さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

古民家は住まいとして再生してこそ存続するもの

2019年01月25日 | 現場21~長野市 古民家再生計画

ちょうど1年程前に古民家再生の建築相談を頂いた件についてです。

   

長野市の空き家バンクに登録されていた古民家を気に入ったお客様が、

物件取得前に栖風采にご相談にみえ、

色々とお話を伺いアドバイス差し上げましたところ、

古民家取得、そして古民家再生を前向きに検討されていましたので

売買前にその物件を拝見して参りました。

 

空き家バンク情報には創建が1900年(明治33年)とありましたので築118年程の古民家となります。

小屋裏が見えるようになってましたので、構造が一目で分かります。

これは測量がしやすそう~

 

それより何より、

元々の所有者さんが空き家の管理をしっかりされていらしたので、

とても状態も良かった

  

この古民家を拝見に伺った時、実は所有者さんもいらっしゃいまして、お話を伺う事が出来ました。

昭和47年頃まで養蚕をされていたとの事で、その後、改造は殆どしていないそうです。

道理でこのまま民俗資料館になりそうな感じを受けるわけだ!

いろいろお話を聞きますと、

恐らく現況は、昭和25~6年頃の姿をとどめているようでした。

  

屋根は茅葺ですが、さすがに屋根には板金が被せられておりましたけども、

その板金も定期的に塗装を施されていて、状態がgood

これなら、取りあえず、屋根は現状のまま使っていけそうでしたし、

建物の規模・大きさ&高さも、大き過ぎず、

若いご家族が古民家を所有し再生するには、うん!頑張ればいけそう!と判断しまして

この物件、買うべし

と、太鼓判を押しましたデス。

 

そんな事言って、ホント、大丈夫?って思われそうですが

ま、私も古民家取得→再生(まだまだ進行中ですけど)して苦労を経験してますから、

そんな軽々しく言っている訳ではございませんので

  

実際、この古民家を再生するには、

揚前工事と基礎工事はやった方がいいと考えてますが

じゃ、建設費が高くなるじゃないか

立地条件、不動産価格、建物の状況、ご家族の状況をトータル的に鑑みて、

色々と協力を得ながらなら何とかなるでしょう

何とかなるって、それまたアバウトな ←自分で突っ込む(笑)

若いうちしかこういうのは頑張れませんからね。

人生はまだこれから!

建築も人生も同じように「築くもの」なのだ!

 

ほら!

こんなに可愛いお子さんが

この暗がりの古民家の中に怖がらずに居れるだけで

もうこの家の主になる資質を持っている

  

この物件を拝見したのも昨年の話なのですが

この後、不動産を無事に取得されまして、

これから古民家再生の計画をさせて頂く事になりました

 

若いご家族の古民家再生、

民家は空き家となっても、そこはやはり民家。

所有者が変わろうとも、住まいとして住み継いでいけるよう、私共も頑張って参りたいと思います

 

  

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