さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

我が家でいよいよロケ!

2017年02月22日 | 現場0~海野宿 扇屋プロジェクト(当事務所)

我が家でいよいよロケ!

(と言いましても、凡そ2週間前の事ではありますが

 

下座敷工事、何とか終わりまして(いや、正確には終わって無いですが)

工事終えた翌日には軽トラの納車

新しい中古車で勢いそのまま工事の後片付け、そしてゴミ搬出

大道具さん現場入り

  

という、、、

もう本当にギリギリ、スレスレな日程に冷や冷やものでした

 

大道具さん現場入り~

どこで作業するのかと思いきや、

まさかの路上での作業

この寒い時に、お外でやるなんて凄い、、、

  

下座敷工事が終わったばかりの畳の上に、セット用の敷居を入れてました(^_^;)

内心、古畳で良かったーって思いましたね…

  

何故、セット用に敷居を入れているかといいますと、

うちの内法は5尺6寸という低さ…

セット用の建具は5尺7寸だったようで、敷居鴨居の高さが合わない。

どうするんだろう、と思ったら、

敷居も鴨居を部屋側にふかして作っちゃうんだから、へぇ~ でした!

私らは本物の家を作るが仕事ですけど

舞台美術さんは“仮”で作り上げちゃう。そのやり方は、見事でした!

どうやって部屋に傷を付けずに敷居や鴨居を取り付けるの?

それを、たった一人で組み立ててる大道具さん。

すごい~

敷居はただ置けばいいから分かるけど、そこからどうやって鴨居を乗せるの???

つっかえ棒的な物、柱的なもの、いるよねぇ。

建物に固定する事なく、柱的なものをどうやって自立させるの? 

フレームを一人でどうやって作るの?

です。

いや~面白い。

 

出来あがったセット、お見せしたいところですが

残念ながらそれは駄目という事なので

是非、こちらのドラマを見て、茂木さんちはどれだ~?と探してみて下さい!

テレビ東京 ドラマ特別企画
破 獄

 

テレビ東京なので、そうです。信州では観れません

が~ん

スタッフさん、ビデオ?DVD?を送って下さるという事のようですが

う~ん、テレビで観たかったです。。。

  

 

という事で、

事前にまずは大道具さんがセットを作り上げ

その翌日には、デザイナーさん?がセットをチェック、

また次の日には、照明さんが照明をセットし、

そしてその次の日がロケ本番でした。

なので準備期間に3日。

4日目に撮影。

 

きゃぁ~

 

場所を提供している私達としましては、

この準備期間から撮影までなんとも落ち着かず、

結局撮影のあった週は殆ど仕事が出来ませんでした

  

それだけではありません。

この真冬の我が家(主屋)での撮影は

撮影の皆さまと、海野宿や市の関係者の皆さん、寒い中の撮影になるだろうなぁと思い、

撮影場所を提供している我が家ですけど、暖房設備もないトイレもない水回りもないですから

(あぁ、未完成な建物ですみません

建築現場と同じように、

せめて温かい飲み物くらい用意しておこうと思いたちまして(ほっとけない女将?な性分)
 
現場用に使ってたポットやら保温庫やら、はたまた生活に使ってたポットまで全部出してきまして

土間にちょっとした休憩飲み物サービススペースを設けてみたりして♪

個人でそこまでする必要も本当は無いとは思ったのですが、

なんていうんでしょう、、、

現場制作、現場の大変さっていうのは、建築もそうだし、撮影の方々も同じ感じなので、ほっとけないんです。
 
夜の撮影なんか、外気温は-2℃くらいにもなりますからね。

寒かろうに。。。

 
 
スタッフさんは撮影当日、総勢50名くらい来るとの話でしたが

とても個人で50名様もの飲み物を用意出来るような余裕はありませんでしたので、

量販品の缶コーヒーやらインスタントコーヒーをセルフで飲めるようにして、

あとは、信州の韃靼そば茶を煮出したものをポットに入れて熱々で飲めるようにしておきました。

 
そうしたら、結構、韃靼そば茶をスタッフ皆さん飲んでくれて嬉しかった☆

しかーも! 俳優さんの手にも渡って、きゃぁ~ 嬉しいーーー!
 
