さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

古民家リフォーム その後 ~パン食堂 開店一周年!~

2023年09月22日 | 現場24~上田市 古民家リフォーム

今日は2019年にお声掛け頂いた上田市の古民家改修設計案件 その後のお話です。

さいふうさいブログ 現場24)

 

4年前、明治期の蚕室造りの古民家を購入されたお施主さんより

住まいとして改修したい そして将来パン屋さんと軽食を出す店をやりたい 

というご要望を受けまして

パン製造&飲食が出来るよう予め厨房計画を含めながら住まい部分の改修計画をし、

取り急ぎ、住まい部分だけを先行工事をして、厨房関係の工事は給排水配管のみに留め

2021年にお引き渡ししてあった家です。

 

昨年2022年、いよいよパン屋さんを具体的に進めるという感じになり

業務用厨房機器の追加や営業許可(飲食と菓子製造)等、お施主さんの方で少しずつ進められていました。

 

そして2022年9月に  パン食堂 まほろば  満を持してオープンされ

ちょうどこの9月で開店一周年です!

おめでとうございます!

 

昨年オープンした時にブログを書こうと思いつつ書きそびれてしまいまして

1周年となった今、遅ればせながら、パン食堂まほろばさんについて書きたいと思います。

*写真は全て、2022年9月オープン直後にお店に伺った時に撮影したものです。

 

パン食堂 まほろば

パン食堂まほろば

とても印象的な暖簾の掛っている立派な門が出迎えてくれます。

実はこのお屋敷、上田市の景観ウォッチング~信濃国分寺編~(平成26年10月)にも載ってます。

 

 

門脇の看板

手作り感がとても独特で面白い!

 

 

こちらはお店のカード

凄くいい味を出してます!

独特な世界観♪

 

 

駐車場は2~3台くらいまで。

 

こちらは店内土間

パンのショーケースが素敵過ぎます!

他の小物達も気になるものばかり

 

食堂
インテリア、布類のチョイス、色合いが奥様らしいセンス☆

 

古民家リフォーム 栖風采プランニング

こちらの写真は昨年オープン直後に伺った時にこっそり撮影したものです。

まだオープンしたばかりで旦那様も厨房でお手伝いされておりました。

 

パンとスープランチプレート

私はリフォーム計画から工事まで関わっておりましたけども

どのようなパン屋さんをされるのか、全く知らなかったのですが

出てきたランチプレートにびっくり

ええっ どこで修業されてたの?

 

私は設計する際、あまりお施主さんに対してあれやこれや根掘り葉掘り聞かないタイプでして

(どうでもいいような話はよくする癖に)

打ち合わせの会話から好みや考えを出来るだけ汲み取るようにしているのですが

こうして最後、お施主さんの暮らし等をみて驚くパターンが多いです

 

食後のデザート♬

 

こちらは縁側スペース

扉の桟に小物が飾られているのも可愛い

 

お店は、お施主さん(奥様)の多国籍なセンスがそこかしこに光って、更に手作り感も相まって

とても愛らしく素敵な空間になってました

古いモノが上手く活かされていて、昭和感もあれば異国的でもあり民藝的でもある感じでしょうか。

ボキャブラリーが乏しくて上手く言えません(泣)

 

私共に依頼をしてくださるお施主さんって、ホント皆さん、それぞれ個性的で感心させられっぱなし!

お施主さんのご要望、そして影響を受けながら

私の感性だけでは生み出せないようなデザインを絞り出すがとても楽しい現場でした

 


パン食堂まほろば

客席は10席程(駐車場も3台くらいまで)
営業日 :火水木金 平日4日間のみ。
営業時間:午前11時~15時半(ランチは14時半)
場所  :長野県上田市国分1775
メニューやお休み等の情報はインスタグラムで発信されてますのでチェックして下さいね。→@mahoroba24

 


 

地域密着のささやかなパン食堂です!

パンとスープランチ、デザート、どれもとても美味しかったデス😋

パンのみ購入も出来ます

お近くの方やパン好きな方、是非どうぞ

 


 

~追記 イベントのお知らせ~

まほろばさんの古民家の2階(旧蚕室)で
上田市で演劇に取り組まれている石坂杏子さんfatriipmの演劇が開催されるとのことです。

場所:パン食堂まほろば 2階(*階段は昔のままです)
   長野県上田市国分1775

日時:2023年9月23日(土)①14時②17時

   2023年9月24日(日)③14時④17時

※要予約(まほろば公演では当日券のご用意もあるようです。インスタグラムをご確認ください
※受付・開場は開演の30分前

詳しくはfatriipm HP等をご覧くださいませ。

 


