さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

美しい日本の家~佐久市 古民家再生~

2021年05月12日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

長野県佐久市 古民家再生

竣工写真(一応ですが

  

写真は一応パソコン用デスクとして設けた現代版書院です。

*書院とは付け書院を参照してみて下さい

 


ホント私の現場は長丁場過ぎて

こちらの現場はもう何年目になってるのか数えられないくらい関わってる年数が半端ありません。
 

お施主さんが定年を迎えられるに私達にお声掛け頂き、

今はもうご夫妻お二人とも定年を迎えられ

足掛け何年? 

8年くらいになっているかもしれません

 

実はまだ未了及び変更追加工事が残っておりまして、

お引き渡しから1年過ぎてようやく続きの工事を再開する見通しデス

 

とある職人さん(親方)から・・・

 
こんな(理解ある)お施主さんは今時いないよ。感謝しないとな❗

と言われまして

いやもうホントにそう思います

 

  

一応、パソコンコーナーとして設けた現代版書院

  

設計自体は何年も前にしたものですが

今のこのコロナ禍にあってはリモートワークにもバッチリなプランニング?  ナンチャッテ

パソコン用電源、LAN配線、机の下には収納スペースも作ってあります。写真は暗くて見えませんが^^;

ネットが生活の一部になってるお施主さんのために色々考えたものでしたが

実際には別の部屋でPCされているご様子デス

     

書院の風格を与えている建具は、元々この部屋にあった付書院の建具を転用し

机や収納部分は全て新設しました。

  

改修前(上座敷)

      

 

改修後(座敷からフローリングの部屋に)

 

座敷からお部屋(寝室)に改修。

床の間は押入れに。床は畳からフローリング。

もちろん床には断熱材をしっかり入れ(セルローズファイバー138㎜厚)

床暖房も。(1階全面床暖房です)

 

   

花器が似合いますね

竣工写真はお施主さんの家具や花器などお借りして写真を撮りました☆  

 

私も大好きな信州の陶芸家

奈良千秋さんの花器♪

陶磁器好きなお施主さんのコレクションの一つです💕

 

 

そして

押入れの襖の引手も素敵なんです

この陶器の引手もお施主さんの支給品☆

(引手に合わせて建具も設計しましたデスヨ)

 


なんかもうホントに

美しい日本の家

って言いたくなってしまいますネ

 

 

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佐久市 古民家再生~引渡しは済んでおりますが、まだ工事は続いています^^;

2020年08月16日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

期間に渡って佐久市で進めていた古民家再生工事。

 

 

2020.1.29

 

 

一応、こちらの現場は、

今年2月頭にはお引き渡しは済んでおります

が、

実はまだ、工事が続いている状況でございます

 

 

各関係者だけでなく、この現場を遠巻きに気にされている方々は

どうなっているんだ?

と、

きっと時々、このさいふうさいブログをチェックされていたかと思います

 

昨年暮れを目処にお引き渡しを予定していましたが、結局工事は終わらず

そんなこともありまして

昨年暮れから今年2月にお引き渡しを済ませるまで

超絶忙しく

気がつけば、佐久の現場のブログ、昨年暮れから更新しておりませんでした

 

更にその後、ワタクシ、腰をやってしまったので尚更、更新出来ず

 

で、

本当はですね、、、

竣工写真を撮りに行きたかったものの、

この通り、3月に腰をやってしまって

まだ満足に竣工写真を撮りに伺えず、、、

そしてまだ未了工事もありまして

それらが全部終わる頃までには、何とか室内の完成写真を撮り

追って少しずつ、佐久の古民家再生写真、UPしていきたいと思ってます

 

 

 

さて、そんな訳で

お引き渡しが一応済んでいるものの、

ワタクシの体調不良で暫く現場に顔を出せずにおりましたら

お施主さんから是非お出かけ下さい♪と連絡が来たのが6月。

 

ぼちぼち、杖無しで歩けるようになってたので

スタッフ君に現場まで運転してもらって久しぶりに顔を出しました。

(6月下旬の事です)

  

 

そうしましたら

なんと

お施主さんの奥様、断捨離真っ最中で

色々な陶器を私にと仰って下さいまして

きゃぁ~

 

 

もうもう、喜んで引き受けさせてもらいました

 

 

で、こちら↓は快気祝いに、と!

こ、こんなよい物、本当に?!

もう使わないのだそうで、

きゃぁ~~~ 超ウレシイです(嬉泣)

 

山ブドウの籠♪

前からずっと気になっていた山ブドウの籠です

嬉しくて、早く使いたくて

つい通院に使ってしまいました(笑)

  

 

 

他にも本当に沢山の工芸品を頂きまして

早速、事務所の打ち合わせコーナーに季節に合いそうなものを飾らせて頂きました

  

 

花器も早速、掛けてみました☆

初めて使う花器は、慣れてないので生けるのが難しかったりします。

 

 

そしてこちら↓の鉢。

実は最初は、そんなに好みでは無かったのですが、

使ってみるとあら不思議。

使いやすくて、今や、ほぼ毎日、使っています

 

 

 

このように、

古民家再生現場の記録用ブログのはずが

建物はどこぞへ

今や陶磁器の趣味ブログになりそうです(笑)

 

とはいえ、まだ現場は続いております。

まだお施主さんにはご不便をお掛けしているので、

早く進めなくては と、

日々焦っている次第でございます

 

 

 

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佐久の古民家再生。まだ終わりませんが、いい感じに仕上がってきてます♪

2019年12月23日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

もう何年やっているか計算するのが怖い佐久市の古民家再生現場

仕上げ段階に入って、かれこれ2~3ヶ月は経っているのですが

まだ終わりません

でも

だんだんと、ウフフな感じに仕上がってきて、現場へ行くのがウキウキでございます。

こちらは高齢者用に計画したお手洗い。

緑を基調とするタイルで纏めてあります。

タイルの床は、清掃性が良く、衛生的に優れておりますが

タイルという材質上、冬は冷たい

でも、

佐久の古民家再生では、1階床全面床暖房が入っていまして、

このお手洗いにも床暖房が完備

なので、熱伝導率の高いタイルの床は、実は床暖とセットで考えればとても暖かいのです。

(フローリングよりも暖かい)

 

 

こちらは洗面コーナー。

こちらのタイルもいい感じ♪

 

こちらは台所。

ミッドナイトブルーなタイルで纏めています。

 

 

そして、特注色な濃紺色の左官壁、

こうなりました!

わぉ~!

まだ畳や地袋戸などは入ってませんけど、夜見ると、こんな感じ 

 

昼間はこんな感じ↓

 

 

  

先日、畳屋さんが採寸に来て下さいまして、畳表と縁のサンプルを持ってきて頂きました

 

同じ国産イ草の畳表でも

芯の部分の違いで松竹梅があるんですね。

質感が全然違います。

(写真では、上から順に 安→中→高 となります)

 

設計では中グレードにしていたのですが、

実際にサンプルをお施主さんに触って見て頂きましたら、

やはり、その質感の差が歴然だったので

お施主さんも、そんなに金額がUPしないのなら一番良いのがいい、というご意見。

畳の部屋は一部屋しかないし、計算するとトータル2~3万円のUP。

それなら一番良いのにします! と、お施主さん

 

 

そして、外もいい感じに仕上がってきています

 

外構はここまでやる予定では無かったのですが

基礎工事をやってくれた職人さんに石を並べてもらったついでに、

屋敷内にあった石材廃材なども、産廃で処分するのではなく、

出来る限り宅内に敷き並べてもらいました

あと、

お施主さんのご要望より防草対策も

   

  

このように、増工事も多少ありましたけれども

いろいろな事情で年内のお引き渡し叶わず

年内に仕事納まらない事が決定・・・

  

お施主さんには本当に本当に長らくこうして工事にお付き合い頂いてきて

いい加減に早く引き渡してあげたかったのですが、、、

 

本当にこの現場で痛感させられているのは

職人さん不足といいますか、

いえ、

今までお願いしていた職人さんはいるんですが

皆さん、超忙しく 

なかなか思うように手配出来ないことが多かった・・・

 

実際、写真を見て頂ければ分かるように、

未だに天井の和紙クロスが未施工・・・

内装屋さんがどうしても手配できず、、、

いつもの内装屋さんが駄目なら、別の内装屋さんにとお願いしても

この「和紙クロス」に難色を示される。

 

そうなんです。

栖風采の仕様だと、普通の業者さんにとってみれば一般的ではないものが多く、

業者さんなら誰でも頼めるという代物じゃない、という事が、

こういう時に分かる

  

結局、いつもお願いしている慣れた職人さんの手が空くのを待つしかない、

という状況

  

更にそれに追い打ちをかけるように

体を壊される職人さんも続出

 

それだけじゃない

まだ定年には早いくらいの職人さんで、会社で一体何があったのか、

勤続30年選手クラスの方がある会社を辞めてしまう、なんてことも。

うちの大事な担当者だったのに!

えーーーーっ

 

本当に、何かがおかしい。。。

  

そしてこの年末になって、うちの現場では職人さん二人も入院騒ぎ

ストレスで血便が出て入院したある職人さん(電気工事店)は、なんと私と同い年

いやぁ、他人事ではありません。

私も毎週、徹夜する日が必ずあるくらい、何もかも、終わんない、進まない

 

確実に、業界全体で、人手不足の嵐が吹いているんだと思います。

そのしわ寄せが、現役の一番働ける世代(4~60歳代)の職人さん達に無理を強いている。。。

本当にヤバいのではないかと思います。

仕事があっても、それをこなせる人が居ない。

  

 

右見ても左見ても、そんなピンチな状況ですけども

我が栖風采では

助っ人?救世主か?と思うタイミングで

12月から新人スタッフが仲間入り

 

こんなに大変なのに、何故か毎日が新鮮な気分

やっぱり、新しい風を入れるというのはいいことかも!

