さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

海野宿 上州屋 プロジェクト?!

2014年08月30日 | 現場13~海野宿 上州屋プロジェクト

 

重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)の

海野宿(長野県東御市)に居住しはじめて

私共も10年近くなりますが、

海野宿で建築設計事務所を構え

ホームページブログを持っていると

色々なお問い合わせがあります

 

もちろん、私共は設計事務所ですから

家づくりに関するお問い合わせが大半で、

中でも

海野宿で暮らしているお陰でしょうか、

古民家再生に関するお問い合わせが多く

時には

古民家の不動産情報のお問い合わせもあります

  

一方で海野宿という立地から

海野宿でお店をやりたいのですが

物件は無いでしょうか?

という店舗探しのお問い合わせも

実は少なくありません

 

店舗のお問い合わせが来る度に

海野宿で建物を貸してくれそうな方や

中には建物を売却したいとお考えの方もいらっしゃるので

私共の知っている範囲でご紹介しておりました。

 

今からちょうど3年前(2011年)になりますが

伊豆で手焼き煎餅を作っていらっしゃるM.Kさんから

海野宿で商売を検討中の者です。御社のブログに感動しついメールしてしまいました

というお問い合わせを頂きました

(このさいふうさいブログに感動?!って

嬉しいやら恥ずかしいやら

  

それで

海野宿の事務所までいらっしゃる

というお話だったのですけれども

当時、生憎にも台風が接近していて

海野宿までお越しになれませんでした。

残念。

 

 

その時のメールのやりとりがコチラ↓

いつか茂木さんに古民家カフェ再生を依頼できる日が楽しみです。

台風が接近しているようなので、日程変更させて頂き、
7/31に主人が訪問させて頂くか、
夏休み明けを検討しております。
また近くなりましたらご連絡させて頂きます。

私事ですが、娘の名前が◯采(◯うね)と言いまして、
茂木さんの社名も同じ漢字を使っていることにも、
さらに海野宿へ魅力をひきつけました。
ステキな社名ですね。

さてずうずうしい質問で申し訳ありませんが、
東御市での子育て・教育・医療関係はいかがですか?
子供を連れての移住はやはり母として一番心配な点です。

ブログ更新楽しみにしています。
今後とも末永く!?お世話になります

  

との事でした

 

わーい!設計を依頼して下さるのかなー

なんて期待したりしたものの

その後はお会いする機会に恵まれず

 

まぁ、お問い合わせの大半は

お問い合わせだけで終わる事が多いので

最初から過大な期待をせず

普通のお問い合わせなら

そのままフェードアウトしてしまうところのですが、

それから1年後、

私、フェイスブックを始めまして、

ふと、お煎餅屋さんの事を思い出し

フェイスブックで検索してみたら

M.Kさんを発見!

今度は私の方からお声を掛けまして

以後、営業抜き

なんとなーく、ゆる~く、

フェイスブックで繋がっておった訳です

 

ある時、M.Kさんから

店舗物件を見つけたので

改修費のアドバイスが欲しい

と連絡を受けまして、

 

あれ?海野宿の話はどうなったの?

と、念のため再度、

海野宿内で売却したいと聞いている物件

上州屋の事をM.Kさんにお知らせすると

へ?!そんなおいしい物件情報、聞き逃してました

というじゃないですかっ。

 

あれれー?(笑)

お知らせしていませんでしたっけ!

そっか、、、

台風で話が出来なかったから

お知らせしていなかった?かも、、、

 

そんな訳で、

お問い合わせから2年を経過した昨年の初夏時分に

改めて上州屋をご紹介することになったのでした。 

 

ですが、

この上州屋への問い合わせは非常に多く、

M.Kさんを上州屋の所有者の方にご紹介したいと思った時には

既に別の方が名乗りを上げておりまして。。。

 

しかし

最終的にその方は上州屋を諦めまして

結果、

M.Kさんに上州屋をご紹介出来ることになったのでした 

(運がいい!)