 

 

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古民家リフォーム工事 竣工

2022年02月03日 | 現場24~上田市 古民家リフォーム

上田市でやってました古民家リフォーム工事。

昨年お引き渡しが済んでおりますので
遅ればせながら竣工写真をUPしたいと思います

明治40年に建てられた蚕室造りの古民家リフォームです。

ビフォーアフター形式でGO

 


 

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如何でしたでしょうか

お施主さんの素敵なセンスを出来る限り活かしながらデザインさせてもらいました

 

住まいとしてのリフォームは一応、終わりましたが、

実はここでパンの製造販売と、ちょとしたカフェをやりたい、というお話もありました。

なので、設計段階から飲食の営業許可、並びに菓子製造の許可が取れるようプランをご提案して予め対応が取れるようにしてあります。

コロナもありましたし様子を見ながら開業したいと仰ってましたが、既に少しずつ店舗営業に向けて準備を進められているようです

楽しみですね

 

 

 

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洞のような棚~数寄屋的発想から異国的に~

2021年01月17日 | 現場24~上田市 古民家リフォーム

昨年からやっている上田古民家リフォーム現場。

昨年には終わるだろうと思っていたのですが、

またもや年を越してしまいまして

(毎年同じ事を書いている気がする....

今も工事は続いております

 

上田の現場については昨年9月に仕上げの色決めについて書いたっきりになってましたので

実に4ヶ月振りの更新 

(インスタでは随時近況をUPしておりますので、もっとリアルタイムに知りたい方はこちらからどうぞ#栖風采現場24) 

  

さて!その後、どのように仕上がったかと言いますと

 

その前に

 

塗装やクロスの色決めについては前回までのブログに書きましたが、

左官仕上げの色決め等についてはまだでしたので

先に 左官仕上げの話を書いておこうと思います。

  

まず、

お施主さんの奥様が求めていらっしゃる内装のイメージは、どちらかと言えば異国的な雰囲気でした

とはいえ、リフォームしているこの家は、日本の伝統家屋な古民家

明治40年築の信州上田の蚕室造りのとてもしっかり造られてるいい古民家

お施主さんご夫妻は、この伝統家屋な古民家の風情を大変気にいっていらっしゃいます。

 

なので、

南側に位置する和室や座敷はそのまま。

奥座敷と上座敷(奥座敷の畳だけは交換する予定)

 

今回のリフォームは主に【北側のお部屋】と【水回り部分】の改修に止めるのですが

これだけ純和風なお座敷が何部屋もあるのですから

北側の内向けのお部屋は、和風に捉われず、お施主さんの趣味に合わせましょう

という感じで進めて参りました

 

趣味を活かした家づくり

 

お施主さんがご希望するイメージを、提示していただいたネット上の画像や情報を元に、

私も情報収集しながらそのイメージを共有できるよう努めておりました

 

イメージ・キーワードとして浮上してきたのが、

な、なんと

モロッコ

ほ、ほほぅ.....

 

 

正直、日本的なものが染みついている私には

モロッコ的?な異国デザインセンスなどは一つも持ち合せていなくて スミマセン。。。

お施主さんのこんな感じが好き!と教えてもらったモロッコのホテルのインスタをフォローしたりして

なんとかイメージを掴みたいとネット上の画像を日々眺めたり

 

あと、こんな感じ↓の、穴のような棚が出来ませんか、というご相談を受け

 

面白い~! 

こちらは、松本市の旧四賀村にある古民家カフェKajiyaさん

 

けど、これってもはや設計デザインの域ではなく

造形美術的といいますか、、、

私にはこんな美術センスなど無いし、、、

正直、どうしようかと若干途方に暮れる、みたいな

 

とにかく、お施主さんのイメージを感じるためにも、古民家カフェのKajiyaさんは見てみよう!と思い、

昨年の6月頃でしたが、通院帰りのついでスタッフと一緒に見学という口実で行きました

 

このようにしてお施主さんのご希望を伺いながら実際に計画に落とし込むのですが、

しかし、イメージ写真のような棚を造ろうと思っても、

計画している間取りの制約上、作れる空間が限られてしまい、

残念ながら今回の古民家リフォーム計画プランでは設ける場所がありませんでした。 

 

その代わり、床の間よりも奥行きの狭い「押板(おしいた)」のような棚なら何とか作れそうでしたので

穴のような棚は無理としても「洞床(ほらどこ)」みたいにすることなら出来るという説明をしたところ

 

洞床

 

ほらという響きが、お施主さんの心を掴みまして、

じゃ、洞床みたいなアールな壁でつくるで!、となりまして

一応、方向性を決めたのですが

やはりそこは、押板 や 床の間 な感じではなく、あくまでご要望は棚。

  

洞床なデザインと、Kajiyaさんの穴の棚と、モロッコ的な感じと、

さて、これらをどう融合させればいいのか

 

私はこの通り、日本的なデザイン知識しか持ち合せていない・・・

でも、ここでふと思ったのですが

洞床なんて茶室数寄屋造りの用語じゃないですか。

数寄屋造りのテイストなんて、私もお施主さんも一つも求めていないのに、

お施主さんのご希望を、私の知る限りの日本デザインで翻訳してみると

なぜか、数寄屋がヒントになるという不思議!