新人君がいるというだけでテンションが上がります

 

 

さて!

今年もあと1週間ちょっと

仕事が納まりそうもありませんが、

年内、やれるところまで全力で頑張りたいと思っております

   

 

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和室の造作と仕上げの検討

2019年09月09日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

佐久の古民家再生現場。

大工さんのいわば腕の見せ所となる和室の造作を残すところまできました 

 

本当ならば、メインの大工さんがやるはずの和室の造作でしたが、

その大工さんには色々ありまして....一身上の都合により途中棄権

そこで以前長野の古民家再生現場で棟梁としてやって頂いた方に、

佐久の現場を引き継いでやって頂いております

 

まずは地袋周りの造作。

地袋の天板をどうするか、という問題から

 

設計では奥行2尺5寸程の地板を予定。

絵を描くのは簡単ですが、

予算の限られている中で材料を考えないといけません。

となると、1枚板はちょっと厳しい状況。

かといって、

集成材はおかしいし、

練付合板も、ここまできて合板はないよなぁと。

現場は何かと忙しいので、材料は私が段取りすることになり、

材木屋さんに在庫状況を聞き

何とか条件に合いそうな松板を出荷してもらい

大工さんにそれを2枚剥ぎにしてもらう事に

 

取りあえず地袋の天板はこれでオッケ

  

 

次は地板問題。

 

地袋の手前には地板がくるのですが、

今度はその地板をどうする となりまして

そこもやはり、出来れば1枚板っぽくしたい

1枚板っぽくしたいからといって、

これまた尺巾の1間のサイズで1枚物って、ハードル高い

だからと言って、ここでも練付合板はやっぱりやりたくない。

  

と、ごにょごにょ言ってると

材料はどうする!と現場から問い詰められ

うー・・・

そういえば、廃材は無かったっけ?

取りあえずとっておいてもらった解体廃材の中を探してもらいましたら

使えそうなサイズの廃材(ケヤキ板)があったとの事

ヤッター

  

じゃそれでお願い!

と、言ったものの

実際、廃材のケヤキ板を加工するのは大変だったらしい

(工期が遅れているところに来て、加工の大変な事をお願いしているのだから、どうしようもないのですけど、

ここまで待って頂いたお施主さんに対して、最後まで妥協しないで出来る限りの事はやりたい所存でございます・・・)

 

まず、既塗装部分を剥がすところから

 

そして加工。

わぁ~!

めっちゃ、綺麗な板になりました☆

流石、ケヤキ

  

私がきゃーきゃー言ってると、

現場の空気は

大変だったんだぞ な、オーラが、、、半端無かったです

 

いやもう、有難うございます!

 

 

そして、先に剥ぎ加工してもらっていた地袋の天板の木目はこんな感じ。

まずまず☆

  

  

 

そして次は

仏壇周りの造作。

  

仏壇周りの造作は現在進行形なのですが

どうしても気になる部分があると現場監督よりお呼びがかかり

先週、確認してきました。

元々、床の間だったところを改造して仏壇が納まるようにするのですけども、

柱の関係とか違和感がないかどうか、大工さんが長押等、仮置きして下さいました。

これでいいか?と。

はい、オッケーです

  

 

そして、お施主さんとの打ち合わせで、

この地袋周りの壁だけ部屋の仕上げとはにしよう、という事になりました。

   

 

こちらは工事前の和室の現状↓

このままでもいいじゃないか、という声が聞こえてきそうですけども

一応、耐震改修のために、座敷飾り部分の壁は全面撤去せざるをえませんでした。

また、床の間周りの奥行きも、屋根と耐震改修の兼ね合いで、2.5尺→3.5尺に深くしましたので、

このままって訳にはいきません

 

 

そして部屋の仕上げですが、

お施主さんのイメージとしては、私共が得意とする「木部の古色」と「漆喰の白」の民藝的な白黒の対比がお好きだという事と、

古民家の何となく薄暗い感じより明るい白壁がいい、という事で

全室、漆喰塗り

  

そんな訳で、和室の天井にも古色を施し、小壁は漆喰

元々白木だった座敷天井には経年の汚れがありましたけど

塗装することでキリッと引き締まってとても美しくなりました☆

  

一部、傷んで割れていた部分もありましたけれども、

補修材で埋めて天井裏の埃が落ちないようにしました。

写真だと分かり難いですね

(木部の補修については、また改めて書きたいと思います)

  

  

この通り、天井や木部は古色で、壁は漆喰で進めておりましたが、

地袋周りは、昔の座敷が黒っぽい壁だったので、似たような感じがいいかな~、というお施主さんのご意見。

かといって、

昔のような繊維壁とか砂壁は、ボロボロ落ちる印象が強く、お施主さんとってはあまり好きではないという感じ。

なので、

聚楽塗りを一度ご提案したのですが、それも旅館みたいな印象を抱かれるようで、しっくりこないご様子。

 

よくよく、お施主さんのイメージを伺いましたら、

元々の座敷の壁の印象が残っていて

なんとなく「濃紺色」なイメージだったそうです。

ふむふむ。

そして壁が黒っぽいと奥行き感もあっていいなーと。

なるほど!

 

しかし、濃紺色の左官仕上げは、最近あまり見かけません。

取りあえず事務所に長らく保管していた昔の見本帳をごっそり引っ張り出してきて検討してみましたが

やっぱり、この手のは昭和っぽい感じがぬぐえない

んー

そうじゃないよなぁ。

 

ここで諦めて引き下がるのは注文住宅の設計者して名が廃る←大げさな(笑)

というか、

ホント工期がこれだけ伸びているので、出来るだけの事はやってあげたい!

まだ仕上げを変更する時間はあったので

左官材料メーカー各社に問い合わせまして、特注色に対応してもらえるところを探しました。

 

色は日本塗装工業の色見本から選べるという事で、早速濃紺をいくつかピックアップ。

 

 

左官材料メーカーさんに仕上げ見本を作って頂きました☆

 

おぉ~ 

なんかワクワクしますね。

 

金沢茶屋の群青色みたいなのは、さすがに古民家には派手過ぎるので

濃紺がいいのですが、濃紺といっても色々あって結構悩む。

 

実際に陶器等を置いて確認してみたりして

これは私の手持ちの一輪差しですが 

あんまり参考にならないかな

 

 

現場で実際にサンプルを置いて確認したり、

お施主さんは手持ちの陶器をサンプルの前に置いてみたりして

真ん中の色に決定しました☆

どんな風に仕上がるか楽しみですね

 

 

さて、造作工事もあともう少し。

左官工事は大工さんを追いかけるようにどんどん進んでいます

 

残すところ、タイル工事、天井の内装工事、器具の取り付け関係などなど。

工事があまりに長期化しているので、品番廃番などの最終確認をやらなければ

 

 

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仕上げ段階に入ってます♪(外壁)

2019年09月08日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

佐久の民家再生現場。久しぶりの投稿です

  

この現場、カテゴリータイトルは「佐久市 古民家改修計画」となってますが、

当初は「改修」程度に留めることになるだろうと始めた計画でした。

ですがこの通り、今はがっつり民家再生(古民家再生)

だから、という訳ではありませんが、

非常に長期に渡る工事になっております

 

工期がこれだけ伸びてしまった事情は色々ありまして、

曳家の工程に凡そ1年も掛ってしまった事から始まり(曳家職人さんの都合)

メインの大工さんも昨年10月に大工さんの身の回りに諸事情色々あり、今年になって途中棄権

昨年の8月下旬から来てもらっていた応援大工さんが引き続き最後までやって下さっている、という

大工さんの綱渡りみたいな現場となっておりましたが

ようやく大工工事も目処が立ってきて(まだ大工工事継続中ですけど

7月下旬頃からようやく仕上げ工事に入りました

 

まず外観の様子ですが

このような感じになっています。

 

 

西面の外壁。

外張り断熱(遮熱有)+通気層+簓子下見板張り、という構成です。

 

 

壁の通気

 

 

東面の外壁。

こちらも、外張り断熱(遮熱有)+通気層+簓子下見板張り。

簓子下見板張りが圧巻!

 

東西の妻側は風雨と日射に晒されやすい場所ですので

大壁にして遮熱ありの断熱材を張り、

反り暴れのしにくい簓子下見板張りとしました

 

 

 

こちらは南側外壁。

1階も2階も全面 漆喰塗り。

  

2階南北外壁は土壁を補修して真壁のまま漆喰塗り。

2階は居室というよりは、元々蚕室だったこともあり物置という設定で、断熱ラインから外しています。

(でも屋根断熱はやってます☆)

なので、真壁のままデス

 

 

  

1階外壁は壁を新たに作りまして、耐震改修と断熱改修をやりました。

南面は正面なので漆喰塗りとして、縁側を除いて外張り断熱の大壁に。

(写真では分かりにくいですね)

 

古民家の風情を残しつつ、断熱改修するのは意匠面では結構難しく

取りあえず、こんな感じに落ち着きましたが、

写真には写ってませんが、細かい部分の納まりに、意匠的にあぁってところも若干ありまして

最後の詰めで何とか綺麗に納まればと思ってます・・・

さて、残すところは石工事やポーチ土間。

あとそうだ!デッキも増えてたのでした

 

  

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やっと現場復帰

2019年03月14日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

もう何年携わっているのか計算出来なくなってきた佐久の古民家再生現場

最初にこの現場に伺ったのがなんと2013年10月!