 

Dscf7636

 

 

この上州屋はずっと借家として賃貸されていて

実は私共も、私の亡祖母の介護(?)の時に

4ヶ月程、借りた事がありました

2012.2.17 13年ぶりの北海道~祖母のこと~  

 

短い間でしたけども

思い出のある上州屋でしたので

こうやってまた関われる事に

なんとなく運命を感じますね。

 

ということで

上州屋プロジェクト

ゆる~く開始しております。

 

まずは営業許可関連工事から!

ということで

打ち合わせを少しづつ進めております

  

一応、プロジェクトを開始する前に

ご商売の視察という口実で

伊豆にある実店舗まで

このお盆休みを使って

日帰り強行で家族で行ってきました

P1100442

伊豆修善寺 虹の郷の園内に

実店舗、手焼堂もみじ庵があります。

 

 

P1100498

手焼堂にて

手焼き煎餅の体験もさせてもらいましたよ~♪

P1100524

もみじ庵にて

こちらの典型的なだんご3兄弟なお団子を頂きました☆

ボリュームバッチリ

食べごたえがあって美味ったです♪

 

この日は暑かったので更に

伊豆産の梅シロップを使ったカキ氷も頂きました!

これまたさっぱりして

夏バテも吹っ飛ぶ美味しさ~

P1100512

手焼堂さんの楽天ショップ「おいしい自然」で

こちらの「梅シロップ」も通信販売されてます♪

http://item.rakuten.co.jp/bonnenature/10000041/

  

今回は視察という名目ではありましたが

小4息子の夏休み旅行も兼ねて楽しんできました☆

 

虹の郷ではちょうど小学生向けに

イベント(忍者学校)をやってまして

M.Kさんの娘さん達と一緒に息子も参加☆

P1100485

手裏剣~!

  

   

虹の郷の園内はとても広くて

花と緑にあふれる公園でした。

でも花はお盆時分には少ないようでしたけど

緑はいっぱい!

P1100486

P1100490

園内には沢山のモミジの木が植わっていて

秋は紅葉がとても綺麗なんだそうです。

秋にも行ってみたいものです。 

 

東御市の海野宿~伊豆市の虹の郷まで

片道4時間以上、掛かるのですが

(往復8時間~)

この日は高速道路使わずに

丸一日かけて行ってきたので

さすがに疲れましたデス

 

さて、上州屋プロジェクト

こちらも長いお付き合いになりそうです。

M.Kさんご家族皆さん、ちょうど年代的には

私共と近い年代。

お子さん達もうちの息子と近いので

これから良い意味で一緒にこの海野宿で

ぼちぼち歳を取っていけたらいいな~

なんてと思っています

 

また、建物の存続の運命は

所有者に恵まれるか否かに掛かっているので

上州屋新たな所有者と共に

これから末永く住み継がれていくようにと

陰ながらお力になれるよう

私達も協力していきたいと思います☆

 

まずはご商売繁盛の足掛かりとして

海野宿での信州支店開業に向けて

お手伝いできるところから

頑張りましょう

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工事は続く、まだまだ続く?!

2014年08月24日 | 現場7~上田市 蚕室造り民家の改修

今年5月に一応お引き渡しが済んでいる

上田市の蚕室造りの古民家改修現場。

P1060989

改修後 台所

  

なのですが、

  

昨年くらいからずーっと

私共でいつもお願いしている板金屋さんが

つかまらない状況が続いておりまして、、、

外回りの工事が残っております

 

板金屋さん、

海野宿の当事務所の板金工事も

お願いしたところでして

お付き合いは長いです。

Dscf5968

(2006年 海野宿 屋根板金工事の様子)

 

 

古民家の改修工事では

複雑な部分を手加工してもらう関係で

できれば慣れた板金屋さんにお願いしたく、

まだ終わっていない上田の改修現場だけでなく

今年の大雪で被害が出た他の現場や

そして我が家の破損した雨樋も

修理をお願いしたいと考えてまして、、、

数ヶ月前からずーーっと連絡するも

なかなか連絡がつかず

見積もり依頼の書類を送付するも

梨の礫。。。

いよいよ最後の手段

うちの主人は仕事から帰ってくる社長さんを

待ち伏せする

という強行手段でもって

ようやく会って話をすることが出来たのが

先々月下旬の頃でした

   

お話を聞くところによれば

昨年は増税前の駆け込み需要の仕事で忙しく

更に追い打ちをかけるような

今年2月の記録的大雪

長野県内の被害も相当ありましたから

とてもとても忙しかったとの事。

  

いつもなら

お見積もりだけでも直ぐ出して頂けたのに

それすらも全く出てこないので

本当にどうしちゃったんだろう?