 

天井仕上げ材

最初は 和紙クロス を選んでいたのですが、

打ち合わせの会話の中で、

こんな素材もあるんですよ~と、

何気に事務所にあった網代の建材見本をお見せしたら

 

網代素敵、いいですね~ 

と、お施主さんの奥様。

 

網代天井は日本の和風数寄屋造りに使われる意匠。

そして網代建材は価格的に え?! と躊躇するものばかり。

なので、安易に勧められるものではありません。

 

でも、お施主さんの網代を見た時の目の輝きを見れば、

何とか取り入れてあげたくなるもので、

そこでまたワタクシ、毎度のことながら電卓叩きながら、建材屋さんに問合わせしまくり

運よく廃番予定の在庫品をお手頃?価格で何とか入手

 

建材屋さんからは、今時、こういう高級数寄屋建材を使う家なんてめったにないよ~

なんて言われ、

いえ、別に高級にするつもりもなく、数寄屋造りにするつもりも毛頭なく、

実はモロッコ風なイメージにするために選んだんですよ、

と建材屋さんに説明しても 営業マンは「???」という反応。

でしょうねぇ、、、

誰もが仕上がりを想像出来なかったと思います。

 

そしてこれが今回の網代天井♪

メーサー網代(廃番在庫品)

 

そして網代板の繋ぎ目部分(ジョイナー)は

数寄屋建材の中から選ぶと本当に数寄屋っぽくなってしまうので

どうしようかと悩んでいたら、現場監督なうちの旦那の提案で 竹すべり を代用することに!

あ!それいいかも

お施主さんもそれなら!と快諾

 

で、話をに戻しますが、

洞床な数寄屋デザイン?と、Kajiyaさんの穴の棚と、モロッコ的な感じと、

さて、これらをどう融合させればいいのか、、、

  

悩みつつ何枚かスケッチを書き、

お施主さんと何度か打ち合わせをして

一応、こんな感じで絵は承諾を得ました、が

 

そこからがまた大変で

①壁の出隅 ②壁の入隅 ③天井と壁

の取合は、

洞床風?モロッコ風?にするため丸みをつけることにしてまして

図面にはその丸み(R寸法)を書いてませんケド(現場で考えようと思って)

寸法の違うR(半径)が3方から合わさると、どうなるんだ?!

という問題が

  

下地を作る大工さんが悩んでしまい、

現場監督の旦那と喧々諤々

で、やっと何とか解決できた入隅のR!

↓ ↓ ↓

お、お、お、、、 

いやもう本当に頭下がります。

 

そして、一番の難所、3つの違うRが合わさる部分は

こうなりました↓

ここまでくると、大工さんの造作仕事の域を超えてるような気がします

 

何とか下地はここまでになりました。

 

そしてようやく左官仕上げ

本題です^^;;

 

壁は、真壁の部屋だけ左官で仕上げる予定にしてありまして、

まず、お施主さんにどんな色合いにしたいかを打ち合わせし

網代天井の部屋の壁の色は、淡いピンク系、

厨房の壁の色は、辛子色というか、黄土色系、

になりました。

 

とても優しくて淡く綺麗な色をチョイスされるお施主さんの奥様。

うん!いい感じになりそう。

何となくモロッコ風になりそうな色合い♪

 

壁の色見本(メーカーに試作サンプルを作ってもらいました)

 

  

 

 

 

色も決定し、

さて、いよいよ左官工事!