ざっくり足かけ7年

工事が始まったのは2017年

お施主さんには多大なるご不便とご迷惑をお掛けしながら未だに現場をやっておりますが

ようやく仕上げを検討する段階になって参りました

 

しかし、私の体調不良(腰)やら、不意打ちの仕事やら、色々で

1月の下旬からこの3月まで、現場へ行く事が出来ず

現場からは「早く色々を決めれ~」とずっと催促されっぱなし

この2ヶ月間、現場に行けなかったのは痛い

   

2月のぎっくり腰、なかなか良くならなかったので、先週(3/5)ペインクリニックに行きました。

腰にプチプチっと注射を打ってもらい、凡そ一週間経った今になって

ようやく車の運転が出来る感じになり急いで現場へGO

 

 

あ!雨樋が付いてました!

この雨樋の受け金具、今回も特注です

金具のピッチがこれだけ密ですので(垂木1本につき受け金具1個)

金具が銀色だと目立ちますから、黒色に着色(ドブ漬)してもらいました。

こういうちょっとした所に配慮すると、見栄えがぐーんと良くなるんですョ

 

先週の木曜日に入荷した腰板用材。

ちょうどいいサイズの腰板が見つからなかったので、今回は群馬の製材屋さんに作ってもらったものです

 

2ヶ月ぶりの現場。

間仕切りもだいたい出来てました(汗)

 

なので、そろそろ建具屋さんが建具の採寸に来られるという事で、

建具のデザインも決めていかなくてはなりません。

実は、今日、建具屋さんが現場に来られる予定だったのですが、まさかの雪で延期。

私的にはちょっと助かりました

まだ建具デザインを決めて無かったので

 

 

こちらは、お施主さんのお手持ちのステンドグラス!

ちょうど建具に使える大きさだったので、これを建具使おうと思いましてお預かりして参りました!

フッフッフ 

  

仕上げを考えている時がやっぱり楽しいものです。

お施主さんの趣味の品がぞくぞくと出てくるので、それらをどう活かそうか、まだまだ悩まなくてはなりませんが

楽しい悩みです

 

そんな訳で、2ヶ月ぶりの現場復帰

頭がポンポンしてますが、完成するまでもう少し。←あと少しと言いながら、今までの経験上、そこからが結構長く感じたりもするんですが

頑張らなくては

 

 

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一筋縄ではいかない古民家再生現場。でも何とか進んでます^^;;

2018年12月18日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

とうとう2018年も最後の月となりました

(栖風采の12月の室礼)

 

取りあえず、事務所に飾ってある手拭額をクリスマスバージョンに入れ替えました。

それにしても、今年は暖冬なのでしょうか? 

12月に20℃超えするような記録的な高温を観測しましたし

それでも徐々に寒くはなってますが、

来週はクリスマスだというのに、

外の空気がぬるくイマイチ、、、

こうも暖かいとクリスマス気分にはなりませんです

  

 

さて、昨年からやっている佐久の古民家再生現場ですが、

着工してから、凡そ1年半以上も経ちました。。。

何故そんなに時間が経ってしまったのか、、、

一言で言えば、職人さんの確保が難しかった、というところでしょうか

  

解体、揚前、基礎工事までで、凡そ1年が経過してしまい、、、

やっと今年の春頃から軸組みの修理(耐震工事を含む)が始まったものの、

今度は今年のあの夏の酷暑

大工さんの体調不良等がみられ、休んでもらったりする等、色々ありまして

途中、人員を増やしたものの、人手を増やせばスムーズに出来るような内容でもなく、

その後もなかなか思うように工事が進まず、

昨年から瓦屋根を下ろしたままの状態で1年以上も経っていた大屋根の修理&断熱工事が終わったのが、

10月でした

 

2018年10月 大屋根の修理の様子

 

この古い垂木を残す方針で設計をしてましたが

実際、屋根の野地板を剥いでみると、

80㎜角の垂木が捻じれて転がっていて、さてこれをどう起こすか、という問題に。

 

垂木、見事に捻じれてます

それを、このように ↓

タルキックというビスを2本打ち込むことで捻じれを起こす、という方法を、

現場で作業しながら見出した大工さん達☆

(タルキック1本目を打ち込んで捻じれた垂木を引き起こし、あおり止め用に2本目を打ち込む)

  

 
タルキックはひねり金物同等品扱いですが、それを引き寄せにも使うなんて現場ならではの応用ですね

(ただ、このビスは単価のいいビスだけに、倍の数量を使うとなれば、釘・金物費はそれ相応に見込んでおかないといけませんですね。しかもビス長さも要所要所で必要となる長さが異なる場合もあるため、何種類か用意して対応してました)

   

このように現場で工夫応用を求められる修理。

我々が、あーだこーだ言ってどうにかなるものでもなく、

かといって、伝統技術じゃないと駄目だという事でもなく

(社寺建築ではありませんから)

民家であれば、在来大工技術の応用で出来る修理が大事かと思ってます。

そして修理工事には、経験に裏打ちされた技、つまり手加減・感触といえばいいでしょうか、要するに人の手による技(道具は機械を使っても)が絶対必要なのです!

  

 

一方で、確実に大工さんの減少が予測されており、家が建たない時代が来ると言われています。

(日経アーキテクチュア 2018.7.12号より)

 

住宅を生産したくても、需要があっても、対応出来なくなる時代が来る。。。

こういう時代を見込んで大工作業を工業化するという動きもあります。

(日経ホームビルダー 2018年7月号より)

 

このような試みは工務店にとっては注目されるものなのかもしれません。

大工不足で住宅を生産したくても出来ない状況下に置かれ倒産するくらいなら

工業化された住宅部品を組み立てて家が建つ?なら大工がいなくても経営的に現場を回す事が出来る。

  

しかし、このように住宅の木造軸組工法をパネル化する等、工場生産を推し進めすぎると、

技能ある大工さんを必要としなくなる土壌が確立され、

すると、どうなってしまうのでしょう。

新築はそれでいいかもしれませんが、

既に建っている建造物は、どうやって修理していくの?

これからも増え続ける空き家問題、活用云々とソフト面で頑張っても、

ハード面で既存建築(伝統的な建物だけでなく、昭和の家、平成の家も!)を直せる人、技術がなくなってしまいます。

  

なんとなく問題解決の方法が本質的には逆行しているように感じますね。

(要するに悪循環)

 

人手不足になれば、住宅不足じゃないんですから生産を抑え、

むしろ、残っている建物を修理して使えるようにしていこう、という考えは産まれないのでしょうか。

そこまで工業化して新築しなければならないもの? 

(災害時の仮設住宅を供給する時には有効だと思いますが!)

  

しかし、このような合理化するような発想は一昔前からどこかで誰かが考えては消え、そんな繰り返し。

市場の縮小やこれからの経営に危機感を募らせてるような年代層が一度は思い付き、通る道なんじゃないかと経験的に思います。

くわばらくわばら

 

まあ、実際、修理というのは、面倒な割に儲からないものなので、ビルダーが嫌がるのは分かりますけどね。

  

私の関わるこの佐久の現場でも、

これを残すのか?! みたいに、職人さんから少々クレームっぽく?(笑)言われてしまうこともあります。

古い物を残したり直したりするのは、やっぱり手間が掛って面倒ではあるので、

新しくすればいいのに

って、きっと誰もが思ってしまうのも分かります。

  

でもでも

使える材をメンドクサイから、手間が掛るから、と、すぐに捨ててしまうのは、

今の時代において資源、環境問題としてどうなんだ?とも思いますし
 
古民家再生であれば、使える材料ならば出来るだけ残さなければ再生する意味も無いわけで。。。

  

一方、手間賃とのバランスで悩みもします。

  

文化財でも無いのに大工さんが腕をふるい趣味的に手間を掛けられては、それは結果的にお施主さんの金銭負担が増えてしまいます。

ですので、腕をふるう、よく言えば職人気質とも言えますが、

拘り過ぎると悪く言えば趣味的な域にもなり(過剰な装飾を施してしまうなど)、

その手間賃、誰が負担するんですか、という話になってしまいます。

(大工工事を大工さんが自分で請けて、決まった金額の中で腕をふるうのであれば問題はありませんが)

残念ながらこの余裕のない時代では、折角の大工技能を必要とされながらも、我を出し過ぎてしまうとそういう大工さん自体が敬遠されてしまう事に繋がります。

 

大工作業の工業化には賛成しませんが

だからと言って、手仕事、手間を掛ける事に対して過保護にするつもりもありません。

昔は今のように便利な機械道具もない環境で、手仕事でやるしかなかったから、手斧(ちょうな)跡の残る柱だったりする訳で、

そこには いやらしさ が無い。

私としては、そんな〈実用〉としての昔の手仕事の跡を残しておきたいと思っていますが

だからと言って、現代の家づくりで、わざと手斧(ちょうな)で削ったりはしません。

機械道具で出来る事は、どんどん大工作業の効率化を図ればいいと思ってます。

  

例えば、手鉋をかけるかどうか

それはかけた方が断然、柱の表面は美しくなりますけど、そこまで美しさを求めない場合には自動鉋でもいいと思ってます。

自動鉋にも、プレーナー仕上げ、超仕上げ、サンダー仕上げとあり、どこまで許せるか、そういう判断を、ケースバイケースで考えます。

古民家再生はいわゆる文化財修理じゃないのですから。

  

それでも、古民家再生は手仕事でなければ納まらない事ばかりです!

