さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

海野宿は大丈夫です! ~令和元年台風19号被害 海野宿橋の流出~

2019年10月27日 | ◆海野宿での暮らし

令和元年(2019年)10月12日の夕方から夜にかけて長野県に最接近した台風19号・・・

まさかこんなことになるとは想像しておりませんでした。

  

平成11年(1999年)11月に開通した海野宿橋。

「海野いろはかるた」より




(2018.4.2撮影 海野宿橋)

 

 

この橋が、、、

 

まさか 

  

この台風で

崩落・・・

 

2019.10.13 

 

 

信じられない光景です。

 

  

国道18号側から見てみると、こんな・・・ 

2019.10.13 

 

   

しなの鉄道の線路付近から見ると・・・ 

2019.10.13

 

 

上空からの写真(NHKより)

  

グーグルマップで位置を確認してみますと・・・

ピンクで囲ったあたり

国道18号から海野宿へアクセスする海野宿橋から続く道路と、海野宿 第1駐車場が流出しました。

(海野宿橋の下の護岸が川の氾濫でえぐられ崩落、海野宿橋の橋脚が流され、続く道路を含めて流出)

  

幸いにも、海野宿と、2015年に整備されたばかりの海野宿 第2駐車場無事

海野宿観光には支障はありませ 現在、海野宿へは大屋方面から海野バイパスを通って来ることが出来ます

 

もちろん、栖風采プランニングも私達も被害など一つも無く無事です!  

 

千曲川と金原川の合流地点、且つ 川の蛇行の形状から考えても

この地点は昔から何度となく氾濫してきた場所だそうです。

 

こちらは江戸時代の古地図。

寛保二年江戸洪水の前後の海野宿の地図です。

「東部町誌 自然編」より  海野宿寛保2年以前(上)と以後(下)

 

現在の千曲川の蛇行は寛保2年の大洪水(戌の満水)の時に出来たものという事らしいです。

 

そして近年でも

昭和57年には、8月1日台風10号、9月12日台風18号の2度の台風が襲来し

やはり今回崩落してしまった海野宿橋のあった辺りが流出したそうです。

 

「本海野の歴史」より

 

 

このように

ここ海野宿は千曲川沿いにあるため、千曲川の災害の歴史と共にあったわけです。

 

今回の令和元年台風19号、

元号が変わったばかりの年に、まさかこのような災害に見舞われるとは思いませんでしたが

なんといいますか、

結局のところ、海野宿橋が失われて20年前に戻ってしまった という感じ。。。

 

前向きに考えれば、20年前の生活道路に戻る と思えばいいわけですし

(旧道は残ってるのだし)

往来に不便だった頃に戻っただけ。。。

 

国道18号から海野宿へ入るのに便利に使わせてもらった海野宿橋が

たった20年で失われた。。。

 

これからどのような復旧計画になるのか分かりませんが

なんと、海野宿橋は国の直轄事業として行われる事になったとのこと

  

 

信毎Webより)

 

有難いことです。

宜しくお願い致します。  

 

 

 

自然の脅威を、こんな身近にまざまざと見せつけられ

正直、かなりショックだったわけですが・・・

 

海野宿橋には、しばらく野次馬的な人が写真に納めるべく居ましたが・・・

私は未だに、現物を見に行ってません・・・

どうしても気持ちがざわついて直視出来ない自分がいます。

 

息子と夫には

「お母さん!まだ見てないの?!」って驚かれますが

今、これ以上、精神的に滅入ると仕事が出来なくなるとか、そんな事ばかり考えてしまいまして・・・

報道やSNSの写真を見るにつけ

ますます気分が落ち込み

外出する度に、

海野宿橋の喪失感を感じ

交通の不便さを実感。

  

 

気持ちの整理がつくのには、もう少し時間がかかりそうです。。。

 

 


 

さて、ここからは台風当日の10月12日~13日の事を記しておこうかと思います。

  