 

棚の下地造作が昨年12月の上旬まで掛ったので

左官工事は年末差し迫った時期になってしまいました。

メーカーさんで試作してもらった色見本の調合レシピに則って、これら色粉を配合。

 

ピンク系の壁色

塗りたてはこんな感じでした。

 

辛子色、黄土色系の壁色

こちらも塗ったばかりですが、既に乾き始めています。

現場ではストーブを夜通し焚いて、室温を保つようにしていました。

 

 

数日後、そろそろ壁が乾いた状態が見れるだろうと現場へ行きまして

確認すると、ちょっと気になる白いムラ発見・・・

見たところ、下地の吸い込みムラ、乾燥ムラでもなさそうですし、

撹拌ムラでもなさそう。

下地のアクが出てきた訳でもなく、

下地の違い(土壁、ボード下地)によるものでもない。

室温は施工当時、ストーブはずっと夜も消さずに養生していたし、

施工標準仕様に則って施工したというのに

どうしてこうなったのか、未だ解明せず。

 

さて、どうしたものかと、まずは左官屋さんに見解を伺い、

次にメーカーにも問い合わせ、

お施主さんにも状況を取り急ぎ説明し

対応を検討中。。。

 

大人達が、うーん と唸っているところで

一番の見せ場 洞のような棚 

子ども達が無邪気に遊びはじめました☆

もうもう何て可愛いんでしょう

思わず写真を沢山撮ってしまいましたよ

 

2020.12.30

可愛すぎる

  

問題になっている壁のムラが

モロッコ風?異国的おおらかな仕上がりにも見えるくらい絵になってる感じがしますネ

  

 

さて、現場はあともう少し!

というところで、年を越しまして

あとは建具を待つのみ~

(問題の壁のムラをどうするかも・・・)

 

 

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色決め色々

2020年09月03日 | 現場24~上田市 古民家リフォーム

上田古民家リフォーム現場です。

 

いきなり晩酌画像でスミマセン!

お施主さんからお酒と葉生姜を頂きまして☆

私がいつもお酒の投稿などしているせいでしょうか

お酒を頂く機会に恵まれて、ワタクシ幸せでございます

(美味しく頂きました S様ご馳走様でした!)

 

 

さて、現場の方はといいますと

先月下旬頃に断熱工事が終わり、引き続き大工工事が進んでおります。

 

2020.08.21 

断熱施工の様子はインスタ ↓ に投稿してありますので画像横をしてくださいネ

 
 
 
 
 
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今日は断熱工事だというので 張り切って現場へ(笑) . こちらの古民家リフォーム現場では 環境配慮型住宅助成金を利用するので 断熱工事は重要。 材料、施工部位、断熱厚みの証拠写真が必要なのでスタッフ君と現場へ。 . この連日、猛暑続きで、さぞ現場は大変だろうと思っていけば、大工さんは涼しい顔をしているじゃありませんか❗ . わ❗ 扇風機ベスト着てるぅ💕 いいなー 私のは無いの? って、現場監督な旦那に目で訴えてみたりして😁 . エアコンの無い事務所より もしかすると現場の方が扇風機バンバン回ってて涼しいかも❗(笑) . そして断熱工事は、栖風采おなじみ乾式セルローズファイバー。 曲がりくねった材に馴染みがいいという理由と、隙間を確実に断熱材で塞ぐことが出来るということで採用することの多い断熱材です。 . あと、こういう部分リフォームでは厳密な防湿施工はほぼ無理なので防湿層を敢えて設けません。よって、吸湿による断熱性能低下は承知の上。 そんな性能よりも、古民家の耐久性の方が大事。 吸湿による結露のリスクを考えて、グラスウールなど調湿できない素材の断熱材は使わないようにしています。 . また、お施主さんはご実家で現場発泡ウレタン断熱を経験されているのですが、それには疑問を感じられていたようで、そんなこともあって断熱材は栖風采定番のセルローズファイバーとなりました😊 . . #古民家再生 #古民家リフォーム #断熱工事 #環境配慮型住宅助成金 #セルローズファイバー #自然系断熱材 #栖風采現場24 #栖風采プランニング . #大工さん #扇風機ベスト #現場 #暑さ対策 #職人さんへの #思いやり

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という事で

もうそろそろ、仕上げの色決め(塗装、左官、クロス)をしておかなければならない段階になってまいりました

 

現場にサンプルを持ち込んで、事前に検討。

まず塗装の色から。

 

塗装色見本帳

 

現状の木部には弁柄が施されているので、その色合いに合わせて

プラネットジャパンのウッドコート#ミディアムブラウンをベースにレッド系を混ぜて調合することになりました。

 

[追記 2020.09.09]

その後、現場では既存木部のサンダー掛けが進み、

元々の弁柄が程良く取れたので、もう少し明るめの色に塗装することで落ち着きました。

最終的にマホガニー色で決定。

 

ただ、昔の台所土間だったところは木部が煤くれて真っ黒なので、

サンダーで汚れを落としてから栖風采のいつもの古色(ウッドコート調色)を施します。

 

いろんな大きさのサンダーがすらり(笑)

いつも間にか随分増えたな~

 

 

木部サンダー掛け(助っ人H氏と、うちの旦那デス)

