さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

はじめて竹工芸の吉田さんの個展に行く

2015年07月24日 | ◆陶磁器・工芸・民藝

6月下旬頃からほぼノンストップな日々で

海の日の連休も現場やお施主さんとの打合わせ等でバタバタしておりましたが

20日の午後は時間が空きまして、急遽、

長野市にあるギャラリー夏至さんで開催されていた吉田佳道さんの個展(しかも最終日のギリギリ)に行ってきました!

(個展は2015.7.6~7.20まで)

これだけの吉田さんの作品を見るのは、20年近くもお付き合いさせてもらっていたのに初めてで

キャー でございました☆

 

吉田さんと私共とはどういう関係かといいますと

何度かさいふうさいブログにも書いた事ありましたが

吉田さんのアトリエ兼住宅をうちの旦那さんが設計・監理・管理させてもらったというご縁なのです。

吉田さんのアトリエ

 

そして吉田さんの家は、うちの旦那さんの独立第一号のお仕事でもありました

(私はこの時はまだ勤め人でしたよ~^^)

かれこれ、えーっと、ん? 20年くらい前にもなるのかな?(うる覚えです。それくらい年月が経ってます)

 

以来、吉田さんの家を、私共の設計事例の参考として

ショールーム的に色んなお客様をご案内してきました。

(そんな訳で吉田さんにはいつも大変お世話になっていて大感謝なのです!)

 

で、これだけ長い事、ゆる~りとお付き合いして下さっているのに

吉田さんの個展に伺うのは、実は今回が初めてという失態ぶり

いつもはご自宅の工房に並んでいる作品を指くわえながら見てるだけで

いつかは吉田さんのお客さんになりたいなぁ~と思っていながら

なかなか手を出せないでおりまして

そんなことしているうちに、、、かれこれもう20年近く経ってしまっていたのでした

 

本当に近くで見れば見るほど細かくて上質な竹工芸。

竹細工な民藝品とはやはり違いまして

いつか海野宿の我が家が整った時には、吉田さんの花器の一つでも室礼たい~

という夢を持っていたのですけど、

肝心のその我が家が、、、なっかなか整わず(未完成のまま10年も経つ)

既に諦めモードなワタクシ。

 

吉田さんの花器を飾れるような空間は未だに我が家には無いのですが

それでも折角長野で個展だというので、また購入は無理かもしれないけど

やっぱり拝見してみたい衝動に駆られる訳です

で、

個展最終日の20日は吉田さんも在廊されているとの事で、

作品はもちろんですけど、久しぶりに吉田さんにもお会いしたいし(うちの主人はちょこちょこ会ってますけど)

えーい!思いたったが吉日で

20日現場の帰りにそのままギャラリーに直行したのでした

   

初めてきちんと吉田さんの作品を拝見しまして

そして値札も拝見しまして

中には割とお手頃なモノもございましたデス。

  

花器は取りあえず、飾る空間もないので眺めるだけ。。。

市松に編まれているバックも気になる。。。でもこれも眺めるだけ。

そう言えば、ずっと昔から、夏向けの茶卓として竹の茶卓が欲しかったんだよね~

(あれこれ理由を言い始めた時は危ないです

 

茶卓も緻密な編みの上等なモノと

(パンフレットの表紙を飾ってる

もう少しラフな編みのモノがありまして、

お値段と財布の中と相談し、更に、うちの旦那さんのお財布とも相談し

そのラフな方の茶卓を連れて帰って参りました

 

あと、同じく吉田さんの作品の中ではラフな編みの籠も~(写真左上)↓

我が家の吉田さんの作品大集合♪ わ~い!

今回連れてきた籠、茶卓、そして以前に思いがけなく頂いた手つき籠と♪

 

フッフッフ

 

早速、茶卓にいろんな器を載せてみました。

ちょっと座りが悪いので、器を選ばないといけないのですが

一番座りが良かったのは蕎麦ちょこでした♪ 

蕎麦ちょこを湯のみ代わりにも出来るのでこんな感じかな。

 

という事で

海の日は吉田さんの個展を満喫

連休最後の休日を楽しませて頂きました!

 

さてさて

さいふうさいブログでの吉田さん関連記事を探してみると

実はこんなにも書いてましたデス

 ↓ 

2009.7.24 設計事務所の日常~お昼ゴハン♪

2010.5.7 日本の夏じたく展のお知らせ

2010.8.26 「竹の工芸よしだ」さん繋がり

2011.7.20 「手しごとの夏」展のお知らせ

2011.9.26 お知らせ~奈良千秋(白磁)、吉田佳道(竹工)2人展

2011.12.11 吉田さんの竹かご 

2012.4.2 竹工芸の吉田さんに作ってもらった幟の竹輪(タガ?)

