1月16日にブログをUPした時には
雪が無くて穏やかなお正月で助かった~(床暖ストップ中なので)
と書きましたけど
そのわずか2日後(18日)には、いきなりの大雪
2016.1.18
更に3日後の大寒の時には、文字通り大寒で
一気に気温が下がり、我が家の玄関先の朝の外気温は-10℃を記録・・・
何度もくどいようですが床暖房ストップ中の我が家は
さみー さみー と
開放型ストーブ2台をやりくりしながら暖をとり
部屋は、ストーブを置いている実質2部屋しか使えなくなり(5部屋あるのに、、、)
今まで引戸は開けっぱなしで家全体をオープンにして使っていたのが(全館暖房だからなせる技)
引戸は締め切り、小さい部屋に皆で籠って、引戸をいちいち開け閉めしながら生活することに。。。
そうなると必然的に一部屋を多目的に使うようになりまして、食寝分離から食寝結合(?)となって
家族3人、身を寄せ合って暮らしておりました
(そんな昔ながらな暮らしも、小5息子にとってはとても楽しいらしいですケド♪)
で、低断熱なこの家は、ストーブが消えると途端に部屋は冷え、
夜から朝方にかけては特に外気が冷え込むので、窓ガラスに結露が生じ、それが凍ります。
そうなる事は分かっていたので、
夜通しストーブを点けっぱなしにして、部屋の温度と窓ガラスの表面温度を下げないようにしようと思ったのですが、、、
ストーブではそれすらも満足に出来ない!
といいますのも
開放型の石油ファンヒーターは3時間で自動で消火してしまうし
小さめの対流型石油ストーブは、連続暖房しようと思っても14時間くらいで灯油切れをおこすので、燃料補給はこまめにしなければならないし、火災にも注意をしないといけない。
床暖房のように手間取らずに安心して連続暖房が出来ない!
そんな訳で、開放型ストーブを使った24時間暖房は難しく(いや、出来ない)
結果、室内の温熱環境は崩れ、部屋間、又は昼夜間で寒暖が生じ、
いよいよ恐れていた結露が窓ガラスに発生して、朝方にはそれが凍りつきはじめました。
我が家のサッシは40年前のシングルサッシのままですから、テキメンにやられます。
(そんなシングルサッシでも全館24時間暖房の時は結露ゼロなんですよ~)
そして25日にはついに日本列島、沖縄まで大寒波が襲い
ここ東御市では最低気温が-14℃近くまで下がりました
(2016.1.25 http://weather.time-j.net/ 今朝の最低気温より)
いつもなら、これくらいまで気温が下がってもギャーギャー言わないんですけど
主暖房である床暖房がストップという非常事態中の我が家は
とうとう台所蛇口と洗濯機用蛇口がバリバリに凍結してしまいました
あぁ、、、こんなの初めてです(泣)
築40年の低気密低断熱で土壁の我が家は、全館24時間床暖房という強制設備によって、いかに楽で快適だったか、という事を改めて痛感しております。
台所と洗濯機の蛇口が凍って水が出なくなって
蛇口周りをドライヤーであぶったり、
シンク下に直接、ファンヒーターの温風を当ててみたりしたのですが、
一向に融けない
こんな事を25日から26日までの丸2日、続けたのですが
それでも水が一滴も出ない!
なんてこった!
大ピンチです。。。
でも幸いにも洗面所やお風呂、トイレは凍らなかったので、生活は出来ました。
水の出ない台所でも、食事は面倒ですけど作れますし
食器を洗うのは洗面所で出来ます
お風呂場は洗った食器の一時置き場になったりもする
洗濯は手洗いして、脱水だけ洗濯機。
洗濯板も何故かありますしね(笑)
大きい洗面器(TOTOのベビーバス。今は廃番)は、こうやっていろいろ使えるので何かと重宝してマス。
と、こんな感じで
ちょっとしたキャンプ生活
息子だけは「サバイバルみたい~」ってワクワクしてましたけど。
しかし
こんな生活していると
生活そのものに一日の大半の時間を費やすはめになり
仕事がな~んにも出来ません。。。
ところで何故、台所・洗濯だけが凍って、他は凍らなかったかと言いますと、
給水管の素材が、台所・洗濯部分だけ鉄管だったからなんです。
この通り・・・↓
2004年リフォーム時 台所給水配管
12年前にやったリフォームの時に、給水管を宅内、全部やり変えて、
サヤ管ヘッダー方式の給水にしたのに
何故か設備屋さんは台所廻りだけ 鉄管で壁給水配管 にしたのです。
なので、
何のためのサヤ管ヘッダー方式なのか?な、結果になってしまいました
(給水管を交換できるシステムなのに、出来ないじゃない)
そして今回のように凍結してしまった場合も、
折角、ヒーターガイド付きの部材を選んであったのに、
壁内の鉄管にはヒーターを後で送りこむ事ができない。
じゃ、凍った水道管をどうやって融かせば良いのか?