と心配だったのですが

 

大雪の影響で資材不足となり

なかなか材料が入ってはこない上に

待ち切れなかったお客さんに

工事をキャンセルされてしまうとかで

とても痛い思いをしたということでした

気持ちも凹んでいたようで

見積もりもやる気力が無くなってしまったとか。。。

    

いえいえ

私共に依頼して下さるお客様は

皆さん何年も待って工事を進めている

お施主さんばかりですから

(上田のお施主さんは足掛け6年にもなりますし

大丈夫ですよ!

と言っても

凹んでしまった気持ちは

なかなか元に戻らないのかもしれません

 

それでも今まで一緒にお仕事させてもらった職人さんですし、

お盆も明けたところですので

再度アプローチしたいと思ってます

  

という訳で、、、

(いつも言い訳なブログでスミマセン

  

上田の古民家改修工事、

残っている外回り工事がなかなか進まないので

取りあえず

いろいろ工事中に変更や追加もありましたし

お施主さんご自身も

何が未了工事で残っているのか

把握が出来なくなってきたので

一覧にしてまとめて欲しい

との依頼もあり

ここで一旦、工事の増額減額などの

途中精算の計算を取りまとめまして

お盆前に打合せをさせてもらいました

 

設計監理者として

一応、工事の増減については

大凡把握していたつもりでも

かなり細かい変更が幾つもありましたので

打合内容や工事写真等

全て整理をして計算してみると

思っていた以上に増額になっておりまして

焦ったのですが

 

お施主さんにその事をご説明すると

奥様はさらっと

だってこちらがお願いした事ですからね

と仰るじゃないですか。

 

これ、

なかなか普通に言えるセリフでは無いです!

 

買い物をするならば

追加したものに追加代金を払うのは

当たり前ではありますが、

 

建築では

追加工事や変更工事の増額に関しては

トラブルになりがちなところ。

 

しかし本来、

お施主さんときちんと打ち合わせしながら

その都度、承諾を得て進めていれば

トラブルに発展する事はそうはありません。

  

打ち合わせをしているのにも関わらず

揉める事になるのは

過去、何度か手痛い思いした案件に共通していたのは

依頼者契約者違う場合!

依頼者が娘で、支払いは親(契約者) とか、

依頼者が義父母で、支払いは息子(契約者) とか、

そんな案件で

最後、揉めるんですね。

何故、揉めるのか、

その最大の原因は

依頼者施主との間で

(私の経験事例ではすべて先方の親族間の事なんですけどね!)

打ち合わせ内容が共有されていない

事なのです。

 

ですから精算時になって 

増額を容認出来ない、

内容に納得できない

という事になりやすい・・・

で、最終的に

設計者や工事者にその責任を押し付けようとする。。。

 

ということが

経験上、最近分かってきたところでした

 

設計監理者として

施主側の親族皆さんに全ての説明責任があるのか無いのか

という問題がありますが

世帯を別にしている親族にまで

全て説明するのは現実的に難しい部分もあります。

ですから、

打ち合わせの窓口は一つにして頂くように

私はお施主さんにはお願いしています。

 

上田の古民家改修現場においては

改修中の古民家に暮らされているお母様、

そして別の借家に現在お住まいのお施主さんご夫妻(お施主さん)

という中で

皆さんが資金繰りの出来る立場の自立した世帯でしたので

私としては、お施主さんは実質3人という認識でした。

ですから3者のご意見、ご意向を汲んだ設計と工事を努めて参りました。

 

そして、

私が今まで手痛い思いをした案件と大きく異なっていたのは

打ち合わせ内容をきちんと共有するように

お施主さんご家族皆さん自身が努めていらっしゃったことです!

