さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

煙突掃除

2016年10月29日 | 現場1~小諸の別荘 古民家再生

先日、霜が降りて寒くなったと思えば、次の日には10℃以上も暑くなったり、

と思えば、また寒くなり、、、

そんなアップダウンな気温に振り回される季節の変わり目、晩秋の頃になりつつあります。

晴れていれば、少々寒くても紅葉を観に行きたい症候群が発症するのですが

今年はどういう訳でしょう、

天気が続かず、出掛けたくなるような気分も元気も出ません

 

  

さて、少し前の話になりますが

小諸市の古民家再生物件の煙突掃除の見学?に行ってきました。

 

こちらの家は

2006年に設計依頼を頂き

2009年に竣工した小諸の古民家再生の家です。

別荘として使って頂いている家なので、未だに創建当初とあまり変わらず綺麗なままです。

  
別荘ですので、薪ストーブの使用頻度は低く

煙突掃除は、竣工後4年目くらいにお施主さんが御自分でお掃除されたようでした。

    
  
今回は、煙突からスズメが何羽か入ってしまうハプニングがあったそうで、また、薪ストーブに上手く火が入らなかったりで

お施主さんから薪ストーブを制作したケンズメタルワークの高橋さんに直接、煙突のお掃除メンテナンスを依頼されました。

  
薪ストーブは、お施主さんが直接、薪ストーブ屋さんを見つけて購入してくるケースが多く

そういう場合は、建築工事と別途扱いになるので、メンテナンス依頼は施主さんから直接、薪ストーブ屋さんへ、となります。

  
ですが、この現場の場合

煙突工事は、薪ストーブ本体を作った高橋さんではなく

私共と当時、取引のあった薪ストーブ屋さん(輸入薪ストーブの代理店)が施工したものでした。

といいますのも、高橋さんはその当時、「瓦屋根」の煙突施工の経験が無かったという事で、
煙突工事を御辞退されたのでした。

でも現在は、この現場の煙突施工をみて覚え、瓦屋根の煙突施工も出来るようになられたそうです!

さすがですね。 

しかも、今は息子さんも一緒に薪ストーブを作っているんですって~☆ 後継ぎが出来て羨ましい~♪
  

  
 
そんな竣工して7年目になるこの小諸の家なのですが、始めてプロによる煙突掃除となりまして

私も是非、煙突掃除の見学をしたいと思いまして、現場に押し掛けてしまいました。

 

煙突そのものは、やはり使用頻度が少ないので、煤もあまりなく綺麗だったそうです。

そして、鳥の巣も出来て無かったとの事です。

 

 

煙突掃除が終わった後は、ストーブ本体のお掃除。

室内で作業が始まりました。

 

そうしましたら、

なんと!

ストーブの中に羽根がいっぱいあるじゃないですか!


 

写真でお分りになるでしょうか?

鳥の羽根、そう、スズメの羽根がいっぱいだったのです

 

え?え?

煙突には鳥の巣らしきものは無かった。

けど

ストーブの炉内に羽根がいっぱい?

 

お掃除しながら羽根を掻きだしていると

スズメの亡骸も出て来る、、、

それも10羽近くも出てきたみたい。。。

 

どうもスズメが煙突からストーブ内に入り、出れなくなったみたいなんですが、

それが一羽二羽じゃない、、、

高橋さんもビックリ!

私もビックリ!

もちろんお施主さんもスズメさんが可哀そうだと。

 

うーむ。

  

実は2009年の竣工当初、留守している間にスズメがどこからか家の中に入り込む事件がありました。

外張り断熱工法を使った新築同様の古民家再生なのにどこからスズメが入ったのか。

その件については隙間を特定できたので、解決したのですが

(隙間は、軒裏現しの盲点といいますか、棟木と垂木の接点にやむ負えなく出来てしまう隙間でした。

屋根勾配が急だと特に隙間が出来てしまうんですね。 軒裏現しの盲点、この現場で知りましたです)

 

またスズメさんが、、、今度は薪ストーブの中に入ってしまう事件。 

スズメさん、可哀そう

なので、

煙突からスズメが入らない対策を講じよう、というお話になりました。
  

 
取りあえず、この物件の煙突工事は高橋さんではなかったので

一先ず、煙突工事を施工してくれた別の薪ストーブ屋さんに相談し、

幾つか対策案を考えて

お施主さんにご提案してみて、どうするかを決めていくことにしました。

(一応、対策方法は決めました)

  

