

  

まるで古民家みたい。

魅力はあるが、現代人には住めないみたいな。

  

再生ってなに?

って話にもなりますが、

要するに、

暮らせない建物を、暮らせる建物にする

ということ。

  

建築家の設計した家は、暮らせないのか、

って話にもなってしまいますが、

中には、そういう建築家の自己満足の

造形ばかり気にした建物もあります。

  

そろそろ、

そういう建築家らしき?人の設計した建物の

再生の時代 到来か?

  

ちょっとイヤミみたいな文になってしまいましたが、

でも、再生したいと思わせる価値がある

ということだけでも、褒められると思います。

壊されていくよりは、ずっとマシです。

  

こうした古民家ではない建物の再生というのも

やってみたいし、

やってみる価値はあるかなと思いました 

  

(k.m)

 

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由緒のある建物の見学

2010年06月21日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

私共、国の重要伝統的建造物群保存地区『海野宿』に

住まいと事務所を構えている関係で、

いろんな問い合わせが来ます。

 

先日の日曜日、

由緒のある建物を売りたい、という方がいるので、

アドバイスが欲しい、との話がありまして、

不動産屋さんと一緒に建物を拝見して参りました。

   

敷地は広大で、

建造物は4棟あり、

どの建造物も由緒のあるもので

それはとても庶民が手にしてどうにか出来るよう建物では

ありませんでした。

P1090451

しかし、

このまま取り壊されるのは

あまりにももったいない、

文化財級の建造物ばかりで、

こうした建造物が失われるのを

放ってはおけない気持ちになります。

P1090430

  

現在の所有者のためにも、

そして何よりも今まで存続してきた建造物のためにも、

次のオーナー探しを

微力ながら私達に出来ることはないか、

と、思うのです。

  

とりあえずは、

建物を拝見させてもらいまして、

その由来など聞くことができました。

また、現在の所有者のお気持ち等も伺いまして、

私達も、不動産屋さんを通じて、

力になれることは協力していきたいと思います。

  

まだ詳しい情報をこの場でお知らせは出来ないのですが、

このお話に進展がありましたら、

なんらかの形で

情報を発信していきたいと

思っています。

  

(k.m)

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