メールも同時配信するようにお施主さんからご依頼されましたし

80歳過ぎたお母様も私からのメールをきちんと確認されていて

凄いのです~

 

なので

今回の奥様の発言は当たり前であっても

ハッとさせられまして(良い意味で)

こんな当たり前なお言葉に

つい感激してしまう私も

相当病んでいるのかもしれません 

  

そんな病んでいる?私にお施主さんから

時折メールに嬉しいコメントが

旦那様、奥様の両方から

綴られてくる事もありまして

長かった設計期間~工事期間も

もう6年近くもなり

まだ終わってはいませんけども

本当にここまでお付き合い下さって

有り難い事だと心から思う次第なのです。

 

そんなお施主さんからの嬉しい一言

また引用させてもらおうと思います♪

-------------------------------------------------------- 

奥様より(今年の年賀状)

↓ ↓ ↓

栖風采さんにお願いして本当に良かった~~

と思ってます。あともうひとふんばり、、ですね。

そして次は(何年後?)

 

奥様より(引き渡し直後のメールより)

↓ ↓ ↓

連休中に子ども連れて2泊しましたが
キッチンや洗濯機への動線が短くてやっぱり使いやすい!と
感激しました。小物の引越しはまだまだですが
(子供相手なのでなかなか捗りません・・・)
改めて、茂木様方にリフォームをお願いして良かったと
思っております。

  

旦那様より(仮引き渡し前に頂いたのメール)

↓ ↓ ↓

なにやら夢のようです。
これも茂木さんや職人の皆さんのおかげです。
お蔭様で快適な年始が過ごせそうです。

旦那様より(お盆中に頂いたメール)

↓ ↓ ↓

PS) 白木の床は想像以上に快適です。

--------------------------------------------------------

とっても嬉しいです(嬉泣)

そしてまた次、

頑張ろうという気持ちになりますネ

 

そんなお施主さんからはよく

もう何年も待ったからなぁ(笑)

次、また茂木さんにお願いするとなれば

一体、何年先になるのかなぁ(笑)

とか

ついこの間には

未改修部分の蚕室を直すとすれば

どれくらい金額掛かりそうですか?

なーんて

もう次期の工事の話をしてみたりして

 

この大きな蚕室造りの古民家の改修、

まだまだ工事は続く、まだまだ続く?!

 

新築住宅のように

一回で全てが整う家づくりと

古民家の何代も続く家を改修しながら住み継ぐのと

家づくりの有り様は違いますが

私共が現役で頑張れる間は

古民家の行く末を見守りつつ

お施主さんとも長~くお付き合いさせて頂けますように努めていきたいです

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今度は全国放送に出た!

2014年08月18日 | 現場9~山ノ内町 農家民宿 

先々週の事になりますが、

何気にお昼のテレビ番組を観ていたら

な、な、なーんとっ

昔むかし、設計をさせてもらった

農家民宿のお施主さんが

出てるじゃないですか

 

びっくり~~~

 

しかも全国放送!

わぉ~

 

確か以前もテレビに出演してましたが

(信越放送のSBCスペシャル)

http://blog.goo.ne.jp/saifuusai/d/20120306

 

今回は

日本テレビ系列「メレンゲの気持ち

に出演されているじゃないですかっ

 

2014.8.9放送 メレンゲの気持ち

概要はこちら↓

2014年8月9日放送 12:00 - 13:30 日本テレビ

メレンゲの気持ち (ゲストトーク)

今田舎暮らしを気軽に体験できる農業民宿が注目されている。地獄谷猿公苑で有名な長野県下田井郡山ノ内町にある「のうぎょうみんしゅく一風」では、佐藤さん夫妻指導のもと野菜畑や果樹園で農業体験ができる。ここへやってきた狩野英孝と畑下由佳は午前6時半にまず畑に向かった。畑にはラ・フランス やきゅうりなどがあり狩野英孝は除草、畑下アナはナスのおやきに使われるナスやトマト、キュウリを収穫した。この収穫した夏野菜で茄子の芯焼きやトマトとツルムラサキのサラダ、キュウリの味噌マヨネーズなどの朝食を食べた。
佐藤武士さんは若い頃都会で塾の先生をやっていたが田舎暮らしに憧れ29歳の時に奥さんのふるさと長野へやってきたという。午前9時には高井富士が見えるブドウ畑で狩野英孝は除草、畑下アナはブドウの摘粒作業を行った。11時にはお母さんに習いオヤマボクチを使った蕎麦打ち体験を行った。狩野英孝はそばが苦手で20年ぶりに食べたというが美味しいと話した。和子さんは、大変な仕事でも秋になり実がなると楽しく、その感激を味わってほしいと話した。