台風が接近する前は、連日のニュースで「過去最大級クラス」な台風だ接近する事は承知していました。

ですが、

うちの旦那さんは前から予定していた友人の引越しの手伝いに朝から松本へ

本気か? と最初は思いましたけど、

友人の頼みですし、仕方ないと朝、夫を送り出しました。

  

 

長野県からは10/12午後15:30に特別警報が発表され

警戒レベル5

命を守る最善の行動をとってください。

緊急速報メールが入る・・・

 

正直、実感として これでレベル5なの?という感じ。

風は強くないし

雨も思ったほど強くない。

 

避難しようとは全く思わず、

私と息子は家でのんびりしてました。

 

と言いますか、

今まで何度か海野宿で冠水騒ぎになったことがありましたので

ハザードマップはバッチリ頭に入ってますし

(我が家は浸水0.5m程度の地域)

ハザードマップの予想浸水よりも超える水が押し寄せてくる事は、考えにくいかなと。

 

でも、もしも0.5mの水がやってきて主屋が浸水しても、離れは更に1.8m程高い位置に建ってるので、まだ大丈夫だろうと。

それでも、万が一、予想浸水を越えたとしても、幾らなんでも0.5m予想地域で3mも超える事はないだろうと。

仮に3m超えた時は、離れの2階がある、と。

そんな風に思っていました。

  

さて、夕方頃から雨がそれなりに降り出し

いよいよ松本へ出かけている夫の事がが心配になり、何度か連絡を入れ

「松本に泊まってくれば?」と言ったのですが

「いや帰る」

と言い張る夫。まったく。。。

 

しかし、午後18時時点で、三才山トンネルは土砂崩れで通行止めで、高速道路も止まってる

という。。。

 

え?!それはヤバいでしょ・・・

 

再度夫に電話を掛け

「帰ってこなくていいから、松本に泊まって!!」

 

と言ったのに

 

「いや、和田トンネル経由で帰るから」

と、いうことを聞かない夫・・・

挙句の果てに私に和田トンネルの状況を調べてくれと。

 

まったく

  

取りあえず、和田トンネルは通行止めになってなさそうだと伝えたものの

それでも、夫の事が心配でならない

 

こんなやり取りが19時半頃。

そして待つ事、3時間後の22時30分頃に何とか無事に家に帰ってきたのですが

夫が帰ってきて開口一番に

「海野宿橋のところのガードレールがさぁ、無かったんだよ・・・

誰か車でも突っ込んで落ちたのかなぁ?」

と心配そう。

そうは言ってもまだ雨は降り続いているし、

いくらなんでも、誰かが橋から落っこちてるかどうかなんて

こんな夜に確かめに行くなんてそれこそ危ないし

「ガードレール、どうしたんだろうねぇ・・・」

と適当にはぐらかし

 

取りあえず、ご飯食べずに待っていたので

12日の23時頃、家族揃っで遅い晩御飯をいただく。

 

そして食後、一服をしていたら、

消防団の人が回ってきて

「避難して下さい」と。

 

でも、私としては、ここはハザードマップみても

浸水しない事は分かってたので

こんな夜中23時頃に、毛布もって非難するくらいなら

家にいた方がいい、という判断でいました。

 

そうこうしていると、23時30分頃?

電気がだんだんと薄暗くなってきて、

あれ?

と思っているうちに停電

 

あらま

 

取りあえず、何かあってもいいようにと

日中、懐中電灯は用意していたので

それを各自持って、

 

無事に朝を迎えられますようにと 

そのまま就寝。

 

息子と夫はぐーぐー寝てましたが

私は途中で

消防団の声掛けが聞こえ、目が覚めました。

なんて言ってるのかよく聞こえず

繰り返し声をかけ続けている消防団の方々。

 

いやホント、夜通し、こうして見回ってもらって

有難い事だなぁと

感謝しながら

それにしても、何を叫んでいるのだろうと

13日午前3時半頃、おもむろに外へ出てみました。

 

雨はもうあまり降っていなくて

風もさほど強くなく

あぁ、何となく台風はもう大丈夫みたい、

と思いながら

耳を澄ますと

消防団の方が

ガス漏れ注意を呼び掛けていました。

 

ガス漏れ?