家って、建てて終わりではなくて、

その後も、、、多少でもいろいろあるもので

その度、どこへ連絡すればよいのか、どうすればいいのか、誰が対応してくれるのか、等、

悩んだり困ったりする事も多いものです。

 
    
そんな時は遠慮なく、声を掛けてもらいたいなと思って

そういうお付き合いを竣工後も心掛けてはいるつもりですが、
    
ハガキの一枚でも定期的に出す、とか、本当はやっておくべきだと思ってはいるものの

そういう事務的なサービスが、案外出来て無い私でして、、、

(いつも仕事が山積で手一杯、、、これが零細事務所の現実)
   
  
それでも、この小諸の家は「別荘」という事もありまして

一応、冬場の凍結管理とか、何かあった時にお施主さんの代わりに駆けつける、そういう見回りをお願いされていますので

このように竣工後の様子を見させてもらって有難いものです。

 

   
ちなみにこの現場は、息子が当時2歳くらいの時から設計がはじまりまして

その息子も今は小6。

今回、煙突掃除の時に息子も連れて行ったのですが

お施主さん、小6になった息子をみて

「うわ~ こんなに大きくなったんだね~」と驚いてました

 

2006年からやってた現場でしたからね。

それから勘定すると、もう10年も経ちます、、、、

 

さて、帰る時には

お施主さんから収穫したばかりのサツマイモと人参をたくさん頂きました

 

凄い~

月に1,2度くらいしか別荘に来れないのに、こんなに野菜を作ってるなんて!

 

こんなに広い畑、

最初は大丈夫なんだろうかと心配したものでしたけど

なんのどっこい!

お施主さん、少しずつ畑を広げて、とうとうこんなにも!

菜園を楽しんでおられるのがよく分かります☆

 

早速、採りたてのサツマイモと人参を、その日の晩にいただきました~♪

人参は生のまま、息子なんかは美味しい~と、ぼりぼり頬張ってましたね。

 

サツマイモは鉄板で焼いてホクホク♪

(鉄板は、薪ストーブの高橋さんの製品です。私の愛用品)

そして、私は熱燗で一人晩酌でしたー

 

 

 

 

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霜降

2016年10月25日 | ◆実践:室内温熱環境・暖房・結露

霜降

今朝、目覚めと同時に、首、肩周りが、いつもより寒い!

(ここ最近は床暖房入れっぱなしの生活しているのですが、それでも外気の変化に気付きます。。。)

 

起きてすぐ、玄関外に置いてある温度計みると

わぉ!

0℃近い!

  
 

今朝の最低気温を調べると、東御市0℃と出てた

(2016.10.25)

  

  

そして庭へ出て、我が家の屋根をみると

霜が、、、

陽の当たってきたところから融け始め、雨だれのように、あちこちでポツポツ音がしています。

 

二十四節気とおり「霜降」だわ~

な、朝でした^^;;

  

 

さて、話少し変わりますが、 

ちょうど一昨日くらいに

2014年に竣工した上田市の古民家改修案件のお施主さんK様より

こんなメールを頂きました

 
 茂木様
 
 いつもお世話になっております。
 寒くなってまいりましたがお蔭様で家の中が暖かく、
 快適に過すごさせていただいております。
 朝晩には北の間の電気カーペットを入れるようになりましたが、
 昨夜まで床暖房は入れておりませんでした。
 今朝みたら床暖は切れておりましたので、家全体の断熱性が高い、
 ということなのだと思います。
 薪ストーブにいたってはまだ薪すら手配しておりません(笑)。

 

床暖房完備しているのに、電気カーペット?!で、ちょっと微笑んでしまったのですが、

床暖房を入れるにはまだ早いという躊躇いがあったのかもしれませんね。

でも「暖かい」のお言葉を頂けて嬉しい。

断熱性の高さも実感して頂けてるご様子で何より。

  

このような嬉しい声を聞くたびに

医者の不養生ではないですが

我が家(昭和の家リフォーム)の断熱性が低いということが歴然とします。

だって、うちは10/12から床暖房を稼働しているんですから、、、(笑)

そうは言いましても、負け惜しみじゃないですが(笑) 自宅の改善方法は分かっています。

ただ我が家の場合は、単純に改善するための資金がナイだけ。。。

 

ま、それは置いときまして、

こうも急に寒くなった時に、明日から息子は修学旅行へ出掛けます。

関東と信州の温度差を考えると、風邪引きそうで心配になりますね

 