(『TVでた蔵』より)

   

長野県の山ノ内町にある『のうぎょうみんしゅく一風』で

狩野英孝が1日農業体験をするという番組でした。

P1100178

 

P1100184

 

 

相変わらずなご主人と女将さん  

P1100183

女将さんの笑顔がいいですね♪

 

P1100186

わわっ!

ご主人の若かりし日のお写真まで!!!

わぁ~

素敵じゃないですか

設計させてもらっていた時分は

髭を生やされていて

色の付いたサングラスをかけていらっしゃったから

ちょっと怪しげで強面なご主人だったのですが

(でもその風貌とは裏腹な優しい目元なんです)

そう言えば

よく夕食やお酒をご一緒させてもらって

私、酔いつぶれたこともありました

P1100187

これは建前時と竣工時の写真ですね。

 

P1100191

狩野英孝の蕎麦打ち体験。

  

この蕎麦打ち台も現場で色々ありました。

こちらの建物の木部は

全て古色仕上げなのですが

蕎麦打ち台は白木のままにしようと

現場に伝えようとしたのですが

よりによって

塗装屋さん、

何故か蕎麦打ちコーナーから塗り始めてしまい

一足遅かった

というエピソードがありました

一応、お施主さんからは

仕方ないねー

ということで、、、

お許しを頂いた記憶があります

  

P1100194

そうそう、この山ノ内の方では

お蕎麦のつなぎに

ヤマゴボウを使うんだよ

よく女将さんが仰ってたのを

番組観て思い出しました!

  

そしてこの後、 

蕎麦打ち体験をした狩野英孝が

お蕎麦を前にして何やら不自然な様子で

なんと、

狩野英孝、お蕎麦が苦手で

20年振り?!だとか

 

で、

恐る恐る口にお蕎麦を運んでいた狩野英孝でしたが

一口入れて

お、イケるかも?

お蕎麦をすすり始め

「うまいッス おいしいです」って

P1100196

わぁ~

女将さん、嬉しかっただろうなぁ。

良かった良かった

 

こちらの農業民宿をされている佐藤さんは

果物農家で

いわゆる「産直」をもう30年?以上も前から

続けておられる方です。

  

私自身、ようやっと今頃になって

農協に依存しない産直で

今までやってきた佐藤さんご夫妻の凄さが

分かるようになりました。

 

よくご主人には

当時のんびり?設計業をやっていた私と主人に

「もっと営業しろっ!」

って

喝を入れられたような記憶があります

 

大きな組織や団体に依存せずに

自らの信念を貫いて仕事を獲得していくには

「営業力」は欠かせません。

佐藤さんご夫妻からは

そんな人柄の力と信念と営業力を

教えてもらっていたのかもしれません。

 

そうそう最近のことですが、

別件のお施主さんから

「茂木さん、やり手だねぇ~(笑)」

って言われたことがありました

そ、そ、そうですか?!

 

でも、それくらいでないと

自営業は続かないという事で

私も佐藤さんご夫妻みたいに

頑張りまーす!

 

のうぎょうみんしゅく一風

http://www.ippuu-apple.com/index.html

 

さいふうさいブログ

2011.10.18 農家民宿へ

http://blog.goo.ne.jp/saifuusai/d/20111018

 

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子ども達の住み心地~長野 古民家再生~

2014年08月17日 | 現場6~長野市の古民家再生

ブログの更新が滞る日々が続いております

  

お盆休み中に

6つぐらい投稿したい記事があったのですが

もうお盆も明けてしまいましたね

ということで

色々書きたい事はありますが、

ぼちぼち更新していくことにします・・・

 

さて、お盆前の事になりますが

長野市で古民家再生したK様から

住宅借入金等特別控除

(いわゆる住宅ローン減税)