紙コップだって、断熱性のあるちょっと高い紙コップを用意したんですよ。

ホント、寒いって大変だもの。

寒い時は、温かいが一番のおもてなし。

中身は高級じゃないけど、温かい、それだけでもー、という一心でした。

 スタッフの皆さま。

  

そしてホッカイロも提供しました♪


  
これだけ用意しておいたのですが、

結構、無くなってましたね。

皆さん寒かったんでしょうね

  

 

 


 
そして、撮影は無事に終わりました。

書きたい事いっぱいあるけど、内容については口外禁止なので我慢デス。

 

 

ドラマの中で、格子と、ちょいと華やかで色気あるシーンは、多分、我が家です♪

あ~ん

ホント、一夜限りの夢のような一時(撮影)でした。

その儚さに、未だにその時を引きずっている私。。。

役者さんの写真撮影は厳禁でしたので、いくら場所を提供している家人であっても撮れませんでした。

あと撮影セット(室内)、撮影中の様子も含めて、著作権があるという事で無断撮影はNG。

ギリギリここまでは許してもらったところです。 


 
あぁ、、、我が家がこんな姿になるなんて。。。ぽっ♡

 

ということで、 

テレビ東京 ドラマ特別企画
破 獄

乞うご期待!

 

 

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8年越しの土

2017年02月18日 | 現場0~海野宿 扇屋プロジェクト(当事務所)

主屋の下座敷工事。(別名 ロケ用工事)

さて

2月に入って早々、左官屋さんが土を練りに来られました。

 

実は2005年から2008年にかけて主屋の保存修理をしてありまして、

補助金の対象になる外壁や内壁(耐力壁)は土中塗り仕上げ になっておりました。

  

2008年2月当時の土中塗り施工風景です↓

親方、後ろ姿が若い~!

 

 

で、この時に使った土が余ったのですが、また続きの工事をやるだろうから庭に寝かせておけばいい、と言う事で

以来8年間、余った土を寝かしておりました

おぉ~ 8年振りの壁土~!

舟に入れたまま、その上に養生を幾重にもして置いておいたので

地が凍るこの2月でも、土、凍ってなかったー!

 

 

親方、土を練り練り♪

スサを入れながら練り練り♪

 

練ってから2日後に施工

表通りから見えるこの壁は、大戸を引き込む戸袋の裏で、

8年前の保存工事の時は、補助対象外だったため仕上げていませんでした。

なので、今回、ロケ用工事のついでに、

せめて観光客に見られるようなところだけでも仕上げてしまうと思いましてね

土塗り施工中

 

塗り終わりました。

 

格子を嵌めるとこんな感じ。

わ~ いい色♪

格子の陰影と土の風合いがグー

8年前に施工した時よりも、同じ土なのに、いい色になってる(笑)

 

  

格子周りは外壁の並びで土中塗りにしましたけども、

ロケに使う下座敷は漆喰塗りにします。

漆喰を塗っている親方です。

あと数年で引退するって宣言してる親方。。。

最近は弟子達がメインで仕事されているんですが、

我が家のロケ用工事。急な話だったので、親方自らが塗りにきてくれましてね。

久しぶりにコテを持ったみたいでした

親方  「いやー久しぶりだ。でも大したもんで、ちゃんと体が覚えているもんだなー」と😓

あは♪

うちだから、多少アレでもノープロブレムよ〜

なーんてね。

いや、一応、綺麗に仕上がっておりましたよ。はい✨

 

 

で、親方、漆喰を塗り終えた後、何を言うのかと思ったら

「デートしよう♪」ですって! 

きゃぁ~

うふふ♪

快くお付き合いしましたデス~

 

どこへ行くのかな~と思ったら

なーんと

美味しい鯛焼き屋が佐久にあるから一緒に行こうですって

 

わーい

たいやき~

 

薄皮であんこたっぷりの鯛焼きでした~

おいしー

親方、お土産にとごっそり鯛焼きを買いこんでましたね。

私も家族用と職人さん用に幾つか買って帰りました☆

  

で、

親方と鯛焼きデートのみならず

更に、思いがけないプレゼント?を頂きまして

いや、もう、感謝感激

 

え? プレゼントは何かって?

うふふ

それは、なーんと、古い建具!