2013.1.2 今年も書き初めなど

2014.4.21 お花見と筍

 

 

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瞬く間に着工!~佐久市望月の古民家改修工事~

2015年07月09日 | 現場10~佐久市望月 古民家の改修

しとしと雨が降り続く日々です

怒涛の6月が過ぎまして、

気がつけば1年の半分が過ぎ、、、とうとう7月に

 

 

さて、2012年にお声が掛かった佐久市望月の古民家改修計画。

昨年(2014年)末頃より計画に着手しておりましたが、この5月~6月で纏まりまして

瞬く間に6月下旬に工事契約、そして着工となりました

それまでのスローペースは何だったの?!と思わんばかりのこのスピード

きっとお施主さんも内心驚いていらっしゃるかもしれません。

 

というところで、まずは着工前の片付けを手伝って参りました。

 そして片付いたところから早速にも改修部位を解体↓

  

解体するまで確認できなかった部分がこのように露わになりまして

アタター

  

昔の土台がちょっと腐っていたり

でも致命的な状態ではなかったので補修できます。

まずは床下の通気は思わしく無いので、通気確保の改善、

土台の腐ったところを撤去した上で補強し、吸水性の低い御影石で土台を支える事にします。。。

   

  

建材で覆われていたところを剥ぐと、

   

このような梁が現れ↓ ・・・ 昔あったはずの柱が過去のリフォーム時に切断されていて、そのまま補強がなされていなかったり

この部分は現状ではクロスで被せられていて分からなかったのですが

まさか、こうなっているとは・・・

1本の梁が飛んでいると思ってたのですけど。。。

この梁も補強をします。

  

その過去のリフォームの時に入れられた断熱材がぐすぐすに・・・(このままじゃまずい

 

古いグラスウールは撤去し、断熱をやり変えることにします。。。

 

など

様々な問題に直面します

 

さてどうするか、大工さんと現場監督と一緒に考える訳なんですが

どうしても工事内容が増えてしまう事もありますので

施工方法の再検討や、工事金額の確認等をして

お施主さんと協議をしてどうするかを決めないといけません。

 

が、しかし

とある事情により、急ピッチで工事が進んでおりまして

早急に判断しないといけない事ばかりで

追われまくりのこの2週間でした。。。

(こういう時に限って、仕事以外の諸々と重なったりもするんです)

 

着工してまだ2週間くらいなのですが

大工さんが休日返上で現場入りしておりまして、

もう断熱材が入れられる状態まで出来てました。ひょぇ~ 早過ぎ

昨日のセルローズファイバー断熱工事 施工風景

  

床の断熱材はいつも栖風采でやっている仕様で

乾式のセルローズファイバー55K 135㎜ 吹き込んでもらってます。

ちなみに、この写真↑に写っている奥の壁の断熱材はあれは既存のもの(グラスウール)で、撤去してセルローズにやり直します。

 

2階天井部分にもセルローズ断熱しました。

実は、2年前に別の工務店さんが屋根の修理をしておりまして、その時に野地板の上に断熱材を入れてくれたそうなんですが、

いわゆる省エネを考えた断熱改修と言える程の内容ではありませんでしたので、

今回の改修工事で更に内側より付加断熱をすることにしました。

が、

これがまた悩みどころで~

 

と言いますのも

先に工務店さんがやって下さった断熱材は、透湿抵抗値の高いA種押出法ポリスチレンフォーム保温板3種bで

お施主さんのお話によれば、通気層や棟換気は付けてくれなかったそうです。

いくら古い建物で気密性が低いからとはいえ、

透湿抵抗値の高い断熱材を外側にして、内側に透湿抵抗値の低いセルローズファイバーで付加断熱をして良いのか・・・

断熱材のサンドイッチ状態で、、、その壁内で結露しないとは言いきれません。

透湿しやすいセルローズから室内の湿気が通り抜け、その先の屋根下地のところで湿気が籠ってもいけません。

断熱屋さんとも話をしたのですが、もし既存の状態で付加断熱をするなら、

本来なら透湿抵抗値の同じ断熱材料、或いは室内側をより抵抗値の高い材料でやるべきなんだろう(ペーパーバリアも含め)

という事なんですが

そもそも古民家改修、しかも部分改修で、ペーパーバリアは意味も無く

仮に屋根断熱と同じA種押出法ポリスチレンフォーム保温板3種bを室内側に施工しようにも、

昔の野地板や垂木は平滑ではないので、ボード状の断熱材が建物に馴染みが悪く、きっちり施工する事が難しい。

(だから私共の考えとしては、古民家改修の場合、充填断熱を採用する場合は形の無いセルローズファイバーを使い、ボード状の断熱材を使うのは外張り断熱工法を採用する時ぐらいにしているのです)

そこで苦肉の策といいますか、

既設の屋根断熱と、これから付け加える天井断熱との間に、面戸部分を活かした通気層(小屋裏換気的な装置)をとることにしました

 

 

やはり古民家改修工事、、、今回のように部分改修で面積もそれほど広く無くても

工事内容はリフォームレベルではないデス。。。

また、断熱改修だけでなく高性能サッシも導入しますから、省エネ住宅エコポイントエコリフォーム)も申請しようと思います

  

さて、このように急ピッチで現場が進んでおりまして

このままお盆頃まで てんてこ舞いな状態が続きそうなんですが

なんとか乗り切りたいと思います

 

 

 

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