の手続きに必要な書類

増改築等工事証明書

のご依頼がありました

 

この証明書は、

建築士事務所に属する建築士、

指定確認検査機関、

登録住宅性能評価機関、又は

住宅瑕疵担保責任保険法人

が作成し証明するものですから

 

当然ながら設計者である私が

発行することになりますね

 

リフォーム工事においては

建築士が関与しなくてもよい場合が多く

それが結果的に良いかどうかは

現場によりけりですけれども、

  

少なくとも

建築設計事務所に依頼して良かった 

と思って頂けるような仕事を提供したいですし

また、

こうした制度も設計者が居れば

無理なく利用することも出来ますから

設計料という少なくない費用の負担も

お施主さんにはあるとは思いますが

いろんな場面で

設計者(建築士)を大いに活用(?)して頂ければ

と思うところでございます

 

というところで

K様から増改築等工事証明書の

ご依頼メールを頂いたわけでしたが

そのメールには嬉しい一言が添えてありましたので

すみません、引用させてもらいますネ♪

 

メール↓

『話は逸れますが、先週の猛暑の中(補足:8月第一週)次男のクラスメイトが数名家に来ました。家に入ったとたん「すごい、涼しい!なんで?」と連呼してました。子どもたちにこの家の良さがわかってもらえてとってもうれしかったです。』

 

私もあの茅葺古民家の良さを

(現在はトタンが被ってますが)

子ども達に分かってもらえて嬉しいデス

もちろん、クーラーは無いです。

(クーラー用コンセントは設置しましたけどもね)

P1080793

 

実は私共の事務所も茅葺古民家ですが

(同じく板金被っています)

猛暑の中、営業マン等

外から入ってくる方々は

皆さん第一声が「涼しいですね!」

と仰います。

 

古民家だから涼しい、という訳ではなく

これは大きな茅葺屋根のお陰でもあります。

 

いわゆる茅が断熱材の代わりだ、

という方もいますが

もちろん、そういう事でもありますけども

この大きな大きな屋根の屋根裏(小屋裏)の空間

いわば熱気を溜めておける空間になっているから

1階が涼しく感じるわけなんですね。

     

実際今まで茅葺民家の調査を何度もしていますが

小屋裏の熱気はものすごくて

蒸し暑くて死にそうなくらいです。

(板金を被ってしまっているせいもあるかもしれません)

でもそのお陰で?!

調査後のビール

天国のような美味しさなんですがっ

P1120491

こちらは↑ 再生前の小屋裏。

  

再生後はこのように↓

子供部屋のロフトになりました。

P_1270040

子ども大好き空間「ロフト」

  

先程も書きましたが小屋裏は暑いですから

小屋裏を利用したこのロフトの天井裏には

セルローズファイバー25k160㎜を吹きこみ

小屋裏の熱気がロフトに伝わり難くすると共に

窓の無い屋根裏ですから

換気扇も設置しました。

P8318144

セルローズファイバー25k 施工時↑

  

この新聞紙の屑状のセルローズファイバーは

ボードやマット状の断熱材とは違い

形のない「屑状」なため

古民家の曲がりくねった材や壁に馴染みが良く

最近私共が採用することの多い材料です。

 

P1270043

ロフト用梯子。

  

この登りにくい梯子も

子供達にはなんてこともないようで

K様のお話によれば

知らぬ間に息子さんのお友達がぞろぞろと

このロフトから出てくるとか?!

 

壁は西洋漆喰塗りで

お施主さんが頑張って塗った壁です!

日本の民家であっても

なんとなく西洋っぽく感じるのは私だけでしょうか?!

というか、

古民家ってどこの国にも共通するような構造の持つ美しさがあるように思いますネ。

だから外国の方が日本の古民家を改修しても

あまり違和感無くまとまるのかもしれません。

 

P1270098

こちらが子供部屋です。

 

再生前はこんな状況でした。

揚前時↓

P1210224

土台周りが大変傷んでいた部屋でした。

   

昔の脱衣場に開いていた小窓も

そのまま残し

ステンドグラス用のガラスを入れてみたりして

ちょっと遊んでしまいました

P1270843

 

この子供部屋は3人の男の子の部屋なのですが、

ロフトはあるし、

更に

ロフトから未知なる小屋裏へ通じる出入口もあり、

家の中で探検ごっこができる空間満載で

楽しい空間になったと思います。 

 

家全体として

かくれんぼも出来るし

行き止まりの無い間取りにしてますから

掛けっこも・・・出来ます

  

そんな古民家で 

K様は3人の息子さんを

「放牧したい~」

と仰ってましたからね。

まさしく日々

そんな状況なのかもしれませんです  

 

  

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第4期工事?!

