さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

海野宿清水屋 令和4年度 主屋保存修理工事はじまりました。

2022年09月23日 | 現場20~東御市海野宿 S宅蚕室補修工事
始まりました⁉️(いえ既に7月に始まってます😅
令和4年度 海野宿清水屋 主屋保存修理工事。
 
こちらはうちの旦那の請負仕事です。
昨年に続いての工事になります。
私は設計としては関わってはおりませんがご近所なので別の立場で関わっております。
 

さて、いきなり始まりました揚前(あげまえ)。


2022.7.5

 
私の古民家再生現場でお馴染みの曳家さんです😁
超忙しい親方なので、親方のスケジュールに合わせて私達の現場が動きます💦
 
真っ赤なシャツがお似合いの親方♪
 
 
 
 
この揚前(要するにジャッキアップ)は何のためにやるのかといいますと、
土台周りの傷んだところを修理するためです。

建物を揚げて(浮かせて)、その状態で土台を交換したり、柱の根継ぎをしたりするのです。

さて、曳家親方にはここまでやって頂き、あとは旦那がやるらしい👀‼️
えーーっ

・・・

親方が生きているうちに(って縁起でもないですが)
お願いしたい工事がまだまだあるのになかなか体が空かないみたい😭

 

取り急ぎ、今年から来年春くらいまでの間でお願いしたい工事は↓
  • うちの保存修理工事
  • 松代の古民家再生工事の残工事
  • 佐久の古民家再生の残工事

でも今年はもう来れないみたいです。。。
ほぼお一人で仕事されているので手一杯。(私と同じだー)
やっぱりお弟子さんが必要。。。

ということで、

さいふうさいブログで何年か前、親方の弟子入り募集を投稿しました。
が、反応が無い・・・
 
もし、曳家技術+基礎工事に興味のある体力気力ある若者がおりましたら、私、親方に紹介しますので、お声掛けくださいませ‼️
 
そして、例のごとく
今回も私が現場を見に行った時には揚前すでに終わってました😭
なんでいつもこうなるのでしょう😭
 
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長野 古民家再生 部分揚前 ~手動式 箱ジャッキ~

2022年09月08日 | 現場21~長野市 古民家再生計画

長野市の古民家再生現場です。

基礎工事は既に5月には終わっておりまして、
現在は大工工事中です。

ですが、前回の記事の続き
揚前(あげまえ)」についてまだ書いておりませんでしたので
4ヶ月前に遡って少し書き記しておこうと思います。

【揚前(あげまえ)】
jack up
木造家屋の土台まわりなどを修理するとき、ジャッキ類を用いて家を持ち上げること。
(建築大辞典より)

古民家の抱える問題として、一つ、不陸(ふろく・ふりく)の問題があげられると思います。
不陸とは、水平でないこと、面が水平でなく、凹凸があることを言います。
要するに、床が平らでなかったり、建物が傾いていたり。

全面的に改修をする古民家再生工事の場合、
建物が傾いていればそれを起こしたり、
基礎や土台が沈んでいれば揚げたりして、建物の水平・垂直を戻してあげます。

この水平垂直に戻してあげるこことは、かなり重要ポイント

残念なことに
軽微なリフォームや、流行りでリノベーションと謳っているような工事では、
工事費を出来るだけ安く少なめに、と、クライアントも工務店も考えているケースが多いので
表面的な仕上げや設備等には予算を割くものの、
肝心なところ=不陸直しを含めた構造の修理 まで予算を充てないことが多いです。

私の現場は、古民家再生ですので
土台と礎石は昔のまま残す方針を採りましたけども
そのままにしておくわけではありません!

今回、基礎工事をお願いした職人さんは、実は曳家職人さんなので、
建物の不陸も当然ながらみてもらいました!

不陸を起こしている箇所をレベル確認しながら部分的に揚前


2022年5月15日 部分揚前の様子 座敷



2022.5.15 部分揚前の様子 南面



昭和の箱ジャッキ 手動式


実はこの手動式の箱ジャッキ、
油圧式よりも調整がしやすかったり、そもそもがサポートを交いやすく
何故かうちの旦那、この箱ジャッキが欲しいと前々から思っていたようで、

な、な、なんと
箱ジャッキをメルカリで買ってしまいました

  

箱ジャッキ 表

 


箱ジャッキ 裏  

 

いやもう、このジャッキ、買ってきたのはいいのですけども
かなり重く、、、(私は持てません!)
どこに置いておくか。
と言いながら、ずっと事務所の土間に未だに鎮座しております・・・

ですので
箱ジャッキの実物をご覧になりたい方はどうぞ、栖風采プランニングの事務所までお越し下さいませ(笑)

今回は部分揚前でしたが、
全面的に建物を、揚げて曳いた 古民家再生も以前やりましたので
もし関心のある方はこちらもチェックしてみてくださいね。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓


では次回は、
土壁修理について書く予定です!

 

 

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