  

うちの主屋に使われてた昔の建具は保管してあるんですが、

状態があまり良い建具ではなく。。。

もし今回の工事で再度使うとなれば、修理するか作り変えないといけなく

ロケ用の突貫工事でそこまでやるつもりはありませんでした。

  

そんな時にまさか、親方が

こんな程度の良い建具を持ってきてくれまして

きゃー

うそー

ホント?これ貰っていいの? 

 

頂いた建具は高さが5尺7寸。

我が家の内法はそれより低い5尺6寸。

丈が合いません。

けど大丈夫。

大工さんに調整加工してもらう事にしました。

 

そんな訳で、

ロケ撮影予定日の1週間前に何とか左官工事が終わり、

左官屋さんの工事が終わった次の日には、電気コンセント等の工事をしてもらい、壁は終了。

そして電気工事の翌日には大工さんに建具の調整建てこみ等して頂きまして、

ギリギリセーフ!

下座敷工事、何とかロケに間に合いました!!!

下座敷工事、ちょうど1ヵ月かかって終了。

とはいえ、全て完成した訳では無いですが 

未了部分は ①床暖房接続関係 ②照明器具 ③本来の建具の修理、造り替え、建て込み ④床暖用新畳、、、

 

写っている建具は全て、その左官屋さんから頂いた建具

(あぁ、障子紙張り変えなきゃ

本来の建具姿とは違いますが、当面はこれでいいかなーと思ってます♪

有難や~

 

そして畳は古畳。

この部屋には床暖房を予定している関係で「床暖房用の薄い畳」を新たに作らないといけないのですが

今回は予算無いですし、

畳はやはり最後の最後、「全ての工事が終わった後」に納めたいもの。

主屋は今後、2期、3期工事と続きますから、その間に畳が汚れるのは嫌ですからね。

なので、今回は古畳を「無理と」敷いています。

と言いますのは、敷居と畳の高さが合ってないのです。実は😓

床暖房用の畳は20mm厚。古畳は60mm厚。その差40mmが敷居より畳が上がってしまってます。。。

取り敢えず仕方ない、、、

  

この古畳は、数年前、現場から要らない畳を貰ってきてストックしてあったもの。

枚数がちょうど足りました。

助かった~

黒縁の畳だから、時代物の撮影にもいいのよね。

これが柄入りの一般的な縁(ヘリ)だったら撮影ロケ候補にならなかったでしょう。

  

 

さーてさーて、これでロケの方々に入って頂けます!

我が家でドラマ撮影、どうなる事やら~

きゃぁ~ ワクワク♪

 

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突然のお別れ。

2017年02月16日 | 海野宿での暮らし

突然のお別れ。
 
行ったきり、帰って来れなくなり、そのままお別れとなってしまいました。
 

 
ちゃんとお別れもしてないのに。
 

 
仕方ないと言えば仕方ないけど。

前々から調子が悪そうだったし。
 
でもまさか、今、お別れになるとは、、、
 

 
10年間、ありがとう。

   

  

2016年は山口県まで一緒に行ってくれた。

2015年は島根県まで。

2013年は北海道の北見まで。

2012年も北見まで。

(さいふうさいブログ 旅行記カテゴリーに纏まっています)  

  
 
よく走ったなぁ。

ステップワゴン。(主人の車です)

  
 
凡そ27万㎞で廃車となりました。

 

 

 

  
 
事故した訳ではありません。

1月に車検に出したら、すんなり車検が通るような状況では無かったステップワゴン。。。
  
板金がボロボロでマフラーが取れてた?

油が漏れてた?らしく、

修理するにも板金から、というレベルだそうで、

ディーラーさん「今、車検通せといえば通せなくもないですが、、、」

と、言い難そうな顔をされながら説明してくれました。

  

そして車検通すだけでも、云十万というお見積り。

でも、それも板金部分を切ってみなければ下地の状態が分からないので、最終的な金額がハッキリしないとの事。

そして車検を通しても、今後まだ修理が必要になるだろうとも。。。

  

まるで古民家再生の時によく言うセリフと似てます。

壊してみない分からないという、、、
  

で、

ロケのための我が家の下座敷突貫工事もあるので

直ぐに資材類の積める車がないと、現場仕事が出来なくなる

さて、どうしましょう

な展開。。。

  

悩んだ挙句

急ではありましたが、ステップワゴンは廃車にする事にして、別の車を調達する事にしました。

 