 

木部は塗装する前に清掃して、こびりついた煤やカビなどはこうしてサンダーで削ります。

 

 

サンダーで削った後、古色を施すとこんな仕上がりです。

重厚感たっぷり(笑)

ここは将来、飲食用の厨房になります☆

 

 

ちなみにこちらの古民家では

近い将来、店舗も予定されているので

仕上げは店舗に耐えうる素材を候補にしています。

 

〈廊下用 仕上〉

壁紙 環境配慮型クロス見本候補(左に決定)

 

〈菓子厨房用 仕上〉

壁紙 環境配慮型のクロス見本候補 (左に決定)

  

〈洗面脱衣室用 仕上〉 

壁紙 和紙クロス候補 (一番左に決定)

 

 

〈縁側〉

こちらの縁側の壁は、土壁の上にマーブルフィール(調色、優しいピンク系)を塗る事で決まりました。

塗料ウッドコートも左官材料マーブルフィールもプラネットジャパンです。

そして、天井にはメーサー網代を張ります

さて、どんな感じになるか楽しみ

 

 

〈トイレ〉

 

 

 

古色と建材

店舗、機能性を重視しなければならない床には今回は建材を使う事にしました。

 

欅と床材色々

生活空間の床は無垢材。

既存の材や新設材、色がバラバラですが

そこら辺は何とか上手く纏めていこうと思ってます。

 

 

 

ざーっと

本日打ち合わせ用に画像をUPしてみました

 

他に、左官材料の色決めもあるのですが

これは後日、色見本を作成します。楽しみ!

 

 

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白アリ・木材腐朽の予防剤施工が可能になりました!

2020年08月13日 | 現場24~上田市 古民家リフォーム

ここ暫くブログを書いておりませんでしたので

お盆中に少しでも書き記しておこうと思います

  

さて、只今、上田で古民家リフォームをやっておりますが、

5月に浴室の解体したところまでブログに書きました。

その浴室から白アリ(←このアイコンは黒蟻デスケド)が出た、との報告があり、、、

さてどーする な、古民家リフォームあるあるな状況に・・・

 

実はちょうど1年前の5月にも、

凡そ10年前に竣工した土蔵を住まいに再生したお施主さんから

「羽蟻が出た!」とご連絡を頂き、確認すれば白アリの羽蟻・・・

どこから出たのかを聞きましたら、

工事をやった部分からではなく(取りあえず安堵

改修しなかった物置部分から発生したようでした。

一応、改修部分からは発生しなかったとはいえ、何となく微妙な心境。

で、その時は、業者さんにホウ酸を使った防蟻処理をやって頂きました。

 

 

では今回はどうするか・・・

 

同じ業者さんにホウ酸で白アリ駆除&防蟻をお願いしようかと検討。

散布面積など計算してみると、やはりそこは大きな古民家ですので

どこまで散布するかで結構まとまった金額になりそう。。。

 

うーむ

 

散布面積もさることながら

改修工事の現場サイドとしては、改修工事しながら必要な箇所必要な時に薬剤を撒きたい

そんな現場要求もあり

ならば、いっそのこと、薬剤を買ってこちらでホウ酸を撒ければいいのになぁ、

と、取りあえずホームセンターなど探してみるけれども、プロ用と何が違うのかよくわからないし、何となく心許ない。

後で分かった事ですが、プロ用とDIY用のホウ酸薬剤の違いは、恐らくホウ酸の濃度の違いのようです。)

 

結局、うちの現場監督(夫のことですが)、色々調べた結果、やはりホームセンターで扱ってるような物で済ませるのではなく

古民家の耐久性を考えきちんと対処したい

白アリ・木材腐朽の予防剤の認定施工店、認定施工士に登録してしまいました

 

えーーーっ

と思いましたけど、いや古い建造物を扱う我々としては虫害は避けては通れませんので

自分達で対処できれば心強い物はありません!

 

 

 
 
 
 
 
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虫が出る季節になってきました🐜 (2枚目 虫の嫌いな方 閲覧注意⚠️) . 古民家を改修する仕事に長年携わっておりますが、改修後1年くらいは結構、虫が出ます💦 . 古民家改修して隙間が減っても虫が出るの⁉️ って思うかもしれませんが、出るんです。 特に引き渡し後1年くらいの間に.…… . 何故かといいますと、古民家を改修することで、それまで古民家周辺に生息していた虫達の環境を工事によって荒らしてしまっているので、虫達が新たな環境に適応しようと動いたり、工事中に建物内に入り込んだ虫がひっそり越冬したりして時期がくれば出てくる、そんな感じです。 . ただ、そういう虫も一度出てしまえば2年目からは取り敢えず落ち着き、出なくなる傾向があります。 . で、先日、2月に引き渡した古民家再生のお施主さんから(2枚目写真の)虫が出たー😫と連絡が。 . この虫、なんの虫? . 昆虫図鑑や文化財害虫事典で調べてみました。多分、カミキリ虫。 エグリトラカミキリか、 クロトラカミキリか、 タケトラカミキリ かなぁ。 . . #虫の出る季節 #古民家に出る虫 #文化財害虫事典 #栖風采の蔵書