うちは都市ガスじゃなくてプロパンだから大丈夫よね?

と勝手な判断をして

また私は布団の中へ

 

そしてやがて朝になり

 

まだ夫と息子はスヤスヤ寝ていたけど

私は外が気になって

街道へ出てみました。

 

消防団の方が街道に一人立っていらして

誘導棒を持っている。

 

あれ?と思いながら朝の挨拶をしましたら

なんと

海野宿橋が真っ二つになったというじゃないですか?!

 

ま、まっぷたつ

 

そして電柱にも被害があったそう。

 

まだこの時点では我が家は停電のまま。

そうか、それで停電なんだと、何となく状況を把握。

 

でもまだ、正直

海野宿橋の状況は分からなかったので

 

まっぷたつ? まっぷたつ?

と何度も繰り返しながら、

取りあえず、家に入る。

 

まっぷたつか・・・

どんな風にまっぷたつなのかが想像できずにいましたが、

  

ふと我に返って、冷静に考えてみると

夕べ、夫が夜10時半頃、帰宅した時に

「海野宿橋のガードレールがなかった」と言ってた。

それって

まさか

既に

橋の崩落が始まってた?

橋の千曲川側が氾濫した水でえぐられ始めてたんじゃない?!

  

停電が起こったのが

夫が帰宅してから凡そ1時間後の午後11時半頃だった・・・

ということは

帰るのがあと1時間くらい遅かったらら

海野宿橋の崩落に巻き込まれてた、かも?!

 

かも!

 

スーーーっと

背筋に寒気が走ったと言いますか

血の気が引きました・・・

 

よかった

本当に無事に帰ってきて・・・

 

これは夫が台風の最中、道中で撮ってきた写真です↓

場所は小諸市の県道40号

 

グーグルマップで確認するとここ↓

うわっ!

この道を通って帰ろうとしてたわけ?!

 

もう冷や汗が出る・・・

そして、わなわなとまた怒りが込み上げてくる。

私だけじゃなく知人達をも、あれだけ心配させて!

この道を、台風が一番接近していた夜に車を走らせてたなんて!

 

トンネルの先は水があふれていて当然、通れなかったそうで、

水をみてバックして、別のルートで帰ってきたそうだけど、

全く、こんな危ない思いしてよくぞ松本から海野宿まで帰ってきたなと、

既に帰宅していたのにも関わらず、腹が立ちました。

 

それだけじゃない

佐久の現場にも寄ってきたというんです。

確かに、現場が気になるのは分かるけど、けど、けど・・・ 

  

ホント、あと、もし、1時間遅く帰ってきてたら・・・

海野宿橋と共に千曲川へ落ちてたかも・・・

と想像しただけで・・・(胃が気持ち悪くなる) 

   

そうは言いましても

無事に帰ってきてくれたので

ホント良かったなと心底安堵しましたです。

  

で、無事に家族そろって停電のまま翌朝を迎え、

海野宿橋崩落に伴う停電みたいだったので、

これば長引くかも、と覚悟し

そうだ!うちには車中泊用に用意してあった蓄電池がある!