そうはいいましても、、、

代わりのワゴン車、そうそう簡単に即決できるものじゃありません。

ので、取りあえず、

軽トラックを調達することにして

ワゴン車は、これからゆっくり検討する事にしました。。。

 

  
という訳で、

旦那さんが乗ってたステップワゴンは1月末日をもって廃車に。

なんか寂しい気分
 
心の準備が出来てなかったし。

ディーラーさんのところでのお別れとなりました

車検も切れてしまったし、家に連れて帰ってお掃除する事も出来ず、

そのままさよなら・・・

今まで沢山走ってくれて有難う。

 

  

  
  
 
で、次の車は、やっぱり、

旦那さんにはハイエースを何とか乗らせてあげたいと思っています。
 
ハイエース、

そう、結婚する時に旦那さんが乗ってた車。

あの子は、41万㎞乗って10年前に手放したのでした。

  
旦那さん、実は小さい人?なんですけど

背が小さいからデカイのに乗りたい?、みたいな事、言っていて

ま、冗談だとは思うけど(笑)

目線の高い車が楽でいいのだそうです。

トラックとか好きそうだし。
 
背が低いから、目線は高く?(笑)

  

それに、あと10年以上はガッツリ仕事もしなければなりませんしね。

働く車が必要な訳で

となるとやっぱりハイエースかな。

4m材乗るし!←そこかい!みたいな
   

そして時々、旅行にも

車中泊な貧乏旅行も慣れましたし

ハイエースなら伸び伸び寝れるー

  

という事で

ハイエースの中古車の、程度の良さそうなものを半年くらい掛けて探そうかなと考えております

でもハイエース、ちょっとお高いのよね(泣)

車選びも大変。。。

 

ちなみに、急場しのぎの軽トラックはこれ。

一応、中古車です

 

これから宜しくね~

一杯働いて下さいな~

私達の現場は狭いところが多いので、きっと活躍してくれるでしょう。

  

 

こちらのトラックの営業の方、曰く

今までで一番最短の納車だったそうです。

ですよね~

だって車無いと、うちの工事が間に合わないと思って

超特急で動きましたもん。私。

旦那は現場(といっても我が家だけど)に張りついてたので

代わりに私が車を選んで、書類を用意して、バッタバタ

  

でも、お陰さまで

何とかロケまでに我が家の工事&片付け、間に合いましたデス~

 

 

 

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続 古民家の断熱材~当事務所の場合~

2017年02月05日 | 現場0~海野宿 扇屋プロジェクト(当事務所)

2017.1.21 

 

大寒の頃というのは、やはり雪が降ったり、低温になったりするものですね。

そして記憶に新しい昨年2016年のこの時も大変でしたしねぇ(笑)

(この記事を更新した日は、すでに立春を過ぎておりますけども

  

纏まった雪が降ると、大変だー 大変だー

と言いつつ

でも、なんだか楽しいもので

朝起きて庭に雪が積もっているのを発見すると、真っ先に外へ飛び出して写真を撮ったりしてしまいます

 

さて本題。

 

かれこれ、8年前にもなる?! 2009年2月に書いた記事 ↓

古民家の断熱材~当事務所の場合~

 

実は2009年の頃から、まぁ、色々ありましてね、、、

主屋の内部工事の続きをやってる場合でもなかったものでして、

そのまま工事することもなく、ずーっと放置しておりました。

 

が、前回書きました通り

今頃になって、座敷部分だけですが、工事する事になりまして、

またまた断熱材どうするで悩む事に

 

2009年当時の断熱材の悩みはこうでした。

(2009.2.17 さいふうさいブログ「古民家の断熱材~当事務所の場合~」より再掲)

 

うちの事務所は江戸時代末の古民家です。

それも

重要伝統的建造物群保存地区『海野宿』の

保存指定されている歴史的建造物です。

                          

外壁は軸組みの見える真壁ですが、

その「壁」の構造は、

伝統工法の「貫」による壁ではなく、

また在来工法の「筋違」による耐力壁でもなく、

合板による「面材耐力壁」なのです。

                             

私共で通常設計する建物では、

合板を使った耐力壁はやったことがありません。

では 何故?