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これでいつでも栖風采物件につきましては、白アリ対策の相談に応じることが出来るようになりました

  

私としましては、極力、殺虫剤や農薬系は撒きたくないという考えを密かに持ってまして

(なので自宅では除草剤など一度も使ってません。だから草ぼーぼー でも虫嫌いなワタクシ、殺虫剤は単発でやむを得なく使う事はありますけどね

ホウ酸は鉱物。

神経系阻害剤ではないということで、取りあえずホウ酸でいってみようという感じです。

文化財での実績もあるとのことです)

 

という事で、早速、上田の古民家リフォーム現場では白アリの出たところや、床下のメンテがしにくい木部箇所等にホウ酸処理を行いました。

また土壌処理も出来るようになったので、合わせて念入りに

 

2020.07.06

浴室の北西隅。白アリが居たところ。念入りにホウ酸処理。

 

お風呂の既存出窓の内部もね!

 

 

お風呂の出窓、上部も!

 

あと、土壌処理も合わせてやりました

ここは将来厨房となる場所でもありますし。

 

限られたご予算の中で、少しでも古民家が長持ちするように手を尽くしたいもの。

もちろん白アリ処理は別途工事にはなってますけども、自分達で施工出来るようになれば、

現場的に「痒いところに手が届く」感覚で薬剤を散布できます。

誰もが気になる白アリの危険性。

だからと言って、何でも処理すればいいというのもでもない。

でも、心配

そんな狭間で、少しでも改善できればと思っています。

 

ちなみに、私共は栖風采案件の現場しか白アリ・木材腐朽の予防剤施工は致しませんので

ご了承くださいませ

 

  

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環境配慮型の古民家リフォーム進行中

2020年05月24日 | 現場24~上田市 古民家リフォーム

久しぶりに仕事の投稿です

さて、そろそろ工事が始まります宣言をしておりました上田市の古民家リフォームですが、

ちょうどタイミング的に環境配慮型住宅助成金の申請(令和2年4月15日から募集)が間に合いそうでしたので

急遽4月に申請書類(リフォームタイプ)をスタッフ君に纏めてもらってました。

(その様子が、前回投稿した自営業なのにテレワーク・・・でした

 

そしてGW明けの5月中旬、助成金の交付決定が無事におりましたので、

ようやく本格的に上田の古民家リフォーム工事を着手したところです

 

まずは解体から

浴室の解体

これが結構、大変なんですよね

 

 

ところでその「環境配慮型住宅助成金」って何かといいますと

長野県のHPによれば

環境に配慮された良質な木造住宅の普及と地域の住宅産業の活性化並びに良質な住宅ストックの形成と既存住宅の有効利用を図るため、

木造住宅の新築や省エネルギー化リフォームをする際に費用の一部を助成する

ものだという事です。

 

なので、ただリフォームすれば助成金が貰えるわけではなく

要件や基準を満たさないといけません。

 

この古民家リフォームの設計仕様は、助成要件及び基準を満たしていたので、

じゃ、申請しようとなりました

ちょうど断熱の検討していた時、施工上の理由により、若干、予算オーバーするかも💦

という状況でしたので、この助成金は非常に助かりました!

*環境配慮型住宅助成金の断熱性能の基準は、建築物省エネ法の仕様基準(平成28年国土交通省告示第266号)が引用されてます

 

今回はギリギリなタイミングで助成金の申請を出すことが出来ましたが、

本来、助成金目当てでリフォームや再生計画をする訳ではないので、

設計期間が1年以上~になる事の多い栖風采では、実はこういう助成金は使えたり使えなかったりします。。。

ですので、子育て世代のお施主さんにはラッキーだったと思います

  

現場の様子

現場監督が手に持っているベニヤは、断熱材の厚みを示すもの。

どこに天井ラインが来るか確認中の様子。

勾配部分に貼りついている白いものは、通気を確保するための部材(ルーフスペーサー)です。

断熱材裏の通気がきちんと担保されない断熱改修は結露のリスクが高まりますので、

こういうところはきちんとやらないといけません。

 

さて、そんなことで、本格的に工事が始まるのが予定よりも遅くなり、早く引っ越したい~

待っておられるお施主さんファミリーには大変ご迷惑をお掛けしていますが

現場にはとにかく頑張ってもらいたいと思います

 

ところで、3月中旬から患わっているワタクシの腰のヘルニア、、、

私の現場&仕事復帰はいつ頃になるのか、と、

恐らく色んなお施主さんが気にされていると思いますが

取りあえず、歩けるようにはなっております!