   

人でなければ出来ない事、それは何か。

手仕事でなければ出来ない事、それは何か。

  

手仕事を生業とする人にとって、そこに気付く事が出来なければ、

いずれ工場やAIに取って代わられるでしょうね

   

おっと、話があちこちにそれました

現場の話に戻します。

  

大屋根の既存垂木直しや垂木間の面戸板等が終われば、次は

化粧野地板→断熱材→通気胴縁→野地板→防水紙→瓦屋根

と進みます。

(屋根の下地構成についてはこちらでも書きましたので省略します)

 

そして大屋根の下地が10月一杯で終わり

やーーーっと

屋根に瓦が載ります

あー 瓦工事に至るまでが長かったです

 

軒台の施工様子(11月) 

 

長野県の中でもここ東信地域では、この軒台瓦を使わずに板金で済ませてしまうのが多い地域。

そこを敢えて、軒台を使う事に栖風采では拘っています

 

 

屋根工事も進み、一応、主要構造部(壁、柱、床、はり、屋根又は階段)と言われる軸組部分は何となく終わり

断熱工事や床暖房工事、そして造作工事へと進んでおります。

それらについてはまた改めて纏めたいと思います

 

  

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進んでいるように見えませんが、地味に進んでいます^^;;~佐久の古民家再生工事~

2018年07月15日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

現場は進んでいるのか?と心配になるくらい

見た目に進んだ感のしない佐久の古民家再生現場でございます

現場の美しいお庭。

現場へお邪魔する度、季節のお花が出迎えてくれます

 

さて現場は、3月下旬頃からようやく大工工事が始まりまして、只今大工工事、真っ最中でございます。  

大工工事が始まってからというもの、、、イロイロと悩み多き現場となっておりまして、

何かと現場からどうする?と判断を迫られてる私でございます、、、

 

現場からのどうする?な問いかけは

設計仕様では上手く施工が出来ない、という事を意味している訳で

(再生工事ではよくある事ですが

そのどうする?に直ぐに答えが出せない場合は、

宿題?課題みたいに持ち帰って事務所であーだこーだと悩みます。。。

いつまでも悩んでるとそのうち、寝ても覚めてもどうする?って現場監督の旦那さんに詰め寄られるワタクシ

   

中でも今回、大きな変更を強いられたのは耐力壁の仕様変更

設計上では、ボード状の面材で耐力壁を作る計画だったのですが、

施工・工程上、難しいという事で、

出来れば筋交で耐力壁を作らせてもらいたい、という大工さんからの要望。

 

その理由としてまず、

揚前工事の際によろび直し後に仮筋(かりすじ)を打っているのですが、

既存の壁や天井を残している関係で、それらを逃げて(避けて)仮筋を打たなければならず、

仮筋が耐力壁を予定している軸組の側面に打たれてしまってる箇所が多数あり、

面材耐力壁の施工が出来ない、という事態になっていたのです。

2018年3月時点 仮筋状況

  

  

更に、

長きに渡ってついてしまった建物(軸組み)の癖(歪み)というのは、そう簡単には直らず、

元の癖(歪み)に戻ろうとする反力が働きます。

実はその力が結構大きいもので、

実際、仮筋交は揚前工事の時にビスで留めてあったのですが、

大工工事が始まるころには、そのビスが折れてしまっていたそうです。

で、再度、大工さんによろびを直してもらい、もう一度、仮筋を打って下さいました。

今度はビスを使わずで!

 

現場では、現場監督な旦那さんも大工さんも

「やっぱりビスは駄目だな。釘じゃないと」と言ってました。

 

ビスは、ビスの方向の引っ張りには強いので、材料同士の締結・固定にはいいのでしょうけども

ビスと垂直方向に働くせん弾力には弱いため、変形の力が加わった時には粘り無く破壊してしまうそうなんです。

 

一方、釘は、釘の方向の引っ張り、引き抜きはビスに比べれば弱いのですが、

釘と垂直方向に働くせん弾力(変形)には粘ります。

だから地震などで建物が変形しようとする力に抵抗させる耐力壁の仕様規定はなんですね。

今更ながら、現場でビスが破断した仮筋の状況を目の当たりにして、なぜ釘なのか、という事を実感しました。。。

 

  

このように、

仮筋のビスが破断するくらいの反力が働いている中で工事を進めていく(耐力壁も作っていく)訳ですから、

施工途中で恐らく面材の耐力が持たない(割れる)だろう、という現場の見解でした。

というのも、私が使おうと考えていた面材は調湿性のある無機質系のボードでしたので粘りは恐らくあまり無い材料

確かに、現場の仰る通りだと思いました。はい。

  

古民家再生は新築では無いですから

耐力壁の考えがどうの、計算がどうの、って叫んだところでそれは机上の考えに過ぎません。

筋交を使わない耐力壁にしたいと私は考えていたのですが、

現場の意見を聞けば尤もでしたので、

ここは素直に耐力壁の仕様を面材仕様から筋交仕様に変更する事にしました。

なので、

壁量計算等も全部やり直し、継手仕口の接合方法も全部見直しです

そうは言っても既に基礎工事は終わっているので、その状態から出来る継手仕口の接合方法で耐力壁を考えないといけません。。。

更に構造材、下地材も変更しなければなりません。

ほぼ、設計まるごとやり直しみたいな状況です

・・・

さて次にでは、

どこにどうやって筋違を入れるの?な問題になります。

  

そもそもこの現場の古民家の2階が乗ってる部分(本建部分と私は呼んでる)の1階梁には、胴差と呼ばれる部材がありません。

あっても差鴨居。あとは2階まで通し柱です。

となると、どうやって筋交を入れるのか、って話になりまして

胴差を入れなければならないだろうと、後入れすることになりました

 

古い柱の丸みに合わせて、丁寧な加工がなされてますね。

こういう技能が古民家再生には求められますので、なかなか簡単には進みません

一間柱間毎にこのような胴差(厳密には胴差とは違うのですが)を、

其々既存の柱に合わせて加工しては嵌めてもらってます。

ここに見えてる外壁部分の柱は全て一間毎に2階まで伸びている通し柱。

それを胴差的な材料で挟み込む感じになりました。

因みに、この外壁面は外張り断熱を施し、簓子下見板張り仕上げで大壁にします。

  

  

このように、一先ず古民家の一番中心となる本建部分を固め、

次にその周りに配置される下屋部分に取り掛るという現場の段取りのようです。

まずは、当初からあった南側の下屋部分。

この下屋は設計では「残す」考えて進めておりました。

他の北側の下屋などは近年改築、増築されたものでしたので、そういうものは撤去しまして

平面プランに合わせてやり直しすることにしています。

南側

 

この南側の下屋。

見た目ではこのまま使えるかな、と思ってたのですが

やはりそこは大工さんが直し始めると

既存の垂木が結構、傷んでいるという事で、一度全部垂木を取り外し、

垂木一本一本、確認した上で、使える材を選定し、その他は新設する事で進めていくことになりました。

いくら設計で、現状の材を使いたい!と言っても、

解体したり外してみないと分からない部分が多々ありましてその調整が大変ではあります。

2018年5月時点 既存の垂木を外したところです。

 

そして今度は、屋根の断熱、通気層をどういう構成で納めるのか、という宿題が

今回、設計では、外壁4面あるうち、南面だけは真壁(一部大壁)、妻側の外壁は簓子下見板張り仕上げで大壁、北面はモルタル大壁、という、

ちょいと面倒な事をやってまして、現場に入ってから詳細を悩もう、と思ってた、その時がやってきた訳です

で、

現場監督の旦那さんとまたどうする!な日々(泣)

  

いやホントに、新築の方が楽だよね~って声が周りから囁かれること必至ですが

古い家には古い家にしか残せない良さがあるので、そこは我々が頑張るところです

  

で、色々検討した結果、ようやく屋根が納まりました!

屋根に使う断熱材はいつものアキレスQ1ボード。

相シャクリ付の断熱材で滑り止め付きという施工者想いの断熱ボードです。

 

南下屋は、殆どポーチなので断熱材を全面に入れる必要はないんですけど

施工上、その方がやりやすいというので全面に入れることにしてあります。

もし、いつかこのポーチを利用してサンルーム、縁側などの部屋にしても

屋根断熱になってるので断熱ラインは大丈夫とも言えます 

この軒先の隙間は通気用です。

軒先換気、、、悩みましたです。

オーバーハングを転用しようと考えたのはうちの旦那さん。

雨樋が取りつけば目立たないはず。

  

それにしても、垂木を全部一度取り外しただけあって軒先ラインが綺麗です

 

そして軒裏はまだ塗装が中途半端ですが、こんな感じ。

軒裏現しな下屋です。

先行塗装した方がいい部分を先に塗ったのですが

塗装屋さんが大工さんを褒めてましたね

仕上げ職人さんが最終的に大工さんの良し悪し分かるものです。

 

軒裏を見上げても、一見、なんら昔と変わらないような仕上げですけど、

屋根はこれだけ積層しています

↓↓↓

もう昔の屋根とは構成が全然違いますね

野地板は2重ですし、断熱と通気層という考えが昔の家にはありませんでしたしね。

 

  

さて、まだまだこんな状況ではありまして

お施主さんも、この家の周りのご近所さんも、

一体、この家、どうなってるんだ?と心配されてると思うんですが

見た目には進んでないようでいて、ちゃんとコツコツ進んでいます

やっと南の下屋が納まったところで、北側下屋の建前がそろそろです☆

 

 

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地元の資源(佐久石)を使う~佐久の古民家再生工事~

2018年04月13日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

昨年の今頃から始まってる佐久の古民家再生工事。。。

もう1年も経っているというのに、やっと先月下旬頃から大工工事が本格的に始まりました

 

それまでの1年は何やってたの?!って感じですが

古民家の揚前・曳家・基礎工事をやっておりました。

むろん丸1年間、工事し続けてたわけではないのですけども

職人さんの都合上、どうしても一度に現場に入ってもらう事が出来ず、

間を置きながら、結局今年の2月まで建物の足元周りを弄っておりました・・・ 

 

そんな訳で、

当初予定していた大工さんが現場に入れなくなり、

代わりの大工さんを探さなくてはならなくなり・・・

大工さんなら誰でもいい、というような現場では無く

かといって、いつまでもお施主さんを待たせる訳にもいかない。

昨年暮れぐらいから大工さんどうするで、私と主人とで大工さん選びを巡って険悪な状態。

 

とにかく基礎工事が終わるまで工程が読めない状況だったので

工事ギリギリまで様子みて悩んでいたところで、

ふと閃いた知人に助けを求めてみましたら

あれよあれよと大工さんの目処が経ち、

しかし、実はそれすらもまた二転三転したのですが

結局、回りまわって一番当初からお願いしようと思ってた大工さんに再度、現場入りしてもらえることになりました!