  

うちの古民家の保存修理工事は

補助金による工事でしたので(外観のみ)、

東御市の委託設計事務所が設計することになり、

自分の所有する建物でありながら、

自ら設計することができませんでした 

                      

それはともかくとして、

委託設計事務所の考えによって、

耐力壁(外壁)は合板になってしまいまして、

合板下地の外壁に一体、断熱材は何を使えばよいのか、

悩んでしまいました。。。

                     

住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の仕様書による

断熱工事の地域区分、

(或いは 平成18年省エネ法 告示による地域区分)

から言えば、

海野宿のある東御市はⅡ地区(*)ですので、寒冷地です。

*平成25年に省エネ法改正施行され、断熱地域区分が6区分から8区分に細分化されるなどの変更が行われ、東御市はそれまでのⅡ地区から3地域に変わりました。

                    

合板と断熱材の組み合わせは、

内部結露の危険性があります。

透湿抵抗値や壁の気密性など

慎重に検討しなければなりません。

真壁の外壁ですから、気密は難しいし、

当然、通気層は作れません。

また、真壁の壁の厚みにより、

断熱材は30ミリ~50ミリぐらいまでしか入りません。

湿気の流れと、断熱材の性能と、

断熱理論を間違えれば、

内部結露を引き起こしてしまいます。

壁内に湿気を入れない、

入ったら外部へすみやかに排出、

その原理が、合板によって妨げられ、

更に、真壁によって気密が保たれないため、

容易に壁内に湿気が侵入することが予想され、

そうすると必然的に、断熱材の裏側で結露しますね。

                   

いろいろ考えた挙句、

壁に積極的には湿気を入れたくないので、

適当に透湿抵抗値の高い素材。

壁自体の気密が確保できない以上は

断熱性能もあまり高くないもの。

(性能が高いもの程、つまり熱伝導率の小さいもの程、

断熱材の裏側で外壁側と温度差が生じるため、湿気

が入ると結露する)

さらに、壁内で結露してしまった場合には、

吸湿し、放湿できる調湿作用のある断熱材。

  

ということで検討した結果、

炭化コルク に行きつきました。

。。。が、高いんですね。価格がっ。

価格が高い割に、断熱性能からみると、

平成4年の省エネ基準のⅡ地区をかろうじて満たして

いる程度だったりするので、なんとなく、微妙。

                

壁自体の気密断熱施工が出来ない限りは、

高断熱化は非常に危険なので、

中断熱?ってところなのですが、

価格だけでみれば、もっと断熱性能はあげられるのに、

そこを敢えて性能を上げない!

  

と、あれこれ断熱材を決めかねていまして、

うちの工事は只今中断しています。

頭の痛い、断熱材選びです

 

と、このように2009年以降も、主屋の断熱材に関して悩み続けていたのですが

いつ工事するかも目処が立たないところで

このところ断熱材の検討をしなくなっていました。

 

が、そんな時に、振って湧いたような座敷工事

1月中に座敷周りだけは工事しないといけませんので

断熱材、今すぐ決めなければなりません!

 

断熱材の条件は2009年の時と考えは変わらずで

 

透湿抵抗が比較的高いもの (湿気を通しにくいもの)

湿気を適度に調節できるもの

 

です。

 

調湿できる材料は、やはり自然系の材料となる訳ですが

自然系の断熱材は調湿はしますけれども、透湿し易い材料が多いためNG

自然系だから、という理由だけでは採用する訳にはいきません。

 

ちなみに

同業者に意見を求めてみると、藁! という意見もあったのですが

5㎝程の厚みしか入れられない真壁に藁を埋め込むというのは、やはり施工・時間的にも厳しいので選択肢から外れました。

    

 

~我が家の外壁構成 該当・検討する材料~

◎熱伝導率 (W/m・K)

 土壁 0.69

 (藁壁の代わりに)藁畳 0.07

 合板 0.16

 羊毛断熱材 0.053

 ウッドファイバー 0.038

 セルローズファイバー 0.04

 炭化コルク 0.041

http://www.jfe-rockfiber.co.jp/img/catalog/2016_general_catalog_fix_chap10.pdf

 

◎透湿抵抗値 (m2・h・mmH g/g)