って事にもなってしまいました
もしも、壁内で凍結破裂でもしたらどうなるのでしょう。
壁を壊さないと直せません。
床暖房が稼働していた時は、もちろん凍結は無かったのですけど
今回のように床暖房が使えなくなった時に、壁内の鉄管をどのように凍結防止するのか。
配管が露出していれば凍結防止ヒーターを巻きつける事もできますけど、それも出来ない。
保温材を鉄管に巻いてはありますが、今回のように、ある条件が揃えば凍る時は凍ります。
一度、凍ってしまったものを、どうやって解凍させるのか。
保温材を巻いてあって、更に壁内に配管されているものに対し、ダイレクトに外から熱を与える事が出来ない。
シンク下からファンヒーターの温風を当てても、外気から伝わる冷気と綱引きみたいな状況にもなっている。
という事は、
一旦、凍った管内の水は、そう簡単に融けないって事になるんじゃないでしょうか。
むむむ
なので、このまま凍結した状態で更に数日経ってしまったら
それこそ本当に管が破裂してしまうかもしれない、と思いまして、
急遽、樹脂配管用のヒーターを用意することにしました。
え?鉄管が凍っているのに?樹脂配管にヒーターを入れるの?
はい。そうです。
設備屋さんに聞いてみても、だいたい端と端が凍るというので、
鉄管部分にはヒーターは入れられませんが
鉄管と樹脂管の継ぎ目あたりに熱を与えてみよう、という事になりました。
で、管材屋さんにヒーターの在庫を確認してみると、あるっていうんですぐに取り寄せて。
ヒーターはコレです↓
そして、そう、やっと出番がやってきたのです!
ヒーターガイドの出番が!
私共の標準仕様で使っている部材。
(ブリジストン ヒーターガイド付きCD管)
保温材の中にCD管もあり、他にヒーターガイドもあるので
これだけの管が束になっていれば、管同士の隙間が空気層にもなって保温効果が増し
そう簡単には凍らないハズなんですね。
(ヒーター線は必要に応じて黒いヒーターガイドの中に入れますが、我が家では凍結の心配はないと判断し、ヒーター線は入れてませんでした)
実際、これら樹脂配管がきちんとされていた洗面所、お風呂、トイレは凍らなかったですしね。
しかし、一部鉄管を使われてしまった台所と洗濯機廻りは、、、凍った。。。
うん。樹脂管と鉄管の違いは歴然な感じです。
そして、凍結3日目(?!)にしてヒーターを入れてみたところです。↓
ヒーターガイド付きで良かった~
今まで設計した物件では、こんな凍結事態になった事は殆どなく(あ、いえ、とあるローコスト物件では凍結しましたけど)
ヒーターガイドが役に立ったのは我が家が始めてです~
って、喜んでいいのだろうか???
今思えば、
鉄管の配管を止めさせられなかった当時の監理・管理不足っていうか知識不足というか、
進化していく設備に関しては、まだまだ私は勉強が足りなく、いつも旦那さん任せでもあり
なんだか複雑な心境ですけど
ともかくも、万が一、凍った時のためにと選んでいたヒーターガイド付き部材が
リフォーム12年目にして役に立って嬉しい。
そしてヒーターを入れてから、およそ3時間後くらいに
やっと、やっと、3日目にして水が出るようになりました!
わーい!ばんざーい!
更に翌日には、仮ボイラーを設置して(新しい床暖房ボイラーの本設置はまだですけど)
取りあえず、床暖房復旧いたしましたー
これで台所の凍結の心配は無くなりましたし
何よりも何よりも
やっぱり床暖房、あったかーい
約一か月ぶりの床暖~~~
体が一気に楽になるのが分かります。
私が、あったかーい、あったかーい と連呼しながら
息子に
ほら、床暖房、ポカポカでしょう?
って声かけると
「ママの心もポカポカだね!」
ですって