やったー

首の皮一枚繋がったという感じでもあります

 

さて、これで一応大工さんの心配が無くなったところで

今度は現場の進捗に合わせながら検討しようと思っていた色んな宿題が一気に押し寄せてきます

まず下屋周りは改築になるため、建前(と言って良いのか微妙ではありますが)の準備。

 

一応、基礎工事は終わっていますが、独立柱の沓石を用意しなければなりません。

沓石、一般的な新築和風住宅ならば御影石という感じだと思うのですが、

古民家にピカピカ磨きの御影石ってのは、風情からしてもあまり似合わないなぁと思っていまして

栖風采では松代で採れる「柴石」を使っていました。

でも今回は佐久の古民家再生工事ですし、ちょっと待って、、、

佐久で産出される「佐久石」って聞いたことがあるけども、どうなんだろうと気になる。

(佐久石の存在は前々から知ってはいましたが設計に取り入れた事がありません

 

これだけ工期が延びて、何年もお施主さんに待って頂いてた手前、

出来るだけ意味のあるよい物にしていきたいですし、

よし!この際なので「佐久石」を求めて採掘している事業所を探してみよう

となりました。

(3月上旬の話です)

 

佐久石群馬と長野の県境にある荒船火山の溶結凝灰岩(志賀溶結凝灰岩)で

調べてみますと、佐久市の大沢・平賀・田口・青沼地区で採掘されている(た?)という事らしいです。

そこで石屋さんを色々探してみまして、一社、目星をつけて訪ねてみたところビンゴ!

佐久石を採掘している会社でした

 (現在、佐久石を採掘しているのはうちだけになってしまったと社長さんは仰ってました) 

こちらが佐久石

 

採掘場はあの山の所。

  

佐久石は溶結凝灰岩という事で

凝灰岩と聞けば、大谷石がぱっと頭に浮かんでしまい、

もし密度の低い柔らかい石で吸水率の高い石だったら、柱を受ける沓石には向かないかも、

と、心配だったのですが

実際、石を拝見し触った感触は柴石よりしっかりした感じ

 

それでも私が強度的な事を気にしていたら

社長さんは堅い部分を選んで沓石に加工して下さると仰る

(後日、色々調べてましたら佐久石は複輝石安山岩質の溶結凝灰岩という事でした)

 

佐久石のサンプル

堅さは 左>右 という事です。

左の石の方が色も濃く、若干茶色味がかっていてイイかもです!

   

早速、設計で盛り込んでる石材を説明すると

(ホント大した量はないのですが^^;;)

社長さん、嫌な顔せず、是非、佐久石を使ってほしい、と、

このメンドクサイ設計の細かい注文に応えてくれそうです!

やったー! 商談?成立~

 

という事で、

これからは、「柴石」と並んで「佐久石」も栖風采の定番にしようと思いまーす! 

(両方とも地味な石ですけどね

  

取り急ぎ、沓石を一つだけ先に作って頂きました

(写真 右側)

 

うちに在庫していた松代産の柴石と比較してみるとこんな感じ。

 

ついでに密度も計測してみようと思い立ちまして

体重計を持ち出して計測。

 

佐久石・柴石・御影石・プレコンを実測してみました。

結果は

 ①佐久石(安山岩質 溶結凝灰岩) 2.58 g/cm3

 ②柴石(安山岩) 2.44 g/cm3

 ③御影石(花崗岩) 2.66 g/cm3

 ④プレコン 2.3 g/cm3

 

おぉー

プレコンは資料通りの数字ですね。

密度が高い程、吸水率は低くなりますので、石の耐久性は高くなります。

数値から見れば

プレコン<柴石<佐久石(堅い部分)<御影石

となりますね。

 

ふむふむ

 

意匠的には殆ど目立たない地味な存在の沓石ですが

そんな些細なところばかりに拘っていて

それよりもまだまだ検討しなければならないところが盛り沢山な現場

あぁーっ! 色々やらねばー

 

 

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いよいよ曳家。そして水平垂直を直す。~佐久の古民家再生現場~

2017年11月09日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

非常に遅れている佐久の古民家再生現場でございますが

ようやく揚前・曳家工事がクライマックスを迎えました

 

9月から10月にかけて曳家さんによる基礎工事が終わり

いよいよ建物を移動(曳家)です。

  

この建物が移動する瞬間

見たかったのですが、、、

親方ったら

「午後になるかなぁ?」

と言いながら、午前中にさっさと移動してしまい

私が現場に到着した午後には後の祭り。がーん

 

で、

私がわーわー言ってると

親方はにかにかしながら、外してあった箱ジャッキを改めてセッティングして下さり

  

こうやってな、

こうしてな、

押すんだよ!

 

と。

曳き家っていうんだから、引くものだとばかり思ってたら、押すんですって!

 

今回は、北へ3尺、西へ尺5寸、移動したのですが、

私はてっきり、北へ移動してから、西へ移動する、という2工程になるとばかり思い込んでたのですけども

斜めへ移動という最短コース! つまり1工程で済むというやり方でした。

 

なーるーほーど!

 

でも斜めって、

図面で書けば斜めの角度は正確に描けても、現場でその角度、どうやって精度よく移動できるわけ?!

 

 

見たところ、箱ジャッキと鉄板と鉄のコロと枕木や支物の薄板多数、このシンプルな道具しかないけれども、

どうやってーーー?!

って、私が騒いでるのを親方はきっと心の中で笑いながら聞いてたと思います(笑)

(そう言えば、別の案件のお施主さんが、私の描いた手描きの図面を見て、どうやって?どうやって?手で描けるんですか?!と驚かれた事がありました。ただシャープペンシルと平行定規と三角定規だけで描きましたけど? と返答しましたが、もしかして、それに似てるのかしら? いや、それとは違いますよね、きっと

  

曳家業2代目の親方。

道具類は先代のものを使ってるので全て手動式。

この箱ジャッキ、カッコよ過ぎ!

(いやいや格好とかそういう問題じゃないんですけどね)

  

近年は、油圧ジャッキやコンピューターで制御するやり方など曳家の工法は発展していますが、

この親方のやり方は、全て手動なので、ホントこういう基本的な技術はいつまで経っても通用するということなんでしょう

しかし体力は要ると思いますが

(こういう技術を習得したい体力ある男性、居ないでしょうかね。親方の元で10年程居れば、そのまま道具と一緒に曳家業、独立出来ると思うんだけど! 私が親方を紹介するので、もし興味のある人がいましたら、さいふうさいに連絡下さい!)

 

  

ひとまず建物は無事に移動完了しました

 


 

さて次は下ろします

この建物を下ろすのが、飛行機の着陸と同じように?一番の難所です。

難所、言いかえれば見所とも言えるのですが

  

まず、建物を下ろすために準備が必要です。


・水平の基準とする部分から既存の柱の長さを全て確認(現場監督)
・柱長さを揃えるために現場監督の指示にて柱をカット(職人さん)
・柱の長さの確認が終わった後は、柱のほぞの確認。
・既存柱のほぞが、新たな土台のほぞ穴に入るように、微調整加工の墨出し(現場監督)
・既存ほぞを微調整加工(職人さん)

これらに丸一日かかりまして、

次の日にいよいよ建物を下ろす作業です。

   

曳家の時は、まんまと親方に出し抜かれましたので(笑)

下ろす時こそは見逃すまい!と早めに現場入り。

私を見て親方は

「どうしても見たいんだな」

と笑ってる。

  

もちろん!!!

   

揚前と曳家をする現場は、20年近く古民家再生をやってきてる我々でも、そうそうあるものではありませんので!

 

早速、親方と相方の二人が下ろし始めました。

手動のジャッキアップを少しずつ下げては枕木を外す、支物を外す、

何度も何度も繰りかえして建物を下ろしていきます。

手動のジャッキ。

油圧じゃないので、手でキコキコ♪

全部で確か10か所あるジャッキを二人で同じ回数回しながら一定に下ろしていくのですが

家が下りる度に、軸組みがギシギシ音がします。

 

 

既存柱のほぞを、新規の土台のほぞ穴に入れないといけないのですが、

既存の柱が捻じれていれば柱のほぞも捻じれているので、

それをどうやって入れるんだろうと目が離せませんでした

新設の土台は米ヒバを使用しましたが、KD材(人工乾燥材)は使いませんでした。

ので、

多少ほぞ穴に無理をしても一応、大丈夫なはず、

と思っていても、冷や冷やして私は見てました^^;;

写真はちょうど仕口部分にほぞ穴がある部分で、ここに下りる柱が特に捻じれていたのです

(KD材~人工乾燥材の場合だと、粘りなく下手な力が掛かるとパキっと欠けて割れてしまうこともあるんです・・・)

ですが、無事に納まりました!