 土壁(60㎜厚) 3.4

 (藁壁の代わりに)藁畳(55㎜厚) 0.88

 合板(12㎜厚) 13.2 

 羊毛断熱材(100㎜厚) 1.79

 ウッドファイバー(50㎜厚) 0.93

 セルロースファイバー(100㎜厚)1.34

 炭化コルク *水蒸気拡散抵抗 0.017~0.003(g/mh mm)

 

  

よって、我が家(内外真壁&合板による耐力壁)の場合の断熱材は、

セルロースファイバー でもなく

羊毛 でもなく

ウッドファイバー でもなく

やっぱり、炭化コルク以外、見当たらない。。。

*炭化コルクの透湿抵抗値の換算が出来ないのですけども

   

  

あれこれ悩んで

もう、断熱材入れないでおくか! という考えも無い訳でも無かったですが

いや、待って。

合板の耐力壁(外壁)で、壁内を空洞にしておくことは良いとは言えない。

透湿抵抗の高い材料(合板も高い方です)で出来ている壁は、空洞の壁の中に、逆に湿気がこもったままになりやすい。

そこへ寒冷地なこの土地。 

冬は、低温に晒され続ける外壁。(1月、2月の月平均気温は零下です)

    

ちなみに、2017年1月26日、東御市の最低気温は-13℃

我が家の玄関外の温度計は、凡そ-12℃。。。

そして、主屋の事務所の温度計は、うふふ -2℃!わーい!ここまで来ると笑えてきます。どうにかせねば!ですよ。ホント。

東京では外気温がたかだか-1℃や2℃でニュースになるんですからね。 こっちはそれが室内ですよ~・・・

2017.1.25 主屋の事務所 室温

   

  

 

そんな訳で、暖房をしないでいると、この時期、建物の中でもマイナスになる事もある。

冬の空気は乾燥しているとはいえ、低温が続けば相対的に湿度は高くなることも。

となれば、無断熱空洞合板で作られた壁内はどうなるでしょうか。湿気っぽくなるはずです。

そして合板は湿気には弱い。(のに、耐力壁なんだから、どうなんでしょうね。そういう材料で耐力を確保するのって。。。疑問)

ならば、何かで壁内を充填しておいた方が湿気は籠らない、はず。

 

そんな訳で、やはり炭化コルクを入れる事にしましたデス

http://toa-cork.co.jp/cork_commodity/carbonization_cork/index.html

 

予算なんて無いに等しいところへ、この材料費

心臓に悪いです(笑)

 

しかし、そんな事も言ってはいられません。。。

 

早速、炭化コルクを大工さんに隙間なく丁寧に納めてもらいました。 

 

主屋の西側外壁面、全部。

 

今回は座敷周りに絡む外壁だけ炭化コルクを入れました。

残りの外壁は次回にします。。。次回って何時になるか分かりませんケド

 

ちなみに、この炭化コルクの厚みは50㎜。

胴縁の厚みは45㎜。

5㎜の差が生じます。

そこにはこのように5㎜のベニヤで調整。

 

そして電気の配線周り、コンセントボックス周り(裏も含む)の隙間も埋めます。

ただ、電気配線まわりに炭化コルクは上手く納める事が出来ませんので

今回は発砲ウレタンフォームで埋めました。

いつもなら羊毛などで埋めたりする事もあるのですが、

羊毛と炭化コルクの透湿抵抗値に開きがあると思われたので

敢えて、羊毛よりは抵抗値の高いウレタンにしました。

   

 

断熱、、、熱伝導率や熱抵抗、熱貫流率ばかりに気を取られがちですけども

断熱材を入れる事による建物を腐らせるかもしれないリスク、

つまり、壁内での結露のリスクをどれだけ減らせるか、私はそれが最優先になります。

 

壁内結露を防ぐために壁を防湿すればいい、というのが一般的ではありますけども

そもそも、完璧な防湿なんて、真壁や古民家で出来ると思う方がオカシイわけで、

ならば、防湿しないで結露しにくい断熱ってどうすればいいのか、

という思考になります。

 

この先は、長くなるので止めておきますが

やはり断熱って簡単ではないと思います。 工業製品のようには建築はいきません。

 

最近では、情報の寄せ集めのような知識で断熱材の事などを論じる風潮が相変わらずありますけども、(素人も玄人も)

それも怖いなぁと思います。

皆さんが関心を持つ事は良い事とは思いますけども。

 