ただ、まだ腰の違和感、そして足の痺れとお尻のツッパリがほんの少し残っておりまして

まだ完全に復帰できていません。

 

短時間の事務仕事くらいは出来るようになってきてますので

6月くらい?から徐々に出歩けるようになるのではないかと、

勝手に思っております。。。

もう少し、関係者皆さまにはご迷惑をお掛けするかと思いますが、

出来るところから少しずつ、業務を再開して参りたいと思っておりますので

何卒宜しくお願い致します。。。

 

  

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上田で古民家リフォーム、はじまります♪

2020年03月17日 | 現場24~上田市 古民家リフォーム

築110年の古民家をリフォームしたいというお問い合わせを頂いていた案件ですが

そろそろ工事が始まります

  

 

昨年5月頃に一度、建物を拝見して

その後、測量をさせていただき、計画を進めておりました。

2019.6.30 南側

 

こちらの古民家は、子育て真っ最中な40歳台のお施主さんが昨年5月下旬頃に購入されたものです

大きくて広い古民家。

核家族には大き過ぎる古民家かもしれませんが、

お子さん達をのびのびと育てられますし、

副業?等も視野に入れて考えられてるお施主さんにとっては

この屋敷&建物はとても魅力的

  

古民家を現代の生活・暮らしに合わせてリフォームするのは当たり前として、

事業活用も視野に含めるのなら

それこそ設計屋の出番でしょう~

  

 

取り急ぎ、まずは測量しない事には計画は進められないので

昨年の6月の事ではあるのですが、測量をさせてもらいました

 

 

2019.6.30 北側

 

どんなプランをご提案できるかな~とウキウキしながら測量。

傷みの気になる北側

 

更に測量を進めていると

雨漏りを発見

2階蚕室

 

古民家ですので、雨漏りはあってもおかしくはありません。

不動産屋さんからは雨漏りは無いとの説明だったそうですので、お施主さんはとても不安そう。。。

 

この写真の雨漏りは、恐らく雪などによる屋根瓦のズレからくる雨漏りだと思われたので

屋根屋さんに瓦の点検をお願いすることをお施主さんにおススメしました。

  

そうこうしているうちに令和元年8月7日、

上田方面で突風を伴うような横殴りな雨がありまして

「また雨漏りが!

とお施主さんより連絡がありました。。。

 

古民家の引き渡しを受けてから二度目の雨漏り

今度は2階ではなく、1階縁側付近での雨漏り

うーん

不動産屋さんは雨漏りは無いと仰ってたそうだけど

この物件、引き渡される直前まで売主が住んでいたというし、

2階は物置状態だったので雨漏りの存在を知らなくても仕方ないとして

1階の雨漏りはきっと前所有者はご存知だったと思うんですけども、、、

この雨漏りの痕跡、床の傷み具合、障子紙の補修などみても、時々雨漏りしていたように思われます。

  

度重なる雨漏りに、お施主さんは大変心配されていたので

私達も一緒にその原因を探ることにしました。

  

 

とにかくまずは屋根屋さんに瓦の点検をしてもらうことに。

2019.8.27

 

あらま!

屋根に植物が

2階の雨漏りはこれが原因でした、、、

 

 

じゃ1階縁側付近の雨漏りはどこから?

縁側の上にはベランダがあるので、そこが怪しい。

ベランダの下を覗き込むと、うーん、、、際の瓦が割れてます。

  

そしてベランダと壁の取り合い部分。。。

この隙間に横殴りの雨が入り込めば、その直下の縁側へ雨が伝ってもおかしくありません。

この際部分。本来は土居のし瓦があって、それが水切りになってたはずなのに

昭和時代にベランダを設置するために土居のしを撤去したとみられます。

 

 

下屋(縁側部分)

 

  

ベランダの荷重で割れていた瓦、手の届く部分だけ瓦屋さんは補修してくれました。

 

しかし、これは根本的な雨漏り解決にはなりません。 

ベランダと2階の壁際に、

板金などで雨押え、水切りに相当するものを作らないと横殴りの雨があった場合の雨漏りは止らないだろう、というのが

私達の見解です。 

ただし、しとしと降るような雨の場合は、屋根の庇が深いので雨は遮られ一応大丈夫な模様。

 