 

これは別の個所ですが、定点観測してみますと

 
徐々にここから下ろしていきます。
 

 

ほぞが少し入った状態。

この辺りから雨が降り出してきてしまった・・・

 

結構な雨が降ってましたけど、途中でやめる訳にはいきませんので最後まで下ろします。

やったー!無事に着陸?いたしました

  

ちなみに土台の下の基礎パッキンは、さいふうさい定番?の御影石です。

樹脂製の基礎パッキンですと実績がせいぜい40年くらいのようなので、まだ耐用年数の実態が分からない。

古民家の場合はその耐用年数は現行の新築よりもずっと長い事は実証されている訳で、

こういう土台周りは簡単に修理できるところではないだけに、特に信頼の高い材料を用いたいものです

 

ちょうどこの建物を下ろすクライマックスな時に、

お施主さんの御親戚一同様が現場見学に寄って下さいました

「いやー感動しました!」と仰って下さる若い御親戚の方もいて、

この工事がどんな風に皆様に見えてるのだろうか、と思いつつも、何か心に残ってくれれば嬉しいなと思いましたです

 

   


 

さて次は、建物の水平垂直を整えていきます!(よろび直し)

これがまた重要

 

傾いた建物をそのまま放置する事は、実は建物にとって好ましくはありません。

「力の合成と分解」って、覚えているでしょうか?

調べてみると、中学3年生ぐらいか高校で習うみたいなんですけど

建物の荷重(力)が柱を伝って土台や地面に真っ直ぐに伝わらなければならないところ、

もし建物が傾いていたら、その荷重が分解され、分力が発生してしまいます。

って、どういうこと?

となるかもしれませんが、

ざっくり言えば、垂直方向以外に力が分散?分解され、ますます傾くって事です。

 

ただ、柱や軸組みは、様々な造作材で繋がって固まっていますので、

少し傾いたからと言って、瞬く間に傾く訳ではありません。

でも、

じわ~じわ~とゆがんでいきます。。。

 

近年、古い家を直して利用?活用する事を 

古民家再生とか古民家リノベーション、古民家リフォーム、古民家改修、等など

いろんな呼び方がなされ、あちらこちらで目にする事が多くなりました。

古い建物を直して使う事はとても意義のある事ではありますが、

しかし、その修理の内容を見てますと

「使えればいい」程度の簡易的な直しも見受けられ、

(もちろん、その建物毎に状態は違うとは思いますが)

もし建物の水平垂直が狂っているのであれば、

悪化する前に手を打っておくのが理想ではあります。

ですけれども、よろび直しはそう簡単な事ではないだけに、いつ直すかのタイミングが問題。

改修する機会があれば、その時にこそ、一度よろび直しを考えてみる事をお勧めします!

    

「水平垂直を直す」よろび直しは、実は重要でありながら放置されたまま改修されてしまう事が多いもの。

建物が傾いたまま床だけ平にする、というようなその場しのぎのやり方もありますが、

それは建物の水平垂直を戻す(健全にする)ものとは異なります。

   

では何故、建物が傾いていても、水平垂直を直さずにリフォームを済ませてしまいがちなのか。

その理由は、水平垂直を直すには「家全体に影響」が出ますので、改修範囲が大きくなりがちなんですね。

そうすると、ちょっとのリフォームのつもりが、大掛かりな改修工事に発展してしまい、

結局、予算や工期、或いはお施主さんの価値観と言いますか、そこまでやるのはちょっと・・・という感じになりがちで、ついつい後回し。

そして関わった業者さんも見て見ぬふり、、、になりがちなんですね

  

でも、その後回しって、いつやるのか?

  

結局、目先の問題だけを解決する部分的なリフォームや改修をやり続ける程、

借金が雪だるま式に増えていくように(例えが適切じゃないかな?

どんどん根本的な修理が困難になっていきます。

 

そしていざ、よろび直しをやるぞ!と思い立った時には

今までやってきた修繕のつもりの工事が最終的にはやり直しにもなりかねません

 

ですので、建物が傾いていたり土台が痛んでいる場合は、

いつのタイミングで、その傾きや土台を直すかがネックになります。

代々住み継がれてきた古民家を見てますと、何十年かに一度は大改修を、どこかの代で頑張ってやっているケースが多いです。

 

今回のこの現場も、正しくその大改修事業を当代お施主さんがやっている訳なのですが

恐らく、今の、この揚前状態の時が、お施主さんにとって

「ここまでやる価値はあったのだろうか」

一番不安に思う瞬間だと思います。

  

でも、誰もが「もう引き返せない」と腹をくくる瞬間でもあり

(以前ある現場では、「もう私達(施主)はまな板の鯉のようなものね」って言われた事もあります^^;;)

最後、形になった時に本当の意味でここまでやって良かったのかどうか、納得して頂けるかどうかが決まります。 

それまで我々も頑張るしかない!

  

さて、無事に建物が下りたからと言って、これで終わりではなく、

ここから水平を調整します。

基準とする水平ラインから柱の長さを再度確認して

柱と土台の間に隙間が空いてしまったところには薄板パッキンを差し込み調整します。

水平(柱の長さ)が決まったら、次は垂直です。

  

よろびを直す時は順番を間違えないように、水平が先で、垂直が次。

要するに、

柱が沈んで傾いている状態は、あちこち不揃いな台形みたいな状態になってますから

水平な新たな基礎と土台に柱を下ろすことで水平を取り戻します。

そうすると台形だったのが、平行四辺形(菱形)の状態になります。

 

平行四辺形になったところから、傾いている柱を全体で起こします。(家起こし)

柱が垂直になるまで筋交いワイヤーを調整して建物を引き起こすのですが、

長年に渡ってついてしまった建物の傾きや捻じれ癖、は、そうそう素直に真っ直ぐになってはくれないもの。

取りあえず、現場判断で、起こせるところまで起こして少し様子を見る、という事になりました。

癖は一気に直さず、徐々に。

 

ちなみに建物の傾きの許容範囲は、「既存住宅状況調査方法基準」によると

1000分の5までが基準となってるようです。

 

1000分の5って、どれくらいかと言えば、古民家の場合、内法の建具(引戸)で見れば分かりやすいのですが

座敷等の引戸の高さが5尺7寸(1730㎜)とすると、建具と柱の間に8㎜強の隙間が開くぐらいです。

ざっと1㎝弱。

 

これを許容範囲とするかどうか、

私としては、8㎜かぁ、、、という感じですネ

 

出来れば1000分の3くらいまで直したいものです。

 

と、現場監督な主人にぶつぶつと小言を言ってると、

現場では1分、2分くらいは許容範囲だぞ、と言われ、

でもー。。。と渋い顔をしてましたら、

 

現場から後日1000分の3くらいまで起こせたとの報告がありました。

(まだ現場に確認に行ってないのですが

   

そんな訳で、

ようやく本建部分の揚前・曳家工程が

終了致しました!

あー、長かったですねぇ。。。

 

次は下屋部分の基礎工事を・・・と思ったら、

またもや親方、別の現場へ呼ばれて行ってしまった

ホントに引っ張りだこ! 

出たり入ったりで超忙しい親方です。

 

なので、ここでお願いです!

親方のところで弟子を受け入れて下さるという事で

これからどんどん建築が余って困る時代になるのですから、

そういう建物を世の中に活かすための曳家・揚前・家起こし技術を習得したいと少しでも思う方がいましたら、

弟子入り、どうでしょう 私、紹介いたします

  

親方みたいに引っ張りだこな職人さんになれるかもしれませんよ

ただし、体力は必須!

枕木を何百本も運んでは組み、またそれを解体し運ぶ、の繰り返しな曳家業ですからね

 

 

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やっと再開^^;;~佐久の古民家再生現場~

2017年10月11日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

さてもう10月

秋晴れの綺麗な空の中、

佐久の古民家再生現場は2ヵ月ぶりくらい?でやっと工事再開しております

 

実はここ2ヶ月間程の間、曳家職人さんのスケジュールの関係で現場はポツポツと中断しておりました。

で、ようやく親方が他の現場終わらせて戻って来たのが9月下旬

親方、、、各所から引っ張りだこの様子でしたので、

多少、待つ事には覚悟しておりましたけども、

さすがに2ヶ月間程も待つことになろうとはあ~っ

  

我々も、そして何よりお施主さんも、9月中旬頃から心配になってきたところ、

その心中を察したようなタイミングで

9月下旬からまた現場再開してホッとしております

     

一応、8月のお盆前にはこの通り、建物は揚がっておりました。

 

 

丁張りまではやってあったところで一時中断・・・

 

というところから、

10月も目前になって本格的な基礎工事に入りましたー

(待ってました!親方~)

   

まずは揚がった建物を降ろす基礎を作ります。

揚がってる建物は、近年の増改築された部分などを取り除いた創建当初の本建部分(上屋)と縁側部分(下屋)のみです。

本建部分(上屋)というのは2階の載っている総二階建て部分で、通柱で成り立ってる架構です。

(管柱、胴差という部材は基本的にありません。)

  

その本建部分の主要な通り芯の基礎を先に造りまして、そこへ建物を降ろします

その後、計画した間取りに合わせて基礎を作り込んでいく、という施工方針を今回は採っております。

 

古民家再生工事。

新築のように更地から建てる訳ではないですからね。

障害物だらけの中での作業。決して簡単ではありません・・・

なので、こういう現場こそ、

経験値の高い職人さんの技術と技能、そして気合というか忍耐?というか根気が必要とされるところです。

(メンドクセーって思った時点でこういう仕事は出来ません)

   

我々がやってるこのような古民家の工事は、

特別な伝統技能が無ければ出来ないという文化財級なものではありません。

ましてや民家は社寺仏閣とも違いますから宮大工さん等が腕を奮う類のものでもありません。

今の7~80歳くらいの職人さんだった方なら恐らく普通に?出来たものが、

これだけ住宅建築事情が様変わりしてしまい、

私達が必要としている技術を持った職人さんが、なかなか居ない。。。

今、お世話になってる職人さん達が廃業してしまえば、今後増えそうにない、、、

そんな危機感から私は時々、

親方のところでお弟子さんになろうっていう気概のある若者は居ないかな?