極端で偏った断熱の考えは、建物の捉え方までもゆがめてしまいます。

断熱材で建物が成り立っている訳じゃないのにね。

断熱、断熱、省エネ、省エネ、と、右見ても左見ても、そんな感じではありますけど

目先の省エネばかりに捉われて、建物の寿命を縮めるような事にならなければいいのになぁ

と思ったりもします。

   

では断熱材を入れなければいい、という考えにもなりがちですが

その場合は、前にも触れましたけども、

土壁などで、壁の中が空洞で無いようにする必要があると思いますし、

また、寒冷地と温暖地とで一律に話が出来るものではないと思います。

 

そして寒冷地の場合は、

①冬、暖かく過ごしたいという欲求(暖房の考えと、保温のための断熱)と、

②暖房費を少しでも抑えたいという欲求(省エネ)、

がありますけども、

①があってからの② だと思うのです。

質と量 とも言い換えれそうですけどもね。

これが逆転してしまうと、

社会的には、環境やエネルギー面の施策ではあっても、経済優先な発想(高性能住宅の押し付け)へ、

消費者的には、我慢大会(光熱費をケチって寒いのを無理に我慢する)になり兼ねない。

どっちもどっちのような気がしています。

  

話が逸れました

 

今日はまだ続きます。(長くてすみません!)

 

壁の断熱材に続きまして、

次は床の断熱材です。

いつも通りの、セルロースファイバー密度55k 135㎜厚。

大引から根太までセルローズの中に埋まります。

これは我が家の離れのリフォームの経験から、根太間に納める断熱材では、

敷居、巾木周りから冷気(隙間又は温度差によるコールドドラフト)が来ることを身をもって経験しましたので

2005年以後、古民家改修では、大引間の断熱にして、根太まですっぽり断熱材で覆ってしまうやり方に替えました。

 

さいふうさい、お馴染の断熱屋さん

 

 茂木さんち、お掃除してるーって思われそうですね^^;;

掃除機みたいだと。
  
これ、掃除機のように吸っているんじゃなくて、その逆で、

断熱材を送りこんでいるんです。ブローイングっていうんですけどね。
   
トラックの中に、専用の機械が積んであって、そこからホースを伸ばして、断熱材を入れたいところにホースを突っ込んで吹き込むんです。
  
写真にもある出格子の部分にも断熱材入れますよ。

そこまでやる?(笑)

セルロースファイバー、形の「ない」断熱材。

屑のようなものなので、古民家には馴染みがいいと思って私はよく使う断熱材です。
  
そう、古民家って、今の家のように製材された角材や建材で出来てないので、

曲がった材料、平らでない材料、直角でない材料、そういう不均一な材料の組み合わせですから。

そういうところに、断熱材を隙間なく欠損が生じないように施工するのは、難しいものでもあります。
  
ましてや、前にも書きましたけども、湿気を遮断するための防湿層なんて、完璧にできる訳がありません。
 
なので、出来ない可能性が高いものは、やらない方がむしろ安全側に働くと考えてまして、何度もくどいですが防湿層は設けてません。

 

ちなみに防湿層って何かといいますと

湿気を断熱材や床・壁・天井の中に入れないために設ける防湿気密シート。

まぁビニールシートです。
 
そういうビニール系は、なんだかんだ理屈並べて見ても、古民家には相性が悪いので、極力使いません。

 

そして、隙間なく、断熱材を納めるというのは、なかなか大変な事ではあるんですが

この形の無いセルロースファイバーをブローイングするという事が

逆に隙間発見器みたいな事にも繋がり

(隙間があれば、断熱材が飛び出してしまう)

古民家にはいいと思っています。

 

 床の断熱施工、終了~

 

床に穴がありますが、そこには炉を入れます。

(実家から貰ったものデス

お茶を点てられるようにとね。

 

 

と、本日は大変長々と断熱材について書きましたけれども、

これはあくまでも古民家改修の場合においての一つの考えに過ぎません。

 

 

さて、もう2月に入りまして

我が家の工事は大詰となっております

工期は1ヵ月。お尻が決まっている状態なので、カウントダウンが始まっています

 

そんな訳でなかなかブログを更新する時間も無く、

タイムラグが生じておりますが 

取りあえず、書き溜めてありました1月の内容を一気にまとめてみました

我が家の工事の記録、まだ続きます。。。 

 

 

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