こうした雨漏りをどうするかも含めてリフォーム計画を昨年やってまして、

また、この建物を使って「ある事業」も考えられているとのことですので

事業に必要な許可もとれるようなプランを何案かご提案しました。

そうしましたら、お施主さんから

「そういう発想は無かった~。固定観念に捉われてました」

というニュアンスのお言葉も頂いたことも

 

そして計画&設計は昨年暮れには終わり

その後、予算調整が若干ありましたけども、

2月には着工できる状態までになりました

 

ですが、、、

今度はこの現場をお願いすることで待機してもらっていた大工さんが

2月に持病の手術をすることになってしまいまして

只今、大工さんの復帰を待っているところです。

(でも、そろそろ復帰できそうです

 

 

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上田市の古民家拝見♪

2019年06月16日 | 現場24~上田市 古民家リフォーム

先月下旬の事になりますが、上田市の古民家を拝見して参りました♪

玄関入って直ぐの部屋に置かれていたこの衝立が素敵過ぎ!

 

 

4月にこちらの古民家の購入を検討されているお客さまより、ホームページからお問い合わせがありました。

 

ホームページからのお問い合わせの場合、最初はメールのやり取りでご相談を伺い、

もっと詳しくお話を聞きたいという方には面談をさせてもらってます。

  

最初の建築面談無料でやっていますが、

例えば、

古民家をちょっと見てもらった上で意見を伺いたい、というようなご相談の場合は、

栖風采に何らかの計画を依頼して下さる予定のお客様でしたら無料でさせてもらっています

(古民家が遠方の場合は交通費を実費頂く場合もあります)

 

この度、お問合せ下さいましたお客様も、最初に一度面談を致しまして、

購入を検討している古民家について、今後改修するためには、どれくらいの費用で何とかなるのか等、

疑問に思っている事を伺いました。

しかし、建物の規模や状態によって、掛かる費用は全く違う旨をお伝えし、

あと、古民家のリスクを脅すくらいに申し上げまして

もし費用面で何とかなりそうであれば、私共にお願いしたいお気持ちがある、との事でしたので

ならば建物を見させてもらった方が話が早い!

早速、古民家購入前に建物を拝見させて頂く事にしました

  

 
そうしましたらなんと!

私が古民家拝見に伺った時には、既に古民家を取得されてたお客様!

 

古民家の状態によっては、改修するのに多大な費用が掛かる場合もあるので

購入前に一度、私の方で建物の状況を見て、その見解を聞いてもらってから、覚悟?をして買われるのが良いかと思ってたのに、

え?! もう買っちゃったの~!

    

でしたけど、  

現地に到着して屋敷を見るなり きゃぁ~ だったワタクシ(笑)

 
 
それもそのはず、後でこのお屋敷を調べてみると

この地域では、景観スポットにもなっていて、これまでも色々と取り上げられていた事が判明

門、塀、植栽、庭、どれも手入れがなされていて素敵だったもの。

 

  
そして肝心の建物は 明治40年の蚕室造りで、しっかりした造りでした☆

 

2階の蚕室

2階というか中3階みたいな座敷上の部屋。

 

そして、一番ネックとなる土台周り。本建部分の四方周囲全てに布石がしっかり据えられていて、地も清々している。

建物の不陸も、体で感じるような不陸は特になく、つい最近まで住まわれていた古民家だけあって、建物の状態はいい

そして昭和時代に改修されている部分も、センスがとてもいい 

 

これなら私の見解を聞くまでもなく、購入して正解! 

  

この古民家を今後、どういう風に手を入れて行くかは計画次第ですが

内外共に素敵な古民家を見させてもらって興奮気味なワタクシです(笑)

  

後日、

このお屋敷がどこかで取り上げられているに違いないと記事を探し(案の定、幾つかあった)、お客様にお知らせしましたら、

「そんな風に取り上げられているとは、嬉しいのと、大事に住んでいかなくてはという思いになりました」とお返事が♪

40歳代の新たな家主と家族に恵まれたこの家。 

建物にとっても、きっと前所有者さんにとっても良縁だったのでは、と、勝手ながら私は思います

   

そして私も、このようなお客様と是非一緒に、この家を住み継いでいってもらうべく出来る事をさせていただきたい!という気持ちです。

 

まずは住めるだけのリフォームをちょこっとお手伝いして

(この家は基礎の状態が良いので再生というよりリフォームでいけそう)

その後、店舗計画もあるそうなので、合わせて屋敷全体を俯瞰した計画をご提案しようと思っています☆

 

 

  

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