とか、

大工さん募集を発信

してみたりしている訳なんです

  

  

おっと、また話が逸れましたネ 基礎工事の話に戻します。

   

既設の建物がありながら、基礎・土台をやり直すって

どうやって?!って普通は思いますよね

 

そのための揚前&曳家技術であります

曳家技術があれば建物を一旦、隣の敷地へそっくり曳いて移動し、その場を更地にしてしまう事もできますから、

新築と同じように基礎工事が出来るというもの。

(そうなれば、一般的な業者さんに基礎工事をお願いする事もできます)

     

こちらのお宅にだって建物を仮置きしておけるくらいの敷地や畑が無い訳ではなかったのですが、

建物の前には手入れされた立派なお庭がありましたので(だいたい古い屋敷には庭はつきもの)、

大々的に建物を曳いて移動する事は残念ながら不可能でした。   

ですので、建物を揚げてその足元で基礎工事をする、という事になります。。。

(よって、新築しか経験したことのないような基礎屋さんには、ちょっと頼みにくい)

 

 

こんな感じに。

小型バックホーを巧みに操作して上手いこと建物の下に掘り潜っていく親方デス。

 

こんな狭いところで根切をしなければなりませんので

柱通り軸から南北方向へ3尺、東西方向へ1.5尺ずれたところへ布基礎を造る事になりました。

 

 

人力と重機で掘り進めます。

寒冷地は凍結深度まで掘らないといけませんからね。人力ではあまりやりたくない仕事です。

 

面倒な仕事を黙々とひたすらやる親方。

この写真のように、腰と呼ばれる揚前用の梁をくぐって作業します。

小型バックホーが建物の下に入れるように加減して揚前をしてるのですが

親方自ら揚前と基礎を両方施工できるので、その辺の加減がとりやすい。

もし別の基礎屋さんに基礎工事だけをお願いするとなれば、この狭い空間で工夫しながら作業するのは大変かと思います。

  

  

という事で、やっと基礎工事が始まりまして、また現場に追われる日々も再開です

お施主さんをだいぶ待たせてしまいましたが、遅れを取り戻せるよう頑張って参りたいと思います。

(って大変なのは、本当は私よりも段取りする旦那さんではあるんですけどね

 

 

こちらは、 お施主さんから頂いたお土産(お酒)

なんかいつもお施主さんからお酒を頂いているような気がします

嬉しいなぁ~ 有難いなぁ~

現場も再開した事ですし、つい開栓してしまいました

ちびちびごくごく

あ~美味しい

  

さてさて現場、年末まで頑張らないとー!

今年はあと2ヶ月半しか無い?!

 

 

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曳家屋さんになりたい人、募集中!ご紹介します!【長野県】

2017年07月15日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

佐久の古民家再生現場です。

工事中。(6月上旬)

まるで京都のお寺のように窓に切り取られて見えるお庭がとても美しいですネ。

 

さて、

随分長らくこちらの現場ブログを更新しておりませんでした

  

というのも実は、、、

仕事用パソコンが今年の2月頃からずっと調子悪く、

データの整理が出来なかったり、

仕事用ソフトが起動しなかったり、

取りあえず、データだけは最悪の状態になる前に何とかせねば、と

外付けHDDを一台新調し、二重バックアップをとり

5月下旬頃にパソコンに詳しい知人にパソコン環境を見てもらったのですが、

何だかまだ不具合と言いますか、私が色々弄ってしまったせいで、

PDF印刷が出来ないーとか、

未だガタガタとパソコン周辺環境を弄っております

(なのでホームページも3月以降、更新出来ずにおりまして 今は辛うじて さいふうさいブログ とフェイスブックの更新で、何とかしのいでおります。。。)

 

それでも一応、データのバックアップは出来たので

ここらでそろそろ現場のブログを更新しようかと思った次第でございます。

   

という事で、まず5月の状況から・・・

 

5月中旬頃になりますが、

建物の下屋の解体及び、本建1階床組の解体を終え、

スッキリしたところで

再度、レベルの確認などするために測量をしました。

2017年5月下旬 解体終了

 

再度測量

  

そしてお次は揚前工事の準備

 

揚前工事。

建物を持ちあげて(地面から建物を浮かせて)

基礎工事がしやすいようにします。

今回は更に曳家もします。

お施主さんも、建物の南側をもう少し広く使いたい、というお話でしたし

基礎工事やってくださる曳家さんも、建物をずらした方が基礎工事がやりやすい、

と言う事で

今回は建物の位置をずらす事にしましたデス。

 

建物を移動したい先には、大きなグミの木があります。

6月下旬頃でしたが、グミがたわわに実っておりました

つやつやして美味しそう。

 

 

ですが、このグミの木

建物を移動すると庇に枝が当たりそうなので

一部枝を落とすか、

場合によっては幹を切ってもいい、という事になりました。

というのも

お施主さんご家族皆様、どなたもこのグミを召し上がらないのだとか

で、ちょいとワタクシ、グミを一粒採って食べて見たのですが、

おぉ、、、渋かった

完熟になれば渋味はとれるのかしら?

 

そんな訳で、建物移動を優先し

グミの木は伐採する方向で進める事になりましたデス

 

 

その建物をずらす、移動させる事を「曳家」っていいますけれども

このような工事、何も文化財だけでなく、

昔は割と普通に行われてたものなのですが

最近では揚前・曳家の出来る職人さんや会社が増える事はなく、

かと言って、もの凄く減ってるという訳でもない?と思っているのですが、

今となれば、曳家技術を使う工事そのものが減り

故に、特別な技術のように高い金額で請け負ってる曳家さんも目立ち、

それもどうなんだかなーと思ってしまいます。

こちら、さいふうさいの仕事をいつも請けて下さる曳家さん。

とても良心的な価格でやって下さる方なんですが、実は継ぐ人が居ないんです。

5年前にも揚前工事やりましたが、その時にはお弟子さんいらしたのに、

その後、何があったのか、、、その若はもうおりません。

で、今は、親方ともう一人の相棒さんで工事をやって下さってるのですが、

お二人とも既に60代、、、

腰付移動工法(上腰工法)

腰と呼ばれる梁?を土台より上の部分に、梁行・桁行に渡し、

柱と腰、腰同士をワイヤーで締めつけます。

ワイヤーを引き寄せるこの木槌みたいな道具。山桑で出来ているそうです。

ちなみに、腰と呼ばれる梁材は唐松です。

よく鉄骨を使ってる揚前も見受けられますが、

この曳家さんは曳家業2代目で、先代の道具を引き継いで使ってるとの事で、

この木槌みたいなものも、唐松の腰も、先代から受け継いでいる物なんですって

 

建物が倒れないように、最後ワイヤーでタスキ掛けして

揚前工事の準備が終わりました。

ここで一旦、職人さん達は別の現場へ行かねばならないらしく

戻ってくるまで待ちます。。。

  

職人さん達が居ない間に、地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験)をやりました。

外部は自動式。

 

内部は手動です。お疲れ様です

 

地盤調査も終わりまして

曳家さん達が他の現場から戻ってきましたら、いよいよ揚前です。

(お施主さんには大変お待たせしております

 

    

さて、ここからがタイトル

「曳家屋さんになりたい人、募集中!ご紹介します!」

のお話になります。

 

曳家業2代目の親方。

60代とは言え、まだまだお元気ですから、もう10年くらいは仕事を続けるようなのです。

(あー良かった。ほっ)

  

そこで!

私共もこのように古民家再生では揚前・曳家技術は必要ですし、

最近では地震で家が傾いたり、地盤が沈下してしまったりした時にも、

揚前・曳家という手法を使えば、土台や基礎の不陸を直す事できるもの。

別に伝統的な建物だけじゃなく、現代の建物にも、こういう曳家技術を積極的に使っていけばいいと思うのです

揚前・曳家を使った修理を、設計屋や工務店がもっと知って使っていけば、スクラップ&ビルドせずに済む家もあると思いますしね。

なので、

親方に今からでもお弟子さんをとる気持ちは無いですか?と聞いてみたんです!

そしたら

「あるよ」

のお返事が!

 

という事で、

もし、もし、このような曳家技術を身につけたい

そして10年くらいは親方の元でしっかり技術を覚え

親方と共に仕事する気持ちのある

(親方が引退する時は、曳家業&基礎工事業を受け継ぐ?と言いますか、独立出来ると思いますよ~)

体力に自信、そしてやる気ある若者が居りましたら

是非、さいふうさいまでご連絡下さい!!!

