1週間前のことになりますが
小3息子が突然に
「ママ~ 五重塔がみたい!」と言い出し
それを日記(学校の宿題)に書きたいですって
ええっ
そもそも長野県に五重塔ってあったっけ?
それより何故五重塔がみたいわけ?
それとも息子の感性は親譲り?
それは置いておきまして、、、
五重塔は無いけども、
三重塔は近くに幾つかありますから
まずは国宝の三重塔を見せてあげよう!
ということになりまして、
上田市にある安楽寺 国宝八角三重塔と
青木村にある大法寺の国宝三重塔へ
行って参りました
まずは安楽寺へ向かいました
別所温泉の中にある安楽寺。
狭い道を自動車で行くことに不安を感じながら
(車の運転が苦手なので)
安楽寺の黒門前に着きましたが
さてその後、どこへ車を寄せて良いのか迷いましたけども
黒門をなんと車で潜ってもよいそうで
(門を車で潜ることにものすごく違和感を感じつつ)
そのまま走行していくと駐車場がありました。
車を停めて、
新緑の美しい木々の中、
石段をのぼって山門をくぐると
正面に本堂が見えます。
本堂の左手にある講堂は
ちょうど屋根を銅板で葺き替えたばかりでした。
ピカピカ
揚げ裏も一文字葺きでした。なるほど。
本堂と講堂の間を抜けて
杉木立の間を登って行くと
とても美しい塔が見えました!
思わず
うわぁ~ と声をあげてしまうくらい
新緑の鮮やかな木々の間から
美しい木造の建造物。
あまりにも美しくて写真ばかり撮っていると
息子から
「早く~~~~ママ行くよっー」
と声が掛かります。。。
「ちょっと待ってぇ~・・・」
こうして写真で見ると分からないかもしれませんが
実は思っていたより塔のスケールが小さい。
部材も細かく密で
それがまた優美でした
桟唐戸の寸法が分かると
感覚的に、スケールが小さいことが分かるのですが。。。
昭和の修理報告書を見て、p
桟唐戸のスケールが分かるものは載ってませんでした。
図面の縮尺で測ることも出来ますが
印刷の関係で(復刻版の修理報告書だし)
数字もスケールもつぶれてしまっていて
読みとるのが困難
私の感覚では
1間もないくらいで、5尺ちょっとくらいの内法かなぁ
と思ったのですが、
人が普通に出入りするような高さの桟唐戸ではなかったです。
八角の塔。
息子は、これは四重塔じゃないかー
って言うので、
一番下の屋根はねー
裳階というなんていうか
ま、庇というか
我が家で言えば縁側みたいなもんよー
と、一応、説明してみたが、、、、
よくわからん~って顔してました(笑)
杮葺の屋根は平成23年に全面葺き替えらたとのこと。
建立年代については、
用材(蛯虹梁)の年輪年代測定により
正應二年(1289)と判明して
鎌倉時代末期には建立されたわが国最古の禅宗様建築
であることが証明されたとのことです。
さて、塔をじっくり見学して本堂まで戻りまして
本堂と右の庫裏の取り合いが凄いなーと思いながら
帰りました。
左が本堂で、右が庫裏。
本堂・庫裏・講堂は茅葺屋根の建物ですが
今はどれも銅板で覆われていました。
家に帰って、昭和の修理報告書を見ましたら
昔の写真がありまして、
現在に至るまでに修理を重ねてこられたことが
分かります。
(1954年)
さて次は青木村にある大法寺の三重塔へ。
(続く)