2014年08月06日 | 現場3~東御市田舎暮らし 沢の見える家

2006年の秋にお声掛け頂いてから

実に足掛け9年?!にもなる

通称沢の家の工事。

 

東京にお住まいのお施主さんが

長野県東御市の古民家を買われまして

古民家再生する

という事で

お引き受けした物件ではありましたが、

 

古民家の状態の悪さ

ご予算のバランス等、

他にも色々とありまして

 

古民家(主屋)は改修せずに解体。

  

そして敷地内に残った

ブロック造の物置台所とトイレに改修。

更に

離れとして建っていた平屋居室に改修。

そして

お風呂別棟で新築

というように

3棟の建物を

1期、2期、3期工事と数年に渡り少しずつ進めて参りました。

 

そしていよいよこの度

4期目の工事のご依頼を受けまして

進めることになりました

 

前回の第3期工事は湯殿計画として

ドラム缶風呂を作ったのでしたが

そうそう

まだ竣工写真をUPしていませんでしたね

(すっかりブログの更新を忘れてました

   

ドラム缶風呂 竣工写真です。

P1230918

(2012年8月)

 

キャンプ生活的な古民家ライフ志向の方には

とても好評なお風呂となりました

 

「沢の家」は別荘ですので

お風呂は冬は使わない

という事でした。

ですから

ローコストにするため

屋根も簡単に

換気扇なども無しで窓だけで換気出来るようにし

本当に簡単な作りにしたのですが、

 

途中急遽、この沢の家に

息子さんが住まうことになりまして、

冬場に何度も凍結する事件が起こりました

(その度、うちの主人が駆けつけました) 

  

東京育ちの若い息子さんですから

どういう状態になると凍結するか

水抜きをどうするのか

分からないことだらけだったと思います。

一応、最初に説明をしてあったのですが

慣れの問題もあったと思います。

 

 

  

どちらかと言えば

ここ最近の私共の家づくりは

ある程度は予算を掛けてもらって

管理の楽な凍結しにくい家づくりを

やってきていただけに、、、

何回か凍結の知らせを受けて凹んでおりました。。。

  

建物を安く作ると

こうなってしまうのか、と

反省事項もありました。

(屋根の熱損失が大きすぎる。屋根をケチってはいけなかったのです。)

 

このように

冬場は凍結するし、

不便なドラム缶風呂

(そして錆びるし)

  

作ってはみたものの

きっとご不満もあるだろう

  

と思っていたのですが、

  

第4期工事のご依頼を受ける際の

打合せの時に分かったことなのですが、

お施主さん(特にご主人様)は

このドラム缶風呂を

たいそう気に入って頂いていたそうで

 

もう一つドラム缶があってもいいとか

 

えーっ 本当ですかっ!

 

そうなんです。

このように感じて頂けるお施主さんもいらっしゃる。

何も、完璧な家ばかりを望まれているわけではない。

田舎暮らし、古民家暮らし、

そういうのを楽しみたい方の中には

キャンプ生活的な古民家ライフを

許容出来てしまう

ということを

改めて認識した次第です

 

キャンプ的といいましても

このドラム缶風呂は

エコキュートのフルオートで

お湯張り出来るようになっていますので

アウトドアな直焚きではございません 

P1230909

追い焚きの口が底にあるのが

お分かりになるでしょうか。

 

一見、キャンプ生活的であっても

文明の利器を使うところが

ミソといいますか

現代ならではですかね

  

 P1090470

さてA様から頂いたお菓子で一服

いつも東京からお土産、有難うございます!

(うちの息子にって頂いたのですが

A様、どうもご馳走さまでした!) 

 

 

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