ご紹介致しまーす!!!

  

ちなみに、若者って何歳まで若者と言えるかは、そこのあなた次第です!

ご紹介する前に、一度、私共で面会させてもらうかもしれませんのでご了承くださいませ~

 

  

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スタートです

2017年04月09日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

いよいよ4月になりました。

慌ただしく2017年を迎えて、色んな事に追われながら、

この4月になった時点で既に今年も四半期が過ぎている、と思うとドキっとしますね  

  

そうは言いましても

新年度も始まりまして

新社会人、新入学、新生活など

「新」づくしな4月です

ドキドキ

   

そして、佐久の民家再生工事の方も着工致しまして

いろいろな事が一気にスタートした4月です

(正確には着工は3月下旬でしたけども

  

只今、部分解体中。

こうして眺めますと、お庭が素晴らしいですね

  

ちなみに、写真に写り込んでいる土管は、暗渠工事のための土管です。

こちらの古民家も床下の湿気が結構ありまして、

それだけではなく裏(昔は小山だったところを造成して今は家が建ってる)からの地中水も敷地に影響を与えているようでしたので、

今回も暗渠工事やります

5年前にやりました長野の古民家再生でも、この素焼きの土管を使って暗渠工事やったのでした

 

工事の流れとしましては

①屋根瓦は瓦を一旦全て降ろし、減築部分は解体

②建物を揚げて(揚前工事)

③建物が揚った状態で基礎工事をし

④基礎工事の出来あがったところへ建物を降ろし

⑤木工事へ

 

と続く訳なんですが

①~④までの工事が、なかなか大掛かりで、ここまでやるかどうかが大きな決断となります。費用的にも

 

屋根工事に関しては、既存の屋根が雨漏りしていなければ

屋根現状のまま、建物を揚げて降ろす、という事も可能でしたが

今回は、

下地からやり直して瓦を葺替える(屋根断熱込みで)

という計画で進める事になりました。

(これもお施主さんにとりましては、大きな決断だったかと思います。上田の古民家改修の時もそうでした)

    

そして、瓦屋根を葺替えるといいましても、費用負担もそれなりに大きいので

今回もまた使える瓦は再利用する事で進めております

(2014年に上田の古民家改修でやった手法です。屋根の断熱~上田の蚕室造りの民家改修工事~

   

既存の瓦が使えるかどうかは、瓦施工会社の方に見て頂いて判断してもらいますが、

棟瓦やのし瓦等は葺土が付着しているので基本的には使いません。

使える瓦

  

瓦の再利用は、劇的に安上がりになる訳では決してないのですが

まだ使えるものを捨ててゴミを出す罪悪感?よりも、

再利用できるものはしたい、というのが、どうでしょう。一般的な心情ではないでしょうか。

そして、それで少しでも費用が安く抑えられたら、なお嬉しいもの。

(もしかしたらこれって主婦的発想かもしれませんが 主婦感覚な設計屋でスミマセン

 

ただし、瓦自体の補償はないとの事ですので、そういう事を気になさる方にはおススメしません。

  

しかし陶器瓦の性質を考えれば、

衝撃をうけて割れる事さえなければ、近年の古い陶器瓦を再利用する事に、特に問題は無いと思われます

(いぶし瓦の場合は違います)

   

一方で、瓦を再利用しますと 

材料費は再利用分安くなりますが、施工手間は増えますから

それをきちんと見積もりした上で、

快く引き受けて下さる瓦屋さんでないとやって頂けないかもしれません。

    

瓦に関わらず「既存材の再利用」は、実は、手間、技術、道具などで成り立つものなので

メンドクサイと思ったらやってもらえないかもしれませんし、

技術・道具がなければできない事もあります。

なのでよく言われるあのセリフ、、、

新しく作った方が早い安い、

みたいな(ファストフードみたいな)事を言われてしまう事も。。。

 

ですので

民家再生のような仕事・工事を、請負う側も、発注する側も

早い安い では得られない「何か」を感じる事が出来る人じゃないと、成り立たないのかもしれませんネ

  

さて、いよいよ佐久の工事が始まった訳ですが

話はちょっと逸れますけども

実は、このお家から発掘?されたお雛様を海野宿のひな祭りに飾らせて頂く事になり、我が家で譲り受けた訳だったのですが、

その中に天神様が紛れていまして

 

 こちらが天神様

  

これが、松本張子天神 というものだと資料で知りまして、

へぇ~ と思っていたところ、

つい最近、この松本張子天神を調べているという方がうちに尋ねて来られまして

ますます興味深い事になってきました

 

横からみると、こんな感じなんです。

胴体が張り子でペラペラ?ぺっちゃんこ

 

頭だけが土雛みたいな練物なので重い。

でも胴体は紙製ですから軽い。

のに

この絶妙なバランスで自立していて、私は感心してたのですが

張り子の胴体は本当はもっとふっくらしているものなのだと、

教えてもらいました

 

で、胴体の中にティッシュか何かを詰めればいいとアドバイスも頂きましたので

来年の海野宿ひな祭りの展示の際には、トライしてみようと思います☆

   

このように思いがけない事で、注目されつつあるこの現場から出たお雛様や天神様。

お施主さんも話題になって驚いているかもしれません。

それもこれも

このブログに海野宿ひな祭りの件で色々書きこみ過ぎて

NHKの方の目にとまり取材を受け

(私は忙し過ぎて取材に協力しませんでしたが、うちの旦那さん頑張って生放送にも出てエライ!)

そしてその映像から繋がって

わざわざ我が家まで、この天神様を見に尋ねに来られたそうなので

さ、さすがNHKの影響力です

実際、放送された後はもの凄い観光客が来ましたし

問い合わせもあったそうなので、

いやはや、頭が下がりますですね、、、NHK、、、

 

という事で話題の尽きない現場ですが

今年一杯、この工事は掛る見込みですので

頑張って参りたいと思います。

 

 

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大変お待たせしました。~佐久 古民家再生工事~.

2017年03月22日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

大変大変お待たせしておりました佐久の古民家改修計画。

当初は「改修計画」と銘打っておりましたこの計画。

計画を進めながら、建物の状況や、ご要望や、その他、色々を鑑みた結果、

古民家改修というより、

揚前工事を伴う本格的な「古民家再生」という内容になりまして

近々いよいよ工事が始まります

 

 

私共がロケ工事海野宿ひな祭りでガタガタ、モタモタしているうちに

お施主さんの方は、着々と主屋の片付けを終え、仮住まいの準備も終えられてました

 

  

思い返せば、2013年の10月にお問い合わせ頂き、もう既に2017年3月。。。

丸3年以上も過ぎまして

いやもう、こんなに待って頂いたのですから、期待を裏切らない仕事をせねばとプレッシャーでもあります。。。

 

一応、計画の一番の難所、予算調整も話が纏まりまして

いよいよこれから本工事となります

 

さて、まだ図面は終わって無いし、

いろんな書類も作らねばなんですが、

勢い、大工さんのスケジュールといいますか、タイミングが、もう押せ押せで

お施主さんは今まで待ってはくれましたが、

大工さんは待ってはくれません

 

大工さんのスケジュールに合わせようと思うと、

図面も終わらないまま工事を始めないといけないタイミングなため

(取りあえず、問題の無いところから工事は先に進めておいてもらいますが)

私だけが一人アタフタです(泣)

 

正直、、、海野宿のひな祭り、やってる場合じゃないんですよねぇ。。。ホントに。

とは言え、そのひな祭りも、3月19、20日のイベントをもちまして終わりましたし(一段落~

息子の卒業式やら色々も先週、終わりまして(

年始から何気にずっと続いていた怒涛な日々も、

再生工事が始まれば少しは落ち着きそう?かしら

 

という事で、もうひと踏ん張りせねばーでございます

  

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少しずつ始まってます

2016年11月10日 | 現場14~佐久市 古民家改修計画

あっという間に11月になりました

2016.10.30 美ヶ原高原 三峰展望台

 

さて

只今、設計中であります佐久市の古民家再生計画ですが、

まだ設計の方は終わっていないのですけども

私の設計が捗らない間に、取り急ぎ、再生工事の事前工事?的なことを始めておりまして

10月末時分に、現場のご近所さんに工事の挨拶周りに行ってきました。

(工事はうちの旦那さんがやってるので)

 

今回の粗品はこれ。

現場毎に粗品が違います。選ぶのは私なんですけど、その時の気分で品を変えてます。

というのも、いつも粗品は少し多めに用意をしておきますので

余ってしまった時に、自分でも使えるものにしたいかなと 

本当は自社手ぬぐいでも作りたいな~と前々から思っているんですが、

なかなか忙しがって未だにデザインを考えられずデス(笑)

 

その日は、

挨拶周りを終えたその足で、松本へ行く用事があったりしたものでしたから、

山は紅葉してるかも?と思い、

ちょいと遠回りして美ヶ原高原経由で松本へ行ってきたのでした

美ヶ原高原

空気が澄み渡っていて山並みが美しかった~

山の上は紅葉どころか木枯らしピューピューで

めっちゃ寒かったです

こちらは、三峰展望台。

寒そうな格好の息子でしたけど、望遠鏡を覗きたかったみたい♪

 

 

そのような訳で、少しずつ、佐久の現場は工事が始まっております。

こちらは車庫。

一先ず、こちらの土間から工事します。

物置きにするための工事と、裏から来る水分を逃がす暗渠工事と、他にも色々とやります。

 

この事前工事をしてる間に、私は本工事の方の設計を進めないといけないので超焦ります

年内にはまとめないと~!

 

 

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