うちの旦那さんも、先週末には名古屋まで、とある試験を受けに出掛けまして

やはり信州との温度差にやられた模様、、、

あーあ。

 

これで息子まで風邪ひいちゃったらどうしましょう・・・

 

ブログをご覧になっている皆様も、急な寒さで体調崩さぬよう、

どうぞお気をつけくださいませ

 

 

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我が家にヒカリゴケ?!そして床暖房ON^^;;

2016年10月13日 | ◆実践:室内温熱環境・暖房・結露

10月になりました

庭先では、ちらほらと菊が咲き始めました♪ 

夏の山口旅行の時に買ってきた萩焼の一輪ざしに小菊をちょこっと活けましたョ♪ 

あ!そう言えば、山口旅行の続き(4日目、5日目の萩の町並みめぐり)、まだ書いてませんでした! 

ま、それは置いといて、、、

重陽の節句は、旧暦でいくと今年は10月9日。

やっぱり旧暦の方がしっくりきますね~。 ちゃんと菊が咲き始めるんですもの

  

さて、もう朝晩は寒さを感じる季節になりました。

寒くなってくれば、寒冷地ではそろそろ暖房の準備。

そう、ここ長野県東御市も寒冷地ですからね。(う~ さぶさぶ)

 

一応参考までに、寒冷地とはどこまでを指すのか。

いわゆる平成25年省エネルギー基準に照らし合わせて考えると

全国を 断熱地域8区分 されたうちの、1~4地域まで寒冷地という事ができます。

*冷房期の平均日射取得率の基準値が定められている区域が温暖地

 

この区域、一見、県単位でざっくり分けられていますけども、

実はちゃんと細かく市町村単位で分けられています。

東御市は地域なので、やっぱり寒い訳なんです。

私の体感では、この区分、あながち外れていない感じがします。

*参考までに、断熱建材を作ってるアキレスのHPに断熱区分が纏まってます。

 

    

で、

灯油やガス、電気でスイッチポン!な暖房設備でしたら、特に準備という程もないですが

(灯油を熱源にしている場合は、灯油の備蓄確認はしておかないといけませんけど)

薪ストーブや我が家のような薪ボイラーを使っている場合は、煙突掃除薪の準備炉内の掃除などもしておかないといけません。

(薪を原木から調達している方は、薪割り、乾燥時間も含めて、2年前くらいから準備が必要)

 

で、我が家は、、、

夏から殆ど屋敷の手入れしてなかったため、雑草ジャングルぐるぐる

屋外に設置してある薪ボイラーが、すっかり竹藪と雑草に覆われてしまってたので

10月に入ればそろそろ床暖房のための薪ボイラーの出番になるかもと、

まずは草取りから始めました

  

9月からずっと雨が多かったせいでしょうか。

草取りしていると、

鮮やかな苔が出現~

何て言う苔か分かりませんが、苔の絨毯~♪

 

 

タチゴケ♪ 

 

で、実は、これだけじゃなく、足場板の下から、気になる苔が!!!

そう、これはもしやもしやの、ヒカリゴケ?!

どうなの?どうなの?

これも、足場板の下にあった石。

本当にこれ、ヒカリゴケじゃないの?!

 

実は実は、長野県駒ヶ根市にある光前寺に山口旅行から帰る道中、立ち寄りまして、光前寺に自生するヒカリゴケを見てきたばかり!

光前寺で見たヒカリゴケはこちら ↓

(2016.8.16 光前寺 ヒカリゴケ)

  

なんか、うちのも似てません?!

キャー!

どうしようどうしよう

我が家にもヒカリゴケ?!(ちょっと興奮しちゃう~

 

と、まぁ、我が家では只今、ちょっとした苔ブームでして、

そうだ!苔ネズミくんの衣替えやるなら今でしょ!

という事で、

今回はタチゴケを着せてみる事にしました

 

 

わぉ~

 

 

こんなことになっちゃった

あは☆ 

  

  

さて、本当にここのところ寒くて

昨日(10/12)より我が家は今季初の床暖房ONしております

草取りして薪ボイラー救出していて良かった~ 

 

 

~我が家の床暖房に関連する記事~

 

2010.1.18 温湿度を測ってみる~結露のない住まいを目指して~ 

2011.2.02 我が家の冬の温湿度について

2015.4.15 薪ボイラー併用のハイブリッドな床暖房 

2016.1.16 ボイラー壊れて床暖房なしの年末年始・・・ 

2016.1.28 ヒーターガイド付きが役に立った! 

 

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