と思い出し、

事務所で充電したままだった蓄電池を持ち出し

スタンバイ。

 蓄電池

 

あと、

ガスコンロは使えるし

(消防団の方が、ガス漏れ注意を呼び掛けてましたけど

うちはプロパンガスなので、ガス管はこの台風で破損してはいないから使えるという判断) 

水も出て、トイレも大丈夫。

台風前には買い出しも行ったので、食料も大丈夫。

 

問題は停電だけ。

 

給湯が使えない

お風呂に入れない

洗濯ができない

冷蔵庫、冷凍庫の中身がいつまで保てるか

電気炊飯器が使えない

(暖房はまだこの時は寒く無かったので必要なくて良かった)

  

さて、この状況で停電ライフをいかに過ごそうか考えてました。

  

蓄電池があるので、携帯電話の充電はOK

情報はスマホが頼りでしたけど、

室内のWifiが停電で使えないので、

スマホもあまり見過ぎるとデータ量を使いすぎるので、結局控えることになる。

息子はYouTubeが見れなくなり、もの凄く退屈そう。

停電になって、普段では味わえない静けさを味わう。

 

室内は電気が無い状態だと薄暗いので

スマホを見るにしても、本を読むにしても

目が疲れ

結局、ゴロゴロするしかない状況。

 

そんな中で、

夫と息子は海野宿橋がどうなったのか見に行ってくると出かけました。

 

私は

どうしても、そういうのを見る気分になれないので家にいて

明るいうちに家で出来る家事をしたり

懐中電灯や夜のためのランタンなど準備したり。

 

夕食はこういう時だからこそ、暖かいものが食べたくなるもので

蓄熱性抜群の土鍋(土楽窯の黒鍋)で料理をする。

品数はいろいろ作ってられないし、こういう時は鍋料理に限るかなと。

ふと思ったのは、そうご飯!

電気炊飯器が使えないので、温かいご飯がない。

あまりご飯を雑炊にするかな、とか、そんな事を考えつつ

翌日にはそうだ!クックくんでご飯を炊こうと思いつく。

 

でもこの日は取りあえず、面倒なので冷飯。

温かいおかずがあれば、取りあえずいいかなと。

 

 

ランタンだと光が拡散しにくいので

商売品のガラスセードをランタンに被せたりして工夫をしました。

 

しかし、停電って

本当に退屈なもの。

 

うちの旦那は何を言い出すかと思えば

蓄電池でテレビを観よう、と言うじゃないですか!

 

え?!

蓄電池、勿体ないじゃない!

(っていうか、こんな時に馬鹿じゃないの?)

 

「現場に行けば電気はあるから、いいよ、明日、現場で充電してくるから」

ですって!

「スマホだけ充電して、残りはテレビ観ても全然大丈夫。

計算すれば3時間以上は観れるから」

だって!

 

えーーーーーー

 

そんな訳で

テレビというか、

テレビは電源の位置の関係で延長コードがなくて観れなかったのですが

録画は観れました(笑)

  

停電だというのに

こんな事、やってていいの?!

 

まぁ、この時はまだこの台風の影響がどれだけ甚大だったのかは

ニュースもろくに入ってきてなかった時だったので知らずにいて、

呑気に停電ライフを楽しむ気力がありました。

 

そして

翌日の14日の朝には無事、停電は解消!

 

思ったよりも早く解消されて、逆に拍子抜けしてしまいました。

 

さて、停電も解消され

夫は現場、知人、職人さん達、私はお施主さん達などの状況確認に追われましたが

取りあえず、床上床下浸水などに遭われた方はいなかったので安堵。

 

しかし、やっとテレビが観れるようになって

台風の影響がどれほどだったのか報道を見て愕然としました・・・

 

それからは、暫く気分が落ち込み

いや、そんな落ち込んでいる場合ではないのですが

辛うじて、仕事だけはやらなくては!

と、何とか気持ちを保っていたのですけども・・・

こんな時に何故かまた

ぎっくり腰 

 

まじか

 

結局、歩けなくなり

台風の翌週にはペインクリニックへ

診断は

坐骨神経痛とヘルニア ・・・

 

踏んだり蹴ったりです。

 

そんな訳で

ブログも書けず

ようやく椅子に座れる状態になってきたので

台風から2週間経った今、こうして記録を綴っています・